2007年09月16日

9月14日/松山下総合体育館の補正予算可決

 総合体育館の予算が議会を通過した。体育館を待ち望んだ人にとってはようやくなんだろう。可決の後、傍聴席から拍手が起こっていた。
 質疑の中で体育館建設の目的を改めて問われた市長は、「市民のために」「6200人の市民福祉の向上のために」と答えた。市民福祉の向上のために「あれもこれも」できるわけではない。体育館を造ったらどこかを削減する。そのしわ寄せがどこに行くのだろうか、と思う。
 体育館の最初の大イベントになるのだろう、千葉国体の競技も誘致するらしい。ぎりぎりの人手のなかで、大会運営に専属する職員を3人もどこから工面するのだろう。まあ、私が心配することではないが。

 広報いんざいに体育館の記事が掲載されてから、ほぼ毎日一通は「体育館建設に反対あるいは心配」するメールが寄せられていました。ご意見をいただいた皆さんの声は質疑と討論のなかで代弁させていただきました。建設後の市政に引き続き関心を寄せてください。
 討論をご参照ください。


 議案11号に反対の立場で討論をします。12番、増田葉子です。
 補正予算にはいろいろなものが盛り込まれていますが、1点だけ、現時点での松山下総合体育館整備事業に反対します。
 体育館が不必要だから反対をしているわけではありません。2年前にも同じことを言いましたが、反対する理由は2点です。体育館の規模に疑問をもっていること、そして市民への情報公開がないことです。
 2年前にまったく同じ理由で反対し、今また同じ討論をしなくてはならないことをとても残念に思います。建設の規模が妥当ということであるならば、この2年間の間に市民への情報公開を十分に行ってほしかったと思います。
 「多くの市民が要望している」と市長はおっしゃいましたが、財政負担など負の部分を知らされずに「体育館は要りますか、要りませんか」と聞かれれば、多くの市民は「造ってくれるならほしい」と思うでしょう。そういう種類の要望を市民ニーズとするのではなく、維持管理費はいくらが想定され、年間でどのくらいの財政負担があるのか、使用料がどのくらいになりそうなのか、また、体育館をつくることによって、どこを削減していくのか等、市民に負担を求める部分も十分に説明され、情報公開を行った上での建設要望を本当のニーズとするべきです。

 先般の山田喜代子議員の一般質問の中で、国保加入世帯のうちいま961世帯が短期保険証、資格証の世帯で、そのうち11%に義務教育の子どもがいるということがわかりました。
 親の経済力によって、病気になってもケガをしても医者にかかることができない子どもが市内に存在します。
 習志野市ではそうした子どもへの補助を行っているそうですが、山田議員の質問に市長は、「厳しい財政状況できわめて難しい」とおっしゃった。国保という制度の問題もありますが、そうした子どもたちへの救済を議論する余地すらない財政状況のなかの建設なのだと私は理解しました。

 月刊千葉ニュータウンに体育館整備に向けた記事が掲載されたときからぽつぽつとご意見をいただき、広報いんざいの9月1日号以来、ほぼ毎日のようにメールか電話で体育館反対、あるいは現段階での建設を心配する声が数多く寄せられました。その一部をご紹介します。

「建設費39億円は市の財政に影響はないのでしょうか。箱ものづくりばかりして財政が破綻した夕張市のようなことにならないか、心配です。」
「体育館よりも優先しなくてはならないことがあるはずです。順位が違うのではないか」

 同種の意見はとても多かったです。また、バレーボールのアマチュアチームに所属して他市の体育館を日常的に利用しているという方からもご意見がいただきました。

「体育館にまず望むことは立地、つまりアクセスの良さです。社会人チームのほとんどは試合への集合は9割が電車利用です。今まで多数の施設を利用しましたが、最寄り駅から15分以上歩くところは1カ所もありませんでした。500人以上が参加する大会でも空調が効いた体育館を使えることはまずなく、狭いところではコートの後ろがすぐ壁でサーブの助走すら出来ないこともあります。それでも選手たちは皆、嬉々としてプレーしています。プロや実業団のホームコートになる予定でもなければ、過剰な設備は必要ありません。
印西市の体育館が現在計画中の松山下公園に出来てしまったら、どんなに立派な設備があろうと、都内はおろか船橋のチームですら来てはくれないでしょう。たった6万人の印西市民だけで、車でしか行けない巨大体育館がにぎわうはずもありません。平日には全くひと気のない巨大体育館が、印西市の負債の象徴としてずっと語り継がれることになるでしょう。人が集まらないのは空調が無いからではなく立地が不便だからです。体育館は来るかどうかわからないプロ選手や、トップアスリートのための物ではなく、日常使用する市民のためのものであるべきです。
 もし体育館を建設するとすれば、規模が小さくなろうとも、千葉ニュータウン中央駅か印西牧ノ原駅の徒歩圏に作り、そして夜遅くまで使えるようにするべきです。そうすれば平日でも多くの需要が見込めます。北総線が成田に通じた際にはさらに多くの人が来てくれるでしょう。市の健全な発展のためには、各戸に広報し意見を募った方がいいのではないでしょうか。」
 というご意見でした。

 私は現時点での建設に反対しますが、おそらく予定どおり体育館は建設されることとなるでしょう。建設後、市民ができるだけ使いやすい施設になるよう、先ほどの市民の方の心配のとおりにならないように、運用面での検討にはぜひ市民参加を図っていただきたいことを要望して、反対とします。


masudayoko at 00:14│Comments(1)clip!

この記事へのコメント

1. Posted by 頑張妻ちゃん   2007年09月18日 07:27

今は何処の市でも箱物は作りません

市長は何を考えているのでしょうか

親戚に建築関係の方が多いのかしら
それなら納得ですが
今度こんな法律できないかしらなんてね

自分が作った借金の残り金はその市長が責任もって払う
自分が払うと分かると無責任に作れませんから

私は明日から再スタートです、気合一発入れて
やれば出来るの心で頑張る

若い根っ子会の精神で、ちがった今は若くない
年寄り根っ子の会じゃ可笑しいかしら

心は若い根っ子の会の心でー





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