さて、ついに、アキがユイ(橋本愛)と対峙する時が来ました。
で、『海女カフェ』行ってみたら、舞台に座ってマニキュア塗ってるべ・・・・


『これは、どういうつもりだ?夜中にわざわざ呼び出して・・・
爪が乾くまで待てって事か?』


「あの・・・」アキ
「懐かしい?」ユイ
「あ・・・んだな。4か月しか経ってねぇのに、もっと長く行ってた気もする」
「ここでイベントやったよね。何だっけ?」
「『海女〜ソニック』だ」
「そうそう、テレビで生中継もされたよね」
「んだんだ!楽しがったよね!」
「全然。楽しくなかった。私は全然。あんなの、消したい過去」
忙しくて帰ってこれないって聞いたけど」
「あぁ、何か暇になっちゃって・・・・一人で正月迎えんのも寂しいし。
「お父さん、退院したんでしょ?」
「うん?あぁ、そうみたいだね。
家帰ってないの、最近。友達んちとか泊まり歩いてるから」
「じゃあ来れば?東京おいでよ。みんな待ってるよ!」 
  
 ちょっと待て、アキ。急ぐな。事はそんな単純じゃねぇぞ。

「『みんな』って誰?」ユイ
「水口さんとか太巻さんとか、あとメンバーも会いでぇって!」アキ
「フフッ・・・『メンバー』・・・」
「沖縄の子は駅で会ったべ?あと宮城の子も・・」
もういいわ!携帯の写真見せようとしたけど、バシッとやられちゃった・・
もういい・・やめた!行かない。やりたくない。
もう、アイドルとか、ど〜でもいい。関わりたくない」
「・・・・・・大丈夫だよ。
みんな性格いい子だし、ユイちゃんの事センターにふさわしいって言ってるよ」
「諦めた訳じゃなくて、冷めたの、完全に。だって、ダサいじゃん」
「ダサい?」
「ダサいよ〜あんなの。オタク相手に生足出して媚売って、
真ん中に立って、それが何なの?
『暦の上ではディセンバー』?だから、何?
『絶滅危惧種 下町アイドル』?知らねぇよ!     ちゃんと知ってるんだ・・・・
その下でしょ?要するに。
ダサいアメ女の、ダサい妹分がGMTな訳でしょ。ウケる。
今となってはぁ〜あんなものに夢中になってた自分が
恥ずかしいっていうか。もう、汚点だよね。
昔の自分を知ってる人に会うのが本当に嫌。
『ミス北鉄』とか、ホント無理。勘弁してほしい!

 アキ、ユイちゃんは確かに変わっちまった。
全身で私は変わったんだよ!って表現している。
でもね、芯の部分は変わっちゃいない。
いろんなことがあってユイは自分があまちゃんだったって知ってしまった。
無邪気にアイドルになれると信じていた、昔の自分自身に腹を立てているんだ。
若くても、きれいでも、人生の波は押し寄せる。
その波と今、ユイは戦っているんだ・・・


連続テレビ小説「あまちゃん」オリジナル・サウンドトラックピアノピース1013 あまちゃん オープニングテーマ 作曲 大友良英
「そりゃ、ねぇべ・・・」アキ
「せいぜい頑張ってよ。応援してますんで」ユイ
そりゃ、ねぇべよ!ユイちゃんあんまりだ!
ずっと待ってたんだぞ、ユイちゃんの事。『必ず行ぐ』って。
『すぐ行ぐ』って言うから、待ってたんだぞ!
その言葉だけを、ずっと信じてたんだぞ。
それなのに何だよ!冷めたって。やめたって。
おら、何のために東京で、奈落で、風呂もねぇ合宿所で・・・

「知らねぇし」

ダサい?
そんなの知ってるよ!やる前から、ダサいと思ってた!

ユイちゃんが『アイドルになる』って言いだした時から!
ダサいから聞こえねぇフリしたんだぞ。
そしたらユイちゃん、もう一回言ったんだぞ!

「『私のせいだ』って言いたいの?」
「違う!」
「じゃあ、何!?アキちゃんは、何でやってたの!?」
楽しいがらに決まってるべ!
ダサいけど楽しいがら、ユイちゃんと一緒だと楽しいがら、
やってたんだべ!

ダサいぐらい何だよ?!我慢しろよ!

東京で、おら、嫌というほど思い知らされた。
みんなが待ってたのは、おらでねくてユイちゃんだって。
初日から、その調子だった。いくら、おらだって傷ついた。
逆だったら、いがったのにって・・・」
「は・・?逆?」
「おらでねくてユイちゃんが東京さ来ればいがったのにって。
そしたら、みんな喜ぶしユイちゃんの夢も叶う・・・」
そんな事軽々しく言わないでよ!
ユイはあの切符を破り捨てちまった・・・・
母さん蒸発して、病気の父さん置いて
いける訳ないでしょう!?

退院したからって安心できない・・・再発のおそれもあるし。
母さんいないし、兄貴一人に任せる訳にはいかないでしょ。
分かる?アキちゃんみたいに気楽な身分じゃないの。
代わってほしいのは、こっちだよ

「お母さん・・・帰ってこないよ」アキ
「え?」ユイ
「ごめん・・・」
「帰ってくるよ、必ず!」
「ごめん。だけど、おらだって・・・
おらだって、必死に踏ん張って這い上がろうとしてんだ。
気楽な身分だなんて言われだぐねえ!

「40位の繰り上げ当選のくせに自慢しないで!」
「自慢じゃねえ!それが、おらの現実だ!
ダサいなんて、そんなの、自分が一番分がってる。
どんだけ不幸か知らねぇが、
ここで過ごした思い出まで否定されたら、
おら、やってらんねぇ!


 ごめんよ、ユイ・・・
ユイにしてみたら、アイドルの世界で頑張れるアキが羨ましくて、
妬ましくて、あまちゃんに思えて。
こっちの世界に引きずりこみてぇぐれぇだべ・・
でも、アキにとっては、ユイと過ごしたあの時間が支えだったんだ・・・
何ものにも代えがたい、大切なお守りだったんだ。
アキもアキなりに戦っているんだよ・・・


 その頃、『梨明日』では、いつものメンバーで、退院した功先生(平泉成)のお祝いが行われていました。
倒れて以来、初めてビールを口した功先生は、本当に旨そうに飲んでいた。
笑顔で健康の大切さをみんなに教えていたけど、先生はよしえさん(八木亜希子)の事を知っていたんだ。

「まさかね、自分が「要介護」状態になるとはね。
まぁ、ホントに、家族には迷惑かけた。特に、ユイにはな。
「奥さんからまだ連絡ないんですか?」   ちょっ!いっそん!!('〇';)
「駄目駄目〜先生。
それ、私、まだ知らない事になってるんだから!まっ、知ってんだけどね」功先生
「えっ!?」みなさん
「言わないんですよ、こいつが。なかなか・・・
『母さんどうしたの?』って聞いても『いや、リフレッシュしに温泉行ってる』とか、
『同窓会だ』とか、そんなバカなって話ですよ。
それまで、毎日来てたんだから。
いくら死にかけててもね、分かりますよ。それぐらいは。ハハハハハッ」功

「言えねぇだろ。バレてるって分かっててもさ」ヒロシ(小池徹平)
「倒れる前からね〜その兆候があったような気もするんだ。
バカだなぁ・・・何もできなくても、全然いいのに。バカだよ!」功
「心配すんなよ、親父。そのうち、フラッと帰ってくるよ」ヒロシ
「ねっ?」春子
「ハハハハッ」功

 ヒロシもすっかり大人になったな。
まだ頼りないとこあっけどよ、りっぱに父親を守っていこうとしている。
功先生とヒロシが帰った後、みんな、しんみりしちゃったさ・・・


「結局、おらたちはどうしたいんでしょうかね」いっそん(皆川猿時)
「どうした、いっそん。切ねぇ顔して」
「ユイちゃんを、おらたちはどうしたいんでしょうね」いっそん
「おい、変な事言ったら、ぶっ飛ばすぞ!」大吉(杉本哲太)
だって、東京さ行ぐって言ったら切なくなるし、
行けなくなっても切なくなるし!

なんとかしてあげたいけどぉ・・おらたちにはどうしてあげる事もできねぇや。
ただ、ここで切なくなってるだけなんですよね〜」いっそん

「分がる。この距離は永遠に縮まらねぇんだ」勉さん(塩見三省)
「おらたちにとって、ユイちゃんって、結局、何なんでしょうね」いっそん
「アイドルだべ」大吉
「んだ。アイドルに決まってるっぺ?」吉田(荒川良々)
「ふ〜ん、アイドルか?」菅原(吹越満)
「アイドルなんでしょうね・・・」いっそん

 聞こえるかい?ユイ。
この、スナックの片隅でユイのことをアイドルだと心から思っている男たちがいるよ。
わたしゃ、何度でも言うよ。
アイドルはなりたくてなるもんじゃねぇ。人の思いがアイドルを創るんだ。


 ユイは一人で駅の待合室にいました。

「あっ、ユイちゃん?今、お父さん、タクシー乗って帰ったよ」春子(小泉今日子)
「・・・・・・・・・」ユイ
「どうした?ユイちゃん。中、入ればぁ?」
アキちゃんを傷つけちゃった・・・
私・・・アキちゃん、傷つけちゃった・・・」
「どうした?大丈夫大丈夫。どうした?どうした?」

 春子に抱きしめられ泣き続けるユイに、おばちゃん、ほっとしたよ・・・
春子は本当のユイを見ていてくれる。
こんな自分に一番戸惑っているのはユイだって、わかっていてくれる。
急がなくていいんだ。
でも、すこし素直になってごらん。アキにとってもユイは永遠のアイドルなんだよ。


 第1週(第1話〜第6話) おら、この海が好きだ! 
 第2週(第7話〜第12話) おら、東京さ帰りたくねぇ
 第3週(第13話〜18話) おら、友達ができた! 
 第4週(第19話〜第24話) おら、ウニが獲りてぇ
 第5週(第25話〜第30話) おら、先輩が好きだ!
 第6週 おらのじっちゃん、大暴れ
 第31話 第32話 第33話 第34話 第35話 第36話
 第7週 おらのママに歴史あり 
 第37話 第38話 第39話 第40話 第41話 第42話
 第8週 おら、ドキドキがとまんねぇ
 第43話 第44話 第45話 第46話 第47話 第48話
 第9週 おらの大失恋
 第49話 第50話 第51話 第52話 第53話 第54話
 第10週 おら、スカウトされる!?
 第55話 第56話 第57話 第58話 第59話 第60話
 第11週 おら、アイドルになりてぇ! 
 第61話 第62話 第63話 第64話 第65話 第66話
 第12週 おら、東京さ行くだ! 
 第67話 第68話 第69話 第70話  第71話 第72話
 第13週 おら、奈落に落ちる
 第73話 第74話 第75話 第76話 第77話 第78話
 第14週 おら、大女優の付き人になる 
 第79話 第80話 第81話 第82話 第83話 第84話
 第15週 おらの仁義なき戦い 
 第85話 第86話 第87話 第88話 第89話 第90話

br_banner_kingyo