2012年01月26日
プリンス EXO3 Rebel 98
今回はまもなく発売される(?)プリンスのEXO3 Rebel 98をテストしました。まずカラーリングは斬新なイエローベース。
昨今はこのイエローが使われているラケットは比較的ツアー系のそれとしてメーカーさんの自信の表れのような気がしています。
フェイスサイズはその名の通り98平方インチ。
個人的には扱い易い大きさです。
そのフェイスに16×20のストリングパターン。
同時に発売されるEXO3 Rebel 95が18×20ですから、98のほうが多少はスピンをかけ易いパターンとなってはいますが、しっかりボールを跳ねさせるのにはそれなりのスイングスピードが必要です。
チョリッと引っ掛けるぐらいではボールの失速はあからさまでした。
平均重量300g、平均バランス320mm。
ホントこのスペックは多くなってきましたねぇ。
適度に重みもあるけれど、ツアー系の中では軽い部類。
バランスがスイングワークのアシストをしてくれて、ラケットヘッドはまわしやすい。
本ブログをご覧になってくださる方々も、メーカーは違えどこのスペックのラケットをお使いの方は多々いらっしゃると思います。
ということで、振った感触は割愛させていただきます。
一番注目してテストした点は、代々のレベル特有のホールド感です。
今回のEXO3 Rebel 98もボールをくわえ込んでから放つまでのホールド性はかなり高いものと感じました。
決してシャープな球離れはしてくれません。
得てしてスイングスピードを速めてしまうとその分球離れが早くなりがちですが、このホールド感は振っても振っても球持ちを長くしてくれて、振り出した方向に忠実にボールを運んでいってくれます。
フレーム自体は捩れの少ないボックス形状ですので、ベースラインからハードヒットしてボールをコントロールするには適度な撓りを兼ね備えていました。
フレームが22mm均一なのに、悪く言えばあまりフレームパワーを感じないラケットです。
ボレーの際も良いか悪いかは別としてスイングしてもコートにボールを収めることができます。
相手の速いボールに対して弾かれてしまうなんてことはかなり軽減され、それなりのハンドアクションを強めないとボレーもシャープなものにはなりません。
おかげでドロッパー(?)が本来のスタイルである私なんぞはネットプレーでのポイントゲットがしやすいこと。
たいして参考にはならないとは思いますが、ボールの勢いを殺すことに関しては私的には高評価でした。
やはりレベルシリーズは、かなりの筋力&キャリアをお持ちの方が安心して叩き込めるラケットだということが共通のようです。
しかもこの98はフェイス部分がエアロ形状になっていて、ただでさえ振り切りやすいオースリーシリーズなのに、更にスイングし易いようになっています。
調べてみると、同時に発売されるEXO3 Rebel 95はフェイス部分もボックス形状だそうです。
てっきり同じモデルのスペック違いかと思っていましたが、似て異なるものだったのですねぇ。
この情報を得て、EXO3 Rebel 95のほうのテストはDEFろうかなぁと思っております。
かなりの厳しさが予想されますので・・・。
ターゲットは間違いなく上級者の方です!振り切ってボールコントロールするにはベストなセッティングになっていると思います。
個人的見解として、ライバルはヘッド社のラケットたち。
あの独特のホールド感をプリンス社でも味わうなら間違いなくレベルでしょう。
しかもオースリー+エアロ形状となれば、スイングスピードを更にアップさせることが容易となります。
是非ベースラインからガンガン引っ叩いちゃってください!!
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2012年01月12日
ブリヂストン Dual Coil SPT 300
新年明けましておめでとうございます。明けてからだいぶ時を経てしまいましたが、今年も宜しくお願いいたします。
さて今年の一発目は、私事で恐縮ですが、今月から私が使用することになったDual Coil SPT 300のインプレとなります。
Dual Coilシリーズ3代目となった今回のモデルは、略称をSPTとした「セプトン」という素材が用いられたのが一番の特徴です。
セプトンとは、比重が軽く、ゴム弾性、振動減衰性を発揮できる素材だそうで、新幹線にも用いられている素材だそうです。
このセプトンを、グリップ内部や、フレームサイド、そしてグロメット等に用い、ソフトな打球感を得られるようモデルチェンジされています。
確かに初代Dual Coilより2代目のモデルは当たりが硬くなったように感じました。
それがこの3代目からは当たりの硬さが軽減され、非常にソフトな打感を得られるようになりました。
最大フレーム厚は26mmですから、パワーが出る反面、ある程度の硬さはしょうがないものです。
でもセプトン効果でミスヒットしたときの嫌な振動は軽減され、少し打っただけで腕に優しい当たりを感じ取れました。
平均重量はその名の通り300g。
まぁ昨今の流行の重量ですが、2代目と異なる点は平均バランス。
今まではバランスが320mmだったのですが、3代目からは5mmトップライトになった315mmとなっています。
この変更点のお陰で、バランスを利用してスイングするより、自分のパワーによってスイングすることが若干必要となりました。
2代目までですとバランスによって楽にラケットヘッドが回っていってしまい、私の筋力ですとヘッドが勝手に加速していってしまうのでスイングスピードを抑えるのに些か苦労しました。
この5mmトップライトになっただけで3代目は自分で振りにいかなければならず、私的には程よいスイングスピードで打てるようになったのです。
たった5mmなんですけどねぇ。
不思議なのは、これだけ中厚フレームなのにボールのホールド感が高いこと。
私自身ここまで厚いフレームのラケットを使用しようとは思わなかったのですが、この不思議なホールド感のお陰で厚さの割には球離れも早くなく、コントロール性が損なわれないので「変えようかな?」と思えたわけです。
スピン性能はこのホールド感のお陰で自分のスイングワークどおりのスピンがかかります。
しかもフレームのパワーによって飛びもアシストしてくれるわけですから、筋力が衰えてきた昨今でも、昔のようなヘビースピンをベースライン深くに放つことを容易にしてくれました。
どフラットを打つとまさにコートに突き刺さる感じになります。
もちろんこれにはその方の筋力に合わせてのストリングの調整が必要になると思いますが、高い打点から引っ叩いたときの爽快感は最近得られてなかったので、これがこのDual Coil SPT 300に変える決め手になったかと・・・。
そしてボレー。一言で言うと「楽です」。
ほんの少しのハンドアクションだけでシャープなボレーが飛んでいってくれます。
操作性が高くなっているので瞬時な動きでも対応でき、フレームパワーによって弾いてくれるのでほんの少しのプッシュで切れ味のいいボレーがいきます。
これも筋力があった頃のそれが復活したようで・・・。
ということでターゲットは、フラットドライブ系のボールを駆使し、最後はボレーでポイントゲットするようなスタイルの方にお薦めします。
フェイスサイズは100平方インチですから様々な方にお使いいただけると思いますが、ある程度の技量をお持ちの方がパワーアシストを求められるのに適しているかと思うからです。
ある程度のキャリアをお持ちでハイパワーではなくローパワーでもない方が、今ひとつのアシストをラケットに求めるのなら最適です。
まさに今の私がそんな感じなので・・・。
ご参考までに。
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2011年12月22日
WINNING SHOT 超ウェットグリップ
今回はいつもお世話になっているテニスサポートセンターさんが開発された「超ウェットグリップ」のインプレとなります。超ウェットと聞いて、まずベタベタ?と思ったのは私だけでしょうか?
まずパッケージから取り出しての感想は「ホントだっ」です。
超ウェットと表記されているからには超ウェットなんだろうと予想はつきましたが、ホント超ウェットです。(んっ!?なんかスイマセン)
グリップエンドから巻いていくと、重ねていく部分が引っ付いちゃいます。
そしてそのまま固定されてしまいます。
もちろん巻きなおせますが集中集中。
いざ巻き終えると、エンドテープが不要なくらいしっかりと巻きつきました。
このままで良いんじゃないかぐらい。
握る前からウェット感満載で、超の意味が計り知れます。
この超ウェットグリップの特徴は、この超ウェット感ともうひとつは伸縮性。
謳い文句に「グリップテープの土台となる「不織布」に伸縮性に優れた素材を採用。グリップへの追従性が高く、抜群のフィット性能を実現!」と書かれていました。
ということで2本目は少し伸ばしながら巻きつけてみると、まぁ伸びる伸びる。
そしてほんの少し厚さ自体も薄くなっていったのでしょう。
今回のテスト用に用いたラケットはブリヂストンのX-BLADEですが、元巻きが革なので超ウェットを伸ばせば伸ばすほど角が出ます。
元巻きの形状を損なわないというのは個人的には有難く感じます。
握った感触をアバウトにしたい方は引っ張らずに、握った感触をシビアにしたい方は引っ張って巻かれることをお薦めします。
そしていざヒッティングへ。
元から手のひらに汗をかかないというか、汗をかくほど一生懸命プレーしていない私なので、この超ウェット感はラケットとの一体感を高めてくれます。
相手のボールのスピードに弾かれそうになってもこのウェット感が面の安定性を高めてくれているといっても過言ではありません。
弾かれるのは手首のみで、握っているグリップがぐらつくのを軽減してくれています。
グリップテープによって面の安定性が高まるなんて不思議な話ですよねぇ。
ひとつ難点は、グリップチェンジが遅れたときに握り間違いをしてしまうと、そのまま打たなければならなくなります。
手のひらの中での遊びは一切ないので、そんなときは握り間違えたまま打ちましょう。
余談とすると、それでも面がどの方向を向いているかは察知しやすいので、キャリアのある方はなんとかなるかと。
今回、テストを開始してからかなり時間が経過しましたが、当たり前ですがウェット感の持ちはロングタイムです。当初よりは若干「超」に陰りが見え始めましたが、それでも手のひら感覚は維持されています。
普通以上のウェット感が残り続けているので、費用対効果の面でも宜しいかと。
長時間プレーされて手の握力が落ちてきたなぁなんて思っても、しっかり引っ付いてくれるのも有難いパワーアシストですね。
この超ウェットを巻かれたあと、ひとつ注意していただきたい点は!
昨今主流のオムニコートで、ラケットをコート上に落とさないでください!!
グリップに砂がベッタリつきます!
結構その砂を落とすのが大変です。
ラケットとの一体感を高めたいグリップテープをお望みの方。
グリップの角をしっかり感じながらヒッティングしたい方。
乾燥肌の方。
是非お試しください。
好き嫌いは大きく分かれると思いますが、ここまでのチャレンジは大手メーカーさんではできないでしょうから、気に入られた方は長い付き合いになると思いますよ!
開発記はこちらから。
さて、年内の本ブログUPは今回が最終となります。
今年は東日本大震災の影響により、オンコート頻度が低くなり、また五十肩になり・・・このブログを書き始めてから初めて満足のいくインプレが書けない年でした。
インプレ素材も借りられない状況下により、長年のユーザーの方には物足りないブログになったと思います。
来年は徐々に従来の形を取り戻し、毎週インプレを書けるように頑張ります。
皆様の今後の素晴らしいテニスライフを祈念して、今年を締め括らさせていただこうと思います。
1年間、有難うございました。
皆様、良いお年をお迎えください。
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今年もたくさんのクリック、有難うございました。
来年も変わらぬご愛顧のほど、宜しくお願いいたしますm(__)m
2011年12月08日
テクニファイバー T-FIGHT 280 VO2Max
テクニファイバーから発売されているT-FIGHTシリーズの中で最も軽量スペックのT-FIGHT 280 VO2Maxのインプレとなります。もし貴方がネーミングだけで前作のニューモデルとお考えになられた場合。
正しいと思います。
私も当初はあの顔がなくなっただけと思っていましたから・・・。
でもスペック的に同じなのは、ネーミングに入っている重量280gだけだったのです。
変更点その1は、フェイスサイズ。
前作が95平方インチだったのに対し、今回は100平方インチになっています。
前作も280gと軽量でしたが、それぐらいの重さをチョイスされる方が果たして95平方インチを選ぶだろうか?と思っていました。
ですので100平方インチにしたのは大正解だと思います。
前作のコントロール性の高さは影を潜めましたが、ミスヒットは軽減されるフェイスサイズとなっており、面が大きくなった分だけ反発性は高くなりました。
これくらいの軽量モデルは最低でも100平方インチ以上は欲しいですよねぇ。
変更点その2は、平均バランス。
前作が335mmだったのに対し、今回は325mmと若干トップライトに仕上がっています。
その分、ラケットヘッドの走りは快適になり、私ぐらいの筋力ですとヒュンヒュン振り回すことが可能です。
操作性の高さは抜群で、まずラケットセットが遅れるようなことは皆無です。
ボレーボレーの練習が楽しくなるような取り回しの良さで、セットを早くできるので余計なアクションをする必要がなく、ボレーが下手くそな私でも「ちょっとつかんだ?」みたいな錯覚に陥ることさえありました。
特に縦振り系はバトミントンのラケットのように振りやすく、現在五十肩に悩まされている私でも縦振りらしきスイングが久々にできたのには吃驚です。
変更点その3は、ストリングパターン。
前作は16×19でしたが、今回は16×20。
1本しか変わらないのですが明らかに打ち応えがUPしていて、無駄な飛びは抑制してくれます。
最近この16×20をよく目にしますねぇ。
縦糸のスピン性能を損なわぬず、横糸でヒットしたときの安定性を出す。
そんな感じなのでしょうか?
目が粗すぎるとスピン性能は高いけど、ストリングの撓みが大きすぎて繊細なコントロール性が損なわれる。
目が細かすぎるとコントロール性は高くなるが、スピン性能に陰りが見えたり、ボールを飛ばすのに相当なパワーを要する。
そんなところのメリットだけを集約した人気パターンとなっていくのでしょう。
この新しいT-FIGHT 280 VO2Maxのターゲットは私が思いますに「非力だが、しっかりとしたスイングワークをお持ちの女性プレーヤー」や
「しっかりとした筋肉がまだついていないジュニアプレーヤー」だと思います。
重量が重くてラケットに振られている方や、バランスに振り回されている方に是非お試しいただきたいモデルです。
因みに軽いからといって初級者の方にはあまりお薦めできません。
簡単にボールは弾いてはくれませんし、重量も軽め、バランスもトップライト気味だと、初級者の方に必要な何かしらのアシストは生まれてこないと思うからです。
ちゃんとしたフォームを身に付けられている方でないと、このT-FIGHT 280 VO2Maxでボールをただ飛ばすのは容易ではありません。
あくまでも前作より若干のパワーアップをしているだけで、簡単ラケットではありませんので。
スペックだけで入門用とお考えいただくと厳しい現実が返ってくるかもしれませんねぇ。
是非お気をつけを。
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2011年11月24日
ウィニングショット VOLT POWER(ボルトパワー)
いつもお世話になっているテニスサポートセンターさんのオリジナルストリング「VOLT POWER」をテストさせていただきました。これは以前インプレをアップした「VOLT」の素材剛性を20%アップした進化版となっています。
カラーリングもVOLTは黒だったのに対し、VOLT POWERは白。
アーバンではなく真っ白です。
形状は変わりなく六角形。
直に触ってみても角を感じることのできる形状です。
なぜ六角形か?
VOLTの時には書きませんでしたが謳い文句は下記の通りです。
「三角形だと角がつぶれやすい。
五角形だと平らな面が残る。
八角形だと今度は丸くなりすぎる。」
その六角形のVOLT POWERをVOLTと比較しながらテストしてみると、明らかにVOLT POWERのほうが硬さを感じます。
VOLTはポリとしてはかなり柔らかいと感じましたが、VOLT POWERはその柔らかさは影を潜め、打ち応えが増しているというのが第一印象でした。
そのお陰で球離れはVOLT POWERのほうがシャープです。
VOLTはストリング自体の撓り、つまりボールをくわえ込んでから元の状態に戻ろうとする力でボールを弾いてくれました。
VOLT POWERはストリング自体の硬さによって弾く力が増し、それがシャープな球離れを演出するようになっていたのです。
相手のボールスピードが速い場合、特に選手クラスとヒッティングしていると、VOLTの柔らかさは時として仇になり、くわえ込みすぎてしまうがゆえに自身のパワーを物凄く必要とするときがあったのです。
通常のアマチュアの方々とヒッティングするときは良いのですが、選手クラスのボールですと差し込まれてしまい、しかもホールドし過ぎてしまうのでなかなかボールが飛んでいってくれないというのがロスパワーになってしまうときもあり・・・。
そこら辺をVOLT POWERの剛性アップにより、弾き返すという利点が加わりました。
トップスピンを駆使される方は得てして薄い当たりでスピンをかけてコースを打ち分ける方もいらっしゃると思います。
しかし薄い当たりの難点はスピード性に乏しいところ。
そこをこの剛性アップにおいてカバーしているところが、このVOLT POWERとVOLTの最大の相違点と言えるでしょう。
もちろんスピン性能はVOLT同様、よ〜く引っかかります。
ゲージも1.25mmと細いですからボールによく食いついて、バウンドしてからの跳ね方は「Oh〜」という感じです。
ストリングの弾きによりスピードを上げたい方には、これくらいの硬さが必要となるでしょう。
肩が悪い私なんかにとっては、フラットサーブのスピードを上げるにはこのVOLT POWERのほうがグッドです。
とにかく弾く弾く。
ですのでVOLT POWERの謳い文句に「ボルトの素材剛性を更に上げる事により、よりスイングスピードの速いパワーヒッターが好むしっかりとした打ち応えと高速スピンを実現した。」と書かれていますが、
私は逆にパワーに少し劣る方も、この剛性アップにより生まれてくる弾きがパワーアシストとなって高速スピンを打てるようになる、とも言いたいです。
ホールド感でコントロール性を求められる方はVOLTを、
弾くパワーによってスピンショットのスピードを上げたい方はVOLT POWERを。
こんな感じで推奨したいと思います。
余談ですが、面をオープンにしてフルスイングでバックスピンをかけるドロップショットを私は得意技としています。
しかし最近スイングスピードの低下からか、変則的なバウンドにはなるものの、相手のコートで一度跳ねさせてから2バウンド目がこちらのコートになる、ということができなくなってきていました。
(昔は7割の確率で自陣のコートに戻ってきていたのですが・・・)
今回VOLT POWERでそのショットを試してみたところ、超久々にボールが戻ってきてくれたのです!
それだけしっかりスピンがかかりますということと、自分的に嬉しかったのでVOLT POWERに感謝をしているということで、今回は〆させていただきます。
あくまでも余談ですが。
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2011年11月10日
テクニファイバー T-FIGHT 295 VO2Max
物凄くご無沙汰しておりました。私事ですが会社の移転業務があり、バタバタ続きだったことを言い訳とさせて下さい

さてこれまた久しぶりにラケットのインプレッションとなります。
今回は私が契約させていただいているテクニファイバーからこの秋に発売されたT-FIGHT 295 VO2Maxの新バージョンをテストしました。
画像をご覧いただくとおわかりかと思いますが、ついに「あの顔」が消えてしまいました。
ブラックとレッドを基調とした精悍なデザインに生まれ変わったのです。
特に前モデルとスペック的に違いはないのですが、実はこの295のインプレを書いてなかったことに最近気付き・・・。
以前も書きましたが、素材が「グラファイト」とだけ記されているとおり、打感はクラシカルな柔らかさを感じます。
特に弾きが強いわけでもなく、21.5mm均一というフレーム厚どおりの撓りを得て、スイングに忠実なボールを放ってくれます。
フルスイングしてもボールが飛び過ぎることなく、95平方インチという面の大きさもあってかコントロール性も秀逸です。
相手のボールに振り遅れたとしても、フレーム自体がハイパワー過ぎるわけではないので弾かれてしまうこともなく、安心して振り切ることが可能なのです。
平均重量がその名の通り295g、平均バランスが325mmと、操作性の高いスペックなのでスイングスピードは上げ易いですねぇ。
300g以上のラケットをお使いの方はその軽さを不安視されるかもしれませんが、ちゃんと325mmというバランスが「打ち負け」を防いでくれるので、現代の高速テニスに対応するにはやはりこれぐらいのスペックがベストなのかと思ってしまいました。
ボレー戦などの瞬時な動きにも反応でき、適度にヘッドか効くので、少ないハンドアクションだけでシャープなボレーも放てます。
シャープと言っても、あくまでもツアー系のモデルにしては、です。
厳しいツアー系だとボレー時にミスヒットすると「ボテッ」となりがちですが、そこまでの厳しさはなく、ツアー系モデルとしてのスイートスポットの広ささも感じ得ることができました。
もちろんストロークもラケットヘッドを立ててテークバックしたあと、少ない力でもヘッドが効き、スイングワークのアシストをしてくれるバランスです。
ストリングパターンも16×19とトップスピンはかけ易い粗さですから、これぐらいのスペックを好まれる方で、ベースラインからグリグリではない厚めの当たりのスピンを駆使してコントロール重視なスタイルの方には好まれると思います。
そして特筆すべきは、その振動吸収性の高さ!
今回はテクニファイバーのXR3という普通のナイロンを張ってもらいテストしましたが、明らかにミスヒットしても嫌〜な振動はかなり軽減されているのです。
テスト後に調べてみると、これはTOUR PREPARED(ツアープリペアード)というのが関係しているようで、この説明は「ハンドル(グリップ内)のカーボンの網の間にシリコンを導入。ポリエステルストリング使用時に起きる悪い振動・衝撃を減少する。」と謳われていました。
最近のラケットはポリエステルストリングを張ってテストしていると耳に挟んだことがありますが、振動吸収にまでポリを対象に開発しているとは初めて知らされました。
ですので、このT-FIGHT 295 VO2Maxには柔らかめのストリングはお薦めしません。おそらく打感が鈍くなってしまうと考察できるからです。
ナチュラルや柔らかいマルチではなく、普通のナイロンやポリ系のストリングを張って、ストロークをコントロールして攻め込んでから最後にはネットプレーで〆るスタイルの方に推奨したいラケットです。
物凄〜くオールラウンドなラケットで、クラシカルなフレームパワーではありますが、ちゅんと現代主流のポリに対応しているあたりは今時なんですよねぇ。
古き良きものであっても、対応力は最先端。
是非お試しあれ。
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2011年10月20日
TOALSON ジグザ125
なんかここのところストリングのテスト依頼が多くて・・・。ということで今回は東亜ストリングからこの秋発売されたストリング「ジグザ125」のインプレとなります。
ジグザ。
その名の通り、なんと張上げる前のストリングの形状がジグザグなのです。
一見スピンガットのような感じですが、スピンガットではありません。
メーカーさんの謳い文句は「ストリングをジグザグ形状にすることにより、スプリングのような弾力性を実現。高いホールド感と反発性を持ったポリエステルストリングが生まれました。
ストリングを張る時に音がすると思います。それこそが、ジグザの特徴であり、ホールド感・反発性を生み出すジグザグ加工が正常に行われている証なのです」と。
確かに打ち始めは、ポリエステルとは思えないほどの当たりの柔らかさを感じました。
普通のナイロンと打ち比べても、素材の違いを判別できる方はそうそういらっしゃらないと思います。
私も打ち始めて数分はポリエステルだということをすっかり忘れてしまったぐらいで。
そしてストリング自体が撓んでから元に戻ろうとする感じも得ます。
これらはポリエステルではあまり感じ得ない感触です。
それをジグザでは感じ取ることができました。
ただ1.25mmという細ゲージのシャープな弾きを感じることはなく、悪く言うと少し当たりが鈍い感じ。
個人的な感覚で言えば、まぁ1.30mmクラスの弾きという感じでしょうか。
ポリを選択されるパワーのある方々にとってはさほど気にならないのかもしれませんが、私のようにあまりパワーがなく、1.25mmを選択して弾きを求められる方にとっては少し物足りなく感じるかもしれません。
と思っていたのも束の間。
自分ではわからない現象が!
形状が形状なだけに「球持ちは長いなぁ」とは思っていたのですが、ヒッティングしている相手から「スライスの伸びがハンパない」と言われました。
ホールド感が高く、シャープな弾きを得られない状況から、自然と飛ばそうというスイングに変えて打っていたのでしょう。
それからは遠くへ飛ばす意識でスイングしてみると、トップスピンは跳ねるし、スライスは滑るしという状態になったのです。
振れば振るほど食いつき時間がホント長いっ。ヒットした瞬間に「まだぁ〜?」というぐらい食いつきっぱなしです。
ハードヒッターの方はボールをぶっ潰してスピンをかける方が多々いらっしゃると思いますが、昔ながらのストリングでホールドしながらストリングの撓みでスピンをかける方にはたまらない球持ちの長さとなると思われます。
得てしてストリングのホールド性を持ってスピンをかける方も、ストリングの耐久性に悩まされているでしょうが、そこはポリエステル。
耐久性はかなりあります。
ノッチングが激しそうな形状なのに(笑)。
ターゲットはストリングにかなりのホールド性を求められる方で、しかも耐久性重視の方。
そんな方にお薦めします。
それと・・・
ご自分でストリングを張られる方にご注意。
上記謳い文句にも「ストリングを張る時に音がすると思います」と書かれている通り、張り手を悩ませるストリングであることは予め納得してください。
私のストリンギングを任せているバボラオフィシャルストリンガーの毛塚欣治氏も、このストリングを渡したときに渋〜い顔をしました。
私は張ることができないのでわかりませんが、USオープンや全日本テニス選手権で張っているプロストリンガーがあんな顔をするくらいですから、きっとそうなんでしょう。
まぁ形状が形状ですし、その形状によってアドバンテージが発揮されているわけですから、そこら辺はご愛嬌ということで。
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2011年10月06日
ゴーセン OG-SHEEP ストロングダイア
テニスサポートセンターさんからの依頼により、ゴーセンから新発売のストロングダイアをテストしました。なんか強そうなネーミングですよねぇ。
それもそのはず。
なんとゲージは1.35mm〜1.39mmとかなり太めで、謳い文句は「この硬さが、コントロールを極限まで磨く。」です。
年々細いゲージが主流となってきているのに、なぜ今頃太ゲージ?と思ったのですが、ここで興味深いデータが!
一昨年のジャパンオープンの会場で一般プレーヤーの方々にアンケートをとったところ、61%の方々が「ボールが飛びすぎ」という不満を感じていることが判明しました。(ゴーセン調べ)
それがこのストロングダイアの開発のきっかけとなったようです。
なんか羨ましい不満ですよねぇ。
私なんか最近飛ばなくなってきて不満充満なのに・・・。
当然この太さですから自ずと耐久性は高くなるわけで、やはり昨今人気のポリエステルがライバルとなるように考えられたのでしょう。
しかしやはりナイロン。
テストした瞬間に吃驚したのはその反発性の高さです。
むしろ1.30mmゲージクラスのものより弾きは長けていると思います。
ゴーセン独自の表面特殊樹脂加工でナイロンの中では最も硬いといわれていますが、逆にその硬さが弾きを増してしまったのでしょうか?
ですのでボレーなどはかなりシャープなボールを弾けます。
相手のボールが速ければ速いほどにです。
確かに硬いもののほうがものをよく弾きますよねぇ。
高校球児が金属バットを使用しプロ選手より劣るパワーを補っている点で立証できると思いますが、まさにその感覚です。
そんな弾きを感じながらストロークでテストしてみると、小さいスイングだとボレーのような弾く感覚が得られるのですが、フルスイングでヒットするとベースラインまで飛ばすのはかなり大変でした。
ようやくゲージの太さの本性が現れたというか。
ポリよりは撓る感覚を得れるのですが、1.30mm位の細さのものよりはいわゆる面圧の高さを感じ、ストリングがボールに食いつく感じはかなり低く感じます。
今回はゲージの太さにビビリ、いつもより2ポンドほど下げて張上げてもらったのに、です。
逆を言うとフラット的にヒットしたときは確かに飛びすぎを抑え、コントロール性の向上に役立ってくれます。
オーバースイング気味になってしまったとしても安心して振り切れ、コートに収められるボールを放ってくれます。
ここまで書いといてなんですが、やっとここで謳い文句を理解することができました。
ですのでハードヒッター向けではなく「ハードヒッター限定」ストリングなのでしょうね。
ガットの表面に凸凹加工が施されていて、ゲージが太いがゆえの引っ掛かりの悪さもカバーしているのでスピンもしっかりとかかります。
かなりのスイングスピードをお持ちならですが。
問題のターゲットですが、カテゴリーはパワーのあるハードヒッター。そしてよくガットが切れてしまうのでポリエステルにしたが、張りかえるスパンが長かったり、もしくはポリの感触が嫌いな方。
そんな方にお薦めです。
ポリに変えて腕や肘に違和感を覚えた方にもお薦めできます。
あくまでもしっかりとした筋力をお持ちのハードヒッターの方に対してですが、どんなに太くてもやはりナイロン。
ポリよりはストリング自体の撓りはちゃんとありますから。
是非ガンガン打ちまくる方々にお使いいただきたい「太さ」です。
でもストリングパターンの目の細かいラケットに張ると、かなり大変になると思いますのでくれぐれもご注意を。
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2011年09月22日
テクニファイバー RUFF CODE 1.25
今回もテクニファイバーの新発売ストリング、RUFF CODEのゲージ1.25mmのインプレとなります。まずはメーカーさんの謳い文句である「レッドコードより優れたテンション維持性能をもつストリング」という点からいじりますが
「間違いありません」。
このRUFF CODEを張ってから早1ヵ月。
現在各方面からストリングのテストを依頼されており、手持ちのラケットは全て違うストリングを同テンションで張上げておりますが、このRUFF CODEは私が気に入ってしまったということもあり、かなりの頻度で使用していますが「緩くなった」という感触は今のところ他のストリングより感じません。
もちろん張りたての粋の良さは若干影を潜めましたが、ボールを弾く能力は私が今までテストしてきたポリエステルストリングの中でNO.1です。
テスト当初から感じたことは、ポリ系のストリングにしては「弾きが長けてるなぁ」でした。
私がいまいちポリエステルに移行できないのは、ストリング自体の撓みが少ないように感じてしまうからです。
大昔のように自分のための練習をしているわけでもなく、筋トレをしているわけでもないので、どうしてもストリング自体にパワーを求めているのが現状です。
このRUEE CODEはヒットした瞬間はポリ系のそれを感じ取れ、アバウトに言うとゴツッとした感じを得ます。
しかしボールが離れていく前にストリングが元の状態に戻ろうとする力を感じ、自身のパワー以上の力をボールに与えてくれました。
ポリ愛好家の方々には大変申し訳ない表現なのですが、私的にはポリエステルに命が吹き込まれたような感じがしたのです。
ですのでフルスイング時のシャープな弾きもさることながら、スライスやボレーのようなフルスイングをあまりしないショットでもシャープなボールを打つことができました。
ポリ独特の硬さはあるのですが、その撓み→戻りがホールド感となり、現在の私のスイングでもコントロール性は一切損なわれません。
最近様々なポリをテストして柔らかいストリングも多々打ちましたが、私の体格に最も適したホールド感&パワーがあったので物凄く気に入ってしまいました。
また表面に凸凹加工が施されているようで、スピン性能にも長けています。
グリッとやると引っかかってる感触をすぐさま感じ取ることができ、くわえ込みすぎずボールを弾くので、選手連中と比べるとローパワーな私でも快適なヘビースピンを打つことが容易でした。
そしてあくまでも個人的見解ですが、ポリエステルを張ったときに損なわれてしまうドロップショット系のタッチがマルチやモノの感覚と大差なく得れることに驚きました。どうしても繊細なハンドアクションをボールに伝えなければならないので、ストリングの一定の撓みが必要となるんですよねぇ。
ここら辺も申し分なくOKです。
RUFF CODEを何も言わず張上げてもらったら、少し硬めだが食い付きが良いモノと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
こんなにパワーのあるポリエステルは初めてかもしれません。
ヘビースピンを駆使される方はストリングの切れる度合いが高くポリをチョイスされていると思いますが、そんなパワーのある方にこんなパワーのあるストリングを使われてしまったら・・・。
更にまた打ち勝てなくなってしまうのでしょうか・・・。
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2011年09月08日
テクニファイバー XR1 1.25
今月発売されるテクニファイバーのNEWストリング「XR1」のゲージ1.25mmをテストしました。テクニファイバーのストリングといえば、昔から特徴的な柔らかさがあると感じていました。
その原因は素材にポリウレタンを含むストリングを多数作っていて、今回のXR1はそのポリウレタンが含有されているストリングの中では最も安価な上代2100円。
テクニファイバーというストリングの特徴を得るためのエントリーモデルといえるでしょう。
まず驚くべきはその当たりの柔らかさ。
相手のボールのスピードが遅かったとしても、かなりストリング自体が撓り、ボールをくわえ込みます。
よくテストするときにフルスイングしないとその特性がわかりづらいストリングがありますが、XR1はフォームアップ時のようにゆっくりとスイングをしたとしてもそのホールド感が感じ取れるのです。
そしてただくわえ込みっぱなしではなく、芯糸部である四角形構造のP.H.Pコアという高性能ナイロンがボールを弾く役割を果たしていて、小さいスイングでも心地良くボールを弾いてくれます。
ですので芯糸の周りがマルチフィラメントになっていますが、非力な方にパワーアシストをしてくれる芯があるので、楽にボールを飛ばすことができるというわけです。
フレーム自体がローパワーなラケットに張るとその撓りをより多く感じ取れ、ストリングが撓んでボールを飛ばしているのだとすぐさま実感することができます。
でも当たりは柔らかい。
時たまスイートスポット以外の部分でヒットしてしまったとしても、嫌な振動が起こるわけでもなく、何処に当たっても振動吸収性はかなり高いと思われます。
その分、シャープな当たりを求められている方には物足りない鈍さも兼ね備えているといえるでしょう。
かなりのスイングスピードをお持ちの方ですと、球離れの遅さがコントロール性を損ないがちになり少しストレスが溜まるかと。
かえってその鈍さがフレームの厚いラケットにもマッチするようで、フレームの弾くパワーをストリングによって少し抑えることも可能になると思います。
またフレームが厚いがゆえの手に来る振動をストリングが緩和してくれることにもなります。
ローパワーなラケットにも、ハイパワーなラケットにも、使い手のニーズ次第でマッチするというわけです。
ただこれらもスイングスピード速い方や、ご自身のパワーがハイな方には物足りないと思います。
ですので前記に「エントリーモデル」と評しました。
ある程度やりこまれている方には、以前から発売されている「XR3」という兄貴的なストリングがあるのでそちらをお勧めします。
あくまでもエントリーモデルですので、キャリアの短い方や、フレームとストリングのマッチングがいまいちわからん、という方にお試しいただきたいモデルです。
色々なストリングをテストさせていただいている私の個人的見解としましては、ポリウレタンという素材の柔らかさを認識するためのエントリーモデルとしては最適かと思います。
このXR1をベースとして、ご自身がどのような感触をポリウレタンに求めるか?
例えば「もう少し撓みが少ないほうが良い」とか「ほんの少し硬さをプラスしたい」とか「もっとナチュラル感覚が欲しい」とか。
それによってテクニファイバーストリングにラインナップされているその他のモデルが選択しやすくなることでしょう。
今テニススクールとかで頑張って技量UPを図っていらっしゃる方々に是非試していただきたいと思います。
ミスヒットの嫌な振動を軽減してくれることもさることながら、「ホールド感」という奴を初めて経験してみませんか?
そしていつか「試合に出たい!」と思ったとき、是非弊社主催大会にお申込ください。
次へのステップアップのためにどんなストリングがマッチされるか答えさせていただきますので、大会本部におります私に一声おかけいただければ幸いです。
(因みにこれは営業戦略ではありませんのであしからず)
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2011年08月25日
TOALSON フォーティーラブ アロー2
東亜ストリング(株)様のご厚意により、「超薄」「超トップライト」のフォーティーラブ アロー2をテストさせていただきました。私も最近のラケットに慣れてきてしまったせいか、このフレーム厚19mmを物凄く薄く感じます。
P社のグラファイトは19mmでしたし、W社のプロスタッフはそれより薄い17mmでしたが、今となっては19mmという厚さに手をかけるだけで違和感さえ覚えるようになりました。
いざ違和感そのままに試打を開始してみると、その薄さの通り、スイング時にかかる抵抗感が他のモデルよりはかなり秀でているのがわかります。
スイングしても風の影響らしきものはほとんど感じられません。
しかも平均バランスが300mmと超トップライトですので、その効果が相まってスイングの妨げになるものをほとんど感じることなく、スイングスピードを上げ易い設定となっています。
平均重量は325gもあるんですよねぇ。
かなり重い部類だと思います。
それなのに楽ぅ〜に振り回せてしまいます。
ラケットの重みを感じるのがグリップよりとなっているので、スロートからフェイス部はちょこんと乗っかっている感じ。
手首を使ってスイングしてしまう人でも、ラケットの操作ミスは軽減されることでしょう。
そしてこの超薄フレームの打感ですが、その薄さのまま撓ります。
昔懐かしい薄いフレームの撓りがそのまま蘇っている感じです。
ホールド感というのではなく、ボールが当たった瞬間のフレームの撓み&戻りが撓りとなりボールを弾くという感じです。
ですのでフレーム自体にはパワーはさほどありません。
フレームは何もしてくれないという感じです。
「超薄」&「超トップライト」ですから、必須なのはご自身のスイングワーク&パワーとなります。
フレームパワーによってボールを弾き飛ばすこともできませんし、フレームトップのバランスを効かせてスイングスピードを上げることもできません。
このフォーティーラブ アロー2は、標準以上のスイングスピードを持つ、ハイパワーな方にしかお薦めできないモデルです。
そんなハイパワーな方がお使いになると、コントロールしやすいモデルと評価されると思います。
とにかく余計な味付けがされていないので、フルスイングしても意図するところにボールを運ぶことができます。
まさに手の平感覚。
中途半端なスイングではただボールが失速するだけでしょうが、全てのショットをしっかりしたスイングでヒットすることのできる方にとってはこの上ない安心感をもたらせてくれるラケットだと思います。
因みによく「スピン性能は?」とか聞かれますが、フォーティーラブ アロー2に関しては「貴方次第」としかお答えできないと思います。その方のスイングスピードや技量、そしてパワーをそのまま反映してくれるフレームですので、やはり試打されないと厳しいモデルかと思います。
是非試打していただきたい方々として、いまだにP社グラファイトやW社プロスタッフからラケットチェンジをできない方を挙げさせていただきたいと思います。
フレームが撓ってから元の形状に戻ろうとする感触。
その感触を求めホールド感の高いと言われているモデルを試打し続け、あの頃の当たりの柔らかさを探し続けたが見つからなかったそこの貴方。
ありましたよ、こんなところに!!
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2011年08月04日
キルシュバウム スーパースマッシュ1.25
テニスサポートセンターさんから依頼を受けて、キルシュバウム スーパースマッシュ1.25をテストさせていただきました。恥ずかしながら私、初めてキルシュバウムというメーカーのストリングを張らせていただきました。
ネット等で見てみると、このスーパースマッシュはポリの草分け的存在なんですねぇ。
発売されたのは1995年らしく、この頃は私がテニスから遠ざかっていたということをいいわけにさせてください。
張上げてもらった状態を見てまず吃驚。
物凄くゴールドです。
まるでオロナ○ンCが配合されているかのごとく、強靭そうなイメージを持ちました。
しかし打ってみるとイメージが崩れました。
「ホントにポリ?」と思ってしまうほどストリングのたわみが大きく、ストリング自体のホールド感の高さに吃驚です。
ヒットした瞬間に明らかにストリングがたわんでいる状態を瞬時に掴み取れて、ボールを包んでいるかのような感じさえしました。
今回は1.25mmというゲージもあってか、その細さがボールへの食い付きを高め、ボールに回転をかけるにはかなり適しているストリングだと察知。
こんなにも柔らかいポリがあったのかとひたすら感心した次第です。
と思っていたのも束の間。
いざスライスやボレーを打ってみると、それまでのボールをくわえ込む時間的な長さが垣間見れなくなり、反発力だけが強調され始めてきました。
ホールド感が高いと思ったので、少しスイングの始動を遅めにして、バックハンドのスライスのときに球持ちが長いストリングに合わせたスイングにしてみたのですが
普通にトップスピンを打っていたときとはまったく異なる球離れの早さが生まれ、スイングの始動を遅くしたとおりの振り遅れたような感じになってしまい、無数のバックアウトを繰り返してしまったのです。
個人的に思いますに、ボールへの当て方次第でその特色が変わってしまうくらい繊細なストリングなのでしょう。
トップスピンを打つときはフェイス上部で引っ掛けるように打っており、スライスやボレーはフェイスの真ん中部分で打っているのが私のスタイルです。
またもちろんスピンをハードヒットするときと、スライスをコントロールするときではスイングスピードも異なります。
そういうオールラウンド的なスタイルには向かないのかも?
フォアもバックも同じスイングスピードでヒットし、フォアもバックも同系統のボールを駆使される方向きなのでしょうね。
これだけ柔らかければインパクトの瞬間の衝撃を緩和し、そのたわみでスピン性能もUPさせ、切れにくくもなるはずです。
相手のショットが速くてもそのスピードを吸収するだけの柔らかさもあるので、
「打たれてもコントロールし返せる」利点を兼ね備えています。
タッチ系のショット、特にボールを殺すようなショットには不向きかと思われますが、ひたすらトップスピンを打ち続けて、ボールの回転量と打感の快適さ、そして耐久性を求めらている方々に人気なのが納得できます。
さすがベストセラーなのですねぇ。
ただこれだけ柔らかいと切れないでしょうから、長期間張り続けられている方が多々いらっしゃるはず。それだけは回避してください。
私の持論はポリこそ早めの張替えを!です。
ストリング自体の上代も1890円と物凄く安価ですから、そんなにケチらなくても張替え頻度は高められると思いますよぉ。
余談ですが、このスーパースマッシュはゲージが0.025mm単位で7パターンも存在してるんですねぇ。
凄いこだわりだと思います。
「遅いっ!」と言われているのが聞こえてきそうですが、これからキルシュバウムにも着目していきたいと思います。
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