それぞれの闇が膨れ上がる・・・
そして・・・「人間は終っている」のか・・・?
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 深夜、酔っ払った駒田(岡田浩暉)が児童ケアセンターに来て娘に会わせろと騒いでいるとの報を受けた遊子はきっぱり拒絶。
玲子のためにも生活態度を改善するよう説得したんだけど、そんな気力はないのかなぁ・・・
「真面目になんてやってらんねぇよ・・・
アンタのせいでポリに捕まえられてその間に・・・会社はクビに・・・
全部 お前の責任だ!」駒田

 駒田が遊子に掴みかかったもんだから大熊さんが警察に通報。
駒田は足を引きずりながら去って行きました。
その姿を窓から見つめる玲子・・・その後、玲子はせめてもの抵抗か水も食べものも口にしなってしまいました。

 二日間もハンストをしていることを大熊さんから聞いた遊子は玲子の元へ。
「ご飯食べてないんだって?」
「・・・・・・・」
「そっか・・・・玲子ちゃんも負け犬か。
お父さんも負け犬だし、玲子ちゃんも一生負けて負け続けて生きてくんだね」
「・・・(唾をはきかけようとするも失敗)」
「ほら、ご飯食べてないからツバも吐けない。弱っちいの。
私が憎かったら本気で倒しにくればいいじゃない。
ご飯しっかり食べて力つけてかかってきなさいよ。
思うようにならないからってご飯食べないですねてたら負け犬のまま死んじゃうだけだよ」

 布団から起きた玲子は食堂へ行き、食事を食べ始めました。
その姿を確認した遊子はつぶやきましたぞ。
「そう・・・そうやって前を向いて闘ってくしかない。負けんな」

 優しさよりも怒りや憎しみがエネルギーになる時がある。
まだ玲子には負けん気が残っている。それを生きる力に変えて欲しい。
やっぱり遊子は家族を死に導く犯人じゃない。
がむしゃらすぎて迷走するところはあるけど、苦しみの中でも「生きていく」道を必死に探そうとしているもの。



幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫)贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫)巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)

  そして、夫清太郎(井上真樹夫)の老人ホーム入所計画燃えている民子(浅田美代子)は、勝手に家を売る相談を馴染みの不動産屋につけており、ホームの入所金分1千万円を先払いしてもらうよう頼んでいた。
遊子の「もうちょっと慎重になったら」という言葉には全く耳をかさないという・・・

 いや〜民子のいつになく精力的な動きがコワイわ・・・
そんなに清太郎を北海道に追いやりたいんかい・・・
も〜疲れ切っちゃって感覚がおかしくなっているとはいえ、そばで清太郎も聴いていることにも関知しない。

 でも、清太郎が認知症になる前や現役で働いていてくれた時は民子も明るくていいお母さんだったのかもしれない。
清太郎が変わり、民子も変わった。その変化を誰も止めることができないのが辛い。


 不動産屋さんが都合してくれた1千万はすぐに老人ホームに振り込み、その夜に清太郎を送り出すつもりだったみたいだけど・・・
それは詐欺だった。
迎えに来ないから電話をかけてみたら通じず、遊子が事務所に行ってみるともぬけの殻・・・
他にも騙された人たちはたくさんいるようでした。

 うわーーーーーーーーーー(-言-)・・・・
良くない施設とは思っていたが・・・入れろ入れろ詐欺だったとは・・・
清太郎から逃れることは失敗、しかも1千万も失ってしまった・・・
民子はすっかり自暴自棄になり責任を遊子になすりつけるという・・・


「游ちゃんがちゃんとした老人ホーム探してくれたらこんなことにはならなかったのよ。
昼間電話のときだってそうよ「お金を振り込まないように」って、もっと ピシッと注意してくれたらいいじゃない。後から 文句言うくらいなら」民子
「私は!「そんなに焦らなくていい」って言ったわよはっきり言った!」遊子
一度よ!何度も何度も言われなきゃ分かんないのよ!
私は もう年取ってんだから!

「信じらんない・・何それ・・・はぁ・・・」
「そもそもあの事務所に行った時に游ちゃん怪しいって思わなかったの?」
「思ったわよ」
「だったら何でそれを言わないのよ!?
若いアンタがちゃんとしてなきゃダメじゃない!
この家はアンタにかかってんだから!」

「はあ?それじゃ何?私がみんな悪いってこと!?」
「そうよ。アンタの脇が甘いからこんな・・・
こんなチャチな老人ホーム詐欺に引っかかっちゃって、みんなの人生パーにして」
「あっ、そう。じゃ、私なんかこの家にはいない方がいいのね」
出て行こうとすると捕まえる民子。
いないと困るのよ!そんなこと分かってるじゃないの!ずるいんだから・・・
勝手なことばっか言わないでよ」

 この母親、首締めて殺してやりたくなったワ・・・
まさに家庭と言う名の牢獄。
自分が逃れられないなら娘も逃がさない。地獄だよ


 そして半年も早く出所してきた綾女(水野美紀)の夫油井(谷田歩)は妻との復縁と馬見原(遠藤憲一)への復讐計画を練りながら綾女を監視していた。

 その馬見原は退院してきた妻佐和子(秋山菜津子)との生活に戸惑いながらも、距離を置きつつ綾女たちを見守っていた。

 って、奥さんに携帯電話番号も教えていなかったんかい・・・
緊急事態になっても頼るなってことかい?
奥さん、家の中のことから子育てのことからすべて一人で背負って頑張ってきたんだろうなぁ・・
そのことを馬見原がわかってないふうなのが腹立たしいワ。


 実は馬見原は綾女たちから引き離すために油井を別件で逮捕しムショに送っていた。
さらに油井が出所した後も綾女に近づかせないよう組長に頼んでいた。
そのためずっと捜査情報をその組に流していたのさ〜。
捨身の油井はもはや組長の言葉なんて聞く気なしだけどね。

 馬見原ったら綾女のために刑事として一線を越えてしまったようです。
どんなに取り繕おうとしても、綾女に対しては個人的感情で動いているよね。
これを佐和子が知ったらどんなにショックを受けるか・・
自分のためには刑事の仕事を盾に何もしてくれなかったのに、
綾女のためには刑事を辞める覚悟で動いてるんだもんね。


 そして相変わらず遊子を第一容疑者にしていた。
椎村(平岡祐太)の調べによると殺された三家族は区で行われた不登校や家庭内暴力の無料相談に行っており、その時対応したのが遊子だった。

「しかし、その無料相談に氷崎游子が相談者に自分の携帯を教えたとしても、何で偽名で教えたんでしょうね」椎村
「あの女の目的は完全犯罪だ。こういうイベントに来る家族ならいつ一家心中や家庭内殺人が起きてもおかしくない。誰も疑わない。
それどころかバカなマスコミは家庭内暴力による殺人とか一家心中と決めてかかりたがる。
そんな問題だらけの家族をこの無料相談イベントで探していたんだ。
まさに狩りの下見だよ」馬見原

 恐ろしい・・・こうやって冤罪が作られるのね・・・(*゜д゜)))
そんなもん、家族が勝手に偽名で登録したんでしょうよ。
馬見原がこうも遊子を犯人に仕立てたい理由はなんだろう・・・
たた単に犯人を上げたいから以外の何かがありそうだよね。


 その頃、油井は娘夫婦の花屋を手伝っている佐和子の前に現れ、綾女の上司を名乗り注文した花束を綾女に届けさせていた。
花束と一緒に渡されたカードには『目の前の女を見ろ。そいつが馬見原の女房だ』と書かれていた。
油井に見つかったこと、馬見原の妻に会ってしまったこと、二重のショックを受け恐ろしくなった綾女は逃げる準備を始めたさ。

 さて・・・巣藤(伊藤淳史)の学校では連続する一家心中事件を受けて、似たような事件を起こす可能性がある不登校生徒に一日も早く登校するか転校するかの選択を迫るよう教師達にお達しがあり、美歩(山口紗弥加)もクラスの不登校生徒・実森勇治宅に。巣藤は一緒に行くよう頼まれました。

 って、家に入ろうとした巣藤を止め、玄関先で母親に校長から言われた事を伝えるだけで済まそうとする美歩。
母親は直接息子に伝えて欲しいって頼んだんだけど、はなっからそんなつもりはなかったみたい。

「いえ、勇治君の進路のことは、まずはご家族で話し合われるべきです。
方針がお決まりになりましたら、早急に学校へお知らせください。
電話で結構ですので。
あの・・・今日はご様子を伺いにきただけですので。こちらで失礼いたします」
逃げるように去っていきました。

 まさに「行った」という事実を作るためだけの訪問・・・・
明らかに助けを求めていたのに見なかったことに。
(この前の麻生家一家心中の時と同じ)
確かにそもそもは家族の問題とは思うけど・・・
誰にも相談できない、助けてもらえない・・ここにも地獄が・・・
取り残されたお母さんは心中した家族が行った無料相談のチラシを手に取っていました。


 ファミレスに落ち着いた美歩は勇治のことを入学式で見た時から嫌いだったと話しました。

「人と目も合わさないし、最初から私のことなんか拒絶してるんだもん。
見るからに嫌な感じの子だったわ」
「そんなこと・・・」巣藤
「教師が生徒のこと好きだとか嫌いだとか言ってはいけないけれど
トカゲみたいで汚らしくて無礼で思い出しただけでも吐きそう」
「でも、あのままじゃ・・・」
「だったら、あなたが話しにいけばいいでしょう!」
「分かったよ・・」
「あなたのせいで後々暴れて両親 刺したりしても知らないから。
そんなことになっても責任 取れるわけ?
責任取るならさもっと身近なところの責任?しっかり取ってよ」

 話が違ってきているが・・・
美歩の闇も相当なもんだけど、いろんな問題が絡まり合っていると言うか・・
学校・親・子供・教師・社会、それぞれが不信感の中で身動きできずにいる。
美歩にも幼児性があるけど、自分の身を守ることで精いっぱいで人になんかかまっちゃいられないって感じなんだろうか。


 話が妊娠と結婚問題にすり替わっちゃったんで防御に入る巣藤。

「家庭なんて・・・持つ必要あるのかな?」
「愛し合う夫婦が・・・家族をつくり・・・子供をつくり支え合いながら生きる。
それが人の幸せでしょ?」美歩  いや・・無理やりカタにハメるのが幸せとは思えないが・・
「俺は・・・自信ないよ」
「何に自信がないの?」
「・・・・・・家族の中にいること。
そういうの俺には合わないっていうか・・・理解できない。
父親らしくとか言われても全然分かんないし。
だから・・・堕ろすっていうか・・・そういう手もない・・・・のかなって・・・」
「・・・・エッチしたのに何言ってんの?
エッチしたよね〜?エッチ! したよね?したでしょ?
エッチ したよね?
「はい・・・」
「じゃ責任取ってください!」
「・・・・取れないよ」
「最低・・・・」

 巣藤の正直な気持ちなんだろうな。
てか、そんなに子供欲しくなかったんなら避妊しっかりすればいいのに・・
そしてやはり、こういうことはお互い納得して事に及んだんだから自己責任だと思うのだが〜


 どうしても責任を取らせたい美歩は両親を呼んで周りから固めようと画策。
妊娠のことを聞いている両親は世間体のためにもとっとと結婚を決めたいらしい。
てか、父親から三度も挨拶に来る約束をドタキャンしたと怒られたけど、全く身に覚えがないという・・・
まずはその事を謝ってから結婚を申し込むのが筋だろうと怒られ、さすがの巣藤もキレちゃった。

「僕は挨拶にいくと言った覚えはないし、ドタキャンした覚えもないですよ。
お嬢さんを嫁にほしいと思ったことも一度もないですし、
「ください」と申し上げるつもりも一切・・・一切 ありません!
ここは僕のうちです。お帰りください!

「おなかの子の責任はどうするつもりだ?!」
「子供についての責任は取ります。
だけど・・・あなたの娘についての責任は取りません!
「それでも君は教師か、許さん!」
「こんな騙し討ちは最低だよ。
君と子供のことは俺なりに考えていたし、もっと話し合わないといけないと思ってた。
それなのに・・・何だよ、これ?!みんな 出てってくれ!
アンタ達が出ていかないなら、俺が出ていきます!

 そんな訳で家出してきた巣藤と遊子が川べりで会っちゃいました。
遊子は詐欺の件を話し、家をでなきゃならないので父親は施設にいれざるを得ないと話したさ。

「かわいそうだよ」
うるさいわね!私だって色々考えたわよ!
でも、どう踏ん張っても現実は変えらんないのよ。
私だって・・・他人様のため家族のためって、尽くしても尽くしてもなぜか憎まれて
私のせいで傷ついたって言われて・・・その繰り返し・・・
こんな苦しみがずっと続くんだったら・・・いっそ家族ごとピリオド打った方がいい。
だって、現実は変えらんないんだから」
「・・・・・キモッ!」
「な・・・何よ?」
「だってキャラがいつもと違うもん。
『現実なんて私が変えてやる!』『バンバン!』でしょ?」

「バカにしてんの?」
「『現実は変えられないって諦めんの?』『ふざけないでよ!』
『現実が変わらなければ、今の自分をまず変えなさいっつ〜の!』
『今の自分が変わったら現実なんて、ガンガン変えられるんだから!』・・・って感じでしょ?
あれ?俺、今いいこと言ったぞ。今、俺、結構いいこと言ったよね?」
「私のマネしただけでしょ」
「マネ?・・・かな?いや・・・本来のアンタの言葉なんじゃないの?
やっぱさ、いつもの机バンバン叩いてる氷崎游子の方がいいよ。
現実に負けてるアンタは全然 美しくない」

 何か弟と姉みたいな二人ですが、巣藤のおかげで遊子を自分を取り戻せたようです。
不動産屋さんに行き、家は売るけど、改めて貸してほしいと頭を下げました。
社長は快諾。元気な頃に清太郎が創り上げた縁のおかげでした。

 清太郎さんが築いてきた人間関係が家族を助けてくれた。
呆けて変わってしまった父に悲しみしか感じなくなっていた遊子だけど、ちょっと気持ちが切り替えられたかな・・


 その後、巣藤もきちんと話し合いたいと美歩に電話を入れました。
(いや〜私だったら、こんな女とはとっとと手を切るワ)
んが・・・ホームレスに火をつけている若者たちを止めたことから、彼も火をつけられてしまった・・・・

 そして『アンタが俺の家族狩ったように俺もアンタの家族・・・狩ってやりますから』という電話を受け、あわてて自宅に戻った馬見原は・・・
血だらけの風呂場で手首を切って浸かっている佐和子を発見・・・した・・・

 うーーーーーーーー(ll゚益゚) ざわざわどころじゃないよ・・・
ドーーーーンときちまったよ・・・
油井は家族を心中に追い込んだ犯人ではないと思いますが、犯人と同じやり口で佐和子を追い詰め、自殺させたのかな。
馬見原の裏の顔を教え、佐和子の一縷の希望も断ち切り、死に向かうように仕向けた。
狩られたと思った油井が馬見原の家族を狩る。
そして今度は馬見原が・・・そこに救いはないよね・・・

 かつて遊川和彦さんは2009年の「リミット 刑事の現場2」というドラマで梅木という刑事に「人間は終っている」と叫ばせた。
今、人間は終っているんだろうか、家族も、社会も終わっているんだろうか・・・
どうしたら希望を見出すことができるんだろう・・・

 自分に返ってくるものが重くて重くて、見るのがキツイドラマになっているけど、
人間は終っていないことを見せてくれるのを・・・待っています。


 第1話
 第2話 殺しの香り、殺しの祈り
 第4話 踏み出す勇気
 第5話 闇を破る
 第6話 最期の声
 第7話 真犯人!
 第8話 犯人の罠
 第9話 葬送の儀
 第10話(最終話) 約束を

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