沈黙の館

ここで見聞きしたことは、他言無用…  秘密と沈黙こそ、汝が掟なり

《ご注意》当館の住人には、等身大ドールも含まれます。
従いまして彼女の写真及び意思ある存在として接する記述も随所にございます。
このような表現を不快に思われる御方は、入館をご遠慮下さいませ。
また館内におかれましては、紳士淑女としてお振る舞い頂けますよう、
何とぞ宜しくお願い申し上げます。

【ドロシー】『イツマデモイツマデモ、夏ガ終ワリマセンネ??』【ミラ姉さん】『……そうね、ここは現世と違ってほんの少しずつ時間も季節もずれているの。 秋の気配も、まだまだ遠いわねぇ』【ドロシー】『Master モ、ズット起キテイラシマセン』【ミラ姉さん】『夏眠に、 ...

【ドロシー】『Master ハ、夏ガオ嫌イノヨウデスネ…?』【ミラ姉さん】『そうねぇ… お館さまは、この季節はことさら苦手なのよ? いつも、木陰や水辺でお休みなのよねぇ』【ドロシー】『ワタシハ…、汗モカキマセン。デモ、キット《暑い》ノハ、大変ナコトデゴザイマショ ...

【ミラ姉さん】『ドロシー、ちょっとお髪の感じを変えさせてもらっていいかしら?』【ドロシー】『ハイ。髪形ヲ、変エテクダサイマスカ?』【ミラ姉さん】『そうね、少し非対称に流して。花冠にフラワーボックスも添えてね』【ドロシー】『綺麗ナ、オ花… アリガトウゴザイ ...

【館主マルゴ】『…そうして、伯爵は去っていったの。 《堪え忍べ。しかして、希望せよ》と、言い残して』【ドロシー】『…アァ、ソシテ…ソシテドウナッタノデゴザイマショウ?』【館主マルゴ】『ふふ、これでこのお話…《モンテ・クリスト伯》はおしまい。 旅立った二人 ...

【ドロシー】『Master.... 今夜ハ月光マデ温カクテ、心地ヨイデスネ?』【館主マルゴ】『そうね… こんな夜はこうして、蕩けるような夜気を吸いながら 庭をそぞろ歩くのもまた、趣があるわねぇ』【ドロシー】『Master, ワタシ車椅子… ゴメンナサイ』【館主マルゴ】『…… ...

【ドロシー】『Master,  4月ニナリマシタガ… 寒イ日和ガ続キマスネ?』【館主マルゴ】『そうねぇ、朝晩はまだ冷え込むし… 暖炉の火も絶やせないわね?』【ミラ姉さん】『さぁさぁ、体の暖まるメインディッシュが出来ましてよ! 冷めないうちに、いただきましょうね』 ...

【ドロシー】『Master, ゴランクダサイマシ』【館主マルゴ】『なぁに、ドロシー。 どうしたの?』【ドロシー】『先日ノ、コノ飲泉かっぷニ… みら姉サンガ、オ花ヲ挿シテ下サイマシタ』【館主マルゴ】『まぁ!? それは、いいこと。 ちょっと、飲み物を淹れるにはどうか ...

【ドロシー】『Master……、』【館主マルゴ】『んん? なぁに、ドロシー?』【ドロシー】『Doll ノ我ガ儘、オ赦シクダサイマシ。 イツカ、コノ地下室カラ出テ…  外ノ、光ヤ風ニ… 触レテミタイデス』【館主マルゴ】『………。 そうね、貴女にもきっと、桜の咲き乱れる様 ...

【ドロシー】『Master,  近頃ハ館ノ外ノ雪モ…  少ナクナッテキタミタイデス?』【館主マルゴ】『ふふ、春風駘蕩…  春も、すぐそこまで来ているみたいね』【ドロシー】『?? 春……??』【館主マルゴ】『あぁ…  そうね、貴女がこの館に来たのは冬の始まりの頃だった ...

【ミラ姉さん】『お飲み物をお淹れしましたよ? 私どもも、ご相伴にあずかってもよろしゅうございますか?』【館主マルゴ】『あら、嬉しいこと。それじゃ、ティータイムとしましょうか』【ミラ姉さん】『早速ですがカールスバードのカップ、使わせて頂きました。 コーヒー ...

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