直人が死んじゃった・・
直人に自分を殺させて、殺人者として直人を裁く、それが領の最後の計画だった。
でも、直人には殺せなかった。

「生きてください・・精一杯、自分のために・・生きてください、友雄さん。
赦して下さい、俺のことも、あなた自身も・・」
それが直人の最期の言葉。

 そして、領も・・
「赦してくれ・・僕のことを・・あなたのことも」
復讐という絆で結ばれた二人が寄り添うように死んでいる・・・
直人の手には、英雄の形見であるハーモニカが置かれていた。
復讐から開放されて、やっと友雄に戻ることができた領は微笑んでいました。

直人に殺されるこの時のために生きてきた領・・・
魔王派の私としては、できれば、直人には領を殺してあげて欲しかったけど・・
直人にはもうわかっていたんだよね、復讐では何も解決できないって・・
そして、直人が銃を落とした瞬間に、領も直人は英雄を殺したんじゃないって確信できたはず。
 死ぬ瞬間になって、やっと赦しあうことができるなんて・・
あの時、真実をねじまげさえしなければ・・・
悲しすぎるラストでした。

 (TmT)ウゥゥ・・・振り返ってみましょう・・

 宗田(忍成修吾)の殺人容疑で逮捕された典良は青酸カリ入りのたばこを吸って死んじゃったのよ・・
「俺はだめな兄貴だな・・
お父さんに言いたいことをはっきり口にするお前を、ずっと羨ましいと思っていた。
俺はいつもお父さんの顔色ばかり伺ってた。
お父さん、ほんとはお前に後を継いでもらいたいんだよ・・お父さんのこと頼むな・・
煙草買ってきてくれないか?」

 直人!・・どう見ても明らかな自殺フラグでしょうよ・・・
 霊安室に横たわった兄の死体を前にして、初めて父親の本当の姿を知った直人(生田斗真)。
典良(劇団ひとり)の手を握り、短い遺書に涙を流す栄作(石坂浩二)。
「直人、私を許しくれ・・
この世の全ての人を幸せにできるなどと・・偽善者の思いあがりだと思って。
誰かの幸せの影には必ず誰かの不幸がある、それがこの世の道理だと。
息子達の幸せを守る道だと信じていた・・この年になって情けない・・
私の間違いが典良を死に追いやってしまった・・・」
「兄貴を頼みます・・」直人
「どんなことがあっても・・お前達2人、私の息子だからな」栄作

 泣き続ける栄作は、一人の父親だった・・
何故それに気づかなかったんだろう・・・何故、あんなにも背いてしまったんだろう。
そのために、11年前のあのことは起こってしまったのに・・・
父を理解するまで、これほどまでの大きな代償を払わなければならなかった。

 領(大野智)は、中西(三宅裕司)から典良が自殺したことを知らされた。
「これも、あなたの狙いなんですか。
幼い頃の傷は、その人の一生を支配します。
真中友雄は17歳という若さで、これ以上はないような悲しい経験をし、
その上、世の中の影を知った。
それが彼を恐ろしい怪物にしてしまったのかもしれない。
 ですが、これだけはわかって欲しいんです。
芹沢も15の時から、11年もの間、罪を背負って生きている。
真中友雄があいつの辛さを一番わかってやれるはずです。
お願いします・・・もう、芹沢を許してやって下さい」頭を下げる中西

 そして、署内で悲しみにくれている直人の姿を見た時、領の中で何かが壊れた。
今まで復讐心を募らせてきた赤い部屋に貼ってあるターゲット達の写真をひきはがす領。
中西に言われた通り、直人の苦しみが一番理解できるのは領・・・
復讐が生んだものは、新たな悲しみだけだとやっと気づいた領。
でも、全ては遅かった。

 悲しみに心をふさがれた栄作の心臓は止まってしまった。
領の望んだ芹沢家の崩壊はなされたのだ。

 魔王の仮面がはがれて、でも友雄に戻ることもできない領はどこへ行くのか・・
そんな領の元にしおり(小林涼子)が・・
「怖いんです、成瀬さんが心配で・・あなたに何か起こりそうで」
通り過ぎようとする領を止めようとすがりつくしおり。
「もう、止めて下さい。
何故暗いトンネルの中に進もうとするんですか?
少しでいいんです、顔を上げてみてください。
きれいな木漏れ日が見えませんか?木々のざわめきが聞こえませんか?
春にはかわいいお花が咲くんです。秋には紅葉が包んでくれるし、冬は落ち葉のじゅうたんができます。
雨が降った後には大きな虹がかかることもあるんです。
成瀬さんが進もうとする道にはこんな幸せな景色がありますか?」しおり

 しおりの手をはがし、決別するように去って行く領・・・
復讐者としての自分にそんな美しい未来が許されるはずはない。
違う道に行きたくても、もはやこの道しか許されなくなっていたのです。

 葛西(田中圭)と面会して、保釈されることなったのを伝える領。
保釈金は領がだしたそうな・・
「暴行教唆で実刑になれば、外に出られるまで何年かかるかわかりません。
少しの間だけでも、愛する人を大事にしてあげてください」領

 家に戻った直人は栄作が亡くなっているのを知る。
「父さんと話したいことがたくさんあったのに・・・」
これで、直人は領と同じ状態になってしまった。
涙が消えた時、直人はある決意をしていた。

 そして、警察から出て、麻里(吉瀬美智子)に電話をかける葛西を憎憎しげに見つめていた山野(清水優)は、領を呼び出す。
「どうして葛西を釈放したんですか!」
「彼はもう十分苦しみました」領
「まだ十分じゃない!あいつも僕をいじめてた一人なんだぞ!」山野
「あなたは、誰のために復讐しているんですか?」領
「・・・もちろん英雄ですよ!」
「だったら・・」領
「もういい!!もうあなたには頼らない。僕がこの手でしとめます」ナイフを出す山野
「止めてください、そんなことをしたら英雄があなたを止めた意味がなくなる」領
ナイフを預かろうとした領にグサッ!!

 山野おおおおーーーーー!!( ェ)⊂彡☆))Д´)パーン
英雄の兄さん刺してどーすんだ!
英雄の思いも、領の思いもめちゃくちゃにしやがって・・許せん!!

「あんたのせいだぞっ!!僕の邪魔をするからっ!」山野
「もう、やめるんだ・・」倒れる領
 魔王様ーーーーー!
復讐の空しさに気づいた時に刺されてしまうとは・・
何か「愛と誠」思い出しちゃった・・

 そして、のんきに指輪なんて買って麻里の元へ向かおうとしていた葛西が
山野に刺されてしまった。
え〜ん・・せめて葛西だけでも幸せになって欲しかったのに・・

 そして、しおりの元には領からオルゴールと手紙が届いていた。
母の形見のオルゴールをしおりに託した領。
中西からの電話で直人が銃を持ち出したことを知ったしおりは領の元へ。
 
 そして、吹き出る血と痛みに必死で耐える領の元に直人から電話が・・
ついに復讐の決着をつける時が来たのです。

 『僕はあの日からずっと、ひとりきりで生きてきました。
信頼とか絆とかそんなものは一切捨ててきたつもりだったんです。
人を思う気持ちさえも・・でも、そうではなかった。
あなたはいつも僕を見ていてくれた。
あなたの暖かな思いが僕の心の冷たい刺を、優しく溶かしてくれるような気がした。
一番大切なものを置き去りにしようとしていた僕に、その醜さを教えてくれたのはあなたでした。

今までの過ちを捨て、あなたがいる未来を、あなたと一緒に生きていけたら・・
あなたを近くに感じる度に、何度そう夢見たかわかりません。
でも、僕はもう、後戻りすることはできません。
あと一人、どうしても死ななくてはいけない人間がいるんです。
しおりさん、申し訳ありません。そして、今までありがとう』

 うぅ・・痛みに耐えながら直人の元へむかう魔王様・・
タクシーとか使っちゃだめなの・・・?
スーツのボタンを留めて、あふれ出る血を隠す領。
「今・・死ぬ訳にはいかないんだ・・」

 選ばれた場所は11年前の事件現場。
「結末にふさわしい場所ですね」領
「最後の標的は・・・俺か」直人
領に銃を向ける直人
「あんたの復讐は未完成のまま終る。
俺のせいでたくさんの人が死んだ。親父や兄貴まで。
俺のせいで始まった復讐だ、だから俺の手で止めるしかないんだ」直人
にやりと微笑む領・・
この時を11年間待っていたのです。
ここで直人が撃てば、復讐は完成するはずでした。

 しかし・・・片方の手を添えて領を狙おうとするが、撃てない直人。

「何を迷ってるんです・・憎くないんですか?
あなたはたった一人の父親と優しいお兄さんを奪われて、
そして、かけがえのない親友まで殺されたんだ。
殺しても飽き足らないほど憎いはずだ、違うか?法律では僕を裁けない。
復讐のチャンスは今しかないんだ、早く殺せっ!!」領

 腕を下ろす直人。
「あんたの目的は・・これだったのか・・・
俺に自分を殺させることだったのか・・・
罪を逃れた俺に、今度こそ人を殺して裁きを受けさせるために、自分の命を犠牲にしてまで」
「あなたはまだわからないんですか・・
僕の人生に失うものなんてとうになかったんだ。
英雄と母が死んでから・・!
これで、全部終る・・ようやく、僕が僕に返る時が来るんだ・・
さぁ、撃って下さい。
これは、真実から逃げたあなたの義務なんです。
終らせるんだ・・僕を撃て!それがあなたの役目だ、僕を殺せ!」
銃を離す直人・・
「できない・・・あなたをそこまで苦しめたのは俺だ、俺にはあなたを殺せない」直人
「終らせるんだ・・・・このまま生きていては、僕は自分を許せない・・」領
「やめろっ!」
「僕を殺してくれーーーー!」領

 領の心の叫び・・・直人に殺されてこそ長くて暗いトンネルから出られるのです。
やっと、憎しみと苦しみから解放される・・・はずだったのに・・・
領として孤独に生きてきた11年が思われ、胸がしめつけられそうでした。
直人が死んじゃった・・そして、領も・・・
やっと赦された、そして赦すことができたという安堵の笑みを浮かべて・・

 終っちゃったねぇ・・・。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
今期一番・・てか、ここ何年間かで一番夢中になったかも・・・
まぁ、まさかラスト、飛ばされた中西の島暮らしの話で終るとは思ってなかったけど・・(´Д`) =3
しおりにこの期に及んで、残像見せなくてもよかったと思うし・・・
 あと、音楽の使い方が今回変だったなぁ・・

 でも、このドラマはおもしろかったですねぇ・・・
はっきり言って、オリジナルの20話を11話にまとめたせいか
ストーリーの展開に乱暴な部分もあったと思うのですが、それでも十分惹き付けられました。
 
 主演のお2人のキャラクターの魅力がすさまじかった。
生田斗真君の演技は、最初は熱すぎて・・引いちゃってたのですが、
ドラマが進むにつれて、直人の背負っている苦しみや悲しみが痛いほど伝わってきました。
 この方は、着実に成長していくんでしょうね。
 
 そして、大野智君、私を嵐ファン倶楽部へと誘った憎いお方・・
正直、この人の演技をうまいと思った見たことはないんですが、
何故か常に人を惹き付ける魅力を放っているんですよね。
いつのまにかこの人を見てしまう、不思議なものがある。
技巧とか熟練とは違うところで、将来、すごくおもしろい俳優さんになるんじゃないでしょうか(←すいません・・偉そうに)

 宗田を演じた忍成修吾さんの腐りきったやさぐれぶり、
魔王様に殺されるのもしかたないと思わせてくれて強烈なワルぶりを見せてくれた六平直政さんの存在も忘れられません。

 「魔王」は終ってしまったけど、まだ私には「韓国版 魔王」があるわ・・
灰にならずに生きていかなきゃ〜(T-T*)フフフ…