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(KOHAKUの吉川真澄、柏木麻里、大須賀かおりさん、作曲家の大場陽子、川上統さん、及びフアンの皆さん)

【演奏会場】
両国門天ホール
 
【演奏曲目】
■秋の新作童謡、ふたたび
柏木麻里詩、大場陽子曲 夏の木
柏木麻里詩、大場陽子曲 鳥と花とせみのうた
■朗読-詩の言葉、声へ
金子みすゞ ゆめ売り
「万葉集」より
与謝野晶子 「春思」より
佐藤義美 たんぽぽ
宇野暮江 土筆の僧正
■詩集-立原道造
高木東六曲 浅き春に寄せて
宮本良樹曲 浅き春に寄せて
青島広志 風のうたった歌 その一
池本武 風のうたった歌 その一/二/三
高田三郎 夢みたものは
■童謡ー詩が詠われる ”動物特集”
おすもうくまちゃん/ベこの子うしの子/いぬのおまわりさん/やぎさんゆうびん/七つの子
■新しい童謡
柏木麻里詩、川上統曲 ねこのここねこ
柏木麻里詩 新作詩

 
【管理人コメント】
Vol.7と8は聴きに行けなかったため、久々のシリーズ公演でした。冒頭に聴き逃していた大場陽子さんの「夏の木」、「鳥と花とせみのうた」の演奏がありましたので、ありがたかった。

今回特集された詩人、立原道造については、たまたま管理人も調べていたところでした。実に多くの作曲家が曲付けをしている大変人気のある詩人だということを知っていたので、同じ詩に対して二人の作曲家による曲を対比して歌うという今回の試みは、とてもタイムリーで興味深いものでした。

こうして並べて聴くと、作曲家によって詩のとらえ方が随分違うことがよく分かります。特に、「浅き春に寄せて」に対する高木東六と宮本良樹の曲は対照的でした。高木東六のものは甘い感傷的な曲付けであったのに対し、宮本良樹のそれは、悲痛な喪失感に満ちています。私自身は立原道造の詩に対して抒情的、感傷的なイメージを持っていたので、高木東六の曲の方がしっくりくると感じましたが、同じ詩でも様々な捉え方があることを示してくれたコーナーでした。

こういう試みがなされるのも、詩人と音楽家のコラボレーションであるKOHAKUならではのことだと思います。

また、”動物特集”では、こういうやさしい歌を歌った時こそ、吉川真澄の巧さが示されることを改めて感じました。

そして今回も新作童謡は、作詞をした柏木麻里さんと作曲家の川上統さんのトーク付きで発表されましたが、ピアノパートに子猫の動作を表現したという川上さんの言葉がやけに実感がこもっており、猫好きの面目躍如でしたね。そういえば、吉川真澄さんの猫好きも有名です(有名か?)。