カテゴリ: ディスプレイ

9月のチャーミングセールが終えた後に店頭のディスプレイを変えました。
置かれている商品群は当窯の看板商品である横濱南蛮絵図シリーズです。
先代の創業者が窯のデザイナーと職人と一緒に製作した、横浜に残る浮世絵を題材にした「横浜への想い」をヨコハマブルーにてテーブルウエアーに表現したシリーズです。
もう二十年位前になるでしょうか。 その当時、創業者が「みんな東京みたいなものばかり、追いやがって。何もわかってないんだ。だまされてんだよ。だからよホンモノを見せてやるんだ。 教えてやるんだ、ホンモノをよ。横浜でいいんだ。イースト ミーツ ウエスト。だから、あったかいんだよ。」ということで製作されました。 

淡々とやらせていただいて、ちょっとずつお客様から「いいね!」と言われるようになりました。評価していただいたお客様に感謝です。 そして数年前、私たちがお世話になっているヨコハマ001グッズさんからもその年一番評価が高い商品だとして「横浜市長賞」、翌年も「審査員特別賞」を頂きました。 市長さんにも褒めていただきました。

それがその賞状。一緒に展示してます。

デイスプレイの堂々と真ん中に展示してある書。 あれ私(窯主の増田博一です)書きました。チャーミングセールが終った後 ヘロヘロでしたが夜中に書きあげて即展示してもらいました(笑)。
あの文面は私の言葉でなく、創業者の文章です。
これも二十年前位ですかね、私が横浜にたいする貴方の想いを書いてくれとお願いして(何かの理由で、でも憶えてない)、書いてもらいました。 それが下の画です。

これ創業者の直筆。
これを観ながら、自分なりに色々思いながら書きました。カッコよくいえば、臨書したとういことでしょうか。
無論、書法とすればまったくもって笑いモノですが、気持ちだけで書きました。


私達の南蛮絵シリーズのテーマも、この創業者の言葉も、私にとってこれからも続くテーマです。
「似合う街」にあるようなモノであり コトであり スピリッツであるように、やっていきます。

そんな感じのハローウインの空気まったく無視のディスプレイです。
ハローウインは東京の人達にまかせて、私はあくまでも「横浜の気持ち」いっぱいで10月の最終日までやっていきます。

 

横濱増田窯本店、秋のディスプレイはエキゾチックで絢爛たる

千夜一夜> をセレクト。このシリーズは、数百年もの間語り継がれてきた「千夜一夜物語(アラビアンナイト)」を題材にしたコレクション。型にはまらない自由な空間を活かしたレイアウトに、黒地のベースカラーと色彩豊かなカラーバリエーションで描きました。ヨーロッパとアジア(西洋と東洋)を繋ぐペルシャ文化ならではの妖美さは、料理に表現力の幅と可能性を広げてくれる不思議な食器。

全体的に秋だから暖色系のクロスやナプキンをチョイス。千夜一夜ディナープレートのアンダーには印籠シリーズのサービスプレートの朱色を。
今回のセッティングは “秋のお祝い” コーディネイションをイメージしたので、プレートの上には

アントショップBMKG> タンブラーのゴールドをお祝いらしく使用、それも

『福』 の字と

『祝』 の文字。
また、テーブルの中央には当窯二代目マスダヒロカズ氏の直筆染付鉢を入れ、アクセントにした

妖艶な器での祝宴。

そんなハッピーだけどミステリアスな器で

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

横濱増田窯本店、初夏に向けてのディスプレイは創業50周年ということもあり、

1989年から続く <ヨコハマイヤープレート> を一堂展示しました。
1989年、横浜市の市制100周年を記念して製作した【ヨコハマイヤープレート】。今年で27回目の発行。横浜は、開港と共に近代日本の起源を見守り続けてきました。その日本のルネッサンスを当時の絵師達が描いた横浜浮世絵・開港絵やペリー提督の随行画家が記録として残した画を横濱増田窯が開発・調合した<ヨコハマブルー>でデザインしたのがこのプレートです。
実はこのイヤープレート2回の

モデルチェンジをしています。
第1期 1989-2000、

青磁釉がかかった33cmのプレート。初期のイヤープレートに相応しい気品ある風貌。
第2期 2001-2008、

ミレニアムイヤーにモデルチェンジ。この時代は絵柄だけではなく縁の色味もその年ごとのカラーチェンジを加え、他メーカーも含め今までのイヤー/クリスマスプレートにはない華やかさが特徴。
第3期 2009-現在、

開港150周年を機に現行スタイルにアップデート。第1期と第2期を融合させた横浜らしいトラッドなデザインに。

革新と変化を常に求めてきた横浜焼ならではの一枚です。

この度、創業50周年という機会に久々に過去のモノから並べてみましたが揃うとなかなかな迫力。ヨコハマのノスタルジーを感じながら、この街の歴史や文化を学び・楽しめる一枚です。

《追伸》 このヨコハマイヤープレートは、その発行年が過ぎると版を壊し、もう作れなくなりますので、もしお探しの年号があればお早めに! 

横濱増田窯本店、春のディスプレイは爽やかに

横浜染付>をセレクト。
テーマは 『春の宴』。
ベースの横浜染付に手描き一点モノの

アラビアンナイトデザインの

湯呑を配置。用途としてはお湯呑としてではなく、蒸し器で作った洋風茶碗蒸しの前菜器として。
そして、中央にめでたい

福尽くしの大鉢をサラダボウルとしてセンターに。フリーカップに入った5種類のドレッシングの中からお好きのを。

木製のパン皿やスプーンに陶器の花器を合わせて、アットホームなセッティング。

春の陽気に誘われて、

気取らず、のんびりお食事会。


ちょっと前までおせちやお餅食べていたのに、1月もあと2日で終わり。設えを正月から春モードに。当然、元町本店のディスプレイもちょっと前にひな祭りバージョンに。
横濱増田窯では3つのお雛様のご案内があります。一つはロングセーラーとなっているボンチャイナでできた

貝合わせの新王雛。焼き物のひな人形は陶器などでできたものは多いが、ボンチャイナは珍しい。やはりボンチャイナ製はボンチャイナ特有のきめ細かい生地肌が他の焼き物にはない優しさと柔らかさがある。大きさもミニサイズという事もあり場所をとらず、またお手入れも楽なのでとても人気のある雛人形です。
(付属の三宝、菱台や花は現在非売品となっておりますが、ご興味がある方はお問合せください。これもボンチャイナ製です。)
2つ目の雛は

1点モノの陶額。これは 《Handpaint Artisan Collection》 を手掛けるデザイナーの一人である 【岡本孝文】 による雛人形。気品あふれるこの陶額は何度も絵付と焼成を繰り返し完成する逸品。

シンプルで素朴な感じと着物の豪華な装飾が見どころの作品です。
最後の一つは自分で描く

オリジナルプレート。これは横濱増田窯の手描き教室で行われている一日体験で製作できるプレートです。自ら絵具を練り、色絵付けをしたあと、当窯の窯で焼き上げます。自分のオリジナルのひな人形を飾りたい人はこちらを是非お勧め。詳しくは特設ページをご覧ください。
というような感じで横濱増田窯のウィンドーは

現在、雛バージョン。

即興で作り上げた自作のつるし飾りも吊るし、

桃の節句に向けて

男雛、女雛と共に皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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