ゆっくり歌詞を噛み締めて音楽を聴く時間
そんな時間を何人の人が持っているだろう?

私は、メロディーから音楽を聴くタイプで
しばらく経って何かのきっかけで
「この歌、こんな歌だったんだ」
と気付く時があります。

夜間の父の付き添いを終え、病棟を出る時に一つの別れに気がつきました。

彼が残してくれた言葉と音楽

彼は、病気の為、大好きな音楽を聴くことができなかった。
私に、好きな音楽、ミュージシャンを教えてくれました。
そして
彼が残していきたいと言う曲
3つを教えてくれました。

「普通、仕事をしていたら、なかなか音楽をゆっくり聴く時間は、ないよ」
「朝起きて仕事に行って、ちょっと残業して帰ってきたらもう寝る時間」
「休日に少し取れればいいほうだよ。。。今は」

彼も、そのように働いてきたのかな?
そして今感じることなのかな?
多くの人に伝えたいことなのかもしれない。

朝、教えてもらった歌を振り返る。
その一つをシェアさせていただきます。
深い、深い、想いを感じます。




”The sounds of silence” by Simon and Garfunkel

Hello darkness, my old friend
僕の古い友達、暗闇君 こんにちは。
I've come to talk with you again
君とまた話をするためにやって来たよ
Because a vision softly creeping, left its seeds while I was sleeping
なぜなら僕が寝ている間に こっそりと忍び寄ってきた幻が種を残したから
And the vision that was planted in my brain, still remains
そして僕の脳に植えられたその幻はまだ残っている
  within the sound of silence
    無音の音の中に
In restless dreams I walked alone,
とぎれることのない夢のなかで僕は一人で歩いていた
Narrow streets of cobblestone
石畳の狭い道
Neath the halo of a streetlamp,
街路灯の丸い光の下で
I turned my collar to the cold and damp
湿った冷気のために僕は襟を立てた
When my eyes were stabbed by the flash of a neon light
僕の目がネオンライトの光に突き刺されたとき
That split the night
それは夜を引き裂いた
And touched the sound of silence
そして無音の音に触れた
And in the naked light I saw ten thousand people maybe more
そしてむき出しの電球の下で僕は一万人、たぶんもっとたくさんの人を見た
People talking without speaking,
話をせずに会話をしている人たち
people hearing without listening
耳をそばだてずに聞いている人たち
People writing songs that voices never shared,
決して声に出して歌われることのない歌を書いている人たち
and no one dared to stir the sound of silence
そしてだれも無音の音をかき乱そうとはしなかった
"Fools" said I,
「このバカちんがあ」 僕は言った
"You do not know silence like a cancer grows
「ガンのような無音が育っているのをお前たちは知らないのか
Hear my words that I might teach you,
僕が君たちに教えるかもしれない言葉を聞け
Take my arms that I might reach you."
僕が君たちに差し伸べるかもしれない腕をつかめ」
But my words like silent raindrops fell
しかし無音の雨粒のような僕の言葉は落ちて
and echoed in the wells of silence
無音の井戸のなかでこだました
And the people bowed and prayed to the neon god they made
そして人々は自分たちが作ったネオンの神に頭を下げて祈った
And the sign flashed out its warning in the words that it was forming
そしてネオンサインはそれが形作っている言葉で警告の光を発した
And the sign said ”the words of the prophets are written on the subway walls and tenement halls."
そしてそのネオンサインにはこう書いていた「予言者の言葉は地下鉄の壁と安アパートの廊下に書かれている」
and whispered in the sounds of silence
そしてネオンは無音の音でそうささやいた

高知学芸熟様のホームページから転記させていただきました。