C型肝炎について〜C型肝炎の症状、治療

C型肝炎の症状や治療、予防などC型肝炎に関する様々情報をご提供します

C型肝炎に処方される内服薬「ウルソ」

C型肝炎と診断されて、病院でもらったお薬がどんなものか、副作用がないか、心配されている方も多いと思います。
そこで、C型肝炎の患者さんに処方されるお薬について見てみましょう。

ウルソ(ウルソデオキシコール酸)

ウルソは、熊の胆嚢(たんのう)に含まれる成分を化学的に合成した製剤です。
胆嚢は、肝臓で生成される、脂肪の消化を助ける働きのある胆汁を溜めておく袋で、胆汁の成分である胆汁酸に肝機能を改善する効果が認められています。

ウルソは決して新しい薬剤ではなく、古くから漢方薬に動物性生薬として存在している熊胆(ゆうたん)に含まれる成分です。
熊胆は胆汁の流れをよくし、脂肪の吸収をも助けることで、胃腸の機能を改善する胃腸薬として使用されています。
最新の医療にもこのような古来からある伝統的な成分が使用されていることもあるのです。
強力な作用はありませんが、副作用も軟便やかゆみ程度と少なく、安全性が高い内服薬です。

使用法としては、他の治療法の補助的に用いられます。
インターフェロン製剤との併用が試みられており、インターフェロン投与終了後に肝炎の再発を遅らせたり、インターフェロン投与後のウイルスの再陽性化を抑制する効果があります。
また、インターフェロンで効果がなかったケースでも、GPT、γ-GTPが改善を示すこともあります。

強力ミノファーゲンによるC型肝炎の肝庇護療法5

C型肝炎の治療は、まず第一にウイルスを排除するインターフェロン製剤の投与が選択されますが、インターフェロンによる治療で効果が出なかった場合やインターフェロン投与で副作用が現れた場合などには、肝炎の炎症を抑えて肝機能を改善する肝庇護療法が行われます。

インターフェロンの次の選択肢として以前より広く利用される肝庇護療法は、グリチルリチン製剤の注射剤の投与です。
グリチルリチンは、漢方生薬の甘草(カンゾウ)から抽出されている成分で、一般的にはミノファーゲン社の強力ミノファーゲンが使用されています。
グリチルリチンはステロイドとよく似た構造をしていて、抗炎症作用や免疫調整作用があり、ウイルスによる肝細胞の障害を抑えて、肝臓の線維化や発ガンへの進行を抑制することができます。

グリチルリチン製剤は、最初のうちは毎日投与しなければならず、効果がある場合は1ヶ月程でGOT、GPTの数値は下がってきます。
グリチルリチン製剤を毎日投与している人の約80%でGOT、GPTが低下してくるというデータがあります。
GOT、GPTの数値が安定してくれば、投与回数を徐々に減らしていくことができますが、治療期間は短くても半年で、長い場合は10年以上続けなければならず、また途中でやめるとリバウンドするので治療を中止することもでいません。

しかし、15年間グリチルリチン製剤を継続して投与している人は、していない人より発ガン率が約半分になるというデータがあり、また副作用も体も浮腫(むくみ)や体重の増加など程度の軽いものであり、通院の負担はありますが、肝庇護療法では最も効果のある治療法です。

インターフェロンによるC型肝炎の治療5

C型肝炎の治療では、C型肝炎ウイルスを殺して体内から排除してC型肝炎を完全に治癒することを目指す原因療法と、肝機能を改善させてC型肝炎の進行を防ぐ肝庇護療法に分けられます。
C型肝炎の進行状況などによって治療法がそれぞれ異なりますが、第一の選択肢としてはウイルス排除するインターフェロン療法が行われます。

インターフェロンとは?

インターフェロンとは本来私たちの体内で作られる蛋白質で、ウイルスや腫瘍細胞などの異物に反応して、ウイルスの増殖や腫瘍細胞を阻止する免疫系の働きをしています。
インターフェロンを医薬品として人工的に生産した注射剤がインターフェロン製剤です。
現在ではペグインターフェロンと呼ばれる体内に長くとどまらせて週1回の注射で済むように変えたものが使用されています。
インターフェロン療法は、効果が高い反面、発熱、だるさ、疲労、頭痛、筋肉痛、けいれんなどのインフルエンザ様症状、また投与部位の紅斑、痛み、痒み、まれに脱毛、蛋白尿、めまいや抑鬱などの副作用があります。

最近ではペグインターフェロンと内服の抗ウイルス薬でありビバビリンの併用によって、高いウイルス排除効果が認められています。

インターフェロンの効果は?

インターフェロンを投与したからといって必ずC型肝炎ウイルスが排除されるとは限りません。
むしろ、C型肝炎ウィルスが排除されない可能性のほうが高いようで、特にC型肝炎のうち日本人の70%が感染者である1型のC型肝炎ウイルスでは効き目が悪いことがわかっています。
また、C型肝炎ウイルスの血中ウイルス量が多い患者さんも効果が悪くなります。
しかし、C型肝炎ウイルスが排除できないにしても、肝機能を正常に近付けることによって肝硬変や肝がんへの進行を防ぐことができますので、C型肝炎の治療としては現在もっとも優れた効果がある治療法です。

C型肝炎検査を受けたほうがよい人は?

C型肝炎は痛みなどの自覚症状が現れにくいことから、まさか自分がC型肝炎キャリアではないだろうと思い、C型肝炎検査の受診に消極的な方あるいは無関心な方が多いようです。
しかし、現実的にはは全国に約200万人以上いると推定されており、安易に見過ごすことができる数字ではありません。
特に以下のような方々は、C型肝炎ウイルス感染の可能性が高いですので、当てはまる方はC型肝炎検査の受診してみましょう。

●1992年(平成4年)以前に輸血を受けた方
●長期に血液透析を受けている方
●輸入非加熱血液凝固因子製剤を投与された方
●1994年(平成6年)以前にフィブリノゲン製剤(フィブリン糊としての使用も含む)を投与された方
●大きな手術を受けた方
●臓器移植を受けた方
●薬物濫用者、入れ墨をしている方
●ボディピアスを施している方
●過去の健康診断の肝機能検査で異常を指摘されているにも係わらす、その後肝炎の検査を受けていない方

C型肝炎ウイルス感染の予防法

C型肝炎は通常の日常生活では感染することはほとんどありません。
C型肝炎が感染するのは主に血液を介するケースです。
ですから、他人の血液が体内に入る可能性のある行為を避けることがC型肝炎ウイルス感染予防につながります。
他人の血液が皮膚に付着しただけではC型肝炎ウイルスが体内に入ることはありませんので感染しませんが、血液が付着したところに傷がある場合は、その傷口からC型肝炎ウイルスが進入して体内に入り込み感染することがあります。
C型肝炎ウイルス感染予防のために以下のようなことに気を付けましょう。

●歯ブラシやカミソリなど血液が付着している可能性の高いものを共用しない。
カミソリの剃りミスは血液が付着することはもちろんのこと、歯ブラシも歯ぐきから出血することが結構ありますので、共用は禁物です。
●他人の血液に触れる時はゴム手袋を着用する。
頻繁に血液に触れる仕事をしている場合は特に注意しましょう。
●注射器や注射針を共用しない。
現在の医療行為では注射針を使い捨てにするなど、C型肝炎ウイルス感染に対する対策が徹底されていますので、このような原因で新たに感染することはほとんどありませんが、覚せい剤や麻薬などの回し打ちが感染源となります。
そもそも、覚せい剤や麻薬自体違法行為ですが…
●入れ墨、ピアスをするときは、清潔な器具であることを確認する。
自身で行うときに注意することはもちろんのことですが、お店などで行う場合にも信頼のできるところでするようにしましょう。
鍼治療も然りです。
不衛生そうなところは避けましょう。
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