「越前さん」
「はらちゃん!」
「はい!両思いのはらちゃんです!」

 美しくて素敵なラストでした・・・( ;∀;)
世界は別々でも、二人の心はずっと一緒だよ。
越前さんのこころに雨が降ったら、いつでもはらちゃんはやって来て、傘を差し出してくれる。
そんなはらちゃんに守られ、越前さんはこちらの世界で強く、自分らしく生きていく。
きっと会う度に成長し、世界と両想いに近づいている越前さんにはらちゃんも驚くと思うよ。

 さて・・・・百合子(薬師丸ひろ子)から、越前さん(麻生久美子)が漫画の世界に行ってしまったと聞いた田中君(丸山隆平)と清美(忽那汐里)は衝撃を受けております。
「勇気あるなぁ・・・」清美
「・・・勇気なのかね? それって」百合子

 一方、漫画の世界の越前さんは、穏やかな幸せを感じていました。
でも、百合子号令の元、秀子(白石加代子)やひろし(菅田将暉)がこちらの世界に呼び戻そうとしておりますぞ。
「出ておいで !帰って来るのよ!越前さ〜ん!」百合子
「姉ちゃん!」ひろし
『イヤ・・・イヤ! ここにいたい!』越前さん
「帰りたくないのかしら? あの子」秀子

 漫画の世界のみんなも、そりゃ、越前さんが来てくれて大歓迎だけど・・・
自分達がここに戻ってきたように、越前さんもやはり、本来の居場所に戻るべきなんじゃ・・と心配しております。
「大丈夫です。
そりゃあ、家族には悪いなっていうか、私がいなくなったら泣いてくれると思いますけど。
それに・・・仕事もね、私が急にいなくなったら困ると思います。
でも、それは、ほんのちょっとだけ。
あの世界は、私がいなくても誰も困らないんです。何の問題もないの。
私なんか いなくなったって、あの世界は何も変わらないの」

「そんなことはないだろ。なぁ?」笑いおじさん(甲本雅裕)
「そうですよ。1人いなくなったら、世界は全然、変わってしまいますよ」あっくん(清水優)
「この世界はね。あっちの世界は、そんなことない。
いなくなったら世界が変わってしまう人も中にはいるかもしれないけど・・・
私は、そういう人じゃないんです。
ちっぽけな、どうでもいい人間なんです」越前さん
「世界が大き過ぎるんだなきっと」たまちゃん(光石研)
「俺達の世界は狭いかもしんないけど。
でも、いなくなっても何も変わんないなんて人はいないっすもんね」マキヒロ(賀来賢人)
「あぁ、そうだな」たまちゃん
泣くな、はらちゃん シナリオBOOK「泣くな、はらちゃん」オリジナル・サウンドトラックリリック(初回限定盤)(DVD付)

 越前さんの思いは、この世界にいる人間なら、誰もが抱くことじゃないだろうか・・・
自分がいなくなったって、この世界は何も変わらない・・・
そして、自分は何も変えられない。
それは事実かもしれない。でも・・・・

「越前さん、越前さんが、こちらの世界に来てくれて嬉しかったです。
でも・・・私は悲しいです。
あなたは 「私なんか」と言う。自分なんかどうでもいい人間なんだと言う。
そんな越前さんが私は好きではありません。嫌いです。
越前さんは 帰るべきです。自分の世界に。

帰って、自分と両思いになってください。
世界と両思いになってください。
自分が 相手を好きにならないと両思いにならないんですよ、越前さん。
どうして、あなたは自分に、自分の世界に、恋をしないんですか?
こんなに素敵な人なのに・・・・
あんなに素敵な世界なのに・・・・
あんなことを言う越前さん好きではありません・・・好きではありません」はらちゃん(長瀬智也)

 はらちゃん・・・あんな悲しい思いをさせてしまったのに、「素敵な世界」と言ってくれるのかい?
それでも、越前さんに帰りなさいと言ってくれるんだね・・(`;ω;´)
はらちゃんは悲しみと苦しみを知って、確実に強くなった。
出会った頃には赤ちゃんのように越前さんから教わるだけだったはらちゃんが、今では成長し、越前さんに教えてくれている。

 その頃、こちらの世界では、初めてひろしが本気を出していました。
あの漫画ノートをくくりつけたヒモを自転車で引っ張り(いや、ノート擦れて破れたらヤバイっしょ!)、何とか越前さんを飛び出させようとしていました。
で、ついにひろしはやったよ!

 はらちゃんも、タイミングよく越前さんを抱きしめてワクが落ちるのを待ちました。
「はらちゃんよぉ!ひとりじゃないぞ・・・!」笑いおじさんが漫画のページを見せ励ましましたぞ!
「オレたちもいるぜ・・・・!!」みんな
「はい!」はらちゃん

 この場面にも泣かされました。
他のみんなも、漫画の世界だけにいた時よりも、ずっとたくましくなっている。
そして、絆がもっと強くなったよね。

 はらちゃんは越前さんを漫画の世界から連れ出すことに成功!
ビシッ!と一発いくかと思った百合子さんも、笑顔で迎え、抱きしめ迎えてくれました。
「おかえり・・・よく帰って来た」

 はらちゃんは越前さんを届けた後、漫画の世界に戻るつもりでした。
でも、しばしの間、「新婚さん」として過ごすことに決めたようです。
越前さんも、はらちゃんも、つかのまの「新婚さん」であるとわかっていました。

「あっ・・うぅ・・・」はらちゃん
「どうしました?」越前さん
「いや、何かこう、胸の、この辺りが・・・」
「痛い?」
「いや・・・何ていうんでしょう こう…チクチクします。
痛くはないですし嫌ではないです。
でも、チクチクします。これは、何なんでしょうか?」
「きっと、それは『切ない』んだと思います」
「 『切ない』?」
「はい」
「それは、辛いことなんですか?楽しいことなんですか?」
「辛いけど・・・きっと、大切なものです。ちなみに私もチクチクしています」
「ハッ! 越前さんもですか?一緒ですね」
「両思い…『両切ない』ですね。 ヘヘヘ・・・」
「『両切ない』・・・ですね」

 二人はチクチクしながら、残された時間を過ごしました。
「はらちゃんは、何で、そんなに強いんですか?」越前さん
「ん? 強いですか?私が?」はらちゃん
「はい」
「分かりませんが、私は越前さんの漫画の人ですから・・・・
あっ!私が強いのだとしたら、越前さんが強いんじゃないんでしょうか?」

 私も、そう思ったぞ。
はらちゃん達は、そもそも矢東薫子が生み出したものだけど、今のはらちゃん達は越前さんが創ったキャラでもある。
はらちゃん、マキヒロ、あっくん、笑いおじさん、ユキ姉・・・たまちゃんは違うけど(´m`)
それらのキャラは越前さんの中にちゃんとあるけど眠っているんじゃないのかな。
弱いと思い込んでいるけど、越前さんは本当は強くて、いろんな面を持った人間なんだよ・・・

 はらちゃんはお神輿をかつぎ、越前さんの隣で眠り、雪のはかなさと美しさを知り、すこしづつ、この世界とこの世界の人々に別れを告げました。
そして、越前さんを見守りましたョ〜

 で・・・・いつものように長沼さんの雑な仕事を発見した越前さんを発見・・・・・
「長沼さん、コレ・・・ちゃんと やってくださいね。お願いします」越前さん
「はぁ?」長沼さん
「お願いします」越前さん
「ちょっとアンタ、やる気?」長沼さん
「戦いは好きではありません。でも、防御はします。この世界を好きでいたいので」
「はぁ?」
「よろしくお願いします」
まっすぐに目を見つめて伝えた越前さんに、長沼さんもしっかり応えてくれました。
「分かったわよ。かわいくないわね」
「ありがとうございます」

 今、世界が動いたよ(ノ∀;`)
はらちゃんも、田中君も、すごく嬉しそうだったぞ。
はらちゃんの越前さんを見つめる目が、優しくて、力強くて、あたたかくて・・・・
また、泣けちゃったじゃんか〜

 さっ、今度は田中君と最後の配達だよ。
別れを意識した田中君は言いました。
「もっと聞いてください、はらちゃん。
もっと聞いてください。「あれは何ですか?」って、聞いてください」
「ありがとうございます」
「田中さん、あれは何でしょうか?」
「マグロです」
「『マグロ』・・・では、田中さん、あれは何でしょうか?」
「あれは、ウサギです」
「『ウサギ』・・・」
「田中さん・・・・」
「はい」
「私達は、ずっと両思いですね」
「はい。両思いです」
「私は嬉しいです」
「嬉しいです。僕も」

 チクチクに耐える田中君の横顔にもらい泣きだよぅ・・・
わたしゃ、丸山隆平君の芝居を初めて見たけど、脇に徹しながらも、きっちり魅せてきたふんわりと優しい存在感が好きになりましたョ。

 そしてアクマこと清美との別れ。
「悪魔さん、いろいろと お世話になりました」はらちゃん
「えっ?帰るの?」清美
「はい」
「何だ・・・・つまんないの」
「 つ・・・・『つまんない』とは?」
「何でもない!」
「・・・・越前さんを、よろしくお願いいたします」
「嫌だよ!私を誰だと思ってるの?悪魔だよ。悪魔は神様によろしくなんて、できないの」
「えっ?!・・・・そうなんですか!」
「そうなの」
「はぁ〜なるほど・・・・」
「元気でな」
「はい!」

 いや〜最後まで、つっぱった態度がかわいくて、そして、さっぱりしていて彼女らしかった。
芯が強くて、でも、女の子の弱さも持っている成長過程のツンデレキュートな悪魔、
忽那汐里さん、素敵でしたョ〜

 そして、居酒屋で百合子との別れが待っていました。
「あの・・・百合子さん、私は、なぜ、漫画の世界から出て来たんでしょうか?」はらちゃん
「あ〜何でだろうねぇ。分かんないな。きっと、理由があるんだろうけどねぇ」百合子
「そうですか。
私のように違う世界からこの世界にやって来る人は、他にも いるんでしょうか?」はらちゃん

「いるんじゃないかな〜。
でも、その人達は、みんなただの変な人って思われてしまって、気づかれてないんだろうね、きっと。
人はさ 、自分の世界を疑わなくなっちゃうんだよ。
自分のいる世界だけが世界だと思ってしまう。
だから、世界の常識と違うことを言ったりしたりする人を、変な人だと決めつけてしまうんだ。
おかしいよね、そんなの。
だって、今いるこの世界だって、誰かが描いている漫画の中かもしれないでしょ」百合子
「えっ?」はらちゃん
「分かんないよ〜。漫画って すごいんだから」百合子

「はらちゃん、はらちゃんは 帰ってしまうの?そんな顔に見えたけど」百合子
「はい」はらちゃん
「どうして?」
「離れていても、私と越前さんは両思いだからです」
「へぇ〜・・・・」
「私は幸せです。神様と両思いですから。
こんなに幸せな人は、どの世界にも いないと思います」

「でも・・・・意地悪なこと、あえて聞くよ?
今は両思いかもしれない。でも、越前さんが他の人を好きになってしまったら?
はらちゃんよりもっと」百合子
「そんなこと、あるんでしょうか?」はらちゃん
「あったとしたら?」
「う〜ん・・・・うん。
それで越前さんが幸せでしたら私も幸せです。はい」
「そう。はらちゃん、その気持を『愛』って言うんだよ。
「『愛』・・・ですか?」
「そう。この世界では、それを『愛』って呼ぶの。
その気持を誰かに持てることは、とっても幸せなんだよ」
「『愛 』・・・・百合子さんは、誰に愛ですか?」
「フフフ・・・内緒だよ。じゃあ、はらちゃん、頑張って。 元気で。
「はい 百合子さんも 元気で。頑張ってください」
「はい。頑張ります」

 いつも大切なことを教えてくれた百合子さん。
世界の壁を作っているのは自分自身、その壁を破るのも自分自身だと教えてくれました。

 神様の神様である百合子でしたが、弱さを持ち、悩みながら生きる一人の人間でした。
傍観者的立場を貫こうとしたけど、徐々にはらちゃんと越前さんに巻き込まれていったのは、
百合子自身も変わりたい、もう一度、勇気を出して夢に向き合いたいという思いがあったからじゃないのかな。
はらちゃんとの出会いで、百合子さんは漫画への愛と情熱を取り戻した。
ラストの笑顔からパワーが感じられて・・・見ているこちらも希望を感じることができました。
やっぱり薬師丸ひろ子さんは、百合子と同じで、特別なお方です。

 そして、ついに越前さんとの別れの時がやってきました。
「越前さん、笑ってください」はらちゃん
「えっ?・・・・そんな・・・「笑ってください」って言われても笑えません」越前さん
「そうなんですか?」
「そうなんです」
「越前さんが笑えば、世界は輝くのに。越前さんの住む、この素晴らしい世界が」
「この世界は嫌なこといっぱいあるじゃないですか。
そう思ったでしょ?はらちゃんも」

「きっと、どの世界にもイヤなことは あるんです。
私のいる 漫画の世界にも。越前さんのいる この世界にも。
でも私は、自分のいる世界が好きです。
世界と両思いになりたいです。
両思いは幸せです。
越前さんも、世界と両思いになってください。
それが私の一番の幸せです。愛です」はらちゃん
「分かりました。私も・・・・はらちゃんに愛です」越前さん
「越前さんが、この世界でまた、どうしても辛くなったら、その時は私はいつでもやって来ます。
愛ですから」
「はい」

「ん〜。ワン ワン ワン! ヘヘヘ・・・」はらちゃん
「はぁ・・・」越前さん
「『新婚さん』楽しかったですね」
「はい」
2人は静かに漫画ノートを開きましたョ・・・
「ふふっ・・・結婚式のケーキ入刀みたい」越前さん
「『ケーキ入刀』とは?」
「今度、会った時に」
「分かりました」

 見つめ合ったまま、それぞれの世界へと別れました。
別れの日だけど、これが二人の結婚式だったのかね・・・(゚´ω`゚)
二人の目に涙はありませんでした。
ノートを閉じた後の越前さんの笑顔は輝いていました。

「おかえり」ユキ姉
「おかえり」笑いおじさん
「おかえり、はらちゃん」マキヒロ
「おかえりなさい。はらちゃん」あっくん
「おかえり。どうだい、調子は?はらちゃん」たまちゃん
「はい!とても幸せです」はらちゃん
「よかった〜!まぁまぁ、飲んで飲んで〜!」あっくん
「ハハハ・・・!」みんな
「神様!愛です!!」はらちゃん

 その後・・・・・越前さんは、工場長代理から工場長になって、忙しく過ごしています。
ひろしには、漫画家になるという夢が生まれたようです。
タイトルは『はたらけ!ひろし』・・・(* ̄m ̄) 
今度、この漫画から誰か出て来ちゃったらヤダねぇ・・
田中君は副工場長になり、越前さんをサポートしています。
百合子さんこと矢東薫子先生は、新連載スタート。どんな作品でしょう・・・

 はなまる水産三崎工場には、新入社員として、噂の大橋さんの息子さんが・・・!!
抜けてるけど、いい子みたいじゃないの。
って、にゃんと、はらちゃんたちの漫画を描いていたビブオさんだそうな。
スタッフも粋なことしてくれるじゃありませんか。

 そして、清美は・・・ついに田中君に思いを伝えることができましたよ。
すっかりシンガーとしての清美のファンになっている田中君が尋ねました。
「で、誰なんですか?」
「はっ?」清美
「いや、だから、教えてくださいよ。その片思いの相手って、誰なんですか?」田中君
「ε-(ーдー)ハァ・・・お前だよ!」
「え〜〜〜!? すいませんでした〜!!」

 良かった、良かった。
田中君、謝ってばっかりになりそうだけど、いいカップルになるんじゃないのぉ・・

 越前さんも漫画を描き続けています。
でも、キャラたちはぐちを言いつつも、前向きにパワフルになってきています。
そして居酒屋には、珍しくて美味しそうなメニューが増えて・・・かわいいワンちゃんも、猫ちゃんもいるわ〜
笑いおじさんが、どうして「笑いおじさん」と言われているのかわかるエピソードも描かれました。
漫画の世界は笑い声が満ち溢れ、みんなとっても幸せそう。
越前さんも、笑顔でノートを閉じるのでした。

「はらちゃん、ちゃんと私は生きてます。この世界で。
大きくなんて変わらないけど、それでも、あなたと会うまでとは違います。
まだ、世界と両思いじゃないと思うけど。
でも、はらちゃん言ってましたよね 、いつか。
片思いは美しいんだって。
だから・・・・世界に片思いです」越前さん

 大好きなドラマでした。
純粋なはらちゃんの目を通して、この世界の輝きと美しさと醜さと残酷さを感じ、涙し、
そして、それでもこの世界で生きていきたいと思わせてくれた。
不思議で魅力的なファンタジーでありながら、現実を生きる人間への強いエールを感じました。
涙を流す度に、それでもまっすぐに世界を見つめ、強くなっていく、愛そのもののような存在のはらちゃんに励まされました。

 岡田恵和さんと、キャストとスタッフのみなさんで創り上げた完璧な世界に毎週酔いしれました。
忘れられないドラマになると思います。
どのキャストの方もすばらしかったけど、はらちゃんを生ききってくれた長瀬智也君の凄さを再確認しましたョ〜。
も〜わたしゃ、いったい何人の長瀬君に恋すればいいんだい?

 そして、今日気づいたけど、主題歌の『リリック』、作詞も作曲も長瀬君だったのね。
「泣くな、はらちゃん」の世界観を表現し、さらにその向こうを見せてくれた、すばらしい歌だと思います。

 そうそう、第一回目も最終回も延長一切なし!
そこにも岡田さんの連ドラへの心意気が感じられて、シビレました。

 終わってしまって、すごく寂しい。
でも、このラストなら登場人物たちの幸せな未来を想像しながら、見送ることができます。
本当にありがとう!このドラマは私の宝物だよ(T-T*)フフフ…

 第1話 あなたが笑えば、世界は輝くんです!
 第2話 恋したけど片思い
 第3話 両思いになる方法
 第4話 涙のバレンタイン
 第5話 もう会えないの?
 第6話 家族になりましょ
 第7話 ずっと一緒
 第8話 神様のナゾの真相
 第9話 2人が選んだ結末

うぐいす
私も、すぐにはらちゃんに会いたい。
でも、このドラマには続編を期待しません。
それぞれの未来を感じさせるこのラストで十分と思えるから。