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2017年05月18日

トアルソン S-MACH Tour 280

280_21741 (588x1280)東亜ストリング(株)様のご厚意により、噂のS-MACH Tourをテストさせていただきました。
今回は280gのほうのインプレです。

手に持った瞬間はB社の「あれ」に似てるなぁ、と。
これは誰しもが思われることでしょう。
このS-MACH Tour 280は平均重量280g、平均バランス325mmですが、その他のカタログスペックはフェイスサイズ100平方インチ、ストリングパターン16×19、最大フレーム厚26mm。
意識しないわけがありません。

正直テスト開始前は「あれ」のイメージを持ってコートに立ちました。
が、しかし、but、散々インプレしてきて言うのもなんですが、ほんの些細な違いだけで打感というものは変わるものなのですねぇ。

いざ打ち始めると「あれ」との類似点は、ラウンド形状による空気抵抗の減少によりスイングした時の振り易さが挙げられます。
280gという私にとっては軽めの重量ということと相まって、ラケットのセットからフォロースルーまでの操作性の高さはかなりのレベルにあります。
走らされた時のラケットセットのし易さや、ボレーボレー等の接近戦での瞬時のラケットセットのし易さは、これまたかなりのハイレベル。
そして280gくらいのモデルのものにしてはバランスが325mmと物凄くトップヘビーというわけではないので、取り回しし易いったりゃありゃしません。

ただ打感は「あれ」のイメージとはかけ離れたものでした。
この形状なのに、ホールド感が物凄く高いのです。
フェイス部はフレーム厚26mmと最も厚くなっているので、その厚さの分、面ブレも抑えられ、ヒットした瞬間のパワーアシストも26mmのフレームそのもの。
スロート部が最薄の22mmなのでシャフトの撓りは充分あり、スロートの撓りでホールド感を保ち、ブレないフェイス部がコントロール性を高めながらボールを弾く感じです。

私的にはグリッとやるスピン系より、スライスやボレーのほうが面を作りやすく、面の安定性と適度な撓りが抜群のコントロール性をもたらせてくれて、フルスイングではないにしろある程度のスイングをしても飛び過ぎることのないフレームは、相手の「スピード」に遅れることのないテニスのアシストにはベストマッチでした。

と、テストしてはみたものの、何か一つ表現として物足りないんですよねぇ。
このモヤモヤ感はなんだろ?と思っていたら答えはカタログの中にありました!

まず“Synergy Big Hole”。
これは「スナップバックの可動域を広げるため、必要箇所のホールを従来よりも大きく、直径4.2mmに拡大しています。これによりストリングとの相乗効果を生み、よりストリングに仕事をさせることに繋げ、ボールの食い付きやスピン性能を向上させています。」と説明されていました。

もう一点は“Straight Drill”
こちらは「ラケットの上部14本、側部17本、下部6本をストレートドリルにすることにより、ラケットの内輪の抵抗を抑え、ストリングの動きを大きくすることが可能です。スイートエリアをより広くすることで、ラケットの持っている性能を最大限に引き出します。」とのこと。

DSC01902要はこの2つのテクノロジー。
ストリングへの食い付きを高めるために搭載されているものだということでしょう。
そこが私のモヤモヤ感の答えだったようで。

フレームの撓り以上にホールド感を感じていたのですよ。
まさに球持ちの長さはフレームだけではなく、ストリングにもその一端を担わせていたわけで。
さすがストリングメーカーさんですねぇ。
ここまでストリング自体の特色を掴み易いモデルは今まであまりなかっただけに、ホント流石だなぁと思いました。

なのでこのS-MACH Tour 280をチョイスされる際は、ストリング選びが楽しくなりますよぉ。
ストリングそのものの特性が顕著に掴み取れるので、ベストマッチを発見した方は中々離れられなくなるかもですねぇ。

ツアー系としては軽量設計ではありますが、やはり「しっかり打てる方」がターゲットです。
自身のスイングは確立していて、ラケット自体に操作性の高さを求め、フレームにパワーアシストを求めながらコントロール性も要す方。
おススメです。

因みにカラーリングが「オレンジ」「カーボンブルー」「ピンク」と3パターンもあります。
メーカーさんの意気込みが感じられますねぇ。
今後の動向が楽しみです。



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masupyu at 18:32|PermalinkComments(0) トアルソン 

2017年05月12日

プリンス PHANTOM PRO 100 XR

7TJ024発売前からテストさせていただいていたプリンスPHANTOM PRO 100 XR。
プリンスグラファイトを彷彿させるグリーンカラーで、パッと見ツアー系、テストしてみてもツアー系でした。

平均重量305g、平均バランス315mmと、物凄く重いわけでもなく、物凄くトップライトでもない。
まぁ持ってみるとある程度の重量感はありますが、ツアー系を好む方々はもっと重いものを選択される方もいらっしゃるので、無難な重さかと。
バランスもほぼイーブンであり、物凄いトップライトモデルのような振り抜き感ではなく、自身のスイングスピードに忠実なラケットヘッドの「抜け方」をしてくれます。

まずはストロークからテストを開始してみると、フレームの撓りを適度に感じ取れ、コントロールし易いなぁというのが第一印象。
撓るといってもグニャッとした、時にはロスパワーになってしまうほどの柔らかさではなく、自身のスイングワーク通りのホールド&レスポンスにより、ストレート、クロスに打ち分けるには私くらいの筋力にベストマッチの撓りでした。
そしてヒットした最後には、ようやくここでTeXtremeの強靭さが現われボールを弾き出してくれる感覚。
プレースメント性の高さに加え、TeXtremeがボールにひと伸びを加えてくれるパワーアシストは、ここのところテストさせていただいたプリンスのTeXtreme搭載モデルの中で1なのではないかと思います。

スピン性能も高く、16×18というストリングパターンがほど良くストリングをボールに食い付かせてくれて、擦った分だけのスピン量をもたらせてくれました。
元から厚いグリップでグリッとやる私には充分すぎるほどのスピンアシストがあり、思い通りの跳ね方を描かせてくれるので、ショートクロスなんかも打ち易いったらありゃしません。
トップスピンロブも良いぞ!なんて思いながらグリグリやってるとひとつ気づいた点が!

スピン性能の高さにかまけて、私自身がどんどんフェイス上部のほうで擦り上げるようなことをしてしまっていたのですが、かなりフェイス上部で引っかけても、スイートスポットでヒットしているときと何の遜色もない打感のままだったのです。
得てしてフェイス上部で引っかけるときは、もちろんスイートスポットを外しているわけですから心地よい打感からは少し距離ができてしまいます。
ところがこのPHANTOM PRO 100 XRは、フェイス上部でヒットしても真ん中でボールを捉えた時と同じような打感のままボールを弾き飛ばしてくれます。

これってやはり昔懐かしいプリンスグラファイトのフェイス上部でヒットしていた時と同じ感覚で、ご自身のスイートスポットがど真ん中より少し上かな!?と思われている方には嬉しいことだと思われます。
このことについては「パラレルホール」というテクノロジーが関係しているようで「全体の86%のストリングがフレームの外側まで1直線になるようにグロメットホールを設定。スウィートエリアが(特にトップ方向へ)拡大。スウィートエリアとヒッティングポイントがリンクし、パワーとスピン性能をアップします。」とメーカーさんが説明しています。
なんかこれでこそ「プリンス」なのですよねぇ。

IMG_1130これらの恩恵はアホみたいに引っ叩き始めた時にも良い作用が現われ、ベースラインから高い打点で打ちこむ時なんてもう爽快爽快。
得てしてハードヒットすればするほど撓りを感じ取れるラケットは、その撓りが時としてロスパワーにもなりがちになってしまいますが、スイングスピードを上げても変わらぬ撓り感、そして最後のボール弾き出し感は、多種多様な球種を、様々なスイングによって打ち分ける上級者の方にはたまらない同一打感をもたらしてくれることでしょう。

ここ最近プリンスのフレームは段々硬くなってるなぁと思っていたのですが、このPHANTOMシリーズはフレームの撓りによってコントロール性を高め、それでいて面ブレを最小限にしてしっかり威力のあるボールを飛ばす、昔の古き良きプリンスに戻ったような気がします。

上級者の方は必ずお気に召す打感であると思いますし、お気に召さない方は上級者であってもハードヒッターではないかもしれません。
ツアー系ラケットをお探しで迷われたら、是非このPHANTOM PRO 100 XRを試されることを推奨いたします。


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masupyu at 20:26|PermalinkComments(0) プリンス 

2017年04月27日

ウィニングショット MEBIUS

mabiuspackage24年7か月ぶりにストリングのインプレを書かせていただきます
今回は東京の渋谷・仙川・三鷹でショップを展開されているテニスサポートセンターさんのオリジナルストリング。
ウィニングショットの「MEBIUS(メビウス)」です。

ゲージは1.25mm、ポリエステルのストリングです。
実はこの4年7か月のブランクの間、様々なポリをテストさせていただいたり、縦糸にポリを張って自分のテニス用にセッティングしていた時もあったので、以前よりは少しポリへの造詣が深くなったかと。

いざテストを開始してみると「あれっ!?」。
ポリだということを頭に入れてテストし始めたのですが、ウォーミングアップ時のゆっくりとしたスイングスピードで打つと、ストリング自体の弾きがあり楽にボールを飛ばしてくれたのです。
今までポリのテストをするときは、その硬質感を感じながらのウォームアップをまずは行い、体が温まったらハードヒットをスタートし、そのハードに打った時の感覚をこのブログには列記してきました。

しかしゆったりとしたスイングスピードで打っても、ストリング自体の弾きがあり、バーンとボールを飛ばしてくれます。
柔らかいホールド感が生まれるわけではなく、心地よい弾きであり、硬めのモノストリングのような弾き。
張りたてであってもポリの場合は少しの振動を感じ、こりゃハードヒットせにゃ特徴はわからんなぁ、と毎回思ってきたのですが、MEBIUSに関してはこの点は払拭されました。
このストリング自体の弾きは、わかり辛い表現かもしれませんが「んっ?生きてる!?」的な。
インプレ的な表現だと、ストリングの撓みが小さいスイングでも感じ取れ、今までのポリとは一線を画す感触を感じ取ったのです。

mebius-ban-01とは言うものの、ポリですからガンガン打たなきゃその感触はつかめません。
この弾き感を念頭にハードヒットし始めると、ウォームアップ時に感じた撓み以上のホールド感が現われ、ストリングの1本1本がボールに絡みつくような感触を得ました。
この恩恵によりスピン系ショットの回転量は間違いなくいつもより多くなったのです。
1.25mmという細いゲージが関与しているかもしれませんが、とにかくボールを咥え込む能力が高く、その食い付き感によって相手のボールの回転量を吸収してしまうほどなので、相手のボールの威力をストリングによって緩和してくれて、こちらが打ちたい球種へ瞬時に方向転換してくれる、ポリにしては初めての感覚でした。

ストリング表面が多角形になっているものと同じような食いつきにより、トップスピンもスライスもバウンドした後のひと伸びをアシストしてくれるMEBIUS。
昨今のプレーヤーはポリに慣れている方々が多いのでMEBIUSは柔らかいと感じられるかもしれませんが、私のようにモノ⇒マルチ⇒ナチュラルを使用してきた世代は、この食い付き感と弾き感をストリングに求めてしまうんですよねぇ。
私事ではございますが、現在契約していただいているストリングメーカーさんがOKなら、MEBIUSを縦糸にしたいなぁと思いました。
ムリでしょうが・・・。

そしてパッケージにも書かれている「張りたての打ち応え、ずっと続く!」ですが、
MEBIUSを張り上げていただいてから、2週間/計10時間テストしました!
かなりハードヒットしました!
スピンもドロップもグリグリやりました!

なのにっ!
まったくもって今回インプレった上記感触がいまだなお続いております。

DSC01898ポリの良さは耐久性であり、ボールを潰して打てるだけのストリング自体の強靭さだったりだと思いますが、どうしてもテンション維持率は相対してしまうものだという認識があります。
私が張りをお願いしているATPツアーストリンガーも「ナチュラルよりポリのほうが早く張り替えなければならない」と言っていましたし、確かに耐久性の高さがウリなのに月日が経つと現われる振動はどうにかならんのかなぁ?とは常日頃思っていました。
でも今のところMEBIUSは嫌な振動もなく、テスト初回時と同じ弾き感、食い付き感を保ってくれています。
これは打感だけではなく、体にも優しいポリではないかなと。

「最近うちの子供がガットをすぐに切ってしまうので、ポリに変えさせようと思うんだけど・・・」と言われている親御さん達にもおススメできますし、
ポリに球離れの遅さを求めガンガン打てるんだけどコントロール重視のプレーヤーや、
根性テニスにより試合時間が長く、日没まで打ち続けなければならない体育会選手にもおススメできます。

テニスサポートセンターさんだけのお取扱いとはなってしまいますが、ネットショップもあるので是非ご一考を。



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masupyu at 20:16|PermalinkComments(0) ウィニングショット 

2017年04月20日

スノワート GRINTA100

AM_SNAUWAERT_GRINTA_100_GREY001_1024x1024スノワートジャパン(株)様のご厚意によりテストさせていただいたGRINTA100。
発売前の黒塗りの状態で打たせていただいた時、全展開中最も「引っ叩ける」と感じたのがこのGRINTA100でした。
先般、本ブログにも書いたGRINTA98のフェイスサイズ違いかと思うなかれ。
カラーリングもネーミングも若干しかない差ですが、全然異なるものです。

フェイスサイズはその名の通り100平方インチ。
正直私レベルですと、98平方インチも100平方インチもその差がわかりませんが、フラットでヒットしても、スピンをグリッとかけても、程よいフェイスサイズなので安心してフルスイングできます。

平均重量305g、平均バランス315mmと、多少の重量を感じながらイーブンバランスなので、相手の重いボールに対しても打ち負けることなく、その重さが余計なラケットワークを阻んでくれて、オーバースイングかな?と思ってしまうくらい振り切っても、安定のスイングアシストをもたらしてくれます。
これってツアー系のモデルには必要なことですよねぇ。

フレーム厚は最大23.7mmと、昨今のツアー系では少しだけ厚いかなと思わせる数字ですが、この数字ほどフレームパワーが増大して飛び過ぎてしまうということは皆無です。
23.7mmというほどの弾きは感じられません。

じゃあ普通じゃんと思われてしまうかもしれませんが、ちゃんとウリはあるのです!
それは「面の安定性」です。

DSCN1561どうしてもボールをヒットした瞬間にフェイス部分は撓んでしまいます。
これはどんなにフレームを厚くしても、強靭な素材を使っても起こってしまうことです。
おそらくこのGRINTA100もスーパースローで見れば撓んでいるのでしょう。
しかし普通の人間である私の感覚だと、ボールをヒットしてもフェイス部分が撓んでいるのが理解できず、何の撓りもなくボールを弾き出してくれることしか手に伝わってきません。
そしてその面の安定性の高さからかシャフト部分が撓っていることを感じ得て、まるでフェイス部分とシャフト部分が異なる構造、つまりツーピース構造なのかと錯覚してしまうほどでした。

なので、ボレーやスライスは打ちたい方向にフォロースルーすれば「そこ」に行ってくれます。
フラットサーブも面のブレが起こらないので、ピンポイントで打ちたいコースに打ち分けることができます。
こんなに面ブレしないモデルは、最近打ったことがなかったのでホントにビックリです。
まさに手の平感覚でボールをコントロールできるので、プレースメント勝負の方には打ってつけの打感であると言えるでしょう。

ということでフレームパワーはあまりあるとは言えないので、やはりご自身がある程度のパワーをお持ちであり、しっかりとしたスイングワークを身につけられており、全てのショットにおいて厚い当たりを駆使される上級コントロールプレーヤーにおススメしたいと思います。
スピンはGRINTA98、コントロールはGTINTA100という感じでしょうか。

悪く言うと「古臭い」のですが、フレーム自体にパワーアシストを求めず、ウッド時代さながらの手の平感覚よもう一度!とお思いの方にはかなりマッチされると思います。
テニス誌にも「Snauwaertが待望の復活」と書かれているのを最近目にしましたが、パワーテニスが全盛の昨今。
この面安定性に特化したコントロールフレームは、ある意味新しいチャレンジだと思います。
是非一度お試しください。

なお宣伝ですが、弊社イベントにてスノワート冠がついている大会では必ず試打ラケをご用意し、テストしていただける時間を設けております。
ご興味ありましたらこちらも是非ご参加ください。


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masupyu at 20:20|PermalinkComments(0) スノワート 

2017年04月14日

プリンス PHANTOM 100 XR-J

7TJ030東宝調布スポーツパーク様のご厚意により、実は発売前からテストさせていただいていたプリンス PHANTOM 100 XR-J。
8か月くらい使用させていただいてきました

まず特筆すべきは、最も薄い部分のフレーム厚がなんと16.5mm!
一見この薄さに不安を感じたのですが、強靭なTeXtremeが搭載されているからそれなりに飛ぶのだろうと思いきや。
結論から言うと「振り切れれば」現代のスピードテニスに負けることはありませんが、「振り切れなければ」使いこなすのは至難の業です。

フェイスサイズはその名の通り100平方インチ。
平均重量310g、平均バランス310mm。
テークバック時にある程度の重量を感じ、振りはじめるとトップライトの恩恵でラケットヘッドをまわしやすいスペックだと思います。
トップヘビーバランスによってヘッドをまわすのではなく、ご自身のスイングワークによってヘッドをまわす。
そんな方には好まれるセッティングでしょう。

いざヒッティングを開始すると、昨今のラケットには感じ得ない独特のホールド感が現れ、まぁ球離れの遅いことったらありゃしません。
これは「New O-Port」というグロメットレスのストリングホールも作用しているようで、まぁストリングがよくボールに食い付きます。
このNew O-Portによってストリングの可動域が広がり、そのことによってボールを咥え込む時間が長く感じられるのでしょうが、フェイス部分のフレームが柔らかいと打感がボケてしまいがちになってしまうことがあります。
それを見事にTeXtremeという強靭な素材がカバーしているので、打感もボケず、私的にはTeXtremeのシリーズの中で最も優れたセッティングのように感じました。

またストリングホールがボールのホールド感を高めるだけでなく、やはり最薄16.5mmのフレームですから、フレーム自身の撓りは秀逸です。
ボールをヒットしてからスイングが終わるまで、フレームが撓ってる感じをスイング中に感じ得ることができるのです。
それはまるで、大袈裟に言えば魚を釣り上げた時の釣竿のように。

DSCN144211ですのでフレームパワー自体は「ロー」だと思います。
私くらいの筋力ですと、振り切ってもボールがベースラインをオーバーすることは皆無であり、逆に無茶振りしてもボールをコントロールできるので、まさに安心してフルスイングできる代物です。
フレームで弾いてはくれないので、それだけちゃんとボールに入らないと飛んでいってはくれませんが・・・。

つまりかなり振ることができる方じゃないと、使いこなすことはムリです。
どちらかというと、現代のラケットフレームが飛び過ぎるとお嘆きの貴方。
もしくは、俺はパワーじゃなくボールコントロールで勝ちきる、と仰っているような方にしかおススメできません。

フラット系のショットの場合は、このホールド感の高さが安心の振り切りにつながり、コントロール性は数十年前のフェイスの小さいラケットや、最新テクノロジーが搭載されていない頃のローパワーラケットに匹敵するほど手のひら感覚ですし、それでいてTeXtremeが搭載されているので現代の高速テニスで打ち負けることはありません。

スピン系のショットの場合は、フレームの撓りとストリングの可動域の広さが相まって、スイングをすればするだけボールの回転量が上がります。
トップスピンもスライスも、いつもより少し厚い当たりにしないと飛んでいってはくれませんが、それだけ安心して振り切れるというところはブラスポイントです。

これだけごまかしが効かないモデルは最近なかったように記憶しています。
レベルもさることながら、キャリアもパワーもかなりお持ちでないと使いこなせないのは間違いありません。
因みに筋肉落ちまくり、体力減退しまくり、技量低下が甚だしい私レベルは、テストを重ねていくたびにカラータイマーが点滅する時間がどんどん早くなっていきました。
ホールド感、コントロール性、スペック共に全部私好みなんですけどねぇ。
今年50歳のオヤジには荷が重かったようで・・・。

DSCN1544ってなわけで、現在このPHANTOM 100 XR-Jを使用している内海大典コーチに一緒に画像に納まってもらいました。
「なんだ、使いこなせてないんじゃん」と私にお思いの方もいらっしゃるとは思いますが、内海のイケメンに免じてお許しを。






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masupyu at 18:30|PermalinkComments(0) プリンス 

2017年04月06日

スノワート GRINTA 98

AM_SNAUWAERT_GRINTA_98_GREY002_1024x1024「スノワート」というラケットブランドを皆さんはご存知でしょうか?
「知っている」とか「懐かしいぃ〜」と思われた方は私の年齢にきっと近い方だとお察しします。
ゲルライティスに始まり、ナヴラチロワ、メチール、ペルンフォルス、マッケンローetc。
なんと通算66回ものグランドスラムタイトルを獲得した老舗メーカーなのです。

ベルギーのブランドであるスノワートは、大量生産ではなく職人堅気の生産をするため、こだわりが詰まっているのに、1991年に一度ブランドの幕を下ろしました。
しかしベルギーの元トッププロや、投資家などの手でついに復活し、昨年から日本マーケットにも復活参入してきたというわけです。

今回私がインプレるのは、4機種8モデル展開されている中で、最も重い「GRINTA 98」。
平均重量315g、平均バランス310mmは、現在私が使用しているテクニファイバーT-FIGHT315dcと同スペックで、持った時に重さは感じますけど、振ってみるとトップライトが作用してラケットヘッドは良くまわります。
テークバック時にラケット重量を感じながら、振りはじめるとトップライトによりスッとヘッドが走る。
この感じが好きな方は今もまだいらっしゃるのではないでしょうか?

フェイスサイズは98平方インチでツアー系としては妥当なサイズ。
フレーム厚も22mm均一で、多少のパワーアシストはあるものの、振りきっても飛び過ぎることはありません。
まぁむしろ振り切らないとこの手のモデルは良さを発揮しないと言うか。
フレーム自体に最新鋭の素材が用いられていないこともあり、他社の22mm均一のラケットよりはローパワーです。
ローパワーというとマイナス表現みたいになってしまいますが、最新素材の「硬くして飛ばす」という要素がないのでフレーム自体の適度な撓りを利用して飛ばす。
嫌な振動がないので安心して振り切れる。
昔懐かしいグラファイト素材の打感は「古き良きもの」的な。

DSCN1570じゃあ今のパワーテニスには対抗できないじゃんとお思いかもしれませんが、ちゃんとおススメポイントはありました!
ストリングパターンが16×16なのですよ!!
実際見てみると、まぁ目が粗い。
スカスカです。
このおかげでストリング自体のスナップバックが大幅に作用し、最新素材を用いるのではなく、設計工程によってボールを飛ばすパワーアシストを演出してくれています。
サイドラインに走らされた時でも、このスナップバックがボールをほんのわずか長くホールドしてくれて、ストレートに返すのがやっとのような球でも、クロスに引っ張れるまでボールが食いついていてくれました。
私の衰えた感覚は「なんか今日は走れてるぞ」と勘違いするほどです。
それくらい球持ちが長く、打ち終わるまでの時間が長く感じられたので、間に合っていないボールもクロスに持っていくことができたというわけです。

そしてこの目の粗さがスピン量の増大をアシストしてくれます。
元からフォアはグリッとやる私ですが、もう楽しいくらいにスピンがかかるかかる。
普段の弾道で打つと浅くもなってしまうくらいなので、かなりネットより高いところに向かって打たなければ相手のベースライン近くに打つことは至難の業でした。

またスピンサーブにも言えることですが、とにかく引っ掛かって面白いように弾ませることができます。
これまたフォアと一緒で、いつもよりはネットの高いところを通さないと浅くなっちゃいますが・・・。
ここ数年肩痛でサーブを振り切れることは困難なのですが、まぁホント久々にボールがキックしてくれました。
遠目からだとGRINTA 98のストリングパターンは見えないでしょうから、少し上手くなったという優越感もスピン量以上に与えてくれるかもしれませんねぇ。

これだけのスペックですから、当然上級者モデルと言えるでしょう。
ただ学生の方や筋骨隆々の方がお使いになるのには一つ問題点が!
ストリングの目が粗いとなると「ストリングは切れやすくなる」です。
それと通常のテンションで張り上げるより少し高めのポンド数で張られることをお勧めします。
なんかスイートスポットが広すぎて食いつき過ぎるので、ボールが中々離れていってくれない分、テンションを高くして弾いたほうが宜しいかと。
それもこれもすべてはストリングのスナップバック能力が高過ぎるから。

やはりスノワートと聞いて「懐かしいぃ〜」と思われるキャリアの長い上級者の方がターゲットなのかもしれません。
最近試打ラケ設置店も増えてきているみたいなので、是非是非一度お試しあれ。


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masupyu at 20:13|PermalinkComments(0) スノワート 

2016年05月31日

テクニファイバー T-Fight 315

7484_1現在私が使用しているラケットは、テクニファイバーのT-Fight315というモデルです。
テクニファイバーのラインナップはラケット名に平均重量が盛り込まれているので楽ですね。
そう、平均重量は315g。
平均バランスは310mm。
いわゆる重めの部類であり、トップライト構造。
私の好きなスペックです。

個人的にはズーッとT-Fight320というモデルを使用し続けてきましたが、年とともにその重量にきつさを感じ始め、一度T-Fight305というモデルに流れたのですが、また重めのモデルに戻ってきました。
というのも、今回のT-Fight315からフェイスサイズが若干大きく、98平方インチのものがラインナップされたからです。
そしてその名の通り、T-Fight320より5g軽くなったので少しは楽できるかなぁと思いまして。

このチェンジは結果大正解でした。

315gという平均重量は多少重いと思われかもしれませんが、トップライトのおかげでラケットヘッドを走らせるのには苦労しません。
特に立て振り系のショットや、ボレー時のラケットアクションのし易さは秀逸で、ラケットヘッドがスッと抜けていってくれます。

フレーム自体は物凄くホールド感が高いわけではありませんが、フレーム厚21.5mm〜22.5mmのまま、適度に撓り、適度にボールをホールドしてくれます。
フレーム厚通りの反発力があり、相手のスピードボールに弾かれることもなくボールコントロールを容易にしてくれています。
というのも、カタログを見ると素材は「グラファイト」のカタカナ6文字のみ。
特に目新しい素材が用いられているわけではないので、振った分だけボールも飛び、自身のスイングワークによって思ったところにボールを運んでくれる、そんな感じです。
なので安心してフルスイングできるんですよねぇ。

プロの世界ならともかく、私ぐらいの技量ですと相手のスピードボールに弾かれてしまうことがままあります。
ハイパワーな素材が用いられている最近のモデルですと、ときたまそれが仇となり、弾かれた分ボールがぶっ飛んでいってしまうことがあるのです。
そんな相手のスピードボールに対しても弾かれず、ボールをコントロールすることができるので、ある意味ローパワーなフレームなのかもしれません。
そのお陰でコントロール性が高くなるのかと。

ですので当てて返すタイプの方はもちろん、フレームの反発力のアシストを受けてボールを放つ方には好かれないモデルだと思います。
相手のボールのスピードがあまりない場合は、自身のしっかりとしたスイングワークでボールを飛ばす必要が出てくるからです。

トップスピンもスライスも、フレームが何かをもたらしてくれることはないでしょう。
すべては自身のスイングワークから、です。

12985632_208301676217722_1941598304806514346111_nこのモデルのベストマッチターゲットは、フレームに自分が思い描いている通りの意思伝達を求められている方!
ラケットに助けを求めず、ご自身の技量で打ち切る方!
古臭い打感を求め、大昔のラケットから変えられない方!
だと思います。

もしくはご自身にパワーがおありで、ストリングやチューニングでボールを飛ばさないようにされている方にもおススメできます。
歴代のT-Fightシリーズの中でも抜群の振動吸収性を誇っているので、エルボーに悩まされているハードヒッターの方にもおススメしたい逸品です。

なお今回の私の証拠写真は、友情出演として安宅美弥子プロにも写っていただきました。
表情、ポーズには特に他意はございませんのであしからず。


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masupyu at 19:02|PermalinkComments(1) テクニファイバー 

2016年03月08日

プリンス TOUR GRAPHITE 100XR

7TJ0172年9か月ぶりにブログります。
以前のような頻度ではUPできないと思われますし、どちらかというとテストしたモデルの忘備録的なブログとなるでしょうが、何卒ご寛容のほどを。

さて超久々なので、現在自分が使用しているテクニファイバーのT.FIGHT315から!と思っていたのですが、今回は発売前からテストしていたプリンスのTOUR GRAPHITE 100XRのインプレです。
プリンスといえばグラファイト、グラファイトといえばプリンス。
古くからテニスをされている方はそう思われるでしょう。
そのグラファイトがスウェーデン製のテキストリームというカーボンを装着して、TOUR GRAPHITE 100XRというネーミングで発売されました。

その肝心のテキストリームというカーボンは、F1カーや、高機能バイク、そして国際ヨットレースの最高峰であるAmerica's Cupのヨットにも採用される素材だそうです。
テキストリームを簡単に表すると「純度が高く、薄い、強い、軽いカーボン」となっており、聞いているだけで激しいレースを繰り広げ、なおかつスピード勝負の前記種目に用いられるのは、なるほど!となるわけです。

いざテストを開始すると、19.5mm均一という現代ではかなり薄めのフレームにもかかわらず、球離れの早さを感じます。
薄いフレームは撓る分、ホールド感が高いという印象を持っていましたが、ボールを弾くパワーはフレームの薄さを全く感じません。
かといって弾きすぎるわけではなく、相手のハードヒットに対して面がぶれることなく、まさに弾き返すパワーが備わっていました。

IMG_0309フェイスサイズは100平方インチなのですが、サーブやボレーやスライスを打つと、もう少しフェイスサイズが小さいのでは?と思ってしまうほどスイートスポットの大きさは感じません。
それだけテキストリームという素材は剛性が高く、ごまかしが効くフレームではないのでしょう。
そのお陰でショットのコントロール性は高まり、安心してピンポイントへハードヒットできるフレームです。

ここまで書くと、従来のグラファイトと違うじゃんと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
私の個人的主観としては「ほぼ違います」。
ただ私も学生時代にグラファイトを愛用していた一プレーヤーとして、グラファイトと唯一共通点があるところを見つけました。
それはフェイス上部でヒットしても、フレームの近くでヒットした時の他モデルより嫌な振動もなく、かなり上部でもスイートスポットのような感覚が得られるのです。

平均重量315g、平均バランス310mmと、重めのトップライト構造であり、私の好きなスペックだからヒットしやすかったのかと思いきや。
テスト後にカタログを見たら、ラケットの長さが27.25インチだったのです。
この0.25インチ長が功を奏し、フェイス上部でヒットしても昔のグラファイトのような打感を得ることに成功していたというわけです。

IMG_0307まぁでも懐かしさを感じられたのはその点だけですねぇ。
現代の高速テニスに対応できるように、薄いフレームでもテキストリーム搭載によりフレームパワーは増大していますし、昔のように男性でも女性でもグラファイトって感じにはならないと思います。
トップライトによりご自身のスイングワークによってボールを飛ばさなきゃなりませんし、重い球にもご自身の筋力とスイングスピードによって打ち返さなければならなくなります。

サーブもボレーもストロークもご自身の技量によって、スピンの量もスライスの滑りもフラットも思いのまま。
大きめなスイングを要するストロークなどは、そのスイングに忠実に応えてくれるでしょうし、
小さめなスイングでよいボレーなどはトップライトの操作性の高さと、テキストリームの強靭さでシャープなボールを弾き出してくれます。

昔のグラファイトはストローカーが主たる武器としていましたが、明らかにこのTOUR GRAPHITE 100XRはオールラウンダーよりに仕上がっていると思われます。
長年グラファイトを愛用され続けている方、というより、キャリアのある男性の方で、かなり真剣にテニスに取り組まれていて、トップスピン、スライスを駆使して相手を走らせ、仕上げはネットプレー!という、筋力のある男性におススメします。

余談ですが、TOUR GRAPHITE 100XRには交換用のレザーの元巻グリップが付属しています。
だから少し上代が高いんでしょうかねぇ?
元巻をレザーに変えているそこの貴方!
ご一考を。


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masupyu at 21:27|PermalinkComments(4) プリンス 

2013年06月17日

ウイルソン STEAM 99S

img60516782二ヶ月ぶりのご無沙汰です。
今回は先々月にUPしたウイルソン STEAM 105Sの少しフェイスが小さいモデル、STEAM 99Sのインプレです。
このモデルをテストし続けて思ったのは、その昔デカラケや厚ラケが出現したときと同じような革命的なことだと感じたのは私だけでしょうか?
とにかくこの16×15というストリングパターンは、ラケットというアイテムがご自身の持っておられるパワーを何倍にもアップさせることができる造りだと思ったからです。

フレーム厚は22mm〜24mmです。
フェイスサイズは99平方インチです。
しかしボールをヒットしたときのパワーは、その数値を遥かに超える力をボールに与えてくれると思います。
間違いなく99平方インチくらいのフェイスサイズのラケットの中ではトップクラスのパワーを誇るでしょう。
巷ではスピン性能が取り上げられていますが、もちろんそれもさることながらとにかくハイパワーラケットに仕上がっていると感じました。

ストリングの目が粗いわけですから、ボールをヒットしてからストリングは大きく撓みます。
そして元の形状に戻ろうとするストリングのパワーは、目の細かいモデルより必然的に大きくなるので、ボールを弾くパワーは増大します。
簡単な理論なのですが、これがデカラケや厚ラケを初めて打ったときのようなハイパワーさを感じることができたというわけです。
フレーム自体は物凄く撓るわけでもなく、物凄く弾くパワーがあるわけではありません。
全てはこのストリングパターンがパワーアシストを醸し出しているのです。

平均ウェイトは304g、平均バランスは325mmと重みは充分。
かなりやりこまれている方でも問題なくお使いいただけるはずです。
私自身は少し体が温まらないとしっかりとしたスイングでテストするのは難儀でした。

ただこの重みが功を奏して、トップスピンを放つためのワイパースイングはし易かったですねぇ。
適度にトップが効いているので、テークバックをしてからスイングを始めるとラケットヘッドがバランスによって加速し始め、自身のスイングスピードを上げてくれるアシストをしてくれます。
ちいと重さを感じるかもしれませんが、テークバックさえしっかりとれれば、ワイパースイングに不可欠な遠心力を加えてくれるので、スピン系のストロークを打たれる方には丁度良いスペックなのかもしれません。

もちろんスピン性能はSTEAM 105Sのとき同様、適切な表現かどうかわかりませんが「激しく」かかります。
っていうかかかりすぎます。
ワタクシ元からスピン系のため、テスト当初は普通にグリッとやっていたのですがあまりにもボールが浅くなってしまうため、徐々にスピンの量を減らして打ったぐらいです。

当たりを厚くして軽くスピンをかけても、前記のハイパワーアシストのお陰でバウンド後のボールの伸びは秀逸でした。
ただレッスンにはまったくもって向きません。
軽く打ったとしてもボールが伸びすぎてしまって、何度相手にゴメンと言ったことでしょうか。
それくらい「伸びちゃう」んです。

また比較的厚い当たりでバックのスライスを打つ私には、些かコントロールに細心の注意を払う必要がありました。
いつもどおりの当たりで、いつもどおりのスイングスピードで打つと、ネットぎりぎりをボールが通過しても、バウンドするのはベースラインから50cmほど後方・・・。
伸びすぎちゃうんですよねぇ。

ということで、ヘビースピンはかなりネットの高いところを、スライスはいつもより少し短めに打たなければなりませんし、ボレー系はラケット自体がハイパワーなためほんの少し当たる瞬間に「ギュッ」と握るだけで「ビュッ」としたシャープなボールが飛んでいきます。(スイマセン、久しぶりのインプレなので表現が曖昧で・・・)
つまり従来の狙いどころを変えないとボールがコートに収まりません。
ここいらがデカラケや厚ラケを初めて打ったときと同じ、新しい感覚が宿ったので革命的だと初めに書かせていただきました。

DSCN0225このSTEAM 99S。
ストリングを切りまくる、若いテニスをされる方には不向きでしょうね。
かなり切迫したお財布事情になると思われます。
かといって非力な女性が取り回せるほど楽なスペックではありません。

やはりSTEAM 105S同様、キャリアはあるけど筋力が低下してラケットにパワーアシストを求めているのだけど、昔からの流れで軽いラケットはやっぱ使えんわ、という方にお勧めしたいと思います。
そしてスタイルは緻密なコントロールより、とにかくパワーショットで押し切りたい方。
結構なウェポンになると思います。

最後に、これだけ目が粗いストリングパターンですから、これくらいのフェイスサイズのものに張られるテンションよりは少し硬めで張られると宜しいでしょう。
この手のスペックをチョイスされる方々はある程度のスイングワークをお持ちでしょうから、ほんの少し飛びを抑えるようにされるのが宜しいかと。
ご参考までに。

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masupyu at 20:31|PermalinkComments(8) ウイルソン 

2013年04月18日

ウイルソン STEAM 105S

img60516783ウイルソンからまたSTEAMが発売されました。
と、書くと「またぁ〜!?」という声が聞こえてきそうですが、そんな新発売のSTEAM 105Sをアメアスポーツ(株)様のご厚意によりテストさせていただきました。

まずはスペックからご紹介しましょう。
フェイスサイズはその名のとおり105平方インチ。
平均重量289g、平均バランス325mm。
フレーム厚は24mm〜26mmとやや厚めです。
ラケットの長さは半インチロングの27.5インチ。

これをご覧いただくと「STEAM 100よりちょっと楽な奴?」くらいに思えてしまうでしょう。
でもこのNEWラケットにはとんでもないスペックが隠されていたのです。

それは!
ストリングパターンが縦16×横15!!

おそらく今発売されているラケットの中でもっとも目の粗いストリングパターンを持つモデルなのではないでしょうか。

実は大昔に私も目の粗いラケットが大好きで、P社のグラファイト90という縦糸が14本しかないモデルを好んで使っていました。
目が粗いとストリング1本1本がボールに食いつく感覚を強く感じ、スピン性能が上がるように感じていたからです。
これまた昔にダブルスでATP1位にもなったことのある、オーストラリアのマーク・ウッドフォード選手も恐ろしく目の粗い特注ラケットを使用していました。
そしてやはり目が粗いほうがスピンがよくかかると言っていたので、当時はとても納得してその話を聞いていました。

それがついに出てしまったのですねぇ。
16×15。
とにかくパッと身でも目が粗い。
細身のボールペンなら通り抜けてしまうくらいの目の粗さです。

いざテストを開始してみると、さほどグリッとしていないのにもかかわらず勝手にボールが跳ねていってしまいます。
普段の自分のスイングで描かれるボールより、かなりのパワーアシストをこのラケットに、というかこのストリングパターンにしてもらっているのが瞬時に感じ取れました。
フェイスも105平方インチと大きめですから、面の中を転がすようにスピンをかけることもできますし、半インチロングなのでラケットヘッドの軌道がループを描きやすいため、スイング自体もスピン用のスイングの後押しをしてくれます。

私実は30歳頃からテニスに復帰したのですが、復帰してからの中でもっともヘビーなスイングを打つことができました。
二十歳頃のスイングスピードで打てるわけではないのに、とにかく跳ねます。
全体的にハイパワーになるのでショートクロスとかの小技(?)などは繊細なタッチが必要になりますけど、ベースラインから相手コート深くにボールを跳ねさせるのはかなり容易になります。

スピン性能だけではなく、ストリングの目が粗いとそれだけ撓みも大きくなるので、ボールを前方向に押し出すパワーも現れてきます。
それによってスピンだけではなく、スライスも打った瞬間にずっしりしたボールが行っただろうと自分でも思ってしまうほどの切れのよさを感じることができました。
フレーム自体は最大26mm厚とは思えないほどあまりパワーはなく、しなりはあまり感じません。
ただストリングが撓るので、これくらいしっかりしたフレームにしたのは納得いきます。
ストリングもフレームも撓っちゃったら、どこで反発力を出すか困っちゃいますもんねぇ。

またテストした中で一番楽だったショットはダブルスのときのポーチ。
つまりスイングワークの少ないボレーです。
ほんのちょっとのハンドアクションだけで、物凄いシャープなボレーが打てました。
これも相手の速いリターンに合わせるだけで、ストリングの撓りが弾き飛ばしてくれたのです。

筋力低下が著しく進んでいる昨今。
昔の自分に戻ったかのような錯覚を起させてくれるラケットだといっても過言ではないでしょう。

もちろん弊害として、これだけ目が粗ければストリング1本1本に負荷がかかりますから、切れる頻度は高くなると思います。
またピンポイントでボールをヒットされる方は大丈夫でしょうが、ほんの少し当たる場所が変わってしまったらコントロール性が損なわれるというマイナス点もあります。
テスト中、結構気持ちよく打てていたのですが、調子こいてると「なんで?」という方向にボールが飛んでいってました。

DSCN0198このラケットのターゲットって物凄く難しく感じるのは私だけでしょうか?
更なるスピンを求めたい方には、ストリングが切れすぎて困ってしまうことだと思います。
ですので普通のストリングパターンのラケットでしっかりスピンをかけられている方は選ばないほうが良いと思います。
では年配の方がSTEAM105Sのパワーを欲しいからといって選ばれると、今以上にしっかりとしたスイングワークを必要とされるので辛くなってしまうでしょう。
ではしっかりと打てる女性プレーヤーがベースラインからのストロークのパワーアップを求めて選ばれると、コントロール性が難儀になり、もしかしたらプレーのクオリティが下がってしまうかもしれません。

では誰に?
とりあえずはっきりしていることは、昔打てていたようなスピンを少しでも蘇らせたく、昔のパワーをラケットにアシストしてもらい、それでいて既にストリングを切ることができる自身のパワーが欠落していて、試合とかにはもう出ない、私のようなオジサンプレーヤーが好むかなぁなどと思っています。

ウイルソンさんもかなりのチャレンジをしてきましたねぇ。
今後の販売状況に注目していきたいと思います。

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masupyu at 21:53|PermalinkComments(1) ウイルソン 

2013年03月14日

Babolat ピュアドライブ

img58740049今やラケットスペックの主流となっている、平均重量300g、平均バランス320mm。
このスペックを世に定着させたラケットは間違いなくこのピュアドライブでしょう。
他社さんもプライドをかなぐり捨てて、ピュアドライブに近いモデルを発売してきましたが、いまだ同じような仕上がりになっているラケットを私はまだ打ったことがありません。
今回テストさせていただいたNEWピュアドライブも、スペックの変更点がないところあたりが名器たる証拠だと思います。

毎回ピュアドライブをテストして思うことは、他のメーカーさんの300g・320mmとスイングした感覚が異なります。
ピュアドライブは320mmのバランスが適度に効いて、面の場所をテークバック時に感じやすいなぁと昔から思っていました。
今回のNEWモデルもまったく変わらずで、持ったときのこの独特の感覚は他メーカーさんの300g・320mmと違い、とにかくヘッドが効いている感じは一番です。
これってシャフトの丸みを帯びた形状が空気抵抗に何らかの作用を施しているのかなぁ?という余計な詮索さえ生まれてしまいます。

この面の場所を的確にラケットが教えてくれることがミスヒットを軽減してくれているのも事実です。
私のように厚いグリップでスピンを無駄にグリッとかけるような人間は、タイミングがずれるとミスヒットが多発します。
もちろん相手のショットが速かったり、相手のショットのスピンの量が多いときも、スイートスポットで捉えることができなくなってしまいます。
しかしテークバック時にフェイス部がどこにいるかを教えてもらえれば、スイング中に様々なタイミングを修正してくれて、ヒットするべきところにフェイス部をもっていき易くしてくれます。
何度も書きますが、このスペックのラケットの中ではピュアドラだけが飛びぬけて秀逸なんですよねぇ。
ホント不思議です。

ここ数年でラケット業界はどんどんフレームが硬く仕上がっていっているように思えます。
今回のNEWピュアドラも、前作より少し硬く仕上がっているのでは?と思われた方もいらっしゃるでしょう。
それでもラケット全体の枠から見ると、ピュアドラは柔らかい部類に入ると思います。
ピュアドラが一番最初に発売されたときは「あまり撓らないなぁ」と思っていたのですが、周りのラケットが硬くなってきた昨今。
あまり変わっていないピュアドラを柔らかい部類と表現するとは思ってもいませんでした。

ですので現代のラケットの中ではホールド感が高い部類に入ると思います。
最大フレーム厚26mmとは思えないほど球持ちも長く、フェイス部の安定感が高く感じられるのでコントロール性も必然的に高くなります。
そして実際撓っている感覚を得れるのはシャフト部分となるので、フェイス部は無駄な撓りはありません。

前作より少し硬く仕上がっていると前記しましたが、むしろ高速化している現代テニスには必要な硬さなのかもしれませんね。
あまり柔らかすぎても速いボールに食い込まれてしまい、弾き返すのに相当なパワーを要してしまいます。

DSC01749パワーアシストをするために多少の硬化は必要ですが、撓る感覚も与えなければ心地よい打感を得ることができない。
上手く製作しますねぇ、バボラは。
両極端を兼ね備えているから、ハイパワーな男性プレーヤーから、さほどパワーのない女性まで、幅広いユーザー層をつかめるのでしょう。

スピン性の高さも操作性の高さもいまさら私が評することではありませんよねぇ。
今回のテストはトニック+というナチュラルを張ってもらいましたが、ポリのストリングを試してみても違和感なく使用できました。
これってストリングのテストをするときに良いのかも?と思っています。

私も長年テニスに携わってきましたが、ここにきて初めてピュアドラを現代のテニスの中心的ラケットであると認識しました。

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masupyu at 21:34|PermalinkComments(0) バボラ 

2013年01月17日

Babolat アエロプロドライブ

4534_1(株)狛江ラケットクラブ様のご厚意により、言わずと知れたバボラの超名器 アエロプロドライブをテストさせていただきました。
昨年、日本のプロツアーの試合を数度見に行きましたが、このアエロプロドライブが1番高い使用率を誇っていたことにビックリしました。
実は私、このアエロプロドライブが発売された当初から厳しいモデルだと評してきていたのです。
ナダルぐらいのパワーがなきゃ厳しいと。
しかし数年前にコアテックスという振動吸収アイテムを装備してからは私的にはかなり打感を柔らかく感じることができるようになったのです。

そして今回のリニューアル。
基本スペックである[平均重量:300g][平均バランス:320mm][フェイスサイズ:100平方インチ][ストリングパターン:16×19]は変わりありません。
しかし今回のニューモデルが個人的には歴代の中でもっともフレームが柔らかく感じました。
というか、初めてフレームの撓る感覚を得ることができたのです。

今まではフルスイングしないとフレームの撓りはわからないと書いてきたのですが、今回のアエロプロドライブでまず撓りを感じたのはボレーのときだったので、当然フルスイングではありません。
これはプチ衝撃でしたねぇ。
ラケット全体が撓るわけではなく、シャフトが撓る感覚をはっきりと得れたのです。
その感覚を得たままバックハンドでスライスを打つと、やはりまったく同じ感覚で、シャフトが撓って若干ボールをくわえ込み、撓りが戻るパワーによってボールを押し出してくれました。
面の安定性の高さは変わりないので、余計にシャフトの撓りを感じやすかったのでしょうか?

前モデルから搭載されたタングステンという素材の恩恵である打感の粘っこさは変わりなく、適度にボールをホールドし、適度に弾くパワーのあるフレーム。
ホールドし過ぎず、弾き過ぎずなので、スイングスピードどおりのボールを飛ばしてくれるという点はイメージどおりとなるでしょうから、選手レベルには自ずと好かれるラケットとなりますよねぇ。

今回の改良点としてあげられるのは「コアテックス」。
メーカーさんの謳い文句は
「従来のコアテックスを構造面から革新した「コアテックス・アクティブテクノロジー」を採用。
よりパワーのあるショットやハードヒット時に発生する不快な振動や衝撃を限界まで除去するとともに、これまで以上に正確なボール情報をプレーヤーに伝達し、より確かなボールコントロールを可能にしました。」
と書かれていました。

ん〜・・・
すいません。
私如きではこのマイナーチェンジを把握することができませんでした。
もしかしたらこのコアテックス・アクティブテクノロジーのおかげで、私が歴代の中でもっとも撓りを感じたのかもしれません。

DSCN0020無理矢理チェンジしたかな?という点を書くと上記のような感じになります。
正直な話、さほど変更点は感じられませんでした。
アエロ形状のおかげでスイングスピードは上げ易いですし、フェイス部の面の安定性の高さのおかげでコントロール性も高いですし、撓り過ぎず弾き過ぎずなフレームはスピンやスライスにパワーをしっかりと与えてくれますし。

ということでこのNEWアエロプロドライブのターゲットは
「アエロプロドライブを使い続けている方」とさせてください。
前モデルをテストされて気に入らなかった方は、このNEWモデルも気に入らないと思います。
私が撓りを感じたのも「若干」ですから。

大昔のプリンス・グラファイトや、ウイルソン・プロスタッフのように
あまりにも固定ファンがつきすぎて大幅なモデルチェンジができなかったモデルの仲間入りですね。
是非長く使い続けてください。

さて今回テストにご協力いただいた、東京の狛江ラケットクラブ内にあるSTRINGER'S HOUSE ZESTさんで1月末までビックリな大キャンペーンが開催されています。
なんとこのNEWアエロプロドライブに、ナチュラルストリング TONIC+を張って、なんと税込27,200円!

そして次回インプレ予定のピュアドライブにこれまたTONIC+を張って25,600円!

DSCN0021これってかなりお買い得ですよねぇ!?
もちろん張ってくださるのは、私のストリンギングを手がけてくれていて、上海ATP1000やUS OPENやJAPAN OPENなどでオフィシャルストリンガーとして活躍している毛塚欣治氏。

しかも1月末までは、ストリングの張替えキャンペーンも行っていて
バボラのVS GUTが張代+消費税で6,800円!
TONICなら張代+消費税で5,500円!

だそうです。
ちょっと書ききれないので、詳しくは下記にお問い合わせください。

狛江ラケットクラブ
03-3488-0818(お問合せは13時以降でお願いいたします)
メール komarake@komae-rc.co.jp

遠方の方も宅配便にて対応してくれるそうですので是非!

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masupyu at 22:01|PermalinkComments(0) バボラ