これは興味深いドラマですよ〜
しかも主演は大好きな神木隆之介君と二階堂ふみさん。
これは見ずには、そして書かずにいられますかっての。
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 さて、神木君演じる産業機器メーカーのラインで働いている成瀬純一とイラストレーターを目指し画材店でバイトをしている二階堂さん演じる葉村恵はお付き合いしている訳です。しかもラブラブ(死語?)なのです。
二人のこころはしっかり結びついており、実は純一はプロポーズしようと考え指輪を購入していた。
クリスマスの夜、やっと仕事を終えた純一は部屋で待っている恵の元へ向かう前に
宝石店に指輪を受けとりに行ったんだけど・・・・

 そこに銃を手にした京極瞬介(渡部豪太)(何かオーナーと知り合いっぽかったから恨みによる犯行か?)という強盗が現れる。
で、母親の元に走った少女に銃が向けられ、かばった純一が撃たれてしまう。
脳に大きな損傷を負い東和大学付属病院に運ばれた純一は緊急手術を受けることになり、執刀医の堂元教授(伊武雅刀)は生体間脳移植を決行した。

 術後の経過は良好。しかし純一の意識は戻らなかった。
このまま植物状態になることも心配されたが20日目に意識回復。

 この覚醒した時の水の中で漂っている純一の描写が、まさに新しい命が生まれて来た時のようでした。
『僕は水の中にいた。
両膝を抱え、くるくると回っている。上になったり、下になったり。
水は冷たくも温かくもなく、回り続けながら、僕はいろんな音を聴いていた。
地響き、滝の音、風の音、それから・・・これは・・・なに・・・?
泣き声・・・?誰かが泣いている。赤ん坊の泣き声・・・』


 そして浮かんだ映像・・・
木から降りられずに怯えている男の子。
これは純一の記憶なのか、それとも脳の持ち主のものなのか。

 体の機能回復も順調にだった。
術後29日後には普通の食事も摂れるようになり、ゆっくりとではあるけど、モノの名称を答えて指示通りに動かすこともできるようになった。
40日後、言葉も普通に話せるようになった。
でも、純一には手術の内容も犯人のことも知らされなかった。
回復と共に、純一は閉じ込められた病室にいることに不安を感じるようになる。

 事件の後、恵は何度も純一に面会したいと申し込んでいたんだけど、堂元の許可がおりず会う事ができずにいた。
肉親だけ面会することができたんだけど、純一の両親は早くに亡くなっていたし、
まだ家族ではない恵にその権利はなかった。

変身 (講談社文庫)
 宝石店が届けてくれた指輪を見た純一は恵のことは思いだしていた。
しかし連絡を取る事も許されず、退院許可も出ない。徐々に純一は苛立ちを募らせていった。

 術後54日後、耐えきれなくなった恵は純一がいると思われる病棟に侵入。
堂元教授と助手の橘直子(臼田あさ美)の会話を聞いてしまう。

「これは世界初の生体間脳移植だ。
彼らが何と言おうと、私はこの手術の成功を世の中に発表するつもりだ。
成瀬君の体は信じられないほど順調に回復している。
他人の脳が移植されているにも関わらずだ。
これを成功と言わずに、何を成功と」堂元

 音を立てて見つかっちゃったもんだから、やっと恵は純一に面会することができました。
事前に堂元からは「彼には余計なことは何も話さないと約束してくれますね」というお達しが。
やっと会えた純一はちょっと反応が鈍かったけど、いつものように「メグ」と呼び迎えました。
その後は普通に面会が許され、職場の友人・三朗(中尾明慶)もお見舞いにきましたぞ。

 さて、ここらで恵と純一に関わってくるのが刑事の倉田(村上淳)。
倉田は宝石店強盗事件の担当ではなかったんだけど、上司から調書を書くよう命じられ、純一に会いにくる。
純一は事件のことは犯人が死んだ以外は聞かされていなかったけど、倉田から情報を得ることができました。

 犯人の京極瞬介は純一に発砲後ビルの屋上へ逃げ、奪った金をばら撒いた後、銃で自殺した。
そして純一と同じく東和大学付属病院に搬送された後、息を引き取ったと。

 その後、何故かはわからないけど興味を抱いた倉田は知り合いの救急隊員に京極搬送時の状況を尋ねに行きました。
彼によると最初東和大学に連絡したら交通事故で重体の患者がいて受けいれられないと断られたらしい。
で、帝大に運ぼうとしたら急に呼び戻されたんだと。
さらに京極は頭を撃って自殺したと思っていたんだけど胸だったと判明。

 術後66日後、やっと純一に退院許可がでました。
この時点での自分自身で感じた純一の変化は、絵のタッチの微妙な変化と根気が続かない事。
恵が気づいたのは片付けが苦手だったのに、てきぱきと私物をまとめて段ボールに詰めていたこと。

 退院後、堂元が記者会見を開くことになっており、恵は脳移植のことが純一にも知らされるとドキドキしながら見守っていたんだけど、堂元は「患者自身の脳を自己再生させる神経再生手術」をしたと発表。
スポンサーの「BSファーム」がバッシングを恐れ公表しないよう言ってきたらしい。
納得がいかないけど、研究を続けるために堂元は受け入れたようです。

 基本的な疑問で申し訳ないんだけど、脳の移植は認められているんだよね?
堂元教授も「私は法に触れることをした覚えはない」って言ってたもんな。
臓器を移植する相手にも提供する相手にも意思確認せず手術が行われたってのもあるしな。
そもそも脳移植って言っても、脳の中身全部取り換えるんじゃなくて損傷した脳の一部を移植したんだよね?
それでもバッシングを恐れるってことは、やっぱり人間には「脳移植」に対する拒絶反応があるから・・か?
私の中にも脳だけでなく、臓器移植全般へのもやもやとした抵抗があるもんな・・・


 嘘の発表をする堂元に驚いている恵を倉田が見ていました。
その後、堂元に確認する様子も。

「あの・・・さっきの記者会見のことなんですけど・・・
あの手術は・・・純の手術は・・・さっきの説明通りと考えていいのでしょうか・・・?」恵
「その通りだよ(笑顔)他に何の説明があると言うのかな?」堂元
「・・・・・・・・・・・」
「退院、おめでとう!早く彼のところに行ってあげなさい(ニコニコ)」

 これ以上ツッコむことを許さない堂元の怖い笑顔・・・・引き下がるしかないやね。
ま、純一が元気ならば、それでいいしさ。


 退院した純一とクリスマスパーティをやり直そうと恵はご馳走をたくさん用意していました。
その夜、二人は久しぶりに一緒に過ごしましたぞ。
んが・・・やはり純一には変化が現れていた。
今までは気にしなかった隣室の音に敏感に反応し怒りが湧き上がる。
さらに・・・眠っている恵の顔を見た純一は『この子にそばかすが無ければいいのに』と思っていた。
そして、恵も自分と一緒にいる純一に安らぎだけでなく苛立ちがあることに気づいていた。

 倉田が見ていたと思われる検死報告の写真には京極の頭の手術の痕も写っていました。
倉田は脳移植に気づいたんですかね?早過ぎるよね?
何か変な匂いがすると思って探っているのかしら?
署内で干されているみたいだから、大物上げて返り咲こうとしてんのかね?


 このドラマのキャッチコピーは『心を動かすのは脳か、愛か。』
私もかねがね疑問に思っていました。
ちょっと違うかもしれないけど、こころってどこにあるんだろう?
脳がこころなのか?脳に動かされている気がするけど、感情は別のところから湧き上がっているような・・・。
脳でコントロールしきれない部分もあるし、自然と湧き上がってくる思いはどこから発生するんだ?
すべては外界からの刺激を受けた脳の指令で行われていることなのか?
脳=こころ=自分なのか問題は考えても考えてもわからない。

 以前、さくらももこさんが著書で同じような悩み(さくらさんの場合は脳・心・魂(意識))について書かれており、出産時の局部麻酔を経験した結果、『脳と心と魂はまったく別々のものだ』とわかったそうな。
ざっくり言うと、「意識」とはエネルギーで、「脳」は肉体の一部、「心」は状態だそうな。
『”意識”が肉体の一部品である”脳”を使い言語で思考したり感情や情報を伝達したりしてこの世で生活していくという、その”意識が脳を使用している状態”が”心”なのである(@『そういうふうにできている』)』

 う〜む・・・(ーΩー ) わかるようなわからないような・・・
こういう理解って自分で腑に落ちないと実感できないよね。私、今まで手術とか受けたことないしなーー

 って、ぐだぐだと書き連ねましたが、こころは脳に勝つことができるのかってのが私は知りたい(アレ?そういうドラマだっけ?)。
脳は人を支配できるのか、それとも心に深く刻まれた思いは、その支配を解き放つことができるのか・・
でも、タイトルが「変身」だから脳によって変身しちゃうのかしらね?

 そして、もう、純一の脳は京極のなんじゃ?としか思えないけど、交通事故で運ばれた人もいたからね〜
もし京極の脳だったとしたら、殺そうとした相手の脳を移植するってのはいかがなものかって気もするけど、堂元が「脳」は「心」ではなく単なる部品と思っているならいちいち考慮しないか・・・
そこに生きのいい脳があれば移植するべし!って感じなのかね・・
そのへんの堂元の心理も知りたいよ。

 さて、来週は脳に行動が引っ張られる純一の姿が描かれるようです。楽しみ・・・

 第2話 予兆
 第3話 ドナー
 第4話 共鳴効果
 第5話(最終話) 成瀬純一

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