「人間ってそんな利口じゃないんだよ。
無条件で、ただ守ってあげたい、ただ、ただ愛している。
そう思っている時の父親ほど、不器用な生き物いなくてな・・
自分勝手で、カッコ悪くて、うまく抱きしめることもできない。
気持ちはあふれるほどあるのに、できない・・・
高岡も、君のお父さんも・・・」日下

 そして、自分も・・・
刑事として、事件に対して常に冷静に距離を保ち続けてきた日下(遠藤憲一)が、同じ父親として事件を見つめ始めた時、真実が明らかになりました。

 川から上がった胴体は戸部真樹夫(池田鉄洋)のもので、殺したのは高岡賢一(石黒賢)でした。
動機は、本当の息子と、息子同然の存在である三島耕介(濱田岳)を守るため。
恋人である美智子(蓮佛美沙子)を守ろうとした耕介にボコボコにされた戸部が訪ねて来たことにより、2人の事情を知った高岡は戸部を殺さずにはいられなかった。
理性ではなく、父親としての心が、そう命じていた。

 工具のコードの電極で感電死させた後、遺体をバラバラにし捨て、遺体を「高岡賢一」のものに偽装するために、自ら、自分の左手を電動のこぎりで切断した。
痛みで気絶しそうになりながらも、戸部の血液に浸した自分の左手をビニール袋に入れ、発見させるために車の下に置き、ホームレスに紛れ、姿を消した。

 左手を発見した時の耕介は本当におやっさんが殺されたと思って証言したけど、胴体の確認の時には高岡のものではないとわかっていながら、嘘をついた。
高岡が戸部を殺したとわかったから。耕介にとっては嘘をつくことが自然だった。
この二人は紛れもなく親子なんですよね・・
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 振り返ってみましょう・・・(ノω・、)
姫川(竹内結子)は、橋爪管理官(渡辺いっけい)に、最初に発見された左手は高岡のものだが、次に出てきた胴体は戸部のものと主張したんだけど、そのからくりを納得させられるだけの材料がなかったから却下されました。
科捜研のDNA鑑定では左手首と胴体は同一人物のものって出てたし、耕介もおやっさんの胴体だと証言したしな・・

 でも、耕介の遺体確認に立ち会った日下も何か違和感を感じていた。
「彼(耕介)が嘘をついているとしか思えません」姫川
「三島耕介は親子同然だから、間違えるはずがない、高岡のものだと自分でそう言った・・・
『親子同然』・・・・
2人の関係者の証言には、数多く出てた言葉だが、三島耕介本人の口からは初めて聞いたよ。
重かったね。親と子ってのは、良くも悪くも 重いよな」日下

 耕介は、高岡と同僚の松本との会話から、父親が保険金詐欺の片棒を担いで自殺したことを知ってしまったんだよね。
高岡は、全てを話すことはできなかったけど、耕介に父親の自殺を止めることができなかった事を謝った。
「いや、もう、いいっスよ・・親父が情けねぇ奴だっただけだし・・・
死ぬことでしか、自分のやったことの責任が取れねぇなんて、情けなくて涙も出ないっすよ。
自分ばっかり楽になって、俺のことなんか・・」耕介

 前回、石倉(宇梶剛士)の口から出た「愛する者のために生きて、支えたい」という言葉が蘇りました。
死ぬことでしか愛情を伝えられなかった耕介の父・・・
そして、生きているけど実の息子を遠くから見守るしかない高岡・・・
彼はどうしても父親として、耕介のために行動せずにはいられなかったんでしょうね。

 姫川が國奥(津川雅彦)に会って、別の人物なのにDNA鑑定が一致した件について知恵を借り、科捜研に高岡のDNA鑑定を依頼している頃、日下も戸部の愛人に胴体の写真を見せて、確認させていました。
そして、愛人の証言で確信を得た日下は、戸部の胆のう摘出手術をした医師に会い、遺体が戸部のものであるとの証言をとっていたのです。

 この時点では姫川は気づいていないけど、な〜んか、いい感じに連携が取れてるじゃないですか〜(´゚∀゚`)
てか、日下ったら、父親の視点で見始めてから、いつもの捜査スタイルにさらに深みが加わったような・・・

 そして、姫川は最初に事情聴取した時に感じた不安を美智子にぶつけていました。
「そのとき、私は17歳だった。ナイフで刺されて、レイプされたの。
抵抗したら もっと刺される。そう思ったら、その卑劣な男に汚され続けるしかなかった。
だから命は助かったけど、でも、私は・・・私の心は死んだわ。
犯人を憎んだ。でも、それよりもっと、自分を呪った。
こんな自分なんか、この世から消えてしまえばいいって。
でも、ある人が私に教えてくれたの。生きなきゃいけないって。生きるために闘わなきゃいけないって。
闘って、自分にも、犯人にも、勝たなきゃいけないって。
あなたにも闘ってほしいの。真っすぐ前を向いて、生きていくために闘ってほしい」姫川
「あなたとは違う・・・私は・・自分で服を脱いだから・・・」

 戸部は美智子を脅すため、偽の借金の証書を作り、チャラにする代わりに関係を迫りました。
美智子は美容師になる夢を持ち続けるために、戸部に身をまかせた。何度も、何度も・・・
でも、耕介から保険金詐欺の事を聞いて、もう耐えられなくなった。

 「あなたは悪くない。悪いのは戸部なの。あなたは悪くない」
姫川に抱きしめられ、美智子は、初めて泣くことができた。
そして、抱きしめながら姫川も自分自身の役目がはっきりとわかったんじゃないでしょうか。
誰にも言えず闇の中で苦しんでいる人間を、真実を明らかにすることで、救いたいと・・・

 レイプ事件の被害者が誰かを抱きしめるというのは、たとえ相手が女性であっても、精神的なハードルが高いと思います。
でも、この時の姫川は、自然と彼女を抱きしめていた。そうせずにはいられなかったんでしょう。
この時、姫川は、自分自身の中で、何かを超えたように思います。

 科捜研によって左手の指と胴体のDNAが一致しないことが証明されました。
その鑑定書を手に、姫川は橋爪管理官に捜査の方向転換を頼みましたぞ。
もちろん、そんな勝手な行動を許す橋爪じゃなかったけど、今泉の援護射撃のおかげで、姫川はたどり着いた真実を語ることが許されました。

「今回の事件の発端は、高岡賢一こと内藤和敏の強い父性にあります。
内藤和敏は実の息子雄太のために、内藤和敏としての人生を捨ててまで保険金を残しました。
そして、今、再び、今度は高岡賢一としての人生を被害者を装うことで捨てたんです。
それも保険金のためであると同時に、高岡の、その父性を悪行に利用し続けてきた戸部真樹夫から愛する者たちを守るためです」姫川
「証拠は?戸部真樹夫のDNA鑑定も勝手にしたのか?それにしちゃここに何にも書いてないぞ」橋爪

 そこに、ナイスタイミングで日下も参入。
胴体が戸部のものであったと愛人と主治医の証言を得たと進言し、DNA鑑定の許可を求めたのです。
もちろん、DNA鑑定に必要な戸部の毛髪付櫛も持っております。
父性に目覚めた日下は耕介を守ることも忘れませんでした。
 そして、驚くべきことに被害者は戸部であり、加害者は高岡であるという姫川の推理に賛同したのです。
さらに、三島耕介の事情聴取に立ち会いたいという姫川の願いも受け入れ、管理官に許可を求めてくれたのさ〜(゚Д゚ノ)ノ

 いや〜もう、日下と今泉の連携プレーにシビレたよ・・(d゚ω゚d)
「日下、今の 姫川の報告 どう思う?」今泉
「相変わらず情緒的で想像部分が多いのにはあきれますが・・・・マル害・戸部真樹夫、マル被・高岡賢一こと内藤和敏の特定には全面的に同意です」日下
「管理官、どうでしょう?」今泉

 の、くだりはもう、ヽ( ´3`)ノ ひょええええーー!かっちょいい!!って叫んじゃいましたよ・・
そして、「三島の聴取に姫川の同意を求めます。ただし、口出しはいっさいするな」で、昇天ですワ・・・
やっぱエンケンさんはキメてくれるねぇ・・・
そんな日下に「えええっ・・・?!」という表情になっているみなさんの顔がしっかり見られたのも良かった(´m`)

 そして、恋人にしては妙な距離感だと思われた耕介と美智子の関係ですが・・・
すべてを知った上で耕介は必死で美智子を守ろうとしていたし、彼女もその思いに救いを見出していたんだね・・
「行かないで。独りにしないって言ったじゃない。私の高岡さんになってくれるって」美智子
「なりたい・・なりてぇよ」耕介

「私も行って、ちゃんと自分のこと話す。戸部のことも。あの夜のことも。一緒に行く」美智子
「ありがとう。でも、それだけで十分だよ。強くなった君がいてくれるだけで十分だよ。だから、俺に任せて。なっ?」耕介
「うちで待ってる・・」美智子
 
 この優しさは、高岡から受け継いだものなんだよね・・・(;ω;)
そして・・三島耕介の聴取に同席した姫川の頭の中で、すべてが繋がり、手首が発見されたあの日、高岡に会っていたことを思い出しました。

 それは、河原に居た、風邪をひいていると言っていたホームレスでした。
「行こう!高岡さんのとこへ」
3人は走りましたぞ・・

 でも、遅かった・・・
粗末な小屋の中で、高岡は耕介からもらったマフラーを握りしめ、亡くなっていました。
耕介の「おやっさん!おやっさーーん!!」という叫び声が切なかった・・・。・゚・(>д<)・゚・。

 息子のために名前を捨て、別人として生きる道を選んだ高岡でしたが、自分に生き甲斐を与えてくれた耕介のために、また、名を捨て、離れて見守る道を選んだ。
亡くなってしまいましたが、私は、高岡は、あくまで生きて、二人の息子を影から見守っていくつもりだったと思います。
そんなふうにしか生きることができなかった哀れな男の、深くて純粋な愛情が伝わってきて、涙が止まりませんでした。

 この事件は捜査の過程で姫川の心を揺さぶり、苦しめましたが、解決したことで彼女自身の心にも区切りがついたように思います。
連続暴行犯の判決が出た後、自分のために包丁を手に、犯人を殺そうとしていた父親・・・
実際に手を下すことはなかったけど、自分以上に苦しみ、戦っていた父の姿がはっきりと蘇り、父のおかげで自分は救われたことを実感できたようです。

 そして・・・病室のベッドの上の瑞江(手塚理美)を抱きしめ、今の思いを伝えることができました。
「お母さん、私は、もう、あなたを抱き締められるくらい強いの。強くなったの。覚えといて」

 なんか、親子ともども長かったトンネルをやっと抜けたような感じですなぁ・・・
そして、日下の方も、ずっといじめに遭っていた息子さんと向き合うことができそうな予感・・・
何より、そんなプライベートなことを、うっかり姫川に言ってしまうほど、ガードが緩くなっとる!

 そして・・・皆様お待ちかね、「菊田劇場」デスヨ。
いつもの待ち伏せ・・・そして、いきなりの髪の毛くしゃくしゃですワ・・・キタ──ヽ('∀')ノ──!!
照れてパンチをくらわせようとしたら、ぐわしっ!とその拳をキャッチ!
「何年一緒にいると思ってんスか。動きぐらい読めます」菊田(西島秀俊)
「ふふふ・・・次、職場でやったら殺す」姫川
「はい・・・・」

 ヽ( ̄▽ ̄)ノ キャーーーー!聞いた?「職場で」って言ったよね〜?じゃ、外では、いいんだよね〜?
菊田の背中を愛しそうに見つめながらも、我に返って不安そうな表情になっている姫川・・・でおわり・・・
これからの二人を想像させる、リアルな、いいラストだったんじゃないですか〜

 ついに終わってしまいましたね。
今期、一番楽しみにしていたドラマでした。
開始直前に放送された、スベシャルドラマで一気に持っていかれ、見る度にそのおもしろさを再確認できたドラマでした。
猟奇色はSPに比べたら薄まったけど、捜査の過程を端的に見せながら、個性的な刑事たちの関わりを印象的に、うまく、飽きさせることなく魅せてくれましたよね〜

 このドラマは、とにかくどのキャラも個性的で、人間的で、魅力的だった。
それぞれが心に闇を抱え、刑事という厳しい仕事に取り組み、戦いながら生きているのが伝わってきて、それがさりがなく描かれるもんだから、余計ぐぐっとくるんだよねぇ・・・
姫川、日下、ガンテツこの3人を柱に、チーム間や上司との信頼関係、家族との関わりまで、すっきりとまとめてくれたよなぁ・・・
この世界観が大好きでした。

 映画化も決まったので、進化していくであろう登場人物たちにまた会えるのがすごく楽しみです。
映画だけでなく、またスペシャルドラマも作って欲しいにゃ〜

 第一話 シンメトリー
 第二話 右では殴らない その1
 第三話 右では殴らない その2
 第四話 過ぎた正義 その1
 第五話 過ぎた正義 その2 選ばれた殺意
 第六話 感染遊戯
 第七話 悪しき実 その1
 第八話 悪しき実 その2
 第九話 ソウルケイジ その1
 第十話 ソウルケイジ その2

ねこちゃん
次シーズンは堺様登場!コレは見ずにはおれんでしょうよ(n´―`n)
予告で見た変な髪型といい、怪しい雰囲気と言い、私の好み、ドストライクと見た。楽しみだわ〜