
【演奏会場】
静岡音楽館AOI
【演奏曲目】
ジョン・ケージ:
「危険な夜」
ピアノ 高橋アキ
「アリア」と「ピアノと管弦楽のためのコンサート」(ピアノ・パート)同時演奏
ピアノ 高橋アキ、ソプラノ 吉川真澄
***
「フォー・ウォールズ」
ピアノ 高橋アキ、ソプラノ 吉川真澄
ダンス 田中泯、石原志保
【管理人コメント】
「フォー・ウォールズ」は、2003年高橋アキさんと東京の浜離宮朝日ホールで上演したダンス音楽の再演です。これは、私が吉川真澄さんと知り合う前のものですが、想像するに、今日の真澄さんの原点となったステージではないかと思っているものなので、とても楽しみにしていました。
舞台は、全体的に重苦しい雰囲気で進んでいくのですが、一曲だけアカペラで吉川真澄さんの歌が入ります。真澄さんは白いドレスに身を包んで、明るいスポットライトの中、素朴で美しい愛の歌を歌います。神々しささえ感じる、心が洗われるような美しい歌声でした。
一方、前半の「アリア」と「ピアノと管弦楽のためのコンサート」(ピアノ・パート)同時演奏は、所謂図形楽譜による曲で、見せて貰った「アリア」の楽譜は色とりどりの波線でしかありませんでした。また、「ピアノと管弦楽のためのコンサート」(ピアノ・パート)は全く無関係に作られたものだそうです。しかし、高橋アキさんと吉川真澄さんの演奏は、ピアノを叩いて回ったり、紙風船を破裂させたり、空き缶をペコンと鳴らしたり、色々な騒音たちを仲間につけて、不思議に音楽として成立していました。
写真は、高橋アキさん、田中泯さんの大御所二人とのサイン会の後の吉川真澄さん。