2010年暮れ、『潮騒のメモリー』のレコーディングが行われました。
歌詞を渡された時のアキ、春子、水口の、それぞれ思うところある表情が印象的でした。
で、テイク5まで、歌ってみたんだけど、普通〜な感じで、うまからずまずからずだったのかしら・・?
みなさん、無反応・・・

 というか、アキ(能年玲奈)が歌っている姿を見ると、春子(小泉今日子)は、やっぱり過去の自分を思い出してしまうさ〜


 そして、荒巻(古田新太)は・・・   
ゞ( ̄∇ ̄;)オイオイ、ずっとメール打ってるやないか・・・・
そんなのを春子が見逃すはずがねぇ・・・

「どうですかね?
今のところ、テイク3の前半と中盤はテイク4が良かったかなとは
思うんですが・・・」河島(マギー)
「うん、いいんじゃないですか?」荒巻
「ちょっと、何なのよ、さっきから、チラチラ時計見たりメールしたり・・・
どうでもいいの?早く帰りたいの?次に何か入ってんの?ふざけないで」
春子
「座りましょう、一回」水口(松田龍平)
「初主演映画の主題歌なのよ。一生に一度の事なのよ。
アキにとっては人生を左右する大事な曲なんです。真面目にやって」
春子

 いつもみたいに感情的にではなく、落ち着いて静かに伝えようとする姿に、
やはり、春子にとってこの歌は過去になりきれない特別なものだということが伝わってきたさ。


「それじゃあ、もう一遍歌ってみますか」荒巻
「はい」アキ
「アキちゃんじゃなくて、社長」荒巻
「え?」春子
「この歌、歌えるでしょ」荒巻
「冗談じゃない。何で私が・・・」春子
「冗談じゃないですよ。本気ですよ。歌唱指導は我々もできますけど、
この歌のお手本示せるのはあなただけですよ」荒巻
「いやいやいや、太巻さん、さすがにそれは・・・」河島
   
 河島、あの時の春子の手紙、ホントに読んでなかったのね。

「おらも聴ぎでぇ」アキ
「アキちゃん・・・」水口
「もともと、おらの原点はママが歌った『潮騒のメモリー』だ。
ママの歌聴けば、何かつかめるかもしんねぇべ」アキ

 春子はブースへ入って行き、ヘッドフォンを付けました。
「アキ、一回だけだからね。失敗してもやり直さないから。
お願いします」春子

 うわーーードキドキするぅーーー(^◇^;)

NHK連続テレビ小説 あまちゃん 能年玲奈 featuring 天野アキ 完全保存版春子の部屋~あまちゃん 80's HITS~ビクター編春子の部屋~あまちゃん 80's HITS~ソニーミュージック編
潮騒のメモリー(初回限定紙ジャケ仕様~アナログEP風レトロパッケージ)連続テレビ小説 あまちゃん iPhone5 専用 カスタムカバー (ハードケース) じぇじぇじぇ!
♪「来てよ その火を 飛び越えて」
♪「砂に書いた アイ ミス ユー」 

 
 何だろう・・・
春子がこの場所で歌っているところを見ているだけで泣けてくる・・(ノω・、) ウゥ


♪「北へ帰るの 誰にも会わずに」
♪「低気圧に乗って 北へ向かうわ」
♪「彼に伝えて」


 アキは春子の歌声を一瞬も聞き逃すまいと、その姿と共に心に焼き付けております。

「似てるなぁ・・・!鈴鹿ひろ美そっくり〜!」河島
「えっ、河島さん、ご存じなかったんですか?」水口
いや〜私も河島は知ってて黙ってくれてるんだと思ってたよ( ̄∇ ̄;)
「うん?何が?」河島

 そこに・・・鈴鹿さんが来たぞ・・・(゚〇゚;)

「おはよう!」
「おはようございます!」河島
「じぇじぇ!」アキ
「ど・・・どうしようヤバイ!ヾ(・ω・`;)ノ」水口
「いいんだ水口。俺が呼んだんだ」荒巻
「え?」水口

 春子は、まだ鈴鹿さんに気づかず歌ってるよ・・・
その春子を鈴鹿さんは呆然と見ております。
鈴鹿さんにとっては、わかっちゃいるけど存在の見えない幽霊みたいなもん
だったのかもしれない。
その幽霊が、今、目の前にいて、あの歌を歌っている。


「ずっと打ち明けられないまま、時間がたってしまいました。
もう・・・もう・・・・とっくにご存じだと思うんですが、
歌・・・歌を差し替えてしまいました」荒巻
「・・・・・・・」鈴鹿

 そして、ブースの中の春子が鈴鹿さんに気づいて、歌うのをやめました。
この時の春子の、すまなそうな悲しそうな顔・・・
そして、そんな春子の目を見て、覚悟する鈴鹿さん。
二人の、この瞬間の言葉のないやりとりがすばらしかった・・


「どうして、今更?」鈴鹿
「分かりません。
だまし通す事もできましたし、鈴鹿さんが騙され続ける事を
覚悟していた事も知っています。
だから墓場まで持っていこうと思っていました。この子に会うまでは」荒巻
「じぇ。お・・・おらが?」アキ
「そうだよ。お前が、天野をスカウトして俺に会わせるから、こういう事になったんだ」
「あっ・・すいません」
「『あっ、すいません』って、もうちょっと声張れよ」荒巻   
 春子は扉の外で聞いております
すいません。・・・っていうか、鈴鹿さんは知ってたんですか?」水口
「・・・・・・・・」鈴鹿
「知ってましたよね?」アキ

「いつからですか?」アキ
「ん?・・・・いつ?・・・・いつかしら・・・
ず〜っと前のような気もするし・・・今のような気もするし・・・」鈴鹿

 鈴鹿さんも、ずっと苦しかったんだべな・・・大切な初主演映画の曲だもの。
他人の声と自分の声がわからねぇはずないべ。
春子にとって『潮騒のメモリー』は傷と共に思い出さずにはいられない曲だったけど、
それは鈴鹿さんにとっても同じ。
会ったことはない自分の声の主への申し訳なさと、ズルをしているような居心地の悪さをずっと感じてきたんじゃねぇのか・・
でも、だからこそ鈴鹿さんは女優として必死で頑張ってきたのかもしれねぇ・・
春子と鈴鹿さんはずっとお互いを意識して生きてきたんだろうな・・


 春子が入って行くと、鈴鹿さんは立ち上がって指をさしました。

「あっ!フフフッ、私だ〜〜!」
「・・・・・・・」春子
「ごめんなさいね・・・・
私のせいで表舞台に出られなかったんですよね。ごめんなさい」鈴鹿
「やめて下さい・・・そんなんじゃないですから」春子
「俺が、君に声をかけなければ・・・・申し訳ない。春ちゃん」荒巻

 あの時と同じように「春ちゃん」と呼んだ荒巻さん・・・
辛い記憶になってしまった、あのレコーディングの時が、何かが溶けたように
優しい時間に変わっていく。
マイクの前に立った時の弾む心、緊張感、聞こえてくる自分の歌声・・・
影で歌っている時ですら、いつだって歌っている時の春子は幸せだった。


「・・・・・・・歌いなさい、アキ」春子
「え?」アキ
「ママ、歌ったよ。今度は、あんたの番でしょ。早く!
「・・・・うん」

 笑顔でアキを見つめる春子の隣に、同じように微笑んだ鈴鹿さんがいました。

♪「来てよ その火を 飛び越えて」
♪「砂に書いた アイ ミス ユー」
♪「置いていくのねさよならも言わずに」
♪「再び 会うための約束もしないで」
♪「北へ行くのね ここも北なのに」


「感謝しなくちゃ」春子
「え?」鈴鹿
「アキのおかげで鈴鹿さんに会えました」
「フフフッ・・・いい娘さんね」
「フフフッ・・」

 過去のすべてを洗い流すような、アキの透明な歌声。
「過去」と「現在」を繋いでくれた『潮騒のメモリー』が「未来」に向かって
羽ばたいて行く希望を感じさせてくれた瞬間でした。
やっと終わった。そして、始まりだね。


♪「来てよ その火を 飛び越えて」
♪「夜空に書いた アイムソーリー」
♪「来てよ その川飛び越えて」
♪「三途の川のマーメード」
♪「友達少ない マーメード マーメード」
♪「好きよ 嫌いよ」


 レコーディングからいきなり試写会へ、そして主題歌の流れる映画のラストへ・・
この流れにじ〜んときたよ。
そして、それぞれの思いが込められた表情にぐっときたさ。
寂しそうだけど満足げな鈴鹿さん。
涙が止まらない荒巻さん。
何か静かに決意をしたような春子。
まっすぐに未来を見つめているようなアキ・・・

 北三陸から始まった物語が落ち着くところに落ち着いて、ほっとしています。
やっぱりクドカンはすごいや・・・
このピリオドから、また始まっていくんだね。
あと1ヶ月。心してついていきますョ〜


  2015年追記

 「潮騒のメモリー」という曲から始まった、それぞれのドラマと傷・・・
それが時を経てアキという小さな台風に巻き込まれ、バラバラだった点と点が、
ひとつのまっすぐな道になる。
気づけば癒され、みんな過去の呪縛から解かれ、未来を清らかな気持ちで見つめている。
これがアイドルの力なんだな。
無意識に回りのひとを変えていく。
見ているおらたちの心にもみずみずしい空気が流れていく。
ほんとにてぇしたもんだと思います。


 第1週(第1話〜第6話) おら、この海が好きだ! 
 第2週(第7話〜第12話) おら、東京さ帰りたくねぇ
 第3週(第13話〜18話) おら、友達ができた! 
 第4週(第19話〜第24話) おら、ウニが獲りてぇ
 第5週(第25話〜第30話) おら、先輩が好きだ!
 第6週 おらのじっちゃん、大暴れ
 第31話 第32話 第33話 第34話 第35話 第36話
 第7週 おらのママに歴史あり 
 第37話 第38話 第39話 第40話 第41話 第42話
 第8週 おら、ドキドキがとまんねぇ
 第43話 第44話 第45話 第46話 第47話 第48話
 第9週 おらの大失恋
 第49話 第50話 第51話 第52話 第53話 第54話
 第10週 おら、スカウトされる!?
 第55話 第56話 第57話 第58話 第59話 第60話
 第11週 おら、アイドルになりてぇ! 
 第61話 第62話 第63話 第64話 第65話 第66話
 第12週 おら、東京さ行くだ! 
 第67話 第68話 第69話 第70話  第71話 第72話
 第13週 おら、奈落に落ちる
 第73話 第74話 第75話 第76話 第77話 第78話
 第14週 おら、大女優の付き人になる 
 第79話 第80話 第81話 第82話 第83話 第84話
 第15週 おらの仁義なき戦い 
 第85話 第86話 第87話 第88話 第89話 第90話
 第16週 おらのママに歴史あり 2
 第91話 第92話 第93話 第94話 第95話 第96話
 第17週 おら、悲しみがとまらねぇ 
 第97話 第98話 第99話 第100話 第101話 第102話
 第18週 おら、地元に帰ろう!? 
 第103話 第104話 第105話 第106話 第107話 第108話
 第19週 おらのハート、再点火 
 第109話 第110話 第111話 第112話 第113話 第114話
 第20週 おらのばっぱ、恋の珍道中 
 第115話 第116話 第117話 第118話 第119話 第120話
 第21週 おらたちの大逆転 
 第121話 第122話 第123話 第124話 第125話 第126話
 第22週 おらとママの潮騒のメモリー 
 第127話 第128話 第129話 第130話 第132話
 第23週 おら、みんなに会いでぇ! 
 第133話 第134話 第135話 第136話  第137話 第138話
 第24週 おら、やっぱりこの海が好きだ! 
 第139話 第140話 第141話 第142話 第143話 第144話
 第25週 おらたち、いつでも夢を 
 第145話 第146話 第147話 第148話 第149話 第150話
 最終週 おらたち、熱いよね! 
 第151話 第152話 第153話 第154話 第155話
 第156話(最終話)


br_banner_tonbo