失われた命、奪われた命、助けられなかった命、そして繋げられた命・・・
仁にとっても、坂本龍馬にとっても、今後の己の生の礎となるような命との関わりを見せてくれた回でした。

 いや〜ついに始まっちゃいましたね。
またあの「仁」のメンバーに会える、それだけで胸が震えましたわ〜(人゚∀゚*)

 1864年(元治元年)、仁(大沢たかお)が江戸に来てから2年の月日が流れていました。
結納の日に家を飛び出した咲(綾瀬はるか)は、仁友堂で医者修行を続けておりますョ〜

 縁談の相手は恭太郎(小出恵介)の上役だったため、恭太郎の立場も悪くなり、家名に泥を塗ったとして、栄(麻生祐未)は咲を許さず決して家に入れようとしませんでした。

 そんな時、栄が脚気を患っていることを咲が気に病んでいると知った仁は、治療食の『道奈津(ドーナツ)』を考案し、自分たちが作ったと知らせずに栄に食べさせることにしました。

 江戸時代には脚気は死の病だったんだね。
副食も貧しく、主に白米のみという食生活のせいでビタミンB1が不足した結果らしい・・

 栄がかりんとう好きだったって言うから、芋けんぴでも作るのかな〜と思ったら、ドーナツとはね〜w(*゚o゚*)w
材料は玄米・黒糖・ごま油・小麦粉・卵・豆乳。
栄養がありながら、菓子のように気軽に食べたいと思わせるもの。
ドーナツは、咲のアイディアでより食欲を誘う餡を乗っけた安道奈津に変わりました。
香ばしくて美味しそうだったにゃ〜
日曜劇場 JIN -仁- オフィシャルガイドブックJIN−仁− 1 (集英社文庫―コミック版)
 
 で、枝豆坊やこと喜市ちゃん(伊澤柾樹)にも協力してもらい、栄の元に道奈津を届けるんだけど、敏感に察知した栄は一口しか食べてくれない・・

 いやはや・・栄さんの病メイクがすごかったぞ・・・(´∀`;)

 そして、久々に京都から坂本龍馬(内野聖陽)が仁の元にやって来ました。
勝海舟(小日向文世)の師である、蘭学者で松代藩の砲術指南の佐久間象山(市村正親)が襲われ、瀕死の重傷を負い匿われているので助けて欲しいというのさ〜
 
 でも、仁は栄のことも気になっているし、何より歴史上の人物の生死に関わることを恐れていた。
「ですが、先生は医者なのでございましょう。
黙って見ているだけというのは、違うのではないでしょうか」
咲は自分への罰として栄の病の進行を受け入れるしかないと話した時、仁に言われた言葉をそのまま返すのでした。

 歴史を変えてしまう恐怖、それは、仁が江戸時代に来た時から
抱えているものでした。
未来に影響を与えてはいけないと思いながらも、友である坂本龍馬の運命を変えたいと願い、そんな神にも似た行為が許されるはずはないと悩み、江戸時代での自分の役目への答えを求め続けていました。

 仁は長旅に備え「乾燥ペニシリン」を携え、山田純庵(田口浩正)と共に龍馬の案内で京都へと旅立ちました。
道中、仁は佐久間象山と京都の政情に関する情報を教わりましたぞ。

 熱心な開国論者である佐久間象山を斬ったのは攘夷派ってことになっているけど、実は松代藩の家老一派という噂もあるそうな。
100年先まで見通せる天才と言われる象山は、その能力故に傲慢な所があり、敵が多かった。
そして攘夷派を国賊として斬りまわっているのが新選組だそうな。

「まっこと、今のこん国は兄弟喧嘩ばっかりしちゅー・・・
海の向こうにゃ〜とんでもない敵がこじゃんとおるっちゅーに、
この国はどうなるがぜよ」龍馬

 自分たちの思想のみを正しいと信じ、日本人同士で殺し合いをしている今の世の中を龍馬は心から憂い、日本人をひとつにする道を捜し求めておりました。

 やっと京都に着いた仁達ですが、新選組の池田屋襲撃にいきり立っている長州藩の兵士達に道を塞がれてしまい、そこを助けてくれたのが久坂玄端でした。

 以前、仁に会ったことのある玄端は、仁の作ったペニシリンの効能を実感しており、医師としての能力を高く買っていました。
さらに、龍馬襲撃の際、仁を危険な目に合わせた借りを返そうとしたようです。
「坂本、お前は間違えるなよ」
意味深な言葉を残して去って行きました。

 で、やっと象山を診察することができたんだけど、彼の胸元のお守りを見た仁はびっくり・・・
にゃんと江戸時代には存在しない現代の医療用ネットで作られていたのさ〜

 象山も自分と同じ、未来から来た人間なのか?
そして、深くこの時代と関わり、死んでいこうとしているのか?
意識不明の象山に語りかける仁・・
「あなたは、今日まで何を考えて生きてきたんですか?
この時代は、あなたの目にどう映りましたか?
私はここで何をすべきなんでしょうか?」

 その答えは突然、示されました。
「蛤御門の変」で、市中が炎に包まれてる中、意識を取り戻した象山は点滴の装置を見て仁の正体を一目で見破り、幼い頃、未来に行ったことがあると話したのです。

「わしはその時見た世界に少しでも近づこうと、あらゆることを学び、考え、広めようとしてきた。
理解されないことも多かったが、わしは、お前が羨ましい。
わしにはこんなものは作れぬ。
お前には山のような知識と技があるのだろう。
未来を見越し、この国を救うこともできる」

「でも・・・それは許されることなんでしょうか?
私ごときが歴史に関わってしまうなんて・・」仁
「それこそが神の意志とは思わんのか?
歴史を変えるために、自分が送り込まれたとは・・・
お前は歴史を変えてしまうことを恐れてる。
裏を返すとそれは、自分が歴史を変えてしまえるかもしれないと思っとるからだろう?」象山
「違います・・私は」仁

「つべこべ言わずに進め!
もし、お前のやったことが意に沿わぬことであったら、神は容赦なくお前のやった事を取り消す!
神は、それほど甘くはない。
ならば、救え!その心のままに!救えーーー!!!」

 炎に包まれる中、象山は自分の身よりも医療器具を運び出すことを命じ、死んでいきました。
人間は神に成り代わることなどできない。
神の意志で江戸に遣わされたのだから、思い煩うことなくその役目を全うしろ・・
運命的な出会いともいえる象山の言葉こそが、仁にとっては神の言葉に聞こえたでしょう。

 そして、幕府連合軍との戦いに敗れた玄端が切腹しようとしている場に乗り込んだ龍馬も、彼の命とも言える言葉を受け取っておりました。

「攘夷など本気で信じとる奴がいたら、阿保じゃ!
長州は阿保の集まりじゃーー!!
私は、この国をひとつにしたかっただけじゃ!
日本は外敵に狙われている。
外国に真に立ち向かうためには、まず、この国がひとつにならなければならぬ!
でなければ、立ち打ちなどできぬ。だが、この国にはその考えがない!
 長州は、土佐など別の国の人間だと思ってる。
それを乗り越え、ひとつにできるものが尊皇であり、攘夷であると思った。
ひとつになりえるきっかけでありさえすれば良かったのだ!
だが、長州は・・・熱くなりすぎた・・・」

 国を思う玄端の思いは大きなうねりの中に飲み込まれ、彼の声は届くことなく流されていきました。
「坂本・・・お前は間違えるな・・この国の未来を」
玄端から託された思いは、この国をひとつにするという龍馬の意志をさらに強固なものとしたんじゃないでしょうか。

 幕府軍が長州藩邸に放った火はあっと言う間に京都中を焼き尽くし、負傷者で溢れ返りました。
ペニシリンも残り少なく、治療器具もわずかでしたが、仁は人々を救う道を選びましたぞ。
「できるだけのことをしましょう。でなきゃ、象山先生に合わせる顔がありません」

 河原に治療所を設け、治療を続ける仁の元に龍馬が銃弾を受けた長州藩士を連れてきました。
んが、そこに彼を追って新選組が来て、刀を抜きましたぞっ!
龍馬の機転で、治療所から出て行ったけど・・・
 全く・・・必死で命を救う者がいるっていうのに、簡単に命を奪おうとする奴らもいる。どうなってるんだい・・

 さらに、こんな状況だって言うのに、局長の命令で治して欲しい者がいるとか言って、新選組が仁を無理やり拉致しちゃったのさ〜
( ゚д゚)すんごい感じ悪いんですけどぉ〜
三谷幸喜の「新選組」のイメージがぶっとんだわ・・
歴史ドラマって描き方によって、全くイメージ変わるよね〜

 連れて行かれた先にいたのは、にゃんと西郷どん(藤本隆宏)。
西郷どんは、まっとうな人みたいだけど、まわりのお付きの者達が
思想に取り憑かれちゃった、高圧的な奴ばっかり・・・
河原に戻して欲しいと仁が頼んでも、診察しろとしか言わないのさ〜

 仁の見立ては「虫垂炎」で、放置すれば死に至るため、要手術。
しかし、腹を切ると言った途端、またお付きの者たちが刀を抜くしぃ〜
も〜めんどくさいったらありゃしない・・
 でも、西郷さんは自分が手術なんてすると士気を落とすことになると言って、手術を拒否。丁寧に、治療所に戻るよう言うのさ〜

 仁も帰ろうとしたんだけど、このままでは西郷さんが死ぬのは確実。
やっぱり医師としての良心が許さない。
象山先生の言葉が蘇った仁は、薩摩藩士達に訴えるのでした。
「俺に切らせろ!
俺が治していたのは、あんた達が焼けだした人達だ。
あんた達からすりゃ、どうなろうとかまわない人達だ。
でも、俺からすれば、あんたたちこそそうだ!
勝手に戦って焼け野原にしたあんた達を助ける暇があれば、
俺は焼けだされた子供を助けたい。

 でも、今、ここで、西郷さん、あなたを見殺しいすれば、俺はあなた達と同じになる。
命を差別する者になってしまう!
だからどうか助けさせて下さい!私のために、あなたを助けさせて下さい!」
 頭を下げる仁に、本物の医師魂を感じた西郷さんは、たとえ失敗しても先生に手出しをしちゃならんと命じ、手術に同意したのです。
「先生・・・どうぞ、頼み上げ申す」西郷
 本物がわかるのは本物だけ・・か。

 『もし、この手術が失敗すれば、日本の歴史は変わってしまうのだろうか。
だが、こうも思う。
もしも、俺がここにいなければ、この人はこの病気になったのだろうか。
これは神の仕組んだ出来事なのだろうか・・
俺を使って、何かを変えさせるための』

 手術は順調に進んだんだけど、長州の残党が西郷どんの首を狙って乱入。
手術室で大立ち回りがっ!
命を助けてる場でバッサバッサと切り捨てられる命・・
気が動転している仁に喝を入れて目を覚まさせたのは山田どんでした。成長したのう・・

 手術は成功。西郷どんの命は繋がれた。
しかし、治療所に戻ると多くの命が失われていた。
最後のペニシリンを手術に使ってしまったために、為す術がなかったのだ。

『俺は患者を見送り続けた。
俺は無力だった。神の定めた歴史の前に。
俺は何のために来たんだろう・・何をするためにここへ・・この時代へ』

 そんな仁の思いを感じた龍馬は、江戸へと向かう船の上で話すのでした。
「のう先生、死んでいったもんらに報いる方法はひとつしかないち思わんかい?
もっぺん産まれてきたい、そう思える国にすることじゃき。
そう思わんかい?」

 龍馬の願いを叶えさせたい、そう思った仁は彼の運命を伝えようとするのですが、頭痛に襲われ倒れてしまいました。
神様、抜かりないな・・
やり過ぎたら、こうやって止められるんだから、もうやりたいようにやればいいんだよね。

 その間に栄が亡くなった夢を見ていた仁は、江戸に着いたら橘家にまっしぐら。
夢と同じように寝床が消えていてショックを受けるのですが、栄はすっかり回復しておりました。

 ドーナツが咲の作ったものだとわかり、拒否していた栄でしたが、
毎日訪ねてくれた喜一に希望をもらい救われたおかげで、道奈津を食べてくれたようです。
 咲のことも、やっと許してくれました。

「負けは許しませんよ、咲!
お前は戦のような人生を歩むのでしょう。
けれど、選んだのはお前です。
橘の家に泥を塗っても、その道を選んだのです。
ならば、勝ちなさい。橘の家のために、同じような生き方を選ぶ世のおなご達のためにも、道を拓きなさい!
母はここで見ております。くじけることは許しませんよ!
楽しみにしています、咲」

 母の愛が感じられる強くて深い眼差しでした。

 『神の許した行為、神の許さなかった行為、
その違いがどこにあるのか、俺にはわからない。
だけど、ひとつだけ確かなことがある。
この手を止めてしまっては、何も変わらないということだ。
橘家の汚名を注ぐことも、竜馬さんの運命を変えることも』

 さて、いつもの土手に来て、象山先生から渡されたお守りの中身を見てみると・・・
平成22年の十円玉が入っておりました。
どういうこっちゃ・・・
でも、やはり象山との出会いは定められたものなのでしょう。

 いや〜それぞれの転機を描きながら、命について考えさせられる第一回でした。
これから、また仁の世界が始まるんだね〜
楽しみだけで、また、いつも以上に記事が長くなっちゃった・・・
最後まで読んでくださって、どうもありがとうございます。
一緒に最後までこのドラマを楽しみましょうd(-∀-*)

  第2話 未来との選択
 第3話 さらば愛しき人
 第4話 江戸から消える
 第5話 消えた体の謎
 第6話 坂本龍馬の闇 
 第7話 永遠の愛と別れ 
 第8話 歴史に逆う命の誕生・・・
 第9話 坂本龍馬、暗殺
 第10話 最終章前編〜タイムスリップの結末・・・

 2009年に放送された前シーズンの記事はこちら

さくら
来週の予告で、何やら仁先生が拷問を受けていたような・・・
ナニナニ?!ドーナツの何がいけなかったの?気になるわ〜ん・・