「健介、二日目の朝カレーっていうのは、特別なんだよ。
一日目のカレーはお客さんでも食べられるだろ?
でも、二日目の朝のカレーは家族しか食べられないんだよ。
家族でこうやってさ、昨日の残りだって食べるから特別おいしいんだよ」旭

 2日目の朝カレーは家族の証。
何度も何度もヤスと一緒に食べた朝カレーを、今度は由美と健介と食べるんだね・・・(ノ∀;`)
って、「親父は・・・」の続きは?!!
「生きてるよ」って言ってくれるよね?!(,,・`ω´・)b 

 平成2年、旭(佐藤健)は大学受験を控え、悩んでいました。
地元の国立大を受験し、合格後も1時間半かけて自宅から通うってヤス(内野聖陽)に話してたんだけど、東京へ行ってみたくなったらしい。
意を決して早稲田受験をヤスに申し出ましたぞ。
動揺しつつも、許したヤスでしたが・・・・

 鉄矢(音尾琢真)の「普通、東京出たら、帰って来ないんじゃないですか?」という言葉に呆然・・・
リアルに旭がいなくなった寂しさを感じ始め、「息子は早稲田♪」なんて言ってられなくなってしまいました。
一方、連日、飲んでは酔っ払ってそのまんま寝てしまうという父親の生活パターンに旭も不安を感じております。
「俺、出てって、まともに生活できんのかな・・・」
「大丈夫じゃないって言ったら、旭、受けるの止めるの?」照雲(野村宏伸)
「・・・・・・・」旭

 確かにね〜旭がいるから野菜も食べさせなきゃって、ちょっとは気にしているとこあるけど、一人になったら食生活なんて気にしやしないよね。
着るものだって、穴があいた靴下を気にもせず穿いている。
ヤスの生活は旭を中心に回ってたんだから、その旭がいなくなったら、どうしたらいいかわかんなくなっちゃうよね。

 そんなヤスの体を気にしてたえ子姉ちゃん(麻生祐未)は野菜を食べなきゃ出入り禁止!にしたんだけど、そうすっと「夕なぎ」に顔を出さなくなる始末。
たえ子姉ちゃんから、東京へ転勤申し出ればってアドバイスもらったけど、まさかね・・・
くっそ〜東京が悪いんじゃい!
むしゃくしゃしたヤスは屋台で飲んでいた東京風を吹かせる若者にケンカを売って、派出所で説教されてしまいましたとさ。
とんび (角川文庫)
 引き取りに行った旭からも指導が入り、ムカッときたヤスは八つ当たり。
「謝れ!親を小バカにしてすいませんでしたって手をついて謝れ!
謝らなきゃ東京へなんか行かせねぇからな!」と怒鳴った上に仏壇を蹴飛ばし、美佐子の写真を割ってしまいました。
ヤスだって、マズイ!って思ったさ。でも、引っ込みがつかない。

 ひんやりとした空気が流れ・・・ま、酔っ払い相手にしてもしょうがないしなぁ・・・
黙々とガラスを片付けている旭にさらにイライラを募らせたヤスはヒートアップ。

「立派なもんだな。田舎捨てて早稲田に行こうなんてヤツぁ。
行きたきゃ、勝手に行け。その代わりビタ一文出さねぇからな!」
「・・・・本気じゃないよね?」旭
「好き勝手する息子に、何でこれ以上スネかじらせなきゃならねぇんだ。
盗人に追い銭やるほど、俺ぁ、お人よしじゃねぇんだ!
行きたきゃぁ、行きゃあいいじゃねぇか・・・家出でも何でもしてよ!
そんな根性もないくせに、な〜にが東京だ!笑わせんない。受験の金なんてなぁ、飲み干してやるってんだよ!」ヤス

 寂しさから出た言葉とはいえ、息子を盗人呼ばわり・・・
そりゃ、さすがの旭もカチンとくるさ。受験前の大切な時期だってのに・・
で、家出決行。ま、行き先は薬師院だけどね。

 翌日、酔いもすっかり覚めて、反省したヤスが家の中を見ると、旭の身の回りのものが消えていた・・・
でも、すぐに帰ってくると思って、いつものグリンピース入りのカレーで迎えようと用意したんだけど・・・戻りゃーしない。
そのうち照雲がうちに居るって知らせに来てくれたけど
「あ〜んなクソガキ当分置いといてくれ!」って強がり言っちゃった。
も〜〜ホントに困ったおっさんだよ。

 でも、勉強に集中したい旭も本気モードさ。
卒業まで薬師院に置いて欲しいって頼んだらしい。
受験費用はお年玉を貯めてるのでアレするっていうじゃないの〜
ヤスの出る幕なし・・・・

 どうすることもできないヤスは仕事の後、酒でウサを晴らすしかなく・・・
姉ちゃんに説教されるのが嫌なもんだから、夕なぎにも顔を出さなくなり・・
にゃんと栄養失調で倒れてしまいました。

 も〜〜海雲和尚(柄本明)がいないと、このザマだよ・・┐( -"-)┌
和尚がガツンとげんこつくれてやれば、ヤスだっておさまりがつくんだけどねぇ。

 旭はもちろん、幸恵(加藤貴子)、照雲、たえ子、鉄矢、ファミリー勢揃いさ。
「情けない!情けないったらありゃしないわよ!ごめんね、あっくん・・・」たえ子
実は長期家出をたきつけたのはたえ子姉ちゃんらしい。
旭を安心させるために、ヤスが一人でやっていけるか試すつもりだったんだけど、逆に不安倍増させる結果に・・・
「やっちゃんのバカを甘く見てたのよっ!!」

 やっぱり親父を一人にはしておけない・・・
旭は早稲田受験を諦めることにしました。
くしゃくしゃにして捨ててある受験申込書をゴミ箱から見つけたヤスもショック・・
そんなつもりなかったんだけどね・・・

 照雲はヤスを海に誘いましたぞ。
「寒かったよね〜あん時も。みんなで旭の背中、あっためたよね」
「・・・・・・・んなこともあったなぁ・・・」ヤス
懐かしむヤスの背中に照雲はカイロを貼りつけました。

「便利なものが増えたよね〜
いろんな事に手がかからなくなって、その分人の絆が薄まったって話もあるけど、悪い事ばっかりじゃないと思うよ。
カイロは長持ちするようになったし、携帯電話なんてのもできたらしいし、新幹線もそのうちもっと速くなる。
きっと、寒くないよ、ヤス。
思うより大丈夫だよ。俺も幸恵もいるし、たえ子さんだって、社長だっているんだから。
寂しさを恐れるな。
親だったら、自分の寂しさを子供に乗っけるな!
もう18じゃない、旭も。
子供でいられる時間は、あと少しでさ、そのうち、会社や嫁さんや周りの誰かのために笑ってなきゃならない日が来るんだから、だから・・・せめて、もうちょっとだけさ、子供でいさせてやろうよ、ねっ」照雲

 ちょっと頼りないけど・・・照雲が和尚の代わりになってくれました。
幼馴染の成長した姿をドーンと見せられ、そして和尚の言葉を思い出したヤスは自分も親として恥ずかしいことやってちゃダメだなって自覚できたらしい。
美佐子にもちゃんと報告して・・・旭に早稲田受験を許しましたぞ。

 股間掴みながらの宣言ってのが、ヤスらしいやね・・・(´∀`;)
「早稲田一本じゃ・・旭。男は生まれた時から一本勝負じゃあ!」
「ありがとう・・・ありがとね」旭

「親なんて割に合わねぇよ。しんどい思いして育てても、最後には捨てられんだからよ」ヤス
「今まで捨てられなかったのも、奇跡だけれどもね〜」たえ子

 そんなこと言いながらも、親の務めを果たすことができたヤスは心から嬉しそうでした。
親って、ホント、子供と一緒に成長するって感じだよね。
てか、子供が親にしてくれるっていうか・・・。
私みたいに心がやさぐれている人間がなんとか親の顔して世間に出られたのは、娘がお母さんって呼んでくれたから。
娘にとって恥ずかしい親になりたくないってだけでやってきたような気がする。ヾ(´ε`*)ゝ てへへ・・

 そして無事試験も終わり・・・合否通知が届きました。
旭は、ちゃんとお父ちゃんと一緒に見ようってんで、封も切らずに持ってきたよ、かわいいのう・・
結果はもちろん、合格!!
飛びあがりたいほど嬉しいくせに、寂しさもあるのか平常心を装うヤス・・
「まぁ・・アレよ・・あれだけやりゃあ、俺だって通るわな。じゃ、仕事あるからよ」
嬉し涙を見られたくないってかい・・・・(ノ∀;`)

 その夜、薬師院でのお祝い夕食会にもヤスは来なかった。
美佐子と二人で飲みながら、喜びを噛みしめていました。
「アイツ、早稲田に行くんだと。早稲田だぞ。早稲田大学法学部。
お前と俺の息子がよ・・
昔よ、「お前が勉強できないのは苦労ばっかりしてたからで、お前は本当は賢いんだ」って俺が言ったの憶えてるか?
やっぱり、その通りになったじゃねぇか。
ありがとな・・・お母さん。
あいつも頑張ったけどよ、半分くらいはお前が入れてやったようなもんだ。
けど・・・俺はあいつに・・あいつに・・・あと、何かしてやれることがあるのかね・・・」ヤス

 卒業式が終わり、旭が旅立つ前日、ヤスはやっぱりカレーを作りました。
「俺よ、2日目のカレーがこの世で一番好きかもしんねぇわ・・・
それも、明日で食べ納めだな・・」ヤス
「別に作りゃいいじゃない」旭
「ひとりだったら、レトルトで十分だろがよ」ヤス
「そっか・・・」旭

「旭、お前がここに戻ってくんのは勝手だけど、俺からは絶対に東京なんて行かねぇからよ・・」ヤス
「・・・・うん」旭
「ま、野垂れ死にしたら、骨くれぇは拾いに行ってやっから安心しろ。
その代わりよ、俺もお前の足でまといにはなんねぇ。
「戻って来い」だの「面倒みろ」だの、絶対に言わねぇ。
もし、足手まといになるぐれぇなら、首くくるからよ。たとえだ、もののたとえだ!それぐれぇの覚悟だって話だ。
まぁ、だからよ・・・その・・・俺のことは気にしねぇで好きなようにやれってことだ。
あ〜でも、お母さんだけは連れてってやれよ。上野動物園行きたがってたからよ」

 も〜回りくどいんだから・・・でも、ヤスが強い決意で旭を送り出そうとしているのは伝わったよ。
だから、思いっきり頑張れっていうヤス流のエールもね。

 話し込んで、そのままこたつで眠り込んだ二人が起きたのは、照雲が迎えに来る15分前。
あわてて、旭のためにカレーを盛るヤス。
あわただしく出る前に感謝の言葉を伝えようとした旭でしたが・・・注意的なことを伝えているうちに泣けてきちまったさ・・
もうその時点で号泣寸前のヤスはトイレに逃げ込み、旭が家を出る時にも出てきませんでした。

「親父、行ってくるから。東京着いたら電話する」旭
「電話だって、タダじゃねぇんだ!」ヤス
「じゃ、手紙書くよ」旭
「読むの・・めんどくさくてよ!」ヤス
「じゃあ、今言うね」旭
「しゃべるな!クソが引っ込むだろう!」ヤス
「今までありがとう!東京行かせてくれて、ありがとう!
俺頑張るから、親父も頑張って、元気でいてくれ!」旭
「・・・・・・(トイレットPのカラカラする音が・・)」
「夏休みには帰ってくるから。じゃあ・・」旭

 涙が止まらなくてトイレから出られやしない・・・
でも、見送ってやらなきゃ!慌てて旭が乗っている車を追いかけたさ・・・
行っちゃった・・・・

『あのカレー・・・親父はちゃんと食べたんだろうか。
あれから俺は家でカレーを作っていない。
もし、親父もそうなら・・・それが親父の最後の二日目のカレーだったはずだ』

 え?てことは、あれから、田舎に帰ってないんかい?
それとも、帰ってはいるけど、二人っきりになる暇ないから食べてないのかな・・?

 も〜〜旭合格あたりから、涙が止まらんやないかい!
ヤスからもらった幸せを旭が健介たちに伝えようとしているのが嬉しくてねぇ・・・(T┏_┓T)
その姿をヤスもみたいと思うよ〜

 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第7話 第8話
 第9話 最終話

こたつ
今回になって気づいたけど、たえ子もヤスも頭に白いものが目立ってましたなぁ・・
旭が大きくなるってことは、ヤスたちも年をとっていくってことなんだよね。
当たり前のことなんだけど、時間は流れてるんだよなぁ・・