いや〜おもしろかったんじゃないですか〜!私は、なんか好きでしたよ〜
さすが京香お姉さま、美しき復讐者が決まってましたわ〜

 不妊治療をしていた根岸峰和(小澤征悦)、千鶴(西田尚美)夫婦は『中尾レディースクリニック』院長・中尾章代(鈴木京香)の紹介で赤ちゃんの養子縁組をすることにする。
まずはお試し期間ということなんだけど、千鶴は待望の赤ちゃんを受け取り大喜び。
女子高生が産んだという男の子を光と名付けて、母親業に勤しむのでした。

 峰和の方はそうでもないんだよね〜
そもそも、早くに両親を亡くし天涯孤独の身の上だった峰和は出世と成功を手に入れるために、なりふり構わずやってきた。
千鶴との結婚も社長の義政(竜雷太)の娘だったから決めた。
婿養子の峰和は常に義政の意に添うように動き、さらに千鶴の要求にも応え、次期社長候補として、うまくやっているつもりだった。

 峰和は、義政からは、いずれ跡取りになる赤ちゃんだから産みの母親との関係をきれいさっぱりにしておけと言われ、千鶴からは養子縁組を確実にするよう頼まれていた。
そこに章代から呼び出しがあったんで、渡りに船とばかりに向かいましたぞ。

 で、何やら自分の好みを知り尽くしているような章代の偶然に、心くすぐられる峰和ちゃん・・・
普段、やっぱり婿養子だから気を使うばっかりでストレス溜まってたのね〜
さらに、境遇も似ていることを知って、用心深い峰和の心の垣根がいっきに崩れましたわ〜
で、峰和の気持ちが、いい感じに高まったところでナイスタイミングで電話を入れて去っていく章代。

 さて、この時の会話で、タイトルにもなっている「魔術」という言葉が出てきました。
章代は、海外での不妊治療技術の進歩に触れ、亡くなった人の冷凍保存された精液から子供を作ることもできると言って、峰和を驚かせていました。
まさに魔術やね〜でも、コレは復讐計画の大事なフリだったのョ〜
あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)怪しい人びと (光文社文庫)犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫)
 いや〜「My Funny Valentine」の曲に乗って、絡み合う二人の視線がなんともいえずセクスィー。
章代の思惑はまったく別のところにあるんだけど、それをミステリアスで好ましいものと感じて、ぐいぐい引寄せられる峰和・・

 「あなたと私は同じだから」
この言葉にも深い意味があるんだけど、峰和は自分の都合のいいように解釈しちゃってる・・・
章代の思う通りに事は運んでいるようです。
まさに巣におびき寄せた獲物をじっくり確実にたぐりよせる蜘蛛のよう。
京香様の大人の女性としての魅力あってこそデスヨ。

 一方、光に夢中の千鶴は、章代とのパイプを強固なものにしようと自宅に招くことを提案。
峰和の大好きな高級ぶどうを手土産に現れた章代は、千鶴の隙を狙って、峰和の心を揺さぶりつづけます。
でも、もともとは他人なんか信用しない峰和のこと、俺色に染めてやるぜ!とばかりに、今までの愛人に贈ってきた同じ香水を章代にプレゼント。
早速、その香水を付けてきた章代に気を良くするのですが・・・

 章代は攻撃パターンを変えてきましたぞ〜
峰和が上京して初めて住んだアパートのこととか、その頃大家さんの娘と付き合っていたこと、さらに家族で旅行を計画していることにも言及し、コイツ、ストーカーかよ!と震え上がらせるのでした。
「あなたのことなら、何でも知っています」
「私の妹もこの香水が好きなんです」
「(妹は)殺されたんです。7年前に」
千鶴の前で峰和にだけはわかる言葉でじわじわと追い詰めるのでした。

 その後、章代が義政にも接近したのを知ると、ついに峰和も章代のことを潰すべき敵と認識。
それに気付いた章代は彼をクリニックへに連れて行きました。
この時の表面上は穏やかながらも、ピンと張りつめたような二人の距離感と会話が良かったねぇ・・・
お互いにジャブを入れ合いながら、その反応を確認しながら・・・
キリキリと締め上げるような恐ろしい時間が流れました。
久しぶりにこの時間でミステリの醍醐味を味わったよ。

 峰和は7年前、章代の妹弓子(矢田亜希子)を外国人窃盗団の犯行に見せかけて暴行の後殺していた。
弓子と付き合っていた峰和は千鶴との結婚が決まり、邪魔になって殺したのさ〜
弓子さんは、相手の名前や素性を章代には言ってなかったけど、結婚するつもりでいたんだよね。
妹の死に不信を抱き、恋人のことを調べ始めた章代は姓名判断の本に書かれていた「本郷(峰和の旧姓)弓子」という名前から峰和にたどり着いた。

 峰和のことを調べつくした章代は、妹を殺したのが彼だと確信し、復讐をスタート。
妹の体内に残っていた犯人の精液を採取し冷凍保存しておいた章代は、それを使って体外受精をして代理母に子供を産ませ、養子を欲しがっている峰和と千鶴の元に届けたと話しました。

 そんな恐ろしいこと・・・って思うけど、章代の雰囲気が、彼女ならやるかも・・って思わせてくれた。
この女なら復讐のためなら、それぐらいやりかねないと。
「イチかバチかの賭けでした。
子供が生れる前に、本郷が養子を見つけてしまえばすべて終わり。
それでも、私にはほかに手段がなかった。
だから、子供が生れるまで、ずっと祈ってました。
どうか彼らが養子を見つけませんように。
あなたが連れて帰ってのは、妹を殺した犯人と私の子供」章代

「俺じゃない!俺はやってない!」峰和
「もし、あなたが犯人じゃないなら、あの子を育てなさい。
でも、きっと、あの子はあなたに似てくるわ。
養子だと知らない人は言ってくれるでしょう・・・『まぁ、お父さんにそっくりね』
でも、奥様は?お父様は?どうやってごまかすの?」章代
「あんな子供、もう返すにきまってるだろ!」峰和
「どうぞ。でも奥様には、どう説明するの?
あんなに気に入ってるのに、そう簡単に手放すかしら?
私にもあなたを説得してくれるように頼むかもしれないわねぇ・・
そうしたら、私も説明せざるを得ない。
あの子は実は、ご主人が殺人を犯した時にできた子供なんです」章代

「黙れ」峰和
「もちろん、奥さんはすぐには信じないでしょうねぇ。
でも、次第に疑いを捨てきれなくなってくる。あなたとあの子の親子関係を確かめたくなってくる。
そして、現代の医学では、100%に近い正確さで、それを調べることができるのよ」章代
「黙れ!」峰和
「どちらにしろ、あなたを待っているのは地獄よ。何年も何年も苦しみなさい。
終わりはないのよ。あなたが死ぬまで続くのよ」章代
「黙れーーーーーーーーー!!」

 章代が差し出した弓子を殺したのと同じスカーフで首を絞めようとした峰和でしたが、全く動じず首を差し出し射るような目で見つめる章代の気迫に負け、怯えながら逃げて行きました。
結婚を夢見る妹が幸せだった頃に描いてくれた自分の肖像画を見つめる章代・・・
復讐は終ったけど悲しみが終わることはないんだよね。
一段落ついたけど、これからも、峰和たちを見張りつづけなければならない・・・
その虚しさは十分わかっている章代の横顔でした。

 んが・・・・耐えられなくなった峰和は自殺しちゃったのよね〜
赤ちゃんは章代の元に戻ってきました。
実は章代が峰和にした、この子の出生の話はすべて嘘だった。
それを心の中で章代が峰和に語りかける形で視聴者に伝えたのも良かったね〜
ラスト、章代が赤ちゃんを抱っこしたまま振り返った時の、あの表情・・・冷酷さと寂しさ、悲しさの入り混じった複雑な美しい顔・・・
いや〜鈴木京香さんって、やっぱり好きだな〜と思いましたワ。

 最終回、大満足でした。
このシリーズはトリックとかはすぐにわかる系だったので、雰囲気とキャストを楽しみに見ていました。
もっと、毎回演出にそれぞれ工夫があるのかな〜と思ったら、そうでもなく・・・・(´∀`;)
印象に残ってるのは一話の『さよならコーチ』と安藤君がゲストの『シャレードがいっぱい』そして、今回かな。
途中飽きてきたとこもあったけど、この最終回でぐっと全体の印象が良くなったわ〜
楽しませてもらいました。

 さて、貴一さんの事件ですが・・・・
追加注文した餃子が届けられ、やった!これで自殺したんじゃないと証明できる!と喜んだのもつかの間・・・
副編集長(相島一之)が自分が頼んだと言い出して、共犯者達は胸をなでおろしております。
やけっぱちになり、あきらめかけた倉敷でしたが・・・
さっき餃子を届けに来た店員が、特注のケチャップを忘れてた〜!と戻ってきました。
コレで倉敷が注文したと証明されましたぞ。
ここに至って、ぼんやりしていたコロンボ刑事が立ち上がりました。
「皆さん、もう一度、話聞かせてもらえませんか?」

 良かった〜!これで貴一さんも成仏できるか?
その後の展開が知りたいけど、ここらでやめといた方がいいのかもね( ̄∀ ̄)

 第1話 さよならコーチ
 第2話 犯人のいない殺人の夜
 第3話 エンドレス・ナイト
 第4話 レイコと玲子
 第5話 甘いはずなのに
 第6話 シャレードがいっぱい
 第7話 白い凶器
 第8話 小さな故意の物語
 第9話 結婚報告
 第10話 二十年目の約束

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さて、貴一様主演の『最後から二番目の恋』がスペシャルとなって戻ってくるうようですな。
にゃんとゲストはリリー・フランキーさんと萬田久子さん・・・期待できそう。
またあの楽しい会話が聞けるなんて幸せヾ(*´▽`*)ノ