直樹(伊藤淳史)は麻美(香椎由宇)から、入院している倉持多恵子(中村ゆり)という女性に引き合わされました。
 彼女は星山克博(大倉孝二)によって家族を殺された被害者遺族だった。
末期癌で、残された時間が少ない事を知っている多恵子は、星山が「何を考えどう過ごしているのか」教えて欲しいと直樹に頼むのでした。

 星山克博は、7年前、食堂で無銭飲食しようとしたのを咎めた多恵子の両親と祖母を殺害して死刑確定囚となっていた。
多恵子はたまたま出前に出ていたため、凶行から逃れることができたんだよね。  
 多恵子は星山の事が知りたくて裁判所や拘置所を訪ねたけど、聞き届けてもらえず、
星山にも何度も手紙を送ったが返事がくることはなかった。

「私の家族の命を奪った星山が、今何を考え毎日を過ごしているのか・・・
死刑判決はでましたけど、本当に心から罪を悔いているのか、
ちゃんと確かめて、天国のお母さん達に報告しなきゃ・・みんな浮かばれない・・
お願いします、教えて下さい」
「すいません。そういう質問には答えられないことになってるんです!」直樹

 直樹が知っている星山は、全く反省しているようには見えなかった。
日々、模型作りをして過ごし、お菓子を食べ、雑誌を読み、無為に過ごしているとしか思えなかった。
 「守秘義務」の事もあったけど、多恵子に真実を告げるのは苦しませるだけだと思ったんだよね。

 さらに、犯罪被害者である多恵子の苦しみが、加害者である星山の死刑確定後にも終わらないという現実にも衝撃を受けたようです。
モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (1) (ACTION COMICS)モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (2) (ACTION COMICS)モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (3) (ACTION COMICS)  
 多恵子さんに会ったことを星山に伝えると、
「せっかく出前に行ってて命拾いしたのに、まさか病気で死んじまうとはな。
家族皆殺しにした俺より先に死んじまうなんて、とことんツイてない女だ」という言葉が返ってきて、怒りを覚える直樹・・・

 直樹は、刑務官の自分には多恵子に何もしてあげられないと麻美に伝えたんだけど、
「今からでも、反省させられるでしょ?」と多恵子の力になるよう再度頼まれちゃいました。

 (-ω-;)そんなに簡単な問題じゃないっつーの・・・
何か麻美のもの言いが、非常に一方的で腹立つわ・・・
でも、この強引なプッシュが直樹を動かして、星山の改心に繋がったんだからいいのかな〜

 直樹は、何とか星山とコミュニケーションを取ろうするんだけど失敗・・・
「どんなにがんばったって、反省しねぇ奴はしねぇぞ。この俺みたいにな。へっっへっへっへ。
どうせ俺らは、じきに殺されるんだ。反省したってしょうがねぇだろ〜」深堀(柄本明)

 これが死刑確定囚の正直な気持なんだろうか・・・
自分の無力さに落ち込む直樹・・・

 しかし、拘置所の運動の時間に渡瀬(ARATA)とエアキャッチボールをして、心に通い合うものを感じた直樹は、勇気を得たようです。
直樹は星山に面会を求める唯一の人物、「竹の花園」という養護施設の教師である楠見佳子(根岸季衣)を訪ね、彼の生い立ちを聞くのでした。

 星山の両親は、彼が5歳の時に離婚。
母親に引き取られるも、恋人ができた母親は家に寄り付かなくなり、
星山は見捨てられ餓死寸前で「竹の花園」に引き取られた。
 園での彼は、失ってしまった家庭を取り戻すかのように、いつも一人で家の模型作りをしていたそうな・・

 直樹は住子から、園にいる犯罪被害者の少女(谷村美月)が描いた絵を見せてもらいました。
両親を目の前で殺されてから、口がきけなくなった彼女の絵には「人間」の姿はなく、風景だけが描かれていた。
「絵は描けても、そこにいる人は描けない。
きっと、大切な家族を奪われたショックで、人の姿をイメージできないままなんです」住子

 人間への恐怖心から人間をイメージできない。
直樹は、深い心の傷を持つ被害者遺族の少女と、罪のない人間3人を殺害した犯罪者の星山との間に、何か重なるものを感じました。

 反省のかけらも見られない星山の姿は、実は仮の姿なんじゃないか・・
実は自分のしたことを深く後悔し罪悪感を感じているからこそ、罪と向きあう事に恐怖心を感じているのではないか・・
もし、その事を星山にわからせることができたら、彼の改心に繋がるかもしれない・・

 直樹は紙粘土で人形を作り、星山の部屋を訪ねました。
「教えて下さい。星山さんの部屋はどこですか?
一生懸命作ったこの家に入れてもらおうと思って。
コレ、この小さいのが星山さんで、この2つがご両親で。
教えて下さい、あなたの4歳の誕生日の夜のことを!」

 最初は拒否していた星山ですが、一生懸命訴える直樹の声に促され、過去へと戻っていきました。
まだ両親の仲が良くて幸せだった頃・・・二人に愛されていた時へと。

 家族の存在を思い出した星山に、直樹はさらに4体の人形を差し出しました。
「この家に入れてもらえませんか?」
その4体の人形は、殺された多恵子の家族と多恵子でした。

 3体を家に置いて、多恵子の人形を手にした時、星山は急に興奮し叫び出しました。
取り押さえられた星山は「許してくれ!」と泣き叫んでいました。
「許して・・・許して!許して〜〜〜!!」
「星山さん!
俺は・・・ガキの頃になくしちまった幸せな家族が欲しかった!
だけど、俺がぶち壊したあの家族も、かけがえのない家族だったんだ!
俺は・・・なんてことを・・・
何かないのかい?なぁ?せめて、今の俺にできること・・・
なぁ、どうなんだよ?!もう遅いのかな?もうおしまいなのかな?!」星山
「あると思います!あると思います・・」直樹

 『生き続ける者の責任として、死ぬまで償い続けることを誓います   星山克博』

「これでやっと、天国の両親とおばあちゃんに報告できる・・・」
直樹が届けた手紙を読んだ多恵子は、3日後、息を引き取りました。

 星山が罪を悔いて心から謝っても、殺された家族が帰ってくることはないし、
孤独に生きてきた多恵子の状況が変わる訳ではない・・・
でも、せめて、自分の愛する家族の命を奪った事が間違いであり、その罪の深さを加害者がわかってくれたら、人間同士として向きあうことができるのではないでしょうか。

 自分自身の罪と向き合い、償いの日々を送ろうと決めた星山でしたが、
その彼に、死刑執行命令が下りました。
何も知らず、食堂の模型が完成したら、多恵子の墓に見せてきて欲しいと頼む星山の願いを受け入れる直樹・・・
「俺、生まれ変わるよ。残された時間、精一杯生きてみるよ」星山

 改心した人間でも殺さなければならないのか・・・?

「『死刑制度』って本当に必要なんですか?」直樹
「星山は3人の人間の命を奪った。
凶悪犯はその生命を持って、罪を償わなければならない。
そうでなければ理不尽に殺された人、その遺族の心の傷を和らげる事はできない」若林(塩見三省)

「それはわかります。
でも、星山はやっと素直になって、反省して、これから長い時間をかけて罪を償おうと」直樹
「俺も同じだ。
星山だけじゃない。確定囚の中には自分の罪を深く反省した者もいる。
せっかく改心した人間を殺すことがはたして正しいことなのかどうか・・・
私自身、いまだに答えが見つけられないんだよ」若林

 死刑囚たちと身近に接すれば接するほど、迷いは深くなる。
遠い場所にいる私自身も、しっかりと罪と向き合い償おうと決意した人間には「死刑」以外の道があってもいいのかもしれない・・という思いもあります。
 しかし、どんな理由があり、反省したとしても、理不尽に奪われてしまった命は決して返ってこない。
殺された本人だけでなく、共に過ごすはずだった家族の未来をも奪った罪はあまりにも深い。
「死」を持って償うしか許されないし、許してはいけないという思いもあります。

 星山の「死刑執行」当日、複雑な思いで時が過ぎるのを待っていた直樹に、若林は彼の元に行くよう命じました。
「お前と星山は、一人の人間として向き合ったんだろう?」

 「人形・・・ありがとよ」そう言って、微笑んで去っていった星山ですが、
死刑執行の瞬間は、死の恐怖に怯え、抗い「ママー!!」と助けを呼びながら死んでいきました。

 『今日、僕の職場でひとつの命が失われた。誰に知られることもなくこの世を去った』

 星山との関わりの中で、刑務官という仕事にやりがいを見出した直樹でしたが、
「死刑制度の是非」という疑問が芽生え、深いモリの中でさまよう自分を感じていました。
そんな中で直樹は自分を見出すことができるのでしょうか・・・

 伊藤さんもノってきてる感じですが、今回は大倉孝二さんが魅せてくれました。
星山の生と死・・・
大倉さん演じる星山の姿は哀しくて寂しくて、なぜ彼がこんなふうに死んでいかなければならなかったのか・・・を深く考えさせられました。
 そして、渋い塩見さんの演技が場面場面を締めてますよね〜
このドラマには期待してしまうわ〜(´∀`)
 
第1話
第3話 死刑囚へ贈る花
第4話 獄中結婚の花嫁
第5話 極刑反対の遺族!?
第6話 冤罪33年の白髪男
第7話 新人刑務官の父は死刑囚!!
第8話 最期の面会の奇跡
第9話 最終章へ! 魂の叫び兄妹の秘密
第10話(最終話) たった一人の親友へ最後の・・・
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星山の着用していた鍵盤柄のジャージはどこで見つけてきたのかしら〜?
( ̄w ̄) 原作もそうだっけ?と見なおしてみたけど、そげなことはなかったぞ。
それにしてもなぜに鍵盤・・?