こんにちわ。マタハラ弁護団東海の渥美です。
2023年4月9日、全国一斉地方選挙/前半がありましたね。
2023年4月9日、全国一斉地方選挙/前半がありましたね。
その報道を見ていたら、横浜市の市会議員選挙で当選した大野トモイさんのことが上がっていました。
大野トモイさんは、1978年生まれの女性で、2019年4月に立憲民主党の公認で横浜市会議員に当選したそうです。4年後の2023年4月の統一地方選挙では立憲民主党から再度の公認をもらうことを予定していました。
ところが、2020年末に妊娠がわかり2021年8月25日に出産予定だったそうです。しかし大野さんは、妊娠中も議員活動を続けてきました。
報道によると、大野さんは、切迫流産等による3度の入通院をしながら頑張ってきました。産前6週前以降にあたる7月14日以降は仕事を休むと党に伝えていたそうです。
報道によると、大野さんは、切迫流産等による3度の入通院をしながら頑張ってきました。産前6週前以降にあたる7月14日以降は仕事を休むと党に伝えていたそうです。
2021年8月に予定されていた市長選挙に向けて、他の党員と同様の活動を要求され、事実上できなかったそうです。ちなみに、その活動とは、1日200枚のビラ配り、最低3時間の駅頭活動を毎週行うことなどでした。
同年8月に出産したものの産後の体調が思わしくなく、同年10月の衆議院選挙でも十分な活動ができなかったそうです。
2022年4月には、県の題7区総部長から党員としての活動量が不足していることを理由に、2023年4月の選挙においては公認できないと伝えられたそうです。
2022年5月、大野さんは、党のハラスメント対策委員会に申立を行ったところ、8月22日には再度、「党公認は見送る」との通知があったそうです。
その後、いろいろ経過はあったようですが、大野さんは、今年4月の選挙に無所属として立候補し、無事当選を果たしたということです。
党のやり方に怒った支援者が頑張ったそうです。凄いことです。
党のやり方に怒った支援者が頑張ったそうです。凄いことです。
女性の妊娠出産、その後の体調の不調などにより男性と同じ議員活動ができないことは、当然のことです。にもかかわらず妊娠中及び出産後の女性に対し、厳しいノルマを課して、それが果たせなかったことを理由に「公認を拒否する」という不利益を与えることは、やはりマタハラというべきだと思います。
日本では、女性の政治家がなかなか増えない理由の一端を知った思いでした。