熊沢先生重態のニュースがTVで流され、病院にはマスコミが詰め掛ける。
そんな中、一平は夢子(八千草薫)から熊沢が入院している病院の婦長へのおつかいを頼まれる。

 中身がわからないものは持っていけないとつっぱねる一平が初々しかったですね。
それに対して
「無粋ねぇ・・あなた。
毘沙門天のお守り、あの人の胸に抱かせてあげたいの。
行くにもいけない私の気持ち、あんたそれぐらいわかってもらえない?」夢子

 まだ恋もしたことがない一平には「無粋」と言われても何のことやら・・
一方、同じような立場であった雪乃(高島礼子)は夢子のことを思って涙ぐみ
一平の手を握って「あんたの父さんも長くてキレイな指してた」と懐かしむ。
雪乃にとっては、一平の父親とのことはまだ過去にはなっていない記憶なんですね。

 2号さん、今じゃすっかり死語となってしまった言葉ですよね。
好きな人の死に目にも会えないし、葬式にも立ち会えない、
あくまでも影の存在として自分を主張することなく相手を思い続ける・・
そんな2号さんの生活を全うした夢子。

 その娘の律子(岸本加代子)は娘エリのためにも何とか一目だけでも
会う事はできないかと真田に頼むが、もちろん断られる。
そして、孫のエリは「実のおじいちゃんなのに何で会う事ができないの?」と
怒りの涙を流す。
 女の生き方も世代によって変わってきているのがよくわかりましたね。
律子には夢子の生き方を理解はできるが、黙っちゃいられない。
エリには夢子の生き方はまだ理解できないだろうし、
主張しようとしない2号さんの生活の意味がわからないでしょうね。
 神楽坂の象徴の夢子ような生き方が「昔のもの」として語られるように
徐々に、新しくて異質なものが声高になってくる。
遠くからお別れをすませた夢子達を何ともいえない気持ちで見送る一平の横に貼ってある
「私達は14階建てマンションの建設計画に断固反対します」の張り紙のように。

 さて、大人たちに囲まれて自分の事を分別のある人間なのかもしれない・・と
思っていた一平だが、エリやトキオに「お兄ちゃんは大人だね。つまんない大人だ・・」と言われて初めて迷いが・・。
 
 自分は大人なんだろうか?
今まで生きることに必死だった一平はガサツで無神経だと思っていたトキオや
距離のある存在だったお嬢さんの言葉を受けて、
初めて、自分自身の事を深く考え始める。
父親のこと・・そして自分はどんな人間なのか。

 ほんとうはまだ何もわからない子供なんじゃないのか?

 「坂下」の裏で出会った少女のことを思いながら、拾い忘れた林檎を見つけて
「切れたと思っていた縁がまだつながっていた」と嬉しくなる一平。
同じ現代に生きながら明らかにトキオやエリとは違う感覚、
夢子や竜次(梅宮辰夫)と同じような昔かたぎな人間の部分というか・・
それが一平の中に生き残っていってるというのがおもしろいですね〜

 いや〜ニノいいわ〜!
真面目で一生懸命な子をやっても嫌らしくないも・・
役と本人の状態がすごく合ってる感じだよね〜

 今回は謎のフランス人黒木メイサちゃん出なかったのね。
前回家族で見ていて、黒木と一平が出会う場面を見てる時
「いやにこの場面ながいな・・」夫
「まあね、しかし、男女の出会いに林檎ってありがちだよね・・」私
「何か、思い入れがあるんだべや・・」夫
「しかし、何でハーフだかフランス人って設定?日本人じゃダメかい?」私
「いや〜多分、最後はフランスに帰るとか〜いろいろあるんじゃない?」娘
「え〜?!そんなよくあるオチ許せないわ〜」私
さて、どうなるんでしょうか?

 ところで、雪乃ちゃんの芸者仲間として池津祥子さんと木村多恵さんが出てるのも
贅沢ですね〜
今回はちょっとしか出てこなかったけど、これからもっと顔を見せてほしいなあ・・
地味だけど、たくさんの人に見て欲しいドラマなんだけどな〜