もうすぐ、新版「犬神家の一族」が公開になりますね〜
1976年の「犬神家の一族」は映画館でも見ましたし、
放送される度に見ております。
 何故、こんなにもこの作品に惹きつけられるのか・・
多分、あのおどろおどろしい世界、陰惨な中にある美しさのようなもの、
そして、キャスト一人ひとりが勝負してるような佇まいを何度でも
見て見たいのかもしれません。

 映画は昭和22年、製薬王といわれた犬神財閥の創始者、犬神佐兵衛が一族の見守る中で息を引き取ろうとする場面から始まる。
「遺言状は?!」と問い詰める長女松子(高峰三枝子)の声に
佐兵衛は弁護士の古舘(小沢栄太郎 )を指差し、息を引き取る。
「ご臨終です」
で、テーマ曲スタート。

 この曲がいいんだわ〜
大野雄二ですよ〜
初めて聞いた時は衝撃を覚えました。
2006年版でもこのテーマ曲が使われるみたいなんでほっとしてますわ〜

 んで、佐兵衛の残した遺言状から一族の陰惨な連続殺人へと発展してしまうのだが・・・
 金田一耕助の登場シーン。
よれよれの着物に袴をつけて、頭にはチューリップハット(よく考えたらのっぽさんみたいだよね〜?)使い古した旅行鞄をかかえた金田一が風にふかれるように
でも足元はしっかりしている。
 この時、石坂浩二は35歳(1941年生まれ)、現在65?!!!!
ひえ〜?!!そっか〜ちょうど30年前なのね。
市川監督も90過ぎるはずだ〜
って、自分にも同じように30年が過ぎてるって訳で・・・ぐおーー

 金田一が宿帳に名前を記入するんですが、その字が定規で書いたような字体なんですよ、ちょっと意外だったわ〜
 あと、金田一耕助と言えば、フケですよ。
お風呂とかにもあんまり入らないから服も身体も垢だらけって設定なんじゃなかったっけか?で、頭を掻くとフケが雪のようにぼろぼろ・・
それを見た周りが顔をしかめるという。
 さあ、今回もその場面はあるんでしょうか?

 宿泊するのは那須ホテルとは名ばかりのぼろっちい宿、
そこの主人が作者の横溝正史だったんですが・・
もう亡くなっちゃったからね〜誰やるんだろう?と思ったら
三谷幸喜でしたよ〜作家つながり?
できれば横溝先生のように棒読みでやって欲しいな〜

 で、宿の手伝いのお姉ちゃん役は坂口良子さんだったのですが
最初に金田一に会った時のよそ者を見る目、宿の場所を聞かれた時の
無造作な感じ、一緒に歩いて行く時の好奇心を抑えられない目、
すごく印象に残りました。
 2006年版では、深田恭子さんがやるんですが・・
画面に出てきたらみんな心の中で「富豪のくせに何でこんなとこで働いてんだ?」って思っちゃうんじゃないですかね・・
でも、彼女は素朴な女の子の役もさらっとできそうなんでどんなふうに創っているのかすごく楽しみですよ。

 市川監督は「最初はね”全キャスト、前と同じで”って言ったんです。
半分本音で半分は冗談」とインタビューに答えてますが、実現したらおもしろいものになっただろうな〜
 今回、前回と同じ役で出演してるのが石坂さん以外では神官役の大滝秀治さんと
等々力署長役の加藤武さん。
いや〜生きてて良かった!

 で、今回けっこう楽しみにしてるのは珠世お嬢様(前回は島田陽子、今回は松嶋菜々子)を守る下僕のような猿蔵という男なんですよ。
前回は寺田稔さんという俳優さんだったんですが、けっこう体格もよくて
髪もざんばら、超人ハルクみたいな外見だったんですよ。
表情もいつも険しい感じ、で、全然しゃべらない。
電話に出てもしゃべらない。
なのに、最後に金田一を見送りに行く時だけ
「あの人のこと忘れられない!」と極上の笑顔を見せるのです。
今回は長澤俊矢さんという方が演じるらしいのでまた新しい猿蔵に出会えるのかしら?
 しかし、何といっても一番気になるのは佐清(スケキヨ)のマスクですよ。
夫が2006年版のパンフレットを持ってきてくれたんで見比べてみたんですが、
1976年のマスクは何だか憮然とした表情で怒りを秘めてる感じだったんですが、
今回のマスクはちょっとおすましさん風ですな・・で、ちょっと哀しそう。
あのマスクを剥ぐ時の音が妙にリアルなんだよな〜

 とりとめのない比較を書き続けてしまいましたが、
もちろん2006年版、映画館に見に行きますよ〜
でも、新年一本目の映画が「犬神家」っつーのもちょっとアレだけど、
ま、いっか・・・

 2006年版の「犬神家の一族」について書いた記事 
 「悪魔の手毬歌」と「獄門島」についての記事