これはNHKBSの「プレミアムドラマ」という枠で放送されたものです。
なんとな〜く見始めたんだけど、結構おもしろかったぞ。

 ちょっと荒みの入った久しぶりの成海璃子さん、
ジョギング同好会だけど文系男子高校生そのものの神木君、
情があって大人のユルミが感じられる笹野高史さん、
そして、場面をしっかりと締めてくれる松下由樹さんと石黒賢さん、
小暮写真館を中心にして静かに描かれる世界が心地よかった。

 ちょっと前までおじいちゃんが一人でやっていた築50年の「小暮写真館」、そこに引っ越してきた花菱一家の物語です。
家族構成は、父・秀夫(石黒賢)、母・京子(松下由樹)、高校生の長男でなぜか家族からもハナちゃんとよばれている英一(神木隆之介)、とっても賢い小学4年生の次男・光(加部亜門)、通称ピカちゃん。
そして、七年前に亡くなった妹のふうちゃんの仏壇が居間に置いてあります。
引っ越しを手伝ってくれてるのは、ハナちゃんの親友で、店子総合病院の御坊ちゃま、テンコこと店子力(堀井新太)。
家族ぐるみの長い付き合いが伝わってくる雰囲気ですョ〜

 ところで・・・・荷物が次々と搬入される傍で、ご近所のみなさが「出るんでしょ〜?」「モノ好きな」とか話しております。
ハナちゃんはまだ気づいてないけど、この家は小暮のおじいちゃんの幽霊が出るって噂ョ。

 でも、花菱一家は元気ハツラツ、このちょっと趣のあるアンティークな住まいが気に入っているようです。
古びた看板もはずさず、機材も仕様もそのまんま。
スクリーンの前に食卓テーブルを置いたりして楽しそう。
でも、そのせいで町内の方々は写真館が再開したと思っている。
なかなか、おもしろそうな一家ですな・・・(o^-^o)

 どうやら、この家に来たことで、花菱家に変化が訪れるようです。
中でも、ハナちゃんの日常は突然、忙しくなってしまいました。
小暮写眞館 (書き下ろし100冊)


 ハナちゃんは近所の女子高生・美土里(木下美咲)から、小暮写真館の封筒に入った心霊写真を渡されました。
なんでも、フリマで買ったルーズリーフに挟まっていたそうな。
「あの写真館に住んでるなら、責任とってよね」

 そげなこと言われても〜〜堯; ̄□ ̄A  たまたまあの家に来たってだけの平凡な高校生じゃのに・・
写真には、どこかの家の居間で夫婦とその息子らしき3人と、知り合いのおばさんみたいな人が喪服を着て写っていました。
そして・・・奥の台所に置いてある炊飯器の上に不自然に若い女の顔があった。

 ハナちゃんが、自分の部屋で、この唐突な展開に悩んでいると、いつのまにかピカちゃんが現れました。
で、写真に写っているカレンダーから5年前に撮られたものだと指摘。
「う〜ん・・地縛霊かな〜それとも、ただの浮遊霊かな〜?
けど、この中の四人に関係してるんだろうなぁ・・・」
さらに、心霊関係の本を何冊も持ってきてくれました。
「ハナちゃ〜ん、少し勉強した方がいいよ。
この世には科学では解明できない事だってあるんだから」

 ピカちゃん、できる!
なんか有名私立小学校に通ってるみたいだけど、おちゃめでかわいいキャラじゃないですか〜
おっとり兄ちゃんと、そんな兄にキュートにツッコミをいれる弟、そういう関係みたいですな〜
(* ̄m ̄)

 ハナちゃんは、心霊写真をホントの小暮写真館の人に返すことにして、テンコと一緒に仲介してくれた不動産屋を訪ねました。
須藤社長(笹野高史)は留守で、事務員の垣本順子(成海璃子)が対応してくれたんだけど・・・
にゃんとその女性は、ちょっと前に感じ悪い出会いをした相手じゃないですか〜
ハナちゃん達の家を「リフォームなんて気休め。住んだら壊れる」と断言しましたぞ。
さらに、あの家では小暮のおじいちゃんの幽霊がカウンターの所で店番しているという情報まで・・・・
ハナちゃんびっくりさ〜

 何か順子の独特の雰囲気に心霊関係に強いと思ったテンコは、あの心霊写真を見せてみました。
「泣いてるね、この女」順子
で、虫眼鏡で見てみると、確かに涙を流している・・・
「あんたたち、気が付かなかったの?」

 帰って来た須藤はハナちゃんたちが「幽霊」の話で来たと知ると、「でたの?」とわくわくしとる。
変なおじさん・・・(ー) フフ
無愛想な順子とのコンビネーションもいいわぁ・・・

 須藤は写真に写ってるのは三田さん一家だと教えてくれました。
手前に写ってるおばさんは、三田さんが信仰していた宗教関係の方らしい。
で・・・この三田さん一家はおととしの火事で3人とも亡くなってるんだって〜
「この女の呪いとかじゃないよね・・?」テンコ
「・・・・・・・(^_^;)」ハナちゃん

 ハナちゃんが帰宅すると、家を真っ暗にして、ピカちゃん達が楽しそうに心霊写真を撮っていました。
どうやら、ハナ以外は、みんな小暮さんの幽霊のこと知ってたようです。
「別にいいじゃない。すでにうちは、一人いるんだし」京子

 この家では情報が伝わるのが早いらしく、秀夫と京子はハナちゃんの心霊写真問題のことも知ってましたョ〜
三田家と写っている幽霊は誰なのか、なぜこんな悲しそうな顔をしているのか・・
写真を見つめていた京子はつぶやきました。
「何か苦しい思いでもしたのかしら・・」

 ハナちゃんは本格的に捜査活動を始めました。
フリマの主催者である蕎麦屋の半田さん(西尾まり)を訪ねたら、いろいろ教えてくれたぞ。
てか、フリマに出した宗教関係者の女性も、この写真を捜していたらしい。
この写真、撮った時には普通の写真だったのに、あとから顔が出てきたんだってーーー

「それだけでも気持ち悪いのにさ、何でそんな写真がルーズリーフに紛れこんでフリーマーケットに出されるのよ?気持ち悪くない?
まるで、写真に意志があって、自分から逃げ出したみたいじゃない?教会から。
その幽霊、供養されてお祓いされちゃうのが、よっぽどやだったのかしらね〜」半田
「はぁ・・・・」ハナちゃん
ハナちゃんは、この女の幽霊に操られているのか〜?

 ハナちゃんは、その新興宗教の本部、「神光真の園教会」を訪ねたさ〜
写真に写っていた野口(梅沢昌代)という女性と支部長さん(りりィ)が迎えてくれました。
いや〜この独特のなごやかふうの態度・・・張り付いた笑顔・・こわかね〜(llФwФ`)
半田さん、ハナちゃんみたいな若い子がふらふら行ったら入信させられるって心配してくれたけど、意外とうまいことやりましたよ〜
思っていたより機転も利くし、判断力も行動力もあるしさ〜、
何より、少年らしい健やかな探究心が気持ちいいよ。

 2人が幽霊の女性の素性を知っており、不自然な感じで写真を手に入れたがっていることを知ると、焼いたと嘘をついて渡さなかったぞ。
なんかバレたふうなのが不気味だったけど、深追いしないことにしたらしく、無事解放されました。
教会の門を出ると走り出すハナちゃん・・・( ̄∇ ̄;) よく耐えたよ。

 一人になったハナちゃんは写真を手につぶやきました。
「これであなたは自由です。
あそこじゃ、逃げ出したくなるのもわかります。
あなたはどうしたいですか?なんで泣いてるんですか?」

「本人もわからないんじゃない?」いつのまにか背後に順子が!
「うわっ!な、なに盗み聞きしてんだよ?」ハナ
「ここ、公共の場なんだけど。
教会に乗り込んだんだって?お姫様を救いだした騎士ってワケだ」順子
「べつにそんなんじゃねぇよ!てか、何でアンタが知ってんだよ?」ハナ
「店子力。何で大人しく返してこなかったのよ?」
「・・・・なぁ・・何で、この女の人泣いてるんだと思う?」
「その人たちか、その家だかに、何か思いがあるんじゃない?」
「人か家・・・・人と家・・・家族?」

 ハナちゃんは三田さんちがあった場所を訪ね、聞きこみをして回りました。
で、三田さんの両親はあの宗教にかなり入れ込んでいたこと、息子の真さんは結婚していたけど離婚したこと、さらに、あの幽霊はその元奥さんの理恵子だとわかりました。
 そして、須藤の情報網から、にゃんと、理恵子は生きていることが判明!
携帯番号まで入手してくれたので、彼女と直接会って、事情を聞くことができました。

 いや〜心霊写真っていうと死んでるとばっかり思ってたけど、生霊パターンとはね〜
理恵子さん(田中美里)と真さんの結婚は、彼女が入信していないという理由で三田家では許されなかったそうな。
それでも真を愛していた理恵子さんは結婚式もあげず、一緒に暮らし始めた。
でも、義母(根岸季衣)が毎日のように勧誘に来るようになり、心が休まる間がなくなり、真との関係もぎくしゃくし始めた。
そして、仕事でも大きな悩みを抱えていた理恵子さんは倒れてしまった。

 病気で臥せっている時にも義母は勧誘に現れた。
真さんは、両親側に立っており、彼女を守ってはくれなかったようです。

 これは、もう無理だよね。
うちもね〜父が宗教やってましたから、宗教には悪いイメージしかないスョ。
宗教があるために家庭内でどれだけ争いが起こったか。
誰かの幸せのためにある宗教が、他の人にとっては不幸になる・・なんか変な図式だけどさ。
それと、人を恐怖心に陥れて勧誘するってのは、間違ってると思うぞ。

 理恵子さんと別れた直後、真は火事で焼け死んでしまった・・・
「お通夜にもお葬式にも行ったの。そりゃあもう、白い目で見られたけどね・・・
(教会の人たちに)私が三田家に災いを運んできたって・・
仏の敵って呼ばれてたの、私。特に、この人に(野口)。
お葬式で私、泣かなかったの。
悲しいって思う私なんて、もうどこにもいないって思ってたのに・・・・こんなとこにいたんだ・・・」

 三田家での日々が辛すぎて、心に蓋をしてしまっていた。
愛した真さんの死を知っても何も感じなかった。そんな自分に嫌気がさしていたんじゃないのかな。
でも、こころの奥底で理恵子さんは泣いていたんだね。
大切なものを取り戻し、理恵子さんは笑顔で去って行きました。
「英一君、本当にありがとう」

 結局心霊写真ではなかったわけだが・・・
理恵子は言ってたそうな。
「でも、やっぱり、コレ、心霊写真よね。だって、コレ、過去の私の幽霊だもの」
幽霊と言い切れる理恵子は今は幸せなんですね。良かった、良かった・・・

「過去の幽霊か〜そんなものまで写っちゃうんだ〜」秀夫
「それだけ寂しかったのよ〜反対されて反対されて、やっと結婚できたのに家族って認めてもらえない。その上、責められたんじゃね・・・
うちも結婚反対されてたから、よくわかる。
最初っから嫌われたから、お母さんも好きになれなかったの。お父さんのお母さんのこと。嫌い返しちゃったの」京子
「息子さん・・親とは縁切れなかったんだね・・・」秀夫

 ハナちゃんの両親も結婚を反対されたらしく、両家の実家とは絶縁状態らしい。
秀夫は親と縁を切って、京子を選んだんだね。
でも、京子も複雑な思いだろうし、2人ともずっと心の奥に重しがあるような日々なんじゃないのかな・・・

 さて、心霊写真事件が落着したと思ったら、順子が線路に立って電車を止めるという事件が起きる。
慌てて須藤の元へ行ったら、怪我はなかったらしい。
順子が言うには睡眠薬と精神安定剤を飲みすぎて、電車を正面から見たくなって線路に降りたけど、ふら〜っと倒れちゃったらしい。

 もちろんハナちゃんは、そんな話は信じない。
「はっきり言いますよ。死のうとしてたってことじゃ・・・」ハナ
「それはそうなんだけどさ・・・・本人が電車が見たかったって言うんだから〜まず、それ、受け入れちゃいけないかな?」須藤
「だって、そんな危なすぎですよ!ホントに死んじゃったら、どうするんですかっ?!」ハナ
「だからって「君は嘘ついている。本当は自殺するつもりだったんだろ〜?」なんて問い詰めて、何かいいことあるかな?」
「・・・・・・・・」
「だから、女房と相談して決めたんだ。
順子ちゃんが言い訳するんなら、それを額面通り受け取って、そして、そんな危ないことをしちゃいけないよって言って対処しようって」
「・・・・・・・・あの人・・・家族は?誰かに知らせたんですか?」
「彼女、だいぶ前に家飛び出しちゃってるからねぇ・・・」
「だからって、こんな状態なのに誰にも知らせなくていいんですか?!親じゃなくったっているでしょ!親戚ぐらい」
「・・・・・・いるとは限らないんだよーー!英一君!
世間には、そこまで幸せじゃない人も・・・・いるんだよ」

 幸せに育った故に気づかないこともある。
英一は寝袋を持って、テンコの家に行きましたぞ。
子供の頃から二人は、時々、店子家の庭で野宿していたらしい。

「何か、あった?」テンコ
「いや・・・ないよ・・・・別にないけどさ・・・」ハナ
「ないけど?」
「ないけどさ、何か考えちゃってさ・・・なんつうか・・人って生きてることが耐えられないぐらい大変になっちゃうことあるのかなぁ・・とか。
普通に家族がいるとか、当たり前だって思ってることって、思い上がりなのかなぁ・・とか」ハナ

「この間の心霊写真の時、ST不動産の垣本さんがさ、写真の幽霊、「この女の人泣いてる」って最初に言ったじゃん。
でも、俺たちは全然気が付かなかった。ただ、心霊写真だーとか幽霊だーとか騒いでいただけで・・・・」テンコ
「うん・・・」
「そういう人の感情・・?
悲しいとか、辛いとか、そういうことのデータの在庫がさ、まだまだ足りないんだよ、俺たちはさ。
ハナちゃんは、それでも、俺より全然敏感だと思うけど・・・ハナちゃん・・・・」
「うん・・」
「おやすみ・・・」
「サンキュ・・・」
「どういたしまして」

 う〜ん・・・この二人の静かに信頼しあってる姿がいいよねぇ・・・・
2人とも、自分が恵まれた環境にいることも、未熟だということもわかっていて、それ以外のことをちゃんと知ろうとしている。
素直ないい子たちだよ・・・

 さて、ピカちゃんは、テンコに協力してもらって、またも小暮さんを撮ろうとしています。
「ピカちゃんはさ、小暮さんの幽霊とか、怖くない訳?」テンコ
「うーーーん・・・全然、怖くない訳じゃないんだけど・・・・・う〜ん・・・でも、いるなら会いたい」ピカ
ピカちゃんが、小暮さんを確認したがっているのは、ふうこちゃんと関係あるのかな・・・
京子のためにも、ふうちゃんの幽霊に会わせてあげたいのかねぇ・・・

 で、にゃんと、ついに小暮さんの心霊写真撮影に成功!
カウンターに座っている小暮さんがはっきりと写りましたぞ。
んが・・どうやら、コレはテンコの作った合成写真。
ハナちゃんが問い詰めると白状しましたョ〜

「いや・・ピカちゃんが、あんまり真剣だったからさ」テンコ
「ピカは、そんなに小暮さんの幽霊に会いたいのか?
何で小暮さんなんだろ・・・ふうこの幽霊に会いたいってならわかるけど」ハナ
「わかんないけどさ、ひとつだけ言っとくと、この写真本物だから」

 須藤社長から、本物の小暮さんの写真を借りたらしい。
小暮さんの心霊写真を見た須藤は「うわ〜良くできてるじゃな〜い」と満足げ。
写真を本物と思い込むピカを心配して怒るハナちゃんに言いました。

「生きてる者には、死んだ人が時々、必要になることだってあるんだよ〜
ぼかぁ、そういうの、とっても大事なことだと思うね。
僕はね、君の両親とピカちゃんにとっても感謝しているんだよ〜
写真館だよ〜あんなふうに残してくれてさぁ〜

この噂ね、小暮さんが亡くなって、すぐに始まったんだよね〜
出たぁ〜!見たあ!ってさぁ。ま、それも不思議はないんだよねぇ・・
だって、あの写真館は小暮さんの人生そのものだったんだから。
建物が残っている間は、小暮さんの魂はあそこに留まってるだろうなぁ〜って、むしろ納得してたぐらいなんだ」
「じゃあ、社長さんは、小暮さんの幽霊がいるって信じてることですよね?」
「世の中にはね、いろいろな人がいるから、いろいろな事が起こる。
中にはふし〜ぎなできごともある。うん、そういう世界観でこの商売やってます、みたいな…アハハ・・・
だからさ、英一君もあんまり小暮さんのこと怖がらないでやってよ」

 なんか、心霊現象を認めるって言うとアレだけど、小暮さんと今でも一緒に生きている感じなのかな・・
たまたま、死んだってことになってるけど、それで小暮さんへの思いが変わる訳じゃないもんね。

 家に帰って、ハナちゃんがピカちゃんに、あの心霊写真を本物と思っているか聞いてみると・・・
「本物だよ!テンコちゃんの気持ちは」だって。
さすが、ピカちゃん・・(ノ∀;`)

 って、ピカちゃんがくしゃみをすると京子たちは大騒ぎ・・
4歳だったふうこちゃんは風邪だと思っていたのに悪化し、インフルエンザ脳症で一晩のうちに亡くなったらしい。
京子は「子供を死なせた母親」「母親失格」と親戚中から責められた。
京子も秀夫も、その傷を抱えながら生きている。

 この家に来た事で、何かが動き、その傷が癒される日がくるのでしょうか。
須藤の「生きてる者には、死んだ人が時々、必要になることだってあるんだよ」という言葉が心に残りました。
死んでしまった者と生きている者の繋がりは、命が尽きると終わってしまうのか・・・
あの世とこの世で分かれてしまっても、絆は続いているのかもしれない・・・
その謎が解明された時、順子に笑顔が戻るのかも・・・

 てか、花菱家に入った強盗を小暮のおじいちゃんが懲らしめてましたよね〜?
守ってくれたのかな〜
そして、須藤から渡された謎のカモメの心霊写真、ハナちゃんは、その謎を解けるのか〜?
日常に潜むミステリーが楽しい♪
早く続きが見たいわ〜

 第二回 飛べないカモメ 
 第三回 縁側の涙
 第四回(最終回) 対岸の光

もぐら
一回目はいつも以上に長くなってしまう〜(´-ε-`;)
次回の記事は、この半分を目標に・・書きますわ〜