「吉本荒野」よ、どこへ行く・・・
「田子雄大」という名を捨て、命を賭けて家族を崩壊させた男。
君には沼田家の未来が見えているのかい・・?

 さて、今回の語り手は、しょうもない父親一茂(板尾創路)。
彼によると「順風満帆の人生」だったらしい。
東大には入れなかったけど、そこそこの大学に入り、一流企業に入社。
美人の妻と結婚し、2人の子供に恵まれた。
妻の実家が経営している「取引先とのトラブル」で営業から人事部へ異動したが、課長にもなれた。

 家庭教師の吉本先生(櫻井翔)が来た頃、浅海舞香(忽那汐里)という女性と知り合い、ときめきを感じたが、
そのせいで夫婦間に亀裂発生。
さらに、妻佳代子(鈴木保奈美)が株で1,000万もの損失を出し、来月中に返済できないと、この家を抵当に入れるはめになった。
この状況を立て直せるのは俺しかいない

 で、またしても横領ですョ。
リストラ予定の社員の退職金を水増し請求して1,000万を作るという・・・
なんでそういう発想になるのかねぇ・・・

 真実を見ない、見ようとしない男。
そもそも異動じゃなくて左遷だし、原因も人ごとのように「取引先のトラブル」と言ってるけど自分の横領が原因だからね。
でも、そう思い込んでいるからしょうがない。
他人にとっては現実が見えていないバカでも本人にはそれは「事実」になっているんだろうな。

 そして吉本と仲よさげに話している真希(忽那汐里)を見た慎一(神木隆之介)は彼女へ嫉妬混じりの不信感を抱き始めていた。
でも、一茂と会ってくれたことのお礼を言われただけ、慎一の普段の様子を聞けて嬉しかったという話を信じるのでした。
初めてできた信頼できる真希という存在を失いたくなかった。

 象徴的に挟まれる沼田家の食事風景。
この家のコントローラー・吉本が居てさえ、体裁を保てなくなっているのをそれぞれが感じている。
吉本から言われた言葉が胸にささり、今までのように演技を続けることができなくなっていた。
家の柱は抜け、ぐらぐらと揺らぎ、倒壊寸前・・・
家族ゲーム (集英社文庫)(仮) フジテレビ系水10ドラマ 「家族ゲーム」 オリジナルサウンドトラックEndless Game(初回限定盤)(DVD付)
 吉本と慎一の関係は険悪でありながら微妙な均衡を保っていた。
「ねぇ、俺とゲームしない?
君が無事に高校を卒業するできたら、君のいう事ひとつ聞こう」吉本
「茂之にやったやつですか。何でもいう事聞くって。
じゃ、「死ね」って言ったら?」慎一
「死ぬよ。あ、でもハワイに行ったらね」
「そこまでして行きたいんですか」
「生きたいよっ!「この木なんの木気になる来」見たいもん」  アレ、ハワイなんだ・・・
「わかりましたよ。じゃ、俺が中退したら?」
「その時はーー俺の言う事をひとつ聞いてもらおう」
「ハワイ旅行全額負担とか」
「・・・・・・いいねぇーーーー」

 さて、飛鳥(北原里英)は慎一の万引き写真を先生に渡してはいませんでした。
でも、腹の虫が収まらず真希のことでいちゃもんをふっかけております。
飛鳥にしてみたら、真希のせいで慎一が変わり、自分が捨てられたと思っているようだけど、慎一は正直になっただけ。
飛鳥が自分自身にではなく優等生で陸上部のスターというブランドに惹かれていることもわかっていました。

 部下からリストラ社員の退職金振り込みが完了したという報告を受けた一茂は横領した金で1,000万の損失を補填。
そのことを佳代子に報告するのでした。
「お前は何も心配するな。大丈夫。これで元通りだ」

 「元通り」ってなんだよ・・いつが「元」なんだよ・・
壊れた部分は取り外して付け替えれば何事もなかったことになる。
何故そうなってしまったのか、どうすれば良かったのかなんて考える必要はない。
だって、自分はまったく悪くないんだから。
今回はりっぱな家を失うのが嫌だから動いただけ。

「そんな簡単に家族の絆が失われる訳ないでしょ」一茂
「ですよねーー絆があれば・・・の話ですけど」吉本
この男はいつでも見たくないことを見せようとする。

 真希の家族が住んでいた場所で再度聞き込みをした慎一は、隣人から立花家には娘はいなかったという情報を聞き、愕然とする。
真希の言い訳は、証言した人は真希の家を取り壊した後に越してきたというもので、慎一は受け入れるしかなかった。
真希は慎一から学校はやめないと聞くと安心し、笑顔で去って行きました。
でも、その日から彼女とは連絡が取れなくなった。

 その後、学校側から親子揃って来るよう連絡が来たと吉本から告げられ、青ざめる佳代子と慎一。
誰にも言っていないけど、佳代子も慎一の万引き写真見てたからね〜
ビビる二人に吉本も同行したけど・・・じつはコレは吉本の引っかけ。
単なる進路指導の呼び出しだったのよね〜
先生からは何も言われてないのに、言い訳する流れで自首するはめになるところだったよ・・

「(万引きの件)やっぱり知ってたんですねぇ・・」吉本
「・・・・・・」佳代子
「いいお母さんもって良かったねぇーーー万引きしても何も言われないなんてさぁーー
お店に謝罪に行く前に、もっとやる事あるんじゃないですか」吉本
「・・・・・・」佳代子
「俺たちを弄んでそんなに楽しいか?」慎一
「君が「だったら辞めてやるーー!」って言ってくれたら、もっと楽しめたんだけどな〜」吉本

 この期に及んでも佳代子は何も言えない。
子供と向き合うのが怖い。どう導いていいのかもわからない。

 その頃、一茂はバカにしていた部下からクビを勧告され、1,000万の返還を要求されていました。
もちろん、退職金はなし。
それでも負け惜しみだけは残す一茂・・・
「いい気になるなよ。俺はまた這い上がってみせる」
「できる訳ないだろ。あんたみたいなポンコツ、誰が雇うかよ」部下

 かつてリストラした社員に投げつけた言葉が自分に返ってきた・・・
「お疲れ様でしたあ!泥沼田課長」部下
この時になって一茂は社内で自分がそう呼ばれ嘲けられていたと知ったのです。

 そして、茂之(浦上晟周)も・・・
かつて自分をいじめていた山尾をへのいじめに加担していた。
いじめがどんなに辛い事かわかっているはずなのに、周りの声や流れに負けて簡単に暴力をふるうという・・・
人をなぐった手の痛みを感じながらも、流れに身をまかせようとしている。

 家の前のごみステーションで酔いつぶれていた一茂が茂之によって連れて来られ、家族が揃いました。
吉本はそんな一茂に水をかけて覚まさせると、家を出ていくので佳代子に貸していた100万円を返すよう要求。
もちろん、そんなお金はない。
一茂からクビになった顛末が知らされました。
「家族のためにやったんだよお!」

「ははははっ!最後の最後までやってくれますねぇ〜。期待を裏切らないな〜
じゃ、この家をもう売るしかないですね」吉本
「そんな簡単に言うなよ。まだ手はあるはずだ」一茂    
ねぇよ(д) ないから、吉本が佳代子の実家に頼んだんじゃん

「だいたいこんなりっぱな家、あんた達にはもったいないんだよ。身の程わきまえないと」吉本
「おい!」一茂
「(一茂を指さし)まだ面子!(佳代子を指さす)まだ遠慮!(慎一へ)まだ演技!(茂之へ)まだ変わらない!
せっかくいろいろ世話してやったのに、結局、何ひとつ学習しない!
ホント、救いようのない家族だな・・・
まだ気づきませんか?!」吉本

 ここで久々に拡声器登場。
吉本によるネタバラシが始まりました。
まずは一茂。
浅海舞香は自分の手の者で、出会いもその後の接触も吉本の指示だったと知り、呆然・・・

 そして佳代子。
不信感が芽生え始めた口紅付のワイシャツ、そもそも、それは吉本の仕込みだった。
近所の主婦に一茂の浮気お知らせメールを送ったのも吉本。

 さらに慎一。
HPも管理人の真希のプロフィールもすべて偽造。
「薄々気づいてたんだろう?立花真希が俺と繋がってるんじゃないかって。
でも、君は信じたかった。裏切られたくなかった。
胸がキューンとなったり、締め付けられるように苦しかったりーーーヒヒヒ!ホホホ!
いいねええええーーー!ハハハ!!」吉本

「・・・・どうしてこんなことを・・・」慎一
「挫折だよ。
人を信じることの素晴らしさと裏切られた悲しみ、そして恋愛のときめきと失恋の苦しみ、
そういうものを教えてあげようと思ってねーーー。いい経験になったでしょ?」吉本

 殴りかかろうとしたけど、ケンカなれしていない慎一はあっと言う間に倒されちゃった・・
「八ハッハッハッハーーー!!
み〜んな騙されてたって訳だ!この俺にぃ〜ハッハッハッハ!
でも、こ〜んなひどい結末は予想していなかったよぉ〜
ギャンブル初心者が株に大金注ぎ込んで大損。あの95万までは俺の想定内だった。
でも、何を血迷ったか1,000万まで借金しちゃうんだから、びっくりしたよーー
しかも、せっかく俺が実家に掛け合ってやったのに、それを反故にしてして、
横領なんてバカなことやらかした挙句、会社クビになって・・・
ホント、

どこまで崩壊させれば気が済むんだよ?!

この最悪の結末はアンタ達自身が招いたんだ。
沼田家は壊れるべくして壊れたんだ」吉本

「お前の目的はいったい何だ?」一茂
「もちろん茂之君と慎一君の教育です。
家庭崩壊はその環境作りの一環です」吉本
一茂によってクビを言い渡された吉本は大きな荷物を引きずり家から出て行きました。
「それではみなさん、さようならーー!」

 吉本劇場第二部終了。
おいかけてきてどこまで自分を騙していたのか尋ねた茂之に吉本は言ったさ。
「真野さくらを買収したところまでかな〜
後は、お前が全部自分でやったことだ。
園田と仲直りできたのも、三井・市原・竹下が「仲間に入れてくれ」って言ってきたのも。
いじめ」主犯だった山尾を、今度はお前がいじめていることも!」
「・・・・!」茂之
「やっぱり、お前はダメダメの生徒だったよ」吉本

 吉本が去った沼田家・・・
それぞれが、自分の弱い部分を露わにされて呆然としておりました。
でも、これが、あるがままの姿。
手にしていたと思っていたものは、すべてまぼろしだった。
それぞれが見たいものだけを見て、真実から目を背けてきた結果だった。
 
 一茂と佳代子は初めて腹の中をぶつけ合いました。
でも、お互いに自分がどんなに大変だったか訴え、相手を責めるだけ。
慎一も自分の悪事を暴露。
親の期待に応えるために優等生を演じる辛さを吐き捨て、一茂達に対して自分達には関心もないし親の務めを果たす気がないことを断罪しました。

「おい!親になんて口のきき方してんだ?!」一茂
「だったら、もっと、親らしいことしてみろよ!!」
「お前たちが生活できるのは誰のおかげだと思ってんだ?
社会に出て働いたこともない人間がいっぱしの口叩くんじゃないよ!」一茂
「・・・・・・・ふふふっ・・・クビになったくせによく言うよ。
ずーーっと俺のことクズ扱いして、ちょっと成績上がったら手のひら返して、
どうせ会社でもそんなふうだったんだろ?だからクビになったんだよ!」茂之
「うわーーー!沼田家一の問題児に確信を突かれたーー!」慎一

うるさい!!
どいつもこいつも好き勝手いいやがって!
だいたいな、お前の教育がなってないから、こういうことになるんだよ!」一茂
「やっぱり私に押し付けてるじゃない!」佳代子

 どこまで続くぬかるみぞ〜〜
自我を守るためだけの言い争い・・・
「そんな二人に育てられた俺たちは・・・もう・・被害者だよ!」慎一
「そういう兄ちゃんだって甘えてるだけじゃないか」茂之
「は?!」慎一
「優等生をやめる勇気が無かったから万引きなんかに走ったんだろ」茂之
「はあ?お前の言うセリフかよ。
あのな、デキの悪い弟を持って、こっちはどんどんどんどんプレッシャーがかかってたんだよ!
わかんねぇのかよ?!」慎一
「俺だって別に好きで落ちこぼれた訳じゃない。
兄ちゃんと比較なんかされなければ、もっと普通に生きられたんだよ!」茂之
「何でもかんでも人のせいにするな!」一茂
「お父さんだって人のせいにしているじゃないか。お母さんだって。兄ちゃんだって!
こんな家族だったから、吉本荒野に潰されたんだろ!
こんな家族いらないよ
」茂之

 それだけは、全員の一致した考えだった。 
言えば言うほど自分の醜さが露呈するだけ。
この家庭は、からっぽだったということを実感するだけ。

「これが私達の本当の姿よ」佳代子
「先生の言うとおりだ。この家は壊れるべくして壊れたんだよ」茂之
「清々するよ。こんな見栄えだけの家。上辺だけの家族・・・
こんな家族、崩れちまえばいいんだよ・・」慎一

 佳代子が食器を床に叩きつけて割り始め、一茂も居間を破壊し始めた。慎一も。
茂之はペンキで塗りつぶし始めた。
ガシャーン!バシャーン!!ドン!ガン!バキバキ!
家庭が家族によって破壊されていく音・・・・

 翌日から、家庭は完全に機能を停止した。
荒れ果てた居間の風景はそのままひとりひとりの心象風景だった。
慎一は学校を辞めてきたし、茂之も学校へ行かずゲーム三昧。
佳代子は思う存分一人の世界に閉じこもる。

 その頃、吉本は任務の完了した真希に感謝を伝え、去ろうとしていました。
「これからどこへ行くんですか?」真希
「・・・・・・・」吉本
「お元気で・・・・また会えますよね?田子先生・・」真希
「俺は吉本荒野だ」
「私には、中学校にいた頃からずっと、田子雄大先生ですよ」
「・・・・・・・」吉本
「・・・・・さようなら」真希

 真希は吉本の生徒だったんだね。
こんなことに協力してくれるってことは、彼のことを信じ切っているから。
彼女にとってかけがえのない大切な人だから。

 なぜ彼が「田子雄大」という名を捨てて、生徒を死に追いやった「吉本荒野」を名乗っているのか・・・
それは、来週明らかになるようです。

 やはり、これは沼田家の闘いであると共に、「吉本荒野」の闘いでもある。
沼田家再生が、その再生への道を作った吉本荒野への救いになるのかもしれない。
まだ、道は遠いけれど。

 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話
 第7話 第9話 第10話(最終話)

br_banner_sumire

ふぅーーε=( ̄。 ̄;) 気づけば6月。
最終回が近づいております。ドキドキドキドキ・・・・
「Endless Game」が脳内でエンドレスに再生されております。
早く止めておくれ〜!