美佐子(常盤貴子)が亡くなって2年、ヤス(内野聖陽)はご近所のみんさんの協力で旭(荒川槙)と二人暮らしを続けていた。
保育所のお迎えは、たえ子(麻生祐未)が行ってくれるし、ヤスが仕事で遅くなる時は薬師院で預かってくれる。
幸恵(加藤貴子)なんて、旭のお迎えのために車の免許まで取ったらしい。

 ありがたいよねぇ・・
でも、これって美佐子が種を蒔いていってくれたんだよね。
ヤスが生きているこの場所を愛して、同じように職場の人やご近所の人達と気持ちよく付き合ってきたから。
感情表現が下手なヤスの足りない部分を補ってくれてたんだよね。
亡くなってしまったけど、美佐子はたくさんのものをヤスと旭に残していってくれたんだと思う。

 そんなみんなの愛情を受けたおかげで、旭はすごくしっかりした賢い子に育ったぞ。
ヤスが寝坊しても、ちゃんと起きて、身支度は済ませてあるし、保育所の準備も一人でできる。
お父しゃんが先生に伝え忘れた旭の体調も、自分ではっきり言える。
 
 そして、ヤスの親ばかぶりも相変わらず。
前夜の深酒で寝坊して旭が遅刻したんじゃないかと心配してくれた萩本(高橋和也)に
「旭をそこらへんのガキと一緒にしねぇでもらえますか?アイツが遅刻なんかする訳ないでしょう!
もうね、その辺のガキとはレッテルが違うんですよ、レッテルが」
「レベルのことかな?」萩本
「あいつと俺はね、『親子鷹』ってやつですよ」ヤス
「とんびが鷹を生んだんだねぇ〜」萩本

 それでも、お母さんが恋しくてたまらない年頃の旭のこころには、ちいさな寂しさがすこしづつたまっていく。
お迎えで他の子のお母さんを見た時、お父しゃんと手をつないでいても、もう片方の手が冷たい時、保育所で家族の絵を描くことになった時・・・
でも、日々の忙しさのせいで、ヤスはなかなかそれに気付かない。

 そんな時、旭のことを心配した潮の湯のおばちゃん(青木和代)がヤスにお見合い話をもってきましたョ〜
亡くなっても美佐子一筋のヤスは相手にしないんだけど、ヤスの心を揺らす事件が起こってしまう。
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 保育所で家族の絵を描く時間に、旭は美佐子の写真を見ながら描いていたんだけど、他の子が写真を回し見しているのを返してもらおうとしているうちに破いちゃったのさ〜
で、その子とケンカになり手を出してしまったせいで、相手の子にたんこぶができたんだと。

 コレ、先生は何していたんだよ〜
旭にとっては亡くなったお母さんの大事な写真なんだから、もうちょっと気にかけてくれててもいいじゃん(すっかり身内目線になっとる)。
ヤスももちろん旭の味方。
「さすが俺の息子だ。そこで怒らねぇ奴は俺の子じゃありません」ときっぱり言い放ちました。

 先生は「暴力は」とか言ってたけどさ〜その子のしたことだって暴力じゃーん・・・
ま、相手のお母さんも自分の子の非を認めて、二人とも仲直りしたみたいなんだけど、その子のお母さんが迎えに来たのを見たら、押さえこんだ感情が高まちゃったようで、先生が貼ってくれた写真を自分でビリビリに破いちゃったのさ〜
で、止めた先生に噛みついちゃったようです。

 先生は笑顔で許してくれたけど、旭の精神面を思って、ヤスに「しばらく気にかけるようにしてあげてくれませんか」と言ってくれました。
その夜から旭におねしょが続くようになりました。

 って、さすがたえ子お姉ちゃん・・・
旭の寂しさと、周りの大人に気づかれないようにがんばっていることをヤスに教えてくれたよ。
「怒ったらだめよ。おねしょは子供の涙なんだから」
(´;ω;`) たえ子姉ちゃん・・アンタみたいな大人にそばに居て欲しかったよ・・・

 その夜から旭のおねしょは続き・・・・夜中に起こされシーツを洗うヤスは睡眠不足でふらふら・・いねむり運転しちゃうほど。
家の中は片付かず、雑然とした雰囲気・・・荒むわぁ・・・
「やっぱり・・・ひとりじゃ無理なのかなぁ・・・」ヤス 

 ヤスはお見合いをすることにしました。
んが、美佐子ファンのみなさんが許すまじ!と邪魔をするもんだから落ち着かないったらありゃしない。
お相手の女性(奥貫薫)は5年前に旦那さんを病気で亡くした方で、優しくって子供好きで良さげな雰囲気。
旭ともすぐに仲良くなったけど、ヤスの心は複雑だよねぇ・・・

 でも、その夜は旭のおねしょがなかったのさ〜!
やっぱり、母親がいない寂しさだったんだな〜とお見合い話に乗り気になるヤス。

 ところが、また旭はおねしょ・・・も〜ヤスにはわかんなくなっちゃいましたョ。
「お前さ、お母さん欲しくないのかよ。はっきり言ってくんないかな。お父さん、もうわかんねぇや」
「・・・・・・・」旭
「もうすぐ小学生だろっ。自分の気持ちくらい自分で言えんだろっ!」ヤス
「・・・・・・・・・お母さん欲しいけど・・・・僕が欲しいのは、あのお母さんだよ!
ここにいつも一緒にいるなんて嘘だよ。
だって、お母さん、何にも言ってくんないし、泣いても、ケンカしても、僕のお母さん、何も言ってくれないし・・
どうして僕だけお母さんがいないんだよ!」旭

 言えやしないよ・・・(TmT)ウゥゥ・・・
「理由なんてねぇんだよ・・・事故だったんだよ・・・しかたねぇだろうがよ、旭」

 子は親の鏡さね・・・
美佐子の代わりなんて誰もなれないし、求めているのは美佐子の声と手だって、誰よりもヤスがわかってる。
旭の言葉は、そのまんまヤスの思いなんだよね。
どうしたもんだかな〜

 もやもやした雰囲気のまま、薬師院に呼ばれてお食事。
すぐに海雲(柄本明)は、この親子の状態に気が付きましたぞ。
寒い中、二人を外に連れ出し、旭の上着を脱がせ、寒がる旭をヤスに抱っこさせました。

「どうだ、旭?」海雲
「寒い・・・・」旭
「これがお父ちゃんのぬくもりだ。お父ちゃんが抱いてくれたら、体の前の方はあったかい。でも、背中はやっぱり寒い。そうだろ?」海雲
「うん」旭
「お母ちゃんがいたら、背中の方から抱いてくれる。そうしたら背中は寒くない。
お父ちゃんもお母ちゃんもいる子はそうやって、あっためてもらえる。
だけど、旭にはお母ちゃんはいないから、背中はずーーーっと寒いままだ。
お父ちゃんがどうがんばっても、背中まではあっためられない。
その寒さを背負うということが、旭にとって、生きるってことなんだ!」海雲

「・・・・・・・」ヤス・旭
「背中が寒いまま生きるのは辛いな。さみしいな。悲しくて・・悔しいな」海雲
「うん・・・」旭
泣いている旭の背中に回った海雲和尚は、その背中に手をあてました。
「旭、あったかいか?」海雲
「ちょっと・・・」

 照雲(野村宏伸)の手も加わりましたぞ。
「あったかくなっただろ、旭。これでも寒い時は幸恵おばちゃんもいるし、頼子おばあちゃんもいる。
それでも寒かったら、たえ子おばちゃんもいる。
お前が寒くてたまらない時は、いつもこうやってあっためてやる。ずーーーっとずーーーっとそうしてやる。
だから、自分をかわいそうだなんて思うな。
「寂しい」って言葉はな、「寒しい」からきたんだ。
だから、背中が寒くないお前は寂しくない。
お母ちゃんがいない代わりにお前には、背中をあっためてくれる奴らがいっぱいいる。
お前は寂しい子供なんかじゃない!」海雲

 号(┳◇┳)泣・・・・
今度はヤスの番だよ。
「お前、真面目に再婚のこと考えてんだろ?」海雲
「旭のことを考えるとな・・」ヤス
「そのおなごに惚れそうなのか?」海雲
「ほれた、はれたじゃないだろ、再婚なんて」ヤス
「(頭ごんっ)お前は馬鹿かっ!おなごと夫婦になる時はっ、惚れてからだろうがっ!!
惚れて惚れてどうしようもないからする、それが結婚ってもんだろ!
そんなんで結婚されたら、旭が迷惑だ。自分の寂しさを旭のせいにするなっ!
お前は旭にかこつけて、自分の寂しさを埋めようとしているだけじゃないのか?」海雲

「・・・・・・・・」ヤス
「ヤス、悲しみはな、積もっていくんだ。二人で悲しんどったら、どんどんどんどん積もっていくばっかりだ。
だから・・・・・お前は海になれ。
雪は悲しみだ。お前が地面だと雪が積もってしまう。溶けて消えたとしても、地面はぐちゃぐちゃになってしまう。
だけど海なら、雪がいくら降っても、積もらんだろ?」

 寂しい気持ちをごまかしちゃなんねぇ・・
でも、その寂しさと悲しみと向き合って生きて行かなきゃならない。
誰も代わりに背負ってあげられない。でも支え合うことはできる。

「旭が悲しい時に、お前は悲しんではいかん。
旭が泣いたら、オマエは笑え。笑ってその悲しみを飲み込んでやれ。ほれ、笑え、ヤス」海雲
「はっはっは・・・」
「このバカがっ!泣いてたら、笑っても意味ないだろうがっ!」海雲
「うっせえなあ!ちょっと待てよ!」ヤス
「おぉ・・・待っとるぞ、待っとるぞ、ヤス」ヤスの背中にも和尚の暖かい手が添えられましたぞ・・・・゚・(ノД`;)・゚・

 海雲和尚は父親のようだよね。
大きな広い愛情で、みんなを包んでくれる。悪態をつきながらも、ヤスがその愛情に照れて、嬉しがっているのが伝わってきたさ。

 再婚の話は断りました。
でも、この女性もヤスの優しさをちゃっとわかっていた素敵な人でしたよね。
ヤスも旭も、一山超えたようです。

 そして、旭の卒園式がやってきました。
旭は美佐子とお父しゃんに手を繋がれている絵を完成させました。
「うちのお母さんは見えないから、ちゃんと描いてあげたかったんだ、みんなにわかるように」旭
「・・・・・・・旭。旭、オマエ、天才じゃねぇか?」泣きながら抱きしめるヤスなのでした。
「見える?美佐子ちゃん」照雲

『その日、お母さんが来ていないのは俺だけだった。
だけど、誰よりもたくさんの人が来てくれたのも俺だった。
暑苦しいほどあったかい大人に囲まれて、俺はもう寒くなかった。
もう、寂しくなかったんだ。そうだったんだよ、親父・・・
なぁ、親父。まだ生きてるんだ、親父と過ごしたあの日々は、俺の中でずっと』

 健介君と旭がどういう関係なのかは、まだわからないけど、ヤスや和尚さんたちからもらった愛は旭の中でずっと暖かく灯ってる。受け継がれているんだよね。
って、今週はヤスの写真の前にワンカップが置いてあったよね。
やっぱり、亡くなっちゃってるのかなぁ・・・(´;д;`)

 第1話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
 第9話 最終話

こたつ
今週も、見ながら、そして書きながら泣けてしまったわ・・・
泣けるからって、いいドラマと認定するほど、わたしゃ甘くはないけど、丁寧にしっかりと作られたドラマには心ゆさぶられるよ。そして、なぜか、がんばらなきゃ!って思えるぞ。原作も読みたくなったな〜