糖尿病の合併症

インスリン注射が必要なくなる?期待のスマートインスリンパッチ

近い将来、糖尿病患者が煩わしいインスリン注射から解放される可能性が高まってきました。
体に貼っておくと自動的にインスリンが体内に放出されるパッチ状の医療器具が開発されているのです。

コイン程の小さなパッチに極小の針が100本以上埋め込まれていて、その針1本1本に体内のインスリンと、ブドウ糖を感知する酵素が入っているそうです。
この仕組みによって血糖値が高くなると、針から適量のインスリンが放出されるとのことです。

すでにマウスを用いた動物実験で、血糖値が抑えられることが実証されています。
人間での臨床試験でその有効性が証明できれば、インスリン注射にとって替わる製品となることでしょう。

自動でインスリンを体内に投与してくれるのですから、インスリン注射のように時間を気にする必要もありません。
また、インスリン注射では外出先など人前で打つのは抵抗があります。
それがために、食事に誘われても断るケースもよくあるようです。
こうした悩みもスマートインスリンパッチなら気がねなく食事に行けるようになります。
そして、インスリン注射で最も注意が必要な低血糖の心配もなくなる訳です。

スマートインスリンパッチが実用化されれば、糖尿患者さんのQuality of life(生活に質)の向上に大いに貢献してくれることは間違いないでしょう!

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糖尿病と腸内細菌の関係が明らかに!

腸内環境を整えることが健康によいことは皆さんよくご存知だと思います。
ヨーグルトを食べたり、乳酸菌など善玉菌のサプリを摂取されている方も多いのではないでしょうか?
最近では腸内環境及び腸内細菌と様々な病気との関係が研究、解明されつつあり、糖尿病も腸内環境及び腸内細菌と密接に関係していることが明らかになってきました

食物繊維を多く含む食事健康な成人であれば、500種類以上の腸内細菌が100兆個ぐらい住み着いていると言われています。
この腸内細菌のうち体の不調の原因となる有害物質を作る腸内細菌を悪玉菌、悪玉菌の繁殖を抑えて、ビタミンなど体に有益な成分を作る腸内細菌を善玉菌といいます。
悪玉菌の代表は、ウェルシュ菌や大腸菌、善玉菌の代表は、皆さんご存知のビフィズス菌をはじめとする乳酸菌です。

この善玉菌優位の腸内環境である人のほうが血糖値が安定しており、悪玉菌優勢の腸内環境であれば血糖値が高い傾向にあることがある調査で確認されています。
特に「アッカーマイシン」と呼ばれる腸内細菌が多く住んでいる方の血糖値は常に正常値である傾向があるとのことです。

また、腸内環境が乱れている人は、通常の腸内でのみ生息しているはずの腸内細菌が、血液中でも検出され、これが慢性的な炎症を起こして、インスリンが効きにくくなる原因となって血糖が上昇する可能性があるとのことです。

腸内環境をよくする食事を心がけよう!

善玉菌優勢のの腸内環境するためには、まず善玉菌が繁殖しやすい食事の内容にすることが大切です。
高脂質の食事は悪玉菌を増殖させて腸内環境が乱れる原因となります。
野菜・果物・豆類など食物繊維を多く含む食事を心がけるようにしましょう。

特に水分をドロドロのゲル状になる水溶性食物繊維は、糖尿病の予防に非常に効果的です。
ドロドロの状態の水溶性食物繊維が他の食べ物を包み込んで胃から腸へとゆっくり進み、吸収もゆっくりとなるため、血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。

また、水溶性食物繊維は、大腸に到達すると腸内細菌のエサとなって分解されます。
水溶性食物繊維が分解されてできた発酵産物は酸性で、善玉菌が育成しやすい状態になるため、腸内環境が改善されるのです。

腸内細菌の中でも、バクテロイデスという腸内細菌は、血糖値を下げてくれるインスリンの分泌を促進してくれます。
バクテロイデスも水溶性食物繊維を食べて増殖しますので、水溶性食物繊維を多く含む食品を積極的に食べるようにしましょう。
水溶性食物繊維は、オクラやごぼう、きのこ類、海藻類などに多く含まれています。

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体重減少作用もある画期的な糖尿病治療新薬「GLP-1受容体作動薬」

現在最も注目されている糖尿病治療薬は、インクレチンという消化管ホルモンに関連した糖尿病治療薬です。
インクレチンは食べ物の栄養素が小腸に入ってきた刺激で分泌されるホルモンの総称で、膵臓に作用してインスリンを分泌を促す働きがあります。
インスリンの分泌を促進するだけだと、これまで使用されてきたSU薬などの糖尿病治療薬と大差はありませんが、インクレチン関連薬が注目されているのは、低血糖をおこしにくいこと、そしてインスリンを分泌する膵臓のβ細胞の増殖を促進したり、食欲を抑制して体重を減少させる作用を併せ持ち、より一層の糖尿病治療効果が期待できることです。

インクレチンはどのように作用しているの?

インクレチンは現在、小腸の上部に分布するK細胞から分泌されるGIP(Gastric Inhibitory Polypeptide)と小腸の下部に分布するL細胞から分泌されるGLP-1(Glucagon-Like peptide-1)の2種類が発見されています。
栄養素が小腸にたどり着き、その情報をキャッチしたK細胞、L細胞からGIP、GLP-1が分泌されて、膵臓のβ細胞にあるGIP受容体、GLP-1受容体に結合すると、インスリンの分泌が促進されます。
インクレチン

また、GLP-1はインスリンの分泌を促進するだけでなく、膵臓α細胞から分泌されるグルカゴンの分泌を抑制します。
グルカゴンは肝臓に働きかけてグリコーゲンを分解して糖を血液中に放出するように作用するため、グルカゴンの分泌抑制は血糖値を低下させます。
さらに、GLP-1は胃の消化物を小腸に排出する速度を遅らしたり、中枢神経に作用して満腹感を感じさせることで食欲を抑制する働きもあります。
glp-1血糖値を下げる作用

特に注目されている作用は、インスリンを分泌するβ細胞を増殖させる作用です。
これまでのインスリン分泌促進薬では、過剰なインスリン分泌を強いられて膵臓に負担がかかり、次第にインスリンの分泌が悪くなるという問題がありましたが、GLP-1のようにβ細胞を増殖させることができれば、膵臓のインスリン分泌機能低下を防げるという大きなメリットがあります。
このようなことから、インクレチン、特にGLP-1の働きをうまく利用することで糖尿病の治療に生かせると考えられ、GLP-1受容体作動薬の研究開発が進められました。

GLP-1受容体作動薬は海外では肥満治療薬

インクレチンは血液中の放出されてもDPP-犬箸い酵素によってすぐに分解されてしまい、2〜5分で血中濃度は半減してしまいます。
血中で分解されにくいGLP-1と同様の作用をする化合物が、まずアメリカ毒トカゲの唾液の分泌物から発見され、これを人工的に合成することで最初のGLP-1受容体作動薬が開発されました。
その後、ヒト型のGLP-1の構造に少し手を加えて、すぐに分解されることなく長期間作用が持続するGLP-1アナログ製剤が注射薬として開発されたのです。

日本では糖尿病治療薬として用途が限定されていますが、海外では食欲抑制作用があり、体重減少効果が期待できることから、、肥満治療薬として処方されています。

GLP-1受容体作動薬の種類

GLP-1作動薬には以下のようなものがあります。
一般名称商品名
リラグルチドビクトーザ
エキセナチドバイエッタ
リキシセナチドリキスミア


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藤城式糖尿病改善食事療法

糖尿病を改善させるためには、血糖値を下げることがまず第一です。
血糖値を下げることが全てではありませんが、血液中のブドウ糖濃度を抑えることができれば臓器や器官に及ぶ悪影響を抑えることができ、合併症予防につながります。
ですから、糖尿病の治療はブドウ糖の量をコントロールする食事療法が中心になります。

ところが、食事療法を実行しているのに思うように効果が現れない方が多くいらっしゃいます。
それもそのはず、日本で現在行われている糖尿病の食事療法の常識は間違いだらけなのですから。
そんな間違いだらけの食事療法で苦しんでいる糖尿病患者を救済するために真実の食事療法を伝えようと立ち上がったのが「日本食養の会」会長の藤城博院長です。
藤城先生は全国各地で1年間100回以上のセミナーや合宿を行い正しい食事療法を伝授されており、その活躍はテレビや新聞、雑誌にも掲載されています。

藤城式食事療法を実行すれば、たった3日間で血糖値が大きく改善することもあるとのこと。
「高カロリーの食事を避けてもきつい運動を続けても血糖値が思うように下がらない…。」
「もうインスリン注射や糖尿病薬を一生飲み続けなければならないのでは…。」
とあきらめている糖尿病患者さんは藤城式食事療法で正しい食事療法を学んで、最短コースで糖尿病を克服してください。





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糖尿病予防の特定保健用食品(トクホ)について

特定保健用食品(トクホ)は、動物実験ではなく人間に対する試験において、科学的根拠に基づいて特定の保健の目的で一定の有効性・安全性がある成分を含んだ食品であることを国の審査によって承認を受けたものをいいます。
作用が穏やかなため医薬品のように病気の治療を目的に利用するものではありませんが、病気の予防のために積極的に摂取したい食品です。
糖尿病に関連する特定保健用食品(トクホ)には、食後の血糖値の上昇を緩やかにする関与成分を含む食品が承認されており、「糖尿病が気になる方に適する」旨を記載することが許可されています。

食後の血糖値の上昇を緩やかにする関与成分とその作用

炭水化物(糖質)は消化酵素によって最終的にブドウ糖にまで分解されて小腸から吸収され、これが血液中に放出されて血糖値が上がります。
糖尿病に関連する特定保健用食品(トクホ)の関与成分は、何らかの方法でブドウ糖の小腸からの吸収量を抑制したり、吸収されるスピードを遅らせたりすることで食後の急激な血糖値の上昇を抑えています。
ここで注意が必要なことは、食事をしてブドウ糖が小腸から吸収されてしまってから糖尿病関連の特定保健用食品(トクホ)を摂取しても効果がないということです。
糖尿病関連の特定保健用食品(トクホ)は食前に摂取することで効果をあらわすということを覚えておいて下さい。

◆糖尿病関連の特定保健用食品(トクホ)の関与成分
関与成分名作用
難消化性デキストリン糖質の胃から腸への移動スピードを遅らせ、ブドウ糖の吸収を穏やかにする
グァバ葉ポリフェノールデンプンを二糖類に分解する消化酵素α−アルブミンの働きを阻害し、ブドウ糖の吸収を抑制する
小麦アルブミンデンプンを二糖類に分解する消化酵素α−アルブミンの働きを阻害し、ブドウ糖の吸収を抑制する
豆鼓エキス二糖類を単糖類のブドウ糖に分解する消化酵素α−グルコシダーゼの働きを阻害し、ブドウ糖の吸収を抑制する
L−アラビノース砂糖分解酵素シュクラーゼの働きを阻害し、小腸での砂糖の吸収を抑制する


主な糖尿病の特定保健用食品(トクホ)

主な糖尿病の特定保健用食品(トクホ)には次のようなものがあります。
難消化性デキストリンの特定保健用食品(トクホ)が多いのは、難消化性デキストリンが規格基準型の特定保健用食品であるためです。
規格基準型とは、関与成分の科学的根拠となるデータが十分蓄積しているため、比較的簡単な審査で承認を受けることができる特定保健用食品です。
また、お茶タイプの特定保健用食品(トクホ)が多いのですが、これはやはりお茶は健康茶としてのイメージが大きいことと、摂取しやすいためだと思われます。
◆主な糖尿病予防の特定保健用食品(トクホ)
商品名メーカー名関与成分
糖健茶料サンスター株式会社難消化性デキストリン
グルコケア大正製薬株式会社
健茶王カルピス株式会社
フィットライフコーヒー株式会社ミル総本社
蕃爽麗茶株式会社ヤクルト本社グァバ葉ポリフェノール
豆鼓エキスつぶタイプ日本サプリメント株式会社豆鼓エキス
アラビノシュガー日清オイリオグループ株式会社L-アラビノース


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