今年も加賀が帰ってきてくれましたョ〜
といっても、これは加賀が人形町に来るずっと前のお話。
「赤い指」で亡くなってしまった父上はまだ御存命で、退職後、知り合いのごたごたの仲裁をしたりしております。
めったに電話もかけあわない親子・・・
かけたとしても、用事だけですます二人。
お互いにわかったようなわからないような、イライラするけどいつも心にひっかかっている。
そんな親子関係。

 いつものぐいぐい押しまくる加賀とは、またちょっと違ったロマンチックな場面もありましたョ〜
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 さて、オープニングは、にゃんと女性と二人で劇場にいる加賀(阿部寛)。
どうやら、上司のはからいでお見合いをしているようです。
お相手は元奇術師の山田奈緒子(嘘)(仲間由紀恵)。
でも徹夜明けで疲れ切っている上にバレエになんてまったく興味のない加賀は
いびきをかいて寝てしまい・・・
やっと起きたと思ったら、黒鳥のオディールに目が釘付け・・・
もちろん怒った彼女に断られてしまいましたとさ。

 加賀を魅了したバレリーナは浅岡未緒(石原さとみ)。
その挑むような視線、殺気すら感じさせる小悪魔的な美しさは加賀の心に深く刻まれました。
そのバレリーナと殺人現場で再会することになろうとは・・・

『人は嘘をつく。
嘘は魔法の呪文だ。
嘘とついている間だけ、夢の世界で踊っていられる。

だからこそ、人は嘘をつく。
魔法が解けると本当の自分に戻ってしまうと知りながら、
必死で嘘をつきつづける。

嘘は真実の影。
やがて魔法が解けて、すべての夢から覚める時がきたとしても』

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 事件の舞台は加賀が見た「白鳥の湖」の公演を主催した高柳バレエ団の事務所。
強盗(風間利之)(内田朝陽)から身を守ろうとしたバレエ団の斎藤葉瑠子(木南晴夏)が正当防衛で殺してしまったらしい。
捜査一課の加賀は石神井北署の太田刑事(柄本明)と組んで捜査にあたることに。

 第一発見者は演出家の梶田(平岳大)。
次の公演の打ち合わせのために事務所に来たら、葉瑠子が男と倒れて気を失っていたらしい。
事務所に出入りできるのはバレエ団でも限られたメンバーだけ。
風間の顔を知っている者はいなかった。

「あの、ちなみにお金以外に財産のようなものってありますか?」加賀
「バレエ団にとって財産というのはダンサーです」高柳(バレエ団代表)(草村礼子)
「・・・・・・・・・・・・・」

 加賀は話の糸口を作ろうと「白鳥の湖」を見たことと、黒鳥を褒める言葉をプリマの亜希子(音月桂)に言ってみたんだけど、彼女が演じたのは白鳥のオデット。
オディールを演じた未緒は彼女の後ろにひっそりと立っており、そのギャップで加賀を驚かせました。

 事情聴取によると、葉瑠子が事務所にいると背後にいた強盗ともみあいになり、
無我夢中で、そばにあったトロフィーで頭を殴打。
ショックで彼女は気を失ってしまったそうな。
葉瑠子は半年前に交通事故で右膝靭帯を損傷し、そのブランクを取り戻すために練習に励んでいた。
彼女が事務所を開けて、帰りは戸締りをして帰るのが通例になっていた。

 加賀が見た「白鳥の湖」でプリマを務めるはずだったのは葉瑠子で、亜希子は代役として踊ったんだと。
「でも・・亜希子さんが白鳥で良かったんです。
あの人は生まれながらの主役なんです」葉瑠子

 羨望するのでもなく、納得が沁みこんだような言葉は他のダンサーからも語られた。
「亜希子さんは特別な存在だから・・・」未緒

「彼女は特別なの。(梶田演出のための)完璧な人形と言えるわね。どんな役も完璧に表現できる」中野妙子(演出助手)(堀内敬子)

「梶田先生にとって、亜希子さんが理想のダンサーなんです。主役はずっと亜希子さんですから」森井靖子(ダンサー)(大谷英子)

 葉瑠子よりも背の高い強盗の後頭部を一撃で倒す・・・そのことに違和感を感じた加賀は「正当防衛」に疑問を抱き捜査を開始しました。

 って、所轄の刑事にとっては捜査一課の加賀はけむたくて邪魔でしかない。
所轄の方針も「正当防衛」の立証だから、加賀は必要ないっちゃーない。
いつものように無理やり捜査に食い込んでくる加賀にうんざり顔を見せる太田刑事に笑えたぞ。
はっきり「捜査一課の刑事、嫌いなんだよ」って言ってたもんな〜
太田は所轄一筋40年、今月一杯で定年退職の予定。

 高柳バレエ団は次の公演「眠りの森の美女」の練習に入っていた。
練習を見学していた加賀はプリマの亜希子からパズルの大切なピースとなる言葉を得ました。

「私達は嘘をついているんです。
嘘は魔法の呪文です。
ただの人間が役になりきるために魔法をかけるんです。
そうしてバレエ団全体で大きな嘘をつくんです」亜希子
「じゃあ、今も大きな嘘をついている最中なんですか?」加賀
「・・・そういうことになりますね」
「舞台が終われば、嘘の魔法は解ける・・・」
「ええ・・・」

 さらに加賀は亜希子の腕にある切り傷のような痕に気が付きました。
「コレ、戒めなんです。
前に料理をやっていた時にちょっとした不注意で。
もう少しきれいに治せるらしいんだけど、残してあるの。
バレエ以外の余計なことはするなって戒めとして」亜希子

 葉瑠子は未緒と一緒に暮らしており、バレエ団では恋愛ご法度らしいんだけど、ダンサーの柳生(益子倭)と付き合っていた。
その事について亜希子と未緒に確認したんだけど、梶田の指導が徹底しているようで二人とも恋愛には否定的な答えが返ってきたさ。
 
 聞き込みによると、事件当日、風間はバレエ団のそばの喫茶店からずっと入口を見張っていたらしい。 
彼には付き合って一年になる恋人の清美(映美くらら)がおり、画家を目指している風間は2年前に尊敬している先輩を頼って1年間ニューヨークへ行っていた。
そして、事件の日に再びニューヨークへ行く予定だった。
彼の部屋にはスーツケースや旅券が準備されており、1年前の高柳バレエ団の「白鳥の湖」のパンフレットとチケットが出てきました。

 やはりそんな男が突発的に強盗に入るとは思えない。しかもバレエ団に・・・

 高柳バレエ団には二年ごとに選抜したダンサーをニューヨーク研修に行かせる制度があり、
4年前に亜希子と靖子、2年前に梶田と柳生が選ばれていた。
その期間に風間と梶田らは何等かの接触があったのか・・・

 その後、風間が頼ったのは美大の先輩である青木(加藤虎ノ介)(ちょいふくよかになってわかんなかったよ〜)と判明。
だが、彼は3日前にニューヨークで病死していた。

 ところで、太田にとっては煩わしい相手でしかなかった加賀ですが、共に行動しているうちに
慣れてきたのかプライベートな話題も出るようになりましたョ〜。
太田には「オタク」の息子がおり、一日中PCに向かっているばかりで、太田には何を考えているんだかさっぱりわからない。会話も全くないそうな。

「あの・・・私も捜査で一日中パソコンの前にいることもありますが」加賀
「じゃあ、アンタも息子と同じオタクだ。「捜査オタク」だ。ハッハッハ・・」太田
「いや、太田さんも同じでは?」
「一緒にすんなよ!
俺ぁ、オタクのことなんてこれっぽっちもわかんないよ!
息子のことも!アンタのことも!」


 父親としてよりも刑事として生きてきた太田の姿が、加賀の父と重なる・・・

 捜査は中々進まないうちに「眠りの森の美女」公演当日のゲネプロが行われ、
客席で演出指導をしていた梶田が毒殺されるという事件が起こる。

 太田は当然、公演中止になると思ったんだけど、関係者もダンサー達も開催を主張。
最終的に亜希子が決断を下ししました。
「今夜は予定通り、「眠りの森の美女」を上演します。
私達は、家族、恋人、どんなに大切な人が死んでも、舞台に穴を空けてはならない。
楽しみにして来ているお客様が待っているんです。
私達は踊ります。よろしいでしょうか」亜希子
加賀もそれを受け入れました。

「結局、大ごとになっちまったな・・」太田
「太田さんが心配した通りにです。
この事件は単なる「正当防衛」による殺人事件じゃなかった」加賀
「あのバレエ団一味がな、みんなでグルになって、何か隠している」

 舞台は団員たちの強い意志と結束力で成功したようです。

 鑑識の結果、毒物はニコチンで、梶田は急性ニコチン中毒による死亡が確認されました。
ジャケットの内側に毒物の入った容器が仕込まれており、注入にはかなり細めの針が使われれていた。
そのジャケットは梶田が亡くなる直前まで椅子に置いてあったので、誰でも触ることができた。
ゲネプロに参加していたキャスト・スタッフの誰もが容疑者という訳さ〜

 「眠れる森の美女」の練習は続いており、加賀たちはバレエ団に通っていた。
そんな中、貧血で倒れた未緒を送って行ったことから加賀と未緒との間に交流が生まれましたぞ〜。
加賀のことだから刑事と関係者というラインは越えなかったけどさ・・
ほんのりした好意のようなものが伝わってきました。

 その後、毒物注入に使われた針がサンドアート専用のものだと判明すると、
サンドアートが趣味だった靖子が梶田と同じように腕にニコチンを注入した姿で発見され、
梶田を殺したのは靖子で、その自責の念で自殺したということになりました。
でも、殺害の動機がわからないし、風間が殺された事件も解決していない。

 加賀は留学時の事情を調べるため、管理官の真野(名高達郎)にニューヨークに行かせて欲しいと主張。
経費の関係であっさり断られたところを、太田が援護してくれたおかげで実現しました。

「私は、所轄一筋40年!
捜査一課の経験は一度もないですがね、刑事の基本はね、足を棒にして、
見て、聞いて回ることだと自負しております。
これがニューヨークじゃなく隣町だったらどうします?
刑事派遣しませんか?地元警察の報告だけですませますか?」太田
「ニューヨークに刑事を一人派遣するのにいくらかかると思っている?
税金の無駄使いはできない」管理官
無駄じゃない!!
無駄足をどれだけ踏むかで、捜査は変わってくるんです!

私も先輩の刑事に教わりました。
ニューヨークだろうとどこだろうと、行ってみなきゃ捜査は始まりません。
この加賀刑事はあらゆる所に顔を出し、
すべて自分の目で見て、
聞かなくてもいいことまで聞きだします!

どうですかねぇ・・・管理官殿・・・この加賀刑事、ニューヨークへ派遣してくれませんでしょうかね・・
定年間近の刑事の最後のお願い、聞いてもらえませんかねぇ・・」

 最後の一言が効いたかねぇ・・(* ̄m ̄)
なんかね〜多分、今まで思うところあってもそれを飲み込んで上司の言う事に黙って従ってきた太田が
刑事としての思いを込めて訴える姿にじ〜んときたよ。
太田は加賀に、どうしても伝えたいと思ったんだろうね。

 という訳で加賀ちゃん、ニューヨークへ!
いや〜大紐育でも、堂々としていてかっちょいいこと。

 加賀は3年前に青木が自室で刺されて負傷しており、、
その事件で梶田がニューヨークに行っていた情報を掴みました。
青木の部屋に亜希子たちが留学していたニューヨークバレエ団のチケットがあったため、事情を説明するために飛んだらしい。
意識を取り戻した青木が刺したのは行きずりのアジア人だと言ったために、彼女たちへの警察の事情聴取は行われなかった。

 当時、青木には恋人がおり、その名前は「ヤスコ」といった。
どうやら留学した靖子と青木は恋愛関係にあったけど、実らずに靖子だけ帰国したらしい。
青木の遺品の中には彼女が踊っている姿を描いた絵があった。
その後、青木は靖子からの連絡をずっと待っていたけど、来ることはなく病に倒れた。
電話をかけて来た友人は「必ず彼女を連れていくから」と言っていたと大家が証言しました。

 日本では太田が新たな情報を掴んでいました。
風間が事件の何日か前に靖子の部屋を訪ね怒鳴っていたこと。
梶田が亡くなった後、靖子を訪ねて来た女性がいたこと。

 風間は青木に靖子を会わせようとしていたのか・・?
でも、事件当日、彼が会っていたのは葉瑠子だった・・・

「まだ、謎を解くピースが足りないような気がします」加賀
「あのバレエ一味は何かを守っているような気がします」太田
「高柳バレエ団にとって、一番守りたいっていうのは?」管理官
「それは・・高柳亜希子です。プリマの」太田
「高柳亜希子をマークする。そこから何かが見えてくるかもしれん」管理官
「慌てなくても彼女は逃げも隠れもしません。彼女は、プリマですから」加賀

 加賀が真実に辿り着いたきっかけは・・・雨でした。
「眠りの森の美女」開演直前に加賀は控室にいる亜希子を訪ねました。

 青木の恋人は亜希子でした。
青木の絵は左回りのターンの瞬間を描いていた。
左回りが得意なダンサーは珍しいが、亜希子はそうだった。
加賀、ちゃんと見ていたんだね。

 3年前、青木を刺したのも亜希子だった。
彼女の帰国の日が迫り、精神的に不安定になった青木はナイフで留まるよう脅し、彼女の腕に傷をつけた。
怯えた彼女が逃げようともみあっているうちに刺してしまったのさ〜
亜希子の知らせを受けてニューヨークへ行った梶田は亜希子を守るために、警察に恋人の名前は靖子だと伝えた。
そして青木にも恋人は靖子だったと言うよう命じた。
青木はその約束を守り、風間にも恋人の名前は靖子だと伝えた。


 再び、ニューヨークに行く決意をした風間は青木の余命が短い事を知り、靖子を連れていくと約束し、
それを頼むために靖子の部屋へ行ったんだね。
その時、靖子は梶田が亜希子を守るために自分を利用したことを知り、風間も本当の恋人は亜希子だと知った。
で、事件当日、亜希子に会うためにバレエ団の入口を見張っていた。


「バレエにすべてを捧げてきたあなたは、ニューヨークで初めて恋に落ちた。
しかし、あなたは恋ではなく、バレエを選んだんです。
あなたの、その腕の傷、その傷をあなたは「戒め」と言いましたね。
しかし、その傷はあなたのバレエに対する覚悟の証ではないですか?
だから、あなたは風間さんを激しく拒絶したんだ。
青木さんに会えば、バレエにすべてを捧げると決めた自分の人生を否定することになるからだ。
そうじゃないですか?」加賀

 開演時間が迫り、未緒が亜希子を呼びに来ました。
「加賀さん、お願いします!あと2時間だけ待ってください!」未緒
「今夜だけは踊らせて下さい。今夜だけ!もう少しだけ!
踊ることのできる魔法をかけさせて下さい。
魔法が解けたら、すべてお話します。
私は逃げも隠れもしません。ずっと舞台の上にいます。
私は、プリマですから」亜希子
「わかりました」加賀
「ありがとうございます」亜希子

「ありがとうございます」未緒
「未緒さん・・あなた」加賀
「加賀さん、私の『眠りの森の美女』ちゃんと見て下さいね」

 「甘いねぇ」と言いながら付き合ってくれた太田。
もはや加賀とは戦友のような間柄になっとる・・・ 

 未緒は梶田を殺したのが靖子だと知っていた。
靖子が自殺する前に部屋を訪ねたのは未緒でした。

「梶田先生が好きだった。先生に認めて欲しかった。
誰よりも私が認めて欲しかった。そのためにすべてを犠牲にしてきたのよ・・
梶田先生は、それを裏切ったのよ。
梶田先生は亜希子さんを守るために、私をスキャンダルの主役に仕立てあげた。
本物の舞台じゃ、一度も主役に抜擢してくれたことはなかったのに・・・
私は永遠にプリマになれない・・・それがわかった時の絶望がわかる?!
あなたも同じダンサーなら、どれだけ辛い事かわかるでしょ?
私の人生がすべて否定されたのよ?!」

 未緒は自首を勧めにきたのではありませんでした。
「眠りの森の美女」の公演が終わるまでは自首しないで欲しいと頼みにきたのです。


 雨が降ると貧血で倒れる未緒・・・彼女は葉瑠子が起こした交通事故の時頭を打撲し、
雨が降るとめまいの発作と難聴に襲われる病気を発症しており、その聴力は失われる運命でした。

「それでも・・踊ることをやめなかった。
きっと、曲のテンポを体に覚えさせていたのでしょう。
踊っている途中で音が聞こえなくなっても、踊り続けていられるように」加賀
「今にも聞こえなくなるかもしれない・・・そんな恐怖と闘いながら、彼女は踊り続けてるっていうのか」太田
「それでも彼女は毎日稽古場に通い、踊り続けた。そして事件当日・・・」

 必死で懇願する風間を振り払っている姿を見た未緒は、彼女を守るためにトロフィーで殴ってしまった。
舞台を守るために・・・
耳が聞こえなくなっている未緒にとって「眠りの森の美女」はバレリーナとしての最後の舞台だった。


 そして、その願いを叶えるために葉瑠子が罪をかぶった。
「私が、未緒ちゃんの一番大切なものを奪ってしまったんです。
私は・・・未緒ちゃんのバレエ人生を奪ってしまったんです。
だからどんな嘘をついてでも踊らせてあげたいんです。
未緒ちゃんに最後の舞台・・・お願いします!」葉瑠子

「『眠りの森の美女』を中止にはさせない。
今から私達は魔法にかかるの。最後の舞台が終わるまで。
それまでは何があっても嘘をつきとおすの。できるわね?
私はプリマとして、最高のオーロラ姫を踊る。最高のフロリナ姫を見せなさい」亜希子
「はい」未緒


 未緒の渾身の踊りに、胸が熱くなりました。
魂のすべてを込めたような生命力あふれる、そして可憐で美しいフロリナ姫・・
この姿を加賀は忘れることがないでしょう。

 そして亜希子は未緒のために、プリマとして完璧に踊りきりました。
葉瑠子も舞台袖から見守っている。 
3人とも嘘をつきとおすことに人生を賭けていました。

 公演を終えた未緒は屋上から身を投げようとしたところで加賀に見つかりました。
「あなたのフロリナ姫、見ましたよ」加賀
「殺気、出てましたか?」未緒
「いえ、あなたの情熱、優しさ、強さ、あなたの人生のすべてが出ていました」
「でも・・・もう私は踊れません・・・魔法解けちゃいましたから・・」
「魔法は解けません。あなたの踊りは永遠に記憶に残る。
私や人々の記憶の中であなたは踊り続けるんだ」
「・・・・加賀さん・・・今・・私に何か話しかけてますか・・?加賀さん・・私に何か話しかけてますか・・?
加賀さん!加賀さん!私に何か話しかけて!!」
加賀は力一杯抱きしめることことで彼女に思いを伝えようとしているようでした。

 事件は終りました。
「どうでしたか、未緒ちゃんの最後の踊りは」亜希子
「最高でした。未緒さんのフロリナ姫も。あなたのオーロラ姫も」加賀
「・・・・・良かった。加賀さん、ありがとうございました」

 彼女はこれからも胸を張って、プリマとして生きていくんだろうな・・
未緒の思いも背負いながら。
プリマとしての責任と誇りを胸にまっすぐに歩いていく姿が美しかった。

 そして、事件解決のもう一人の功労者は加賀の父(山崎努)でした。
一応、加賀は電話をかけましたョ〜

「あなたから教えてもらった情報が役に立ちました。
あなたが相談を受けていた、交通事故の件が今回の事件の解決のきっかけになったんです」加賀
「そうか・・」父
「余計なことに首を突っ込むなと言いましたが、あなたがやっている事も無駄足ではなかったということです」
「・・・・・・・」
「もしもし・・?」
「他に用がないなら切る」
「用はありません」
「話すのは捜査のことばっかりだな。お前も俺も。以上」

 かわいくない似た者親子・・( ̄w ̄)

 そして太田とも別れの時が来ました。
息子が作ったゲームソフトが賞をもらったそうで、一緒に飲んだけど、話すこともなくて寿司つまんで帰ってきたってよ。
「そんなもんだ。親子なんてそんなもんだ!」
それでも嬉しそうな太田・・・
息子を思わせるような加賀との関わりの中で、何かがほどけてちょっと息子に近づくことができたようです。

 実は太田はかつて加賀の父親の部下でした。
厳しい先輩だったみたいだけど、太田の中に同じ刑事として、父親として、加賀とその父親を繋ぎたい思いもあったのかな・・
刑事としての教えは太田に受け継がれ、加賀へと伝えられた。
めぐり合わせですなぁ・・・
それは加賀の父が、一途に刑事として生きてきた証なのかもしれない。
そんなふうにいろんなところで父の足跡を見つけながら、加賀は刑事として人間として成長していくんだろうね。

「アンタの親父には散々無駄足踏まされたよ。
まぁ、そのお蔭で定年まで勤めあげることができたんだけどな」
「・・・・・」
「じゃ、お疲れ様でした」
「太田さん、長い間お疲れ様でした」
頭を下げる加賀に怒ったような顔で手を振ると太田は去って行きました。
柄本さんはやっぱりいい!
後ろ姿に40年の歳月が感じられたよ。

 相変わらずいいタイミングで流れる「街物語」がラストを盛り上げてくれました。
バレエ場面も楽しめたし(石原さんの表現力がすばらしかった)、
いつもとはちょっと違った「加賀恭一郎」を見ることができました。
また、すぐに加賀恭一郎に会いたくなる。
次はいつだろう・・

usagi

またこんなに遅くなっちゃったよ〜
そして、やっと終わったと思ったら『鍵のかかった部屋SP』がはじまる〜!
せわしないよ〜<(@堯ll)>