その前に煤竹とは・・・

 私の子供の頃の農家はほとんどが茅葺屋根の作りでした。この茅葺屋根には大量の萱と竹類が使用されています。

 各家の中心には必ず囲炉裏があって薪や柴などが燃料の材料として毎日毎日使われおり、歴史が長い家になると100年〜200年は当たり前でした。

 
 萱は20年くらいで拭き替えますが竹はそのまま使用していたようです。この時に囲炉裏の煙で長い間燻され続けてできた竹が煤竹と言われています。

 
 煤竹の特徴は繊維が非常に密に絞まり堅く丈夫で狂いも少なく病虫害もありません。色は黒褐色で磨くと照りやツヤがでて伝統的な風格もありあります。


音色
 

 煤竹篠笛の特徴の第一は音色の綺麗さにあります。奏者によっては多少もの違いがあるものの非常に澄んだ音色にあります。また真の篠笛らしい音色と音の通りが良いことです。
 つまり、澄んだ音色で遠音が良いと言うことです。

 また、楽器としての倍音が正確に出せると言うことがプロの演奏家には重宝されています。


狂わない  

 篠笛は長く愛用していると徐々に音程が上がってくる傾向があります。

 これらは倍音にも影響が出てきますが、篠竹が燻されると言うことは密度の絞まった堅い材料になり、半永久的に音の狂いもありません。


割れない

 燻すと言うことは高温で半焼きにされ、煙で燻されると言うことです。

 過酷な高温・乾燥にさらされることによって、弱い篠竹は耐えられず淘汰されてしまいます。

ですので、残ったものは更に丈夫な竹になります。


軽い
 

 当然、高温や煙で燻されますので、ほとんど水分らしきものは含んでおりません。
よって非常に軽くなります。

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綺麗な古色

 本来の煤竹と言われるものは茅葺屋根などに使われた竹で、100〜200年の間いろりの煙で燻され続けた竹です。

 現在ではそのようなものは全国、どこを探してもほとんど無いのが現状です。

 無ければ作ってやろうと思い、人工的に煤竹を作っておりますが、5〜6回の燻しでは本来の煤竹のような色合いはだすことはできません。


 そこで、当工房ではある塗料を使いさらに高温で燻すことによって、煤竹本来の色を表現することができました。

 

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