いや〜今回も最初から最後まで神経のいきとどいた、いい時間でした。
てか、絶対最後にオチがあるはずとわかっていながら、トトリにもらい泣き・・・
そりゃ、アンタ、安永もそう思うって!
相変わらず人騒がせなトトリなのでした。
HPはこちら

 さて、トトリは、拘留期限というリミットの中で健闘しましたぞ。
強盗に入って来た男を殺してしまったビリヤード界の貴公子。
はたして正当防衛は認められるのか。

 世界大会出場を控えるプロのビリヤード選手・楠木忠之(成河)はビリヤードのテクニックを披露するネット生中継中にナイフを持って強盗として押し入って来た常連客の池山隼人(金井勇太)ともみあいになり殺してしまった。
アームで固定していたカメラは途中で落ちてしまいましたが、池山の金を要求する怒号、もみ合う二人の気配、楠木が襲われる悲鳴、倒れた池山と楠木の姿を記録していました。

 もちろん、これは楠木の綿密に練られた計画。
まず、事件当日開店前、時計を一時間進め、電池を少ない残量のものに変えておく(自然に止まらせるため)。
酔ってバーで寝てしまった従業員の宮子(濱田マリ)の携帯を隠した後起こして、時計を確認させる。
現在15時だけど、宮子は開店時間の16時だと思ってしまった。
池山には23時から始まる生中継のカメラ要員を頼み、22時に練習場に来るように伝え、
その前に、バーにいる宮子にカタログを届けさせる。

 池山が来たのは22時なんだけど、バーの時計は進んでいるので宮子は23時と認識。
練習場の扉を池山が無理やりやりこじあけた体になるよう細工しておいて、指紋もバッチリ付けさせておく。
現れた池山をすぐに刺殺し、23時から生中継開始。
練習場内部を紹介する感じで撮り、どこにも池山はいないことを強調。
事件発生は23時17分。
事前にバーテンの和樹に金を請求していた(ビリヤード教授料)声を録音しておき、それを流す。
その声が入っていたCDは踏みつけ粉砕。
もみあいになってる声を出し、その間に楠木は自分の顔を傷つける。
その生中継を見た視聴者が警察に連絡して事件発覚。

 確保された楠木は正当防衛を主張。
ネット中継を見ていたのは3015人。
安永(高橋光臣)の見立ても正当防衛でほぼ間違いなしだった。

 でも、そこにトトリ(三上博史)が待ったをかけたぞ。
池永の財布には事件当日に当てた万馬券が入っていた。
換金すれば数十万円を手にすることができる人間が強盗なんてヤバイ橋を渡るだろうか・・・

NHK DVD 実験刑事トトリ DVD-BOX実験刑事トトリ オリジナルサウンドトラック実験刑事トトリ (リンダブックス)
 調べにより、池山は今は食器メーカーに勤めているサラリーマンだが、若い頃は相当なワルだったことが判明。
常に金に困っているふうで楠木のバーのバーテン・和樹も授業料と称して、しょっちゅうカツアゲされていたらしい。

 さて、トトリの妹・マコリン(栗山千明)と安永の距離は一気に近づいたようです。
聞き込み中、偶然会えたマコリンの笑顔に、思わず安永の頬も緩みます。
で、この時の会話で安永はトトリの秘密を知ってしまいました。
マコリンが身内だってバレた時、マコリンが安永にトトリ妻の情報を流そうとしたんだけど、トトリは厳しい顔で阻止。
安永は妙なものを感じていたんだけど、マコリンが口にした「トトリにとって一年に一度の大切な日」「11月10日」「苦しい日」「お墓」等の言葉から、どうやらトトリの妻は亡くなっており、11月10日が命日だと推察。心を痛めるのでした。

 11月10日は楠木の拘留期限が切れる日。
その日までにトリックを見破らなければ・・・

 トトリは池山の強盗声が編集したものであることは見破っていました。
でも、楠木が立っていた位置から固定されていたカメラを落とすことは無理だし、紐で引っ張った気配もない。
警察が到着するまで、楠木は倒れたまま生中継のカメラで撮られていたので細工もできない。
さらに、池山を殺す動機もわからない。

 まずは実験ですョ〜
楠木の教則本を見ながら、安永にビリヤードをさせ、楠木の『(ビリヤードは)つま先から頭のてっぺんまで使う競技』という言葉の証明。
いろんなポーズを取らされたり、トレーニングを強要されたため、翌日、安永は全身筋肉痛でヨレヨレになってしまいました。
トトリは、楠木が顔を切られた設定にしたことに納得がいったようです。
世界大会を控えていた楠木は顔以外を負傷する訳にはいかなかったのさ〜

 トトリは生中継中に池山の死体が映っていなかったトリックも解きました。
椅子に座らせた池山の上に座って写せばオッケー。頭いいな〜((φ( ̄Д ̄ )
「ハハハ・・・この人、天才か、とんでもないアホじゃない?
こうやって冤罪が生まれるんだな。
俺は生放送の始まる23時から、ずっとカメラの前にいた。
つまり、23時から池山の声が聞こえる23時17分までの間に、
どこかで池山の目撃証言が得られれば、俺の疑いは晴れるってことですよね?」楠木

 その後、宮子が池山が23時にバーに来たと証言。
楠木の言葉を裏付けることになってしまいました。

 ところが〜今回は三船部屋長(笹野高史)がいい仕事をしてくれました。
実は池山と楠木と和樹は過去に繋がりがあったのさ〜
7年前、駅のホームから線路に落ちた女性を池山は救出しようとしたんだけど叶わず、その女性が列車にはねられ亡くなった事件があった。
和樹はその女性・佳澄の弟で、楠木は婚約者だった。
これは、婚約者を助けられなかった池山への楠木の復讐なのか?

 トトリと安永は和樹を伴い、楠木に確認に行きましたが、池永が7年前の男だったとは知らなかったと答えました。
んが、トトリは時間のトリックを解明してみせましたぞ。

 バーでは常に楠木のビリヤードプレイ映像が開店した時からリピートされている。
それは全部で2時間。
楠木の見せ場である「THE SHOT」と呼ばれている場面があるのが1時間後。
池山がバーに来た時にもちょうど「THE SHOT」の場面だったことを宮子が確認している。
「THE SHOT」が流れるのは17時、19時、21時、23時だからいいんだけど、翌日、トトリ達が聞き込みに訪れた16時にもこの場面だったのはおかしい。
事件当日、時計を見て開店時間だと思った宮子がDVDを流し始め、閉店後も宮子が酔っ払って寝てしまったためDVDは流しっぱなしだった。
事件当日の時計が1時間進められていたと推理できる。

 それでもまだ正当防衛を主張する楠木にトトリは・・・
「あなたは象のようだ」
「え?」
「5年前、北バングラディシュ地区で村人に仲間を殺された象が群れを成し、その村人を包囲し、踏みつけ、殺害する事件が起こったんです。
復讐心という感情を人間以外の動物は持たないと言われていたんですが、この象の行為は復讐ではないかと論じられています」
「もーーーーーなぁにぃーーー?!この人ーー!!」
「あなたは婚約者の復讐のために殺人を・・」
「だからあ!俺が殺したって証拠あんの?!
池山が襲ってきたんだよ!カメラ倒れたの写ってただろ?!」
「拘留期限まであと3日。それまで必ずトリックを暴いてみせます」

 そんな事言ってたら、和樹が池山を事件当日23時頃汐留の駅あたりで見たと言い出しました。
安永は汐留駅周辺で聞き取り開始。
有名ビリヤード選手が関わった強盗殺人事件は世間の注目を集めております。
マスコミは「不当逮捕」と書きたて、なかなかマズイ状況ですョ〜

 信念を持ってトリックを破ろうとするトトリと、逃げ切れるか微妙な中、世界大会のため拘置所内で筋トレに励む楠木・・・
なかなかの好敵手でしたなぁ・・・

 カメラが落ちるトリックが解明できたきっかけは弥生(高橋愛)と三船の会話でした。
自称マコリン通の三船がいばって言っております。
「いい事言ってんだぞ〜マコリンは。
『私にはぁ〜客席という概念がないんですぅ〜
客席を含めた会場ぜ〜んたいがぁ、私のステージなんだよりん』
」三船
「そうか!会場全体が・・・」トトリ

 正当防衛が認められたってことにして解放した楠木に、トトリたちは練習場で「THE SHOT」実演を頼みました。
「THE SHOT」はコーナーポケット近くから突いた玉をヘッドラインを通って、ぐるーんと回って反対側の端っこに落とす技。
楠木は、このテクニックを事件当日練習場でも使った。
ビリヤード台でショットを決めた後、ガッツポーズをとるフリをして、床に置いておいた球を突き、反対側に立てかけてあるキューに当てる。倒れたキューがカメラを支えていたアームに当たり、カメラが床に落下。

 証拠は楠木が使っていたキューでした。
あの日、ショット後のキューにチョークを塗り、その後強盗が来て使わなかったはずなのに、そのチョークが剥げていた。
「さすがあなたはビリヤードのプロだ。
プロだからこそ、正確さを期すためにチョークを付け「THE SHOT」を打つ選択をした。
しかし、それが、決定的な証拠を生んでしまったんです」トトリ
「さぁ、ゲーム終了です。楠木さん」安永(なんかいいこと言ったつもりになってるぞ)

 和樹の証言も、その日人身事故で電車が止まっていた時間があったため、簡単に覆されました。
それでも、楠木をかばってあらたな嘘をつこうとする和樹を見かねた楠木は、やっと自白しました。
その中で7年前の事故の真実が明かされました。

 実は佳澄さんは池山に殺されたのでした。
彼女の財布をすろうとしたところを気づかれ、もみあいになった彼女が線路に落ちてしまった。
一瞬、助けようとしたけど、そうしたら自分の悪事がバレてしまうんで見捨てたそうな。
それを偶然店に来て自慢げに話している池山の会話から知ってしまった楠木は許せなかった。

「助けてくれようとしたんじゃなかったんだよ。
あいつが突き落として殺したんだ。
佳澄があんまりにもかわいそうだと思わない?!
池山に生きてる資格なんかないでしょ?!ねえ?

なのに、警察は真実を見つけることができなかった・・・
だから俺がやったんだ。
本当は捕まってもいいから、なぐり殺してやりたかった。
でも、俺が世界大会に出るのが佳澄の夢だったから・・・」楠木

 和樹は全く知らず、楠木の単独の犯行でした。
「7年前・・あんたに会えてたらな・・」楠木
「愛する人を失い、さぞや・・苦しかったでしょう。
だけど、もし・・あなたの強い信念が復讐ではなく、佳澄さんと約束した世界大会に向けられていたとしたら・・・」
涙を流すトトリの前で、楠木は犯行時と同じように、床に置いた玉で「THE SHOT」を決めてくれました。

 楠木なら世界大会での優勝も夢ではなかったでしょう。
佳澄さんを失った悲しみが憎しみで歪み、輝かしくなるはずの未来を変えてしまった。
あんなクズのような男のせいで。
今回も真実の愛情がありながら、悲しい結果に繋がってしまった事件でした。
本当にもし、7年前トトリが真実を明らかにしてくれていたらねぇ・・・( ノД`)

 そして・・・11月10日の件ですが・・・
トトリの妻は仕事のため海外在住で元気に生きておりました。
11月10日は彼女の誕生日。
その日が近づくと奥さんは自分の欲しいものクイズをトトリに与えるんですが、去年は忙しすぎて正解できなかったんだって〜
「とてもわかりずらい上に、答えをはずすとこずかいを減らされるので、とても辛い」らしい。
ちなみに、去年の希望プレゼントはお墓でした。
「奥さんも変わった人なんですね・・・・で、今年の問題って?」安永
「ε-(ーдー)ハァ」トトリ

 えええ〜〜!めっちゃ知りたいぞ。
そして、トトリの奥さんって、「コロンボ」みたいに絶対に姿を現さないのかい?
じゃあ、「歌声の消えた海」みたいに、同じ船上にいるはずなのに会えずに終わるってパターンもやって欲しいぞ。
もう、すでに「シーズン3」も待っているよん♪

 第1回 罪深き建築家の肖像〜実験刑事ふたたび
 第3回 偽りの断崖〜写真家のしかけたわな
 第5回 秘密〜ある小説家の死について
 最終回 学園がけがされる時

br_banner_otsukimi