増田俊也の執筆生活|公式ブログ

小説家です。「シャトゥーン ヒグマの森」(宝島社)でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞。「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(新潮社)で大宅賞&新潮ドキュメント賞。他著に青春小説「七帝柔道記」(角川書店)、ノンフィクション集『VTJ前夜の中井祐樹』(イースト・プレス)など。

『七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり』の中日新聞インタビュー記事。

4月の話になってしまいますが、中日新聞の4月18日付夕刊にインタビューが掲載されました。『七帝柔道記Ⅱ』(角川書店)についてのものです。クリックして大きくすると文字が読めるかと思います。

この小説自体が私小説であり、主人公も含めたくさんの人が本名で出てきます。その理由についても述べています。

僕らのようにスポーツ推薦のない大学で、このような厳しい運動部の練習は正直いってオーバーワークでした。もっと練習量を減らして合理的にやれば勝つことができたかもしれません。でも理不尽な体験からしか得られないものもたくさんあります。弱者の心を慮れるようになったのもそのひとつです。

15人vs15人という大人数の団体戦による抜き勝負。寝技への引き込みOK。膠着の「待て」なし。一本勝ちのみ。場外無しといった、戦前のルールで戦われるからこそ生まれるドラマが旧帝大柔道部(北大・東北大・東大・名大・京大・阪大・九大)が戦う七帝戦にはあります。

大学から柔道をはじめて最強になるということもよくあります。中学生の皆さん、高校生の皆さん、ぜひ大学から柔道を始めてください。素晴らしい体験ができます。

近く角川書店の「小説野性時代」で続編『七帝柔道記Ⅲ』の連載も始まります。

中日新聞社_増田俊也

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米が街から消えた。

今日、米がないのでスーパーへ行ったらひとつもない。店員に聞いたら売り切れだと言う。なるほど。地震の備えか。南海トラフの。

ネットで探しても「10月着です」と1カ月半先に届くことを言ってくる。仕方ないので今日またスーパーへ行って2合入りの小さな米をたくさん購入してきた。これもしかしそのうち無くなるだろうなという勢いで売れているそうです。店員の言。

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パンでも買うかと思いましたがパンは腐る。小麦粉で買えばいいんでしょうが焼いたことがない。つくづく米の備蓄性の高さを思いました。

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続編「七帝柔道記Ⅱ」(角川書店)のインタビュー。そして「七帝柔道記Ⅲ」「七帝柔道記Ⅳ」の話。

北海道大学での青春をモチーフにした自伝的小説『七帝柔道記』(角川書店)の続編『七帝柔道記Ⅱ』について、新聞や雑誌など多くのメディアからインタビューを受けましたので、ひとつずつ紹介します。

今回はスポーツ報知です。

このリンク先から記事が読めます。かなり長いインタビューで、今後の「Ⅲ」「Ⅳ」の内容にまで言及しました。

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今回の「Ⅱ」で僕たちの代が引退し、一期下の城戸勉の代に代わります。僕は大学を中退して北海タイムス社へ入り、物書きとしての第一歩を踏みながら、後輩たちを見ていきます。同期では竜澤宏昌君が水資源開発機構へ就職、工藤飛雄馬君が東北大学農学部の大学院へ進学、宮澤守君が北大工学部大学院へ進学、松井隆君は薬学部で留年中です。

年が明け1990年、七帝戦は地元の札幌開催となりました。会場は格闘技の聖地・中島体育センターです。ここで準決勝で京都大学と当たりますが。。。

翌年は西岡君が主将となってチームを率います。七帝戦は福岡。ここで怪物甲斐泰輔選手を擁する九州大学と激突します。

さらに翌々年。吉田主将(中井祐樹は副主将)が大阪において悲願の優勝旗を獲りにいきます。

北大だけではなく各大学に好漢がそろい、毎年、ひりつくような緊張のある七帝戦が開催されます。その戦いをぜひ「Ⅲ」で皆さんに読んでいただければと思います。

そして「七帝柔道記Ⅳ」は引退した4年目の中井祐樹がプロシューティング(現在のプロ修斗)へ進み、VTJ1995を戦います。

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『七帝柔道記Ⅱ』の日刊ゲンダイ書評。

『七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり』(角川書店)の書評が日刊ゲンダイに出ました。

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七帝柔道のルールについて。

以下が審判規定、いわゆる七帝ルールです。高専柔道のルールを踏襲しています。


     七大学柔道大会試合審判規定

前  文
 七大学柔道大会は昭和二十七年に始められた。七大学柔道大会の母体とも云うべきものは、第2次大戦以前から高専柔道大会という形態で行われていた。現在国立七大学は、北海道大学・東北大学・東北大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・九州大学で構成されている。輝かしい伝統を持ち、環境のよく似た大学に在学する七大学柔道部員が一年間研究に研究を重ね鍛えに鍛えた技と力をお互いにぶつけあうために本大会は毎年一回開催される。本大会を通じて、お互いの切磋琢磨によって、日本の学生柔道を牽引していくような立派な七大学柔道を作り上げていかなければならない。柔道を学ぶなかで絶えず心身練磨、自己修養を心掛けることはとりもなおさず七大学柔道の発展に寄与することである。柔道は立技と寝技を同等に修得して初めて完成されるものである。この意味で七大学柔道は、寝技の実力向上を大きな目標としている。本大会において、第3回大会以来「引き込み」を認めているのはこのためである。また、試合の進行を円滑にし、実力を充分に発揮させるために、場内外の規定を弾力的に運用する。各合試者は本大会の趣旨をよく理解して正々堂々と試合することを心掛けねばならない。(以上の前文は、昭和48年に制定されたもの)
 試合規定                        
第1条 各大学より1チームを出し、1チームの選手は20名とする。選手は各大学学部に在籍する学生とする。
第2条 試合の組合せ及び順序は、大会の前日に開かれる主将・審判会議の席上抽選をもって定める。但しその年の主管大学は第7番簸を当てるものとする。
第3条 試合者は選手の中から各試合ごとに15名選ばれる。残りの5名は補欠とする。試合者の出場は各試合ごとに随意する。
第4条 試合場は原則として5間4方(50畳)とし、外周にできるだけ広い余地をとることとする。
第5条 試合は、試合場内で行うものとする。ただし、試合者の双方または一方が故意ではなく場外に出た場合には、できるだけ試合の進行を中断しないという配慮から、審判員の判断により試合を継続させる。
第6条 試合は勝ち抜き試合とする。勝負は「一本」「技有2回」を一方が取ったとき、あるいは第21条、第24条〜第27条の規定によって決定される。勝者は次の出場順の試合者と対戦する。上記以外の場合は「引き分け」とし、両試合者は退場し、次の出場順の試合者が対戦する。
第7条 大将戦で試合の勝敗が決しないときは、両チームは試合者の中から代表者を随意に選び代表戦を行う。3回の代表戦でも勝敗が決しない場合は抽選にて決定する。ただし、決勝戦は勝敗が決するまで代表戦を続ける。同一選手が2度以上代表者となることはこれを妨げない。
第8条 試合時間は6分間とする。ただし大将ならびに副将の試合時間は8分間とする。代表戦の試合時間は6分間とする。なお、試合が中断された時間は上記の試合時間から除外される。
第9条 各大学チームは、部長、師範、監督、コーチあるいは卒業生の中から審判員として、少なくとも主審1名、副審2名を指名し、登録する。審判員は本規定に精通し、七大学柔道を指導できる者とする。
第10条 各試合の審判員は原則として主審1名、副審2名で構成される。主審は師範またはそれに準ずる者が行うものとする。各試合の審判員は、対戦する両チーム以外のチームから指名された審判員がつとめる。各試合の主審および副審が、同一チームの指名による審判員で占められることは原則として避ける。
第11条 試合者は、試合場の中央で2間の距離をおいて向かいあって立ち、互いに立礼を行い、一歩前に進み出て審判員の「始め」の宣告により、試合を始める。
第12条 試合者は、試合が終わったとき、開始時の位置に戻り、向かいあって立ち、審判員の指示あるいは宣告の後、一歩後ろにさがって、互いに立礼を行う。
第13条 対戦する両チームは、時計係を各1名指名する。指名された時計係は、試合時間、「抑え込み」時間及び停止時間(「待て」、「そのまま」)を測るとともに、試合時間の終了及び「抑え込み」の終了時間を鈴等によって審判員に知らせる。また、抑え込み「解けた」までの「抑え込み」時間は、その都度、適当な方法によってこれを審判員に知らせる。
第14条 試合は柔道衣を着用し、紅または白の紐を各々その帯の上に締める。柔道衣は下記の条件に合ったものでなければならない。
1.上衣の身丈は帯を締めたとき腎部を覆う程度とする。
2.袖は緩やかで、前腕最大囲のところで、袖口との空きが少なくとも5センチ以上あり、長さは前腕の半ばをやや越える程度以上とする。
3.下穿は絶やかで、下腿最大囲のところで、裾口との空きが少なくとも7センチ以上あり、長さは下腿の半ばをやや越える程度以上とする。
4.帯は上衣のはだけるのを防ぐため適度の締め方で結び、その結び目から15センチ以上の余裕ある長さであること。
第15条 試合者は爪を短く切り、また相手に危険を及ぼすものは、一切身につけてはならない。

審判規定
第16条 審判員の決定に対する抗議は、これを認めない。
第17条 主審は場内にあって試合の進行ならびに勝負の判定を司る。副審は、主審を補佐する。副審2名は場外の勝負の見やすい相隔たった場所にそれぞれ位置する。副審は、主審の判定に対して異なる意見があれば、速やかに主審に申し出なければならない。合議の上、主審は副審の意見を採用して判定を変更することができる。
第18条 「引き込み」はこれを認める。
第19条 主審は、試合者の施した投げ技または固め技を「一本」と認めたとき、「一本」と宣告して片手を上方に高く挙げたのち、「それまで」と宣告してその試合を止めさせ、双方を試合開始時の位置に戻らせたのち、手を挙げて勝者を指示して勝ちを宣告する。
第20条 主審は、試合者が、「技有り」をとったと認めたとき、「技有り」と宣告し、掌を下にして片手を側方肩の高さに挙げる。同一人が「技有り」を再びとったときは、「技有り」と宣告して片手を側方肩の高さに挙げたのち、「合せて一本」と宣告して片手を上方に高く挙げる。「それまで」と宣告して試合開始時の位置に戻らせたのち、手を挙げて勝者を指示して勝ちを宣告する。
第21条 主審は、試合者の一方が「技有り」をとったのち、他方が反則行為を行い「警告」を受けたとき、または試合者の一方が反則行為を行い「警告」を受けたのち、他方が「技有り」をとったときは、「総合勝ち、一本」「それまで」と宣告してその試合を止めさせ、双方を試合開始時の位置に戻らせたのち、手を挙げて勝者を指示して勝ちを宣告する。
第22条 主審は、勝負が決しないまま試合時間切れの場合は「それまで」と宣告してその試合を止めさせ、試合者双方を試合開始時の位置に戻らせたのち、手を上方から前方に下ろして「引き分け」と宣告する。
第23条 主審は、次の場合には「まて」と宣告して、試合を一時止めさせる。再び始めるときは、両試合者を試合開始時の位置に戻らせたのち、「始め」と宣告する。
1.試合者が場外に出て、試合の継続が不可能と判断されるとき。
2.試合者が反則行為を行ったとき。
3.試合者が負傷したり、発病したとき。
4.試合者の服装が乱れたとき。
5.試合者の一方が背後から搦みつき、相手が立ち上った場合、搦みついた試合者の両足が畳から離れたとき。及び下から三角固を施した場合、相手が立ち上ることにより、三角固を施した試合者の肩が畳から離れて頸椎に損傷を受けることが予想されるとき。
6.試合者の一方が立ち姿勢になり、下から技を施したり、引き込もうとする相手の体を引き上げて体が畳から離れたとき。
7.試合者の一方がうつ伏せて亀状の形をとり、両者が攻める意志がない場合または両者が離れたとき。
8.試合者の一方が「引き込み」を施したにもかかわらず、手や足がはずれて両試合者の体が離れた場合、「引き込み」を施された試合者が攻める意志がないとき。
9.その他、主審が必要と認めたとき。なお、主審が「まて」と宣告する以前に施した技は、試合者が場外にあっても判定の対象とする。
第24条 主審は、試合者が第26条に該当する反則行為を行ったとき、その行為の程度により、「注意」「警告」及び「反則負け」を判定し、その試合者に宣告する。なお、反則行為の判定は審判員の合議による。
第25条 反則行為の判定は次の基準により行い、処置する。なお反則に近い行為があった場合には適宜「指導」を行う。
1.「注意」。軽度の反則行為に対して「注意」を判定する。主審は「注意」の宣告を行う場合、試合を一時中止させ、両試合者を試合開始時の位置に戻らせたのち、両者を立たせたままで「注意」の宣告を与える。
2.「警告」。かなり重度の反則行為に対して「警告」と判定する。また「注意」に相当する反則行為を再び行ったときも「警告」と判定する。主審は「警告」の宣告を行う場合、試合を一時中止させ、両試合者を試合開始時の位置に戻させ、両者を正座させたのち、「警告」の宣告を与える。「警告」は「技有り」を相手にとられたものと同等にみなす。
3.「反則負け」。重度の反則行為に対して「反則負け」と判定する。「注意」を与えられた者がさらに「警告」を受ける反則行為を行ったとき、また「警告」を受けたのち、「注意」または「警告」に相当する反則行為を再び行ったときも「反則負け」と判定する。主審は「反則負け」の宣告を行う場合、試合を止めさせて、両試合者を試合開始時の位置に戻させ、両者を正座させたのち、「反則負け」の試合者を手で示しながら「反則負け」を宣告する。「反則負け」は「一本」を相手にとられたものと同等にみなす。なお、「反則負け」により勝負が決められたとき、勝者が負傷しており試合継続不可能であると審判員が判定したときは、その勝者のチームは代理として1名の試合者を補欠者より選び、出場させることができる。
第26条 下記の各項に該当する行為を反則行為とし、各反則行為に対する罰則を次のように定める。
下記の第1項〜第4項の反則行為に対しては「反則負け」と判定する。
1.柔道精神に反する暴力的行為を行うこと。
2.河津掛で投げること。
3.肘関節以外の関節を故意にとること。
4.主審が「まて」と宣告したのちに関節技を施すこと。
下記の第5項〜第9項の反則行為に対しては「警告」または「反則負け」と判定    する。
5.試合者が相手の体に危害を及ぼすような行為を行うこと。
6.柔道精神に反する言葉を発すること。
7.払い腰や内股などを掛けられたとき、相手の支えている脚を内側から刈りまたは払うこと。
8.相手および自己の頸部および脊柱に傷害を及ぼすような動作をすること。
9.試合者の一方が背後から搦みついたとき、これを制しながら、故意に同体となって後方に倒れること。
下記の第10項〜第24項の反則行為に対しては「注意」または「警告」と判定する。
10.故意に場外に出ること。
11.立った姿戦から腋固めを施す場合、一挙に体を捨ててとること。
12、故意に相手を場外に押し出すこと。
13.相手と組もうとしないこと。
14.主審が「まて」と宣告したのちに関節技以外の技を施すこと。
15.主審の指示に従わないこと。
16.胴部、頸部または頭部を直接両脚で挟んで絞めること。
17.背を畳についている相手を引き上げ、また抱き上げたのち、故意に相手を突き落すこと。
18.立ったまま柔道衣や帯を持った相手の手を膝や脚または足で蹴り離すこと。
19.立ったままで、試合者が互いの手の指を組み合わす姿勢を続けること。
20.故意に服装を乱すこと。また審判員の許可を得ないで勝手に帯等を締め直すこと。
21.帯の端や上衣の裾を相手の手に一周以上巻きつけること。
22.相手の顔面に直接手や足をかけること。
23.固め技のとき、故意に相手の帯や襟に直接足をかけること。また相手の指を逆にして引き離すこと。
第27条 相手の反則行為によらないで、試合者が負傷したり発病したとき、試合を継続するか中止するかは、審判員および負傷または発病した試合者の所属するチームとの協議によって決定する。中止を決定した場合には負傷または発病した試合者に「痛み負け」と主審は宣告し、その試合者は退く。相手の試合者は残って、次の出場順の試合者と対戦する。
第28条 「一本」の判定は下記の各項によって行う。
1.投げ技
(1)技を掛けるか、相手の技をはずすか、または相手の技を返して、相手を相当な勢いあるいははずみで、仰向けに倒して背面全体がほぼ同時に畳に接する技が施されたとき。
(2)仰向けになっている相手を凡そ肩の高さに巧みに抱き上げて立ち上がったとき。
2.固め技
(1)「参った」と発声するか、または手か足で相手または自己の体あるいは畳を2度以上打って合図したとき。
(2)「抑え込み」と宣告があったのち30秒間、抑えられた者が抑え込み技をはずすことができなかったとき。この場合、一つの抑え込み技から他の抑え込み技に変化しても完全に相手を制しているときは、「抑え込み」は継続しているものと認める。
(3)絞め技で明らかに落ちたとき、関節技で明らかに肘関節が脱臼したり、上腕骨が折れたとき。なお関節技で完全に極ったと主審が判定した場合、見込みで一本を宣告する。
第29集 「技有り」の判定は下記の各項によって行う。
1.投げ技で、完全に「一本」と認めがたいが、今少しで「一本」となるような技が施されたとき。
2.抑え込み技で25秒以上経過したとき。
3.巴投げを施したとき、直ぐには効果がなく、一度畳に背をつけた姿勢からなおもその動作を続け、それによって鮮やかに投げたとき。
第30条 主審は、抑え込み技が完全にその体勢に入ったと認めたとき。「抑え込み」と宣告しながら片手を試合者に向け、斜め下方に挙げる。「抑え込み」と宣告した後で技をはずしたときは「解けた」と宣告しながら、片手を体の前方で左右に数回早く振る。
第31条
1.宣告された「抑え込み」の場合、試合者が場外に出て試合継続不可能になる    と主審が判断したときは、主審は「そのまま」と宣告して双方の動作を停止さ    せ、その体勢のまま場内の適当なところに引き入れて、「よし」と宣告して試合    を継続させる。
2.場外に出て試合継続ができなくなると予想される寝技の場合、試合者双方の動作が一時停止し、しばらくその体勢に変化を生じないと見られるときは、前項と同様にして、その体勢のまま場内の適当なところに引き入れて試合を継続させる。
第31条第3項文案
「本条第2項は、立技の場合においても之を適用する。」
第32条 試合時間終了の合図と同時に施された投げ技は判定の対象となる。また「抑え込み」の宣告があった場合には、終了時間が来てもその結末がつくまで試合時間は延長される。
第33条 本規定に記されていない事態が生じた場合は登録された審判員の合議によってこれを処置する。


 

『七帝柔道記Ⅱ』の書評について。

続編『七帝柔道記』(角川書店)の続編『七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり』(角川書店)が出てから書評やインタビューがあちこちに出ています。

週刊現代のインタビューが一番長くて、僕の言いたいことが伝わっていました(2006年6月13日号)。北海道新聞でもロングインタビューに答えています。

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それから先日、朝日新聞に寄稿した「好書好日」の記事

僕の本は相変わらず分厚いので手に取りにくいと思いますが、『七帝柔道記』(角川書店)を読んでくださった方はぜひ読んでください。意外に続編が出ていることをみんな知らなくて、それは11年も空けた僕が悪いんですが、4年生の七帝戦の決着まで読んでいただければと思います。

インタビューで答えているとおり、この作品はこの『Ⅱ』では終わらず、『Ⅲ』と『Ⅳ』も出ます。今度は間を空けずに出しますので楽しみにしていてください。

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『七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり』の見本刷りが上がってきました。

北海道大学を舞台にした青春小説『七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり』(角川書店)の見本刷りが上がってきました。前回は七大学すべての道衣が表紙にありましたが、今回は北大の道衣だけです。

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僕の代が3年目となり4年目となり、最後の引退試合へ向かっていきます。「絶対に最下位を脱出するんだ」という強い意志をもって。

北海道大学柔道部のどん底の時代に過ごし、当時は苦しくてつらかったのですが、今になってみれば強い時代にいるよりも、弱い時代を過ごしたほうがよかったのかなと思います。この本を読んで、ぜひ柔道部に入ってくれる新入生が出てくることを祈っています。

続編『七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり』は3月18日発売。

11年待たせてしまいましたが、『七帝柔道記』(角川書店)の続編『七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり』は3月18日に発売されます。

七帝柔道記Ⅱ_続編_七帝柔道記_新作

これだけ時間が空きながら、ずっと待ってくださっていた角川書店には感謝しかありません。ちなみに『七帝柔道記』時代の初代担当から6人もバトンリレーで担当編集者が引き継がれ、それも全員が体育会出身者をぶつけてきました。今回ついにこのように形になりましたが、担当はもちろん体育会、某大学某運動部のキャプテンをやっていた編集者です。「七帝柔道記の続編の担当がやりたい」と現在の部署にやってきた好漢です。いや、僕の担当者は6人全員が好漢でした。ありがとう!

以下。『七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり』の章立てです。連続最下位の泥沼から抜け出すために、歴代の柔道部員は練習量を増やし続けます。前作では主人公たちが2年生の夏で終わりますが、今回は4年生の最後の七帝戦まで突っ走ります。

以下が今回の章立てです。

第1章 「たった2人の抜き役」 第2章 「札幌には観光に来た」 第3章 「汗の蒸気と柔道場」 第4章 「沈む泥舟」 第5章 「函館の潮風、札幌の豪雪」 第6章 「怪物新入生がやってきた」 第7章 「北海道大学柔道部の焦燥」 第8章 「後藤主将、七帝戦を率いる」 第9章 「寝技仙人は東の方角にいる」 第10章 「対東北大学定期戦」 第11章 「雪が積もりはじめた札幌で」 第12章 「昭和最後の日」 第13章 「最後の七帝戦」 第14章 「東北大学との死闘」 第15章 「人の世の清き国ぞとあこがれぬ」

『七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり』のAmazon予約が始まりました。

『七帝柔道記』(角川書店)の続編『七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり』のAmazon予約が始まりました。

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発売日は3月18日のようです。

『七帝柔道記』からこの続編まで10年かかりましたが、いろいろ事情がありました。書影は近く公開されます。まだ決まっていないのです。ただ「岩崎」の帯が使われるのは確かだと思います。懐かしい方には懐かしい岩崎製です。

以下の画像はネットで拾ったものです。

岩崎

岩崎2

 

続編『七帝柔道記Ⅱ』が完結。近く書籍化されます。

「七帝柔道記」(角川書店)の続編「七帝柔道記Ⅱ」が並行して連載していた「小説野性時代」と「カクヨム」で完結しました。

「七帝柔道記」では僕の北海道大学2年目の7月の七帝戦で最下位になるところで終わっていましたが、今回はその続きです。つまり2年目の秋から引退試合となる4年目の七帝戦までのお話です。

「七帝柔道記」から10年もたっているので既に内容を少し忘れている方もいるかもしれません。ぜひ前作「七帝柔道記」をもういちど読みなおしてください。「七帝柔道記Ⅱ」は近く書籍になります。

続編の書籍版には連載時に「あまりに滅茶苦茶すぎて」書けなかったエピソードを大量に書き加えています。

 七帝柔道記_増田俊也

上の表紙は前作「七帝柔道記」の文庫本です。この3人の背中は紋別での7人制の大学日本一を決める団体戦「優勝大会」北海道予選で畳に上がっていく姿、左から竜澤宏昌君、和泉唯信先輩、増田俊也です。漫画家の一丸さんが描いてくださいました。

「七帝柔道記Ⅱ」では和泉さんが現役を引退するので、私たちの学年も意識を変えていかねばなりませでした。この物語は北海道大学柔道部の若者たちの話ですが、種目関係なくあらゆる運動部の人たちの物語でもあります。そしてあらゆる世代、あらゆる職業の人たちの物語でもあります。ぜひ一緒に青春を走りきりましょう。

下の写真は2年目の夏くらいから同期の竜澤宏昌君とよく通いはじめた札幌の北18条のカネサビルにあった「バップ」での写真です。左からマスターの鈴木真也さん、和泉唯信先輩、体育会委員長の綱島さん、馬術部の女性です。ランプシェードはすべてパンティというシュールなジャズバーでした。マスターは元ジャズドラマーです。

マスターと綱島さんは亡くなってしまいましたが、永遠に僕たちの心のなかで生きています。

バップのマスター_七帝柔道記_鈴木真也

バップは焼き鳥みねちゃんの真上にありました。

みねちゃん看板

以下の写真は和泉唯信先輩の5年目のときの送別会にて。左から僕の同期の工藤飛雄馬君、和泉唯信先輩、みっちゃん、増田俊也、宮澤守君です。

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上のほうにも書きましたが書籍版では連載時に「あまりに滅茶苦茶すぎて」書けなかったエピソードを大量に書き加えています。たとえばボクシング部のキャプテンと僕が殴り合いの喧嘩になり、●●●。とか、竜澤君が買ったばかりの新品のアディダスに僕が●●を●●てしまったり、後輩の●●君が●●●で●●し、●●とか。あるいは僕が●●●したときにみんなが止めて、数週間後、それが●●新聞に載って部員一同●●したとか。昭和時代ならではの●●が満載になります(笑)。竜澤君と吹雪の日に暴走族がたむろする地下パブへ行って●●●●●が●●●で、●●●だったとか(笑)。

そういえば2年目のときに僕と竜澤君に人生初の彼女ができたのですが、じつはその1年以上前に飛雄馬君にはすでに彼女がいました。飛雄馬はすごくもててました。

この写真は北大キャンパス内にあるポプラ並木です。

ポプラ並木

この写真もキャンパス内にある実験農場です。本物の牛です。松井君ではありません。冗談はさておき、中学や高校、大学の練習場に忘れてきた「思い」を持っている方はぜひ北大柔道部員とともに、それを探しにいきましょう。運動部じゃなくても吹奏楽部でも美術部でもパソコン部でも、みんな何か忘れものがあるでしょう。帰宅部にもオタク部にもきっとあります。その忘れものをみんなで探しにいきましょう。

農場の牛

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バイクに乗っていてクマと衝突。20代女性、走って逃げて無事だった。

山梨県でバイクを運転していた20代女性がクマと激突。びっくりして走って家まで逃げて親に言って110番、再び戻ったらクマはすでにいなくなっていたそう。

捨てていった鞄が漁られ、中に入っていた飴「 たたかうマヌカハニー」が食い荒らされていたそうです。

どこかにエッセイで書いたことがありますが、僕は小学生のころツキノワグマに足を掴まれて引っ張られました。爪が長かったのと、すごいパワーだったのを覚えています。

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(ソース、写真/https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/791665?display=1

編集者から頂いた「うなぎパイ」です。「夜のお菓子」というキャッチの意味は、もちろん。

ツイッターXでも紹介しましたが、昨日、編集者から「うなぎパイ」を頂きました。

昔は静岡土産として定番で、子供のころはこういった土産ものを貰えるのを楽しみにしていました。 

「夜のお菓子」の文言はつまり「ワカメを食べると髪がふさふさになる」とか「豚足を食べるとコラーゲンで肌がぷるぷるになる」というのと同じように、ウナギの形が似ているからだということに昨夜気づきました。スッポン料理がうんぬんと同じですね。

菓子くらいはいいけれど、象牙とかサイの角とかウミガメとか、そういうものの密漁はやめてほしいですが。

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うなぎ

「七帝柔道記Ⅱ」の連載最終回のゲラ訂正を終えました。学校スポーツを愛するすべての人へ。

小説野性時代カクヨムで同時並行連載中の自伝的小説『七帝柔道記Ⅱ』(角川書店)の最終回のゲラ訂正を終えました。あとは書籍化されるのを待つのみです(2月か3月に出版予定。題名は『続七帝柔道記』になるかもしれませんし『七帝柔道記2』になるかもしれません)。

この小説は2013年に出した北海道大学柔道部での青春をモチーフにした『七帝柔道記』(角川書店)の続編にあたります。あの作品では僕たちの代が2年目の七月の七帝戦をたたかうところで終わってますが、今回はその続きになります。後藤主将の代と竜澤主将の代です。

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僕らの代は、5年連続で七帝戦最下位という状況で幹部に就きました。つまり僕らの代は入学して以来、チームが勝つところを一度も見たことすらなかったのです。そんななか、東北大学と何度も戦う因縁を持ちました。当時、2年連続で京都大学と七帝戦の優勝を分け合った強力な東北大学柔道部に万年最下位の北大が挑んでいきます。

小説野性時代で7回連載にしたものを、カクヨムでは1ヶ月遅れで週刊連載に分割、つまり7×4週=28回(もしかしたら30回とか32回になってしまうかも。どういうことかというと野性時代では1回あたり原稿用紙100枚書いているのですがカクヨムではその翌週から25枚ずつ分割して週刊連載になるのです。ですが僕は一回100枚で終わらず200枚書いた回などもあるのです)に分割して連載されます。それが書籍となって来春に出ます。カンノヨウセイとか変な(?)伝統行事もたくさん出てきますが、当時の空気をそのまま書きました。学校スポーツを愛するすべての人に読んでほしいと思います。

下の写真の表紙は『七帝柔道記』の表紙です。『七帝柔道記Ⅱ』の前の話ですね。僕が北大柔道部に入部してから2年目までのお話です。出版されたのは2013年なので、もう10年も経ってしまいましたが、いまだ読者の方たちからたくさんの感想メールをいただきます。

七帝

七帝柔道とか七大柔道と呼ばれるこの柔道は、戦前のルールを引き継いで今も旧帝大七校で戦われています。15人対15人の抜き勝負で、場外なしの一本勝ちのみというデスマッチルールです。抜き勝負のため、誰を何番目に出すかというオーダーが勝敗の流れに大切ですし、「抜き役」と呼ばれる強い数人の選手のために「分け役」の選手たちが滅私のチームプレーで絶対に引き分けようと必死になります。抜き役も分け役たちの頑張りを無にしないようにと必死に抜きにいきます。

どういう試合になるかというと、下の表のような試合です。これは戦前、まだ「高専柔道」と呼ばれたときの京都武徳殿での戦いです。作家の井上靖さんも出場しています。まずは旧制松山高の6番目の選手(6鋒といいます)が四高の正井選手を抜いて、四高7鋒の杉原選手を引き分けて1人リードします。こうして負けた者が退がり、勝った者は畳に残り、次の選手と戦います。引き分けの場合は両者とも退がります。この試合では旧制松山高が13番目の「後藤勇」さん以下が生き残って試合を終えていますので、「3人残しで松山高の勝ち」となります。

北の海

この七帝柔道は、五輪などで見る個人戦の柔道とは違い、役割分担がされた「フォア・ザ・チーム」の団体競技であり、ラグビーやサッカー、アメフトなどに近いかもしれません。ですが1人が出ては相手の1人と戦っていくという側面でいえば、やはり格闘技であり武道でもあります。この七帝柔道には様々な要素、様々な側面があるんです。

▶カクヨム連載はこちらで読めます。

下の写真は4年目の七帝戦、夜の宿舎での竜澤宏昌主将(左)と増田俊也。ロビーで夜中に2人で話しているシーンは小説のなかに何度か出てきます。

増田俊也_竜澤宏昌

下は七帝戦での東北大学との戦い、竜澤宏昌主将(右)はカメになる相手を横三角で攻めます。真夏の内地は熱風が吹きすさぶ炎熱地獄での試合でした。

竜澤3

下は東北大の輿水君と戦う増田俊也(右)。組み際の関節技を狙っています。

増田俊也_七帝柔道記2

下の写真は5年間理学部数学科に在籍した2期上の和泉唯信先輩(左)が札幌を離れて徳島大学医学部へ再入学する数日前の写真。北海道大学正門前で撮ったものです。3月末ですが雪がほとんど残っていません。この年は雪が少なかったのか、あるいは雪解けがはやかったのか。

和泉唯信_増田俊也

▶カクヨム連載

ニューバランスを陳列風の棚に。

革靴やらホワイツのブーツやらマーチンやら、とにかく下駄箱がいっぱいで、玄関どころか倉庫や車のなか、仕事部屋にまで溢れていたので一部を捨てて整理しました。

整理するためにいくつか靴の棚を購入したのですが、そのなかでも一番可愛かったのが、下駄箱の扉に引っかけるこのタイプ。ニューバランスを4足並べてみました。

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 Amazonで見つけたものです。










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増田俊也ツイッター

▶増田俊也(ますだとしなり) 小説家。1965年生。北海道大学中退。2006年「シャトゥーン ヒグマの森」(宝島社)で「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞。2012年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(新潮社)で大宅賞と新潮ドキュメント賞。他著に北海道大学を舞台にした自伝的青春小説「七帝柔道記」(角川書店)、「北海タイムス物語」(新潮社)など。「週刊大衆」誌上で原田久仁信先生(「プロレススーパースター列伝」「男の星座」などの漫画家)と組み、木村政彦先生の生涯を描く漫画「KIMURA(キムラ)」を長期連載、全13巻で完結しました。ビッグコミックオリジナルで漫画版「七帝柔道記」の連載も完結。こちらは全6巻です。























KIMURA7

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七帝柔道記帝マンガ2

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シャトゥーン漫画1

シャトゥーン漫画2

シャトゥーン漫画3

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