今回は宗教がらみの事件ってことで山吹さん(三宅弘城)が大きな役割を果たしました。
いつも通り控えめながら、きっちり仕事をやり遂げ、ラストには意外な一面も見せてくれましたョ〜。
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 あるMSの一室で男2名女2名の死体が見つかった。
室内には七輪を焚いた痕があり、窓にはガムテープで目張り、郵便受けにはタオルが詰めてあったため菊川(田中哲司)は集団自殺の線で捜査開始。

 んが赤城の見立ては違った。
死因は一酸化炭素中毒で間違いないが、目張りの貼り方が慌てているように雑だったこと、使われたガムテープの残りが部屋にないこと、ガムテープやサッシに指紋が残っていないことから他殺、あるいは自殺ほう助の可能性が高いと。

 現場の動画を見た青山(志田未来)も他殺を主張。
遺書がなかったことと、生活感のない部屋の不自然さも指摘。
赤城も4人が携帯電話を持っていなかったことをあげた。
現場に残っていた匂いから黒崎(窪田正孝)が催眠効果があると言われているシダールというお香が焚かれていたことも確認。匂いだけでお香が残っていないのも変・・・

 STの結論としては「何者かが睡眠薬代わりにお香をたき、4人が眠ってから一酸化炭素中毒による集団自殺に見せ掛け殺した」というもので所轄の『集団自殺』という考えとは真っ向から対立。
松戸理事官(瀬戸朝香)は、その主張を裏付ける証拠を速やかに提出するよう百合根(岡田将生)に命令。
間に立った池田管理官(林遣都)が追い込まれることになりましたわ〜。

 その後、桃子(柴本幸)の調べで部屋の持ち主は宗教法人 苦楽苑の教祖・阿久津昇観(松田悟志)で、亡くなった4人は信者だったことが判明。
百合根と赤城と山吹という珍しいメンバーで聞き込みに行った結果、使われた部屋は阿久津が別院を作るために購入したもので、鍵を持っているのは阿久津と別院をまかされる予定だった山県(霧島れいか)、それと一番弟子の篠崎雄介(鈴木一真)。
篠崎は阿久津と宗教上の意見の相違があり、1週間前に苦楽苑を出て行ったそうな。

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 そして信者達への聞き込みから、篠崎はメンバーを連れて独立を画策しており、亡くなった4人は篠崎についていく予定だったことがわかった。
さらに苦楽苑では入信した時期が同じ者たちがグループとなって修行しており、その4人、園田健・吉野孝・田中聡美・工藤香織のグループには町田智子(須藤理彩)という信者もいたらしい。

 で、その町田に会いに行ったら彼女は篠崎には懐疑的で付いていくことに迷っていたと話した。
篠崎は自殺を肯定するような発言をしていたらしい。

 その後、赤城の提案で現場に戻ってみたら、MSのそばで祈っている篠崎に遭遇。
事情聴取をしましたぞ。

 いや〜「Mr.胡散臭し」の鈴木一真さん登場で一気に怪しいムードに。
妙な数珠アクセサリーもピッタリフィットしているし、嘘くさい佇まいも堂にいっている。最高ですわ〜


 篠崎によると、亡くなっていた部屋の鍵の在り処は4人には教えていたんだと。
睡眠効果があるというお香を推奨していたのも篠崎。
携帯電話を使わないよう提案したのも篠崎らしい。

 何かと怪しい篠崎だが殺人と結びつくほどの事実ではない。
阿久津と篠崎の対立が4人の死に関係しているのかもしれないが、情報量が足りない。

 松戸理事官に急かされてるもんだから百合根は焦っております。
早く犯人を特定したいんだけど、STメンバーはそんなことに一切関知しない。
テンパっちゃった百合根は赤城に言われた『椅子に 踏ん反り返って待っていてください!』という言葉を松戸にぶつけちゃいましたョ〜

 あ〜ら・・・(~_~;).
百合根もヒヤリとしたけど、もっと蒼ざめたのは池田さ。
中間管理職は辛いね〜


 その後、わざとらしくでかい声でため息をついている百合根を見つけた桃子は例によって『カフェ3』に誘ってくれました。
その途中、まるでデートのように向かい合って喫茶店で会っている山吹と町田を見つけた百合根は驚愕。
先に来ていた赤城と三枝(渡部篤郎)に早速報告しておりました。

「ちょっと意外でした」百合根
「ん?どうしてですか?」三枝
「だって変人ぞろいのSTで、山吹さんは常に感情に左右されない穏やかな存在で僕の心のよりどころなんですよ」百合根
「それは百合根君の勝手な思い込みでしょ」三枝
「そうだぞ。大体俺だっていつも穏やかだ。俺を心のよりどころにしろ」赤城
「できませんよ。今回も赤城さんのせいで 所轄ともめてるんじゃないですか。
少しは山吹さんを見習ってください」百合根
「(コマを回して)・・・・ねっ。
こまが止まっているように見えて高速回転しているように、
動いていないように見えるものが激しく動いてることもあります。ねっ、赤城君」三枝

 翌日、山吹と町田さんの件は百合根によって、あっと言う間にSTメンバーに拡散しましたとさ。

 さて、メールの通話記録から、亡くなった園田健さんと田中聡美さんは付き合っており、同じく吉野孝さんと工藤香織さんも交際していたことがわかった。
そこから『信者が恋愛関係にあったなら幹部同士でも恋愛関係があってもおかしくはない』という展開になり、篠崎・ 山県・阿久津間も恋愛による緊張関係にあったのではないかという推理になった。

 その推論は3人への事情聴取と結城(芦名星)の声の波長判定により確信に変わった。
しかし、恋愛関係のトラブルがどう殺人に結び付くかがわからない。
阿久津への対抗心から独立を計るも、ついてくるはずだったメンバーに拒否され逆上?
あるいは苦楽苑を出て行った四人が許せず、篠崎にダメージを与えるために阿久津が殺した?
それとも尊敬する阿久津のため、苦楽苑から信者が流れることを防止しようと山県がやったか?

 未だ犯人が特定できないことに百合根はこまっちんぐ。
見かねた山吹が自分の寺に来て修行することを提案。素直な百合根は受け入れました。

 行ってみたら赤城が待っていた。でも「俺に修行は必要ない」らしい。
座禅を組む百合根の傍で、ゴロゴロしておりますョ〜
それにも飽きた赤城は庭を散歩。

 実は町田も山吹の寺で修行を始めていた。
町田と山吹が向き合っている姿を見た赤城は、山吹が町田智子のプロファイリングについて青山に尋ねていたことを思いだしました。

「何て答えた?」赤城
「常に迷っている状態の町田が自分で犯罪を計画し実行することは あり得ない。
ただ、何かきっかけがあると彼女は自分を止められなくなるかもしれない」青山
「まぁ その通りだな・・・」赤城
「問題は山吹さんが町田のことを聞いた時、声に微妙な揺れを感じたのよ。
普段声のトーンが一定の山吹さんではあり得ない」結城


 山吹は町田に特別な感情を抱いているのか?
そして・・・・ついに・・・
ん〜〜〜あ〜〜〜謎が解けて・・・しまう・・・
_ノ乙(、ン、)_ ハァ〜〜

赤城の楽しい時間が終わってしまいました。

 阿久津、篠崎、山県が山吹の寺に呼び出されました。
そして、別室で問答をする山吹と町田の映像をみんなで見守ることに。
「山吹さんは何をするつもりでしょうか?」百合根
「一見、科学と真逆にあるように見える宗教建造物や儀式は昔から築き上げた心理学的装置といえなくもない」赤城
「山吹さんは それを利用して真実に たどり着こうとしてるんでしょうか?」百合根

「幼少期のことを思い出してください」山吹
「両親は妹ばかりをかわいがった。私は邪魔者だった」町田
喝! 妹を邪魔者だと思ったのはお前のほうだ!
「私は妹を邪魔者だと思っていました」

「学校でのお前は どうであった?」
「学校でも 一人でした。仲間外れにされていました」
「お前は学校ごと消えてしまえばいいと思ったな?」
「思いました。自分の居場所がないならなくなればいいって思いました」

「大人になってからもお前は居場所がない人間だったな?」
「私は父を亡くし、家計を支えるために大学へも行かず好きでもない仕事に就きました。そこでもいつも 一人でした。
母が寝たきりになって自分が仕事を辞めて世話をした。
先に結婚した妹は何にも手伝ってくれなかった・・・・
それでも 母は相変わらず妹だけをかわいがった」
「自分が結婚できなかったお前は妹の結婚が失敗すればいいと願ったな?」
「妹の不幸をいっつも考えてました」

「母親が死んでお前は悲しむより安心したな?」
「やっと終わった・・・・と思いました。
でも私は一人・・・」
「そしてお前は救いを求めて 苦楽苑に入った」
「はい。そこで私は居場所を見つけたんです」
喝!お前に居場所などない!
亡くなったお前の同期4人は恋愛関係にあった。お前だけが仲間外れだった

「私は純粋に修行する場所が欲しかった!
恋愛なんかしてバカじゃないかと思ってた」


喝!お前は恋愛をする人間に嫉妬していた!
バカにされていたのは、お前のほうだ!
お前の人生、どこへ行っても 邪魔者扱いだ!

「それなら、こっちが消してやるっ!!ううう〜〜!!」

 四人は影で町田のことをバカにして笑っていた。
その事を思いだした町田は逆上し山吹の首を絞め始め、山吹は黙って耐えていました。
止めに入ろうとした百合根を赤城は抑えましたぞ。
我に返った町田は己のしたことに気づき泣きはじめました。
「謎が解けてしまったな・・・」赤城

 この問答は辛い。
そして相手の人間性と状態を見極める正しい目が無ければとんでもないことになる危険性をはらんでいるよね。
僧侶としての強い意志と覚悟がなければできないよ。町田以上に山吹も辛かったはず。


 町田は園田に恋をしていたようです。
最初は園田と普通に話していたのに、若い田中と付き合うようになり四人で町田を避けるようになった。
携帯に電話しても出なくなり、七輪を見て自分を消そうとしていると思いこんだ町田はやられる前にやらねばと追い込まれてしまった。

 こうなってしまったのは阿久津たちにも原因があった。
携帯が繋がらなかったのは篠崎が4人に携帯を使わないよう言ったから。
町田が4人から離れ苦楽苑に戻れなかったのは、「教祖を裏切った人間は戻って来るな」と山県に言われていたから。
山県は篠崎と阿久津にそれぞれうまいこと言って操ろうとしていた。
篠崎に独立を勧めたのも山県だったのさ〜

「教える側も信者さん達も恋愛感情から少しずつ歯車が狂ってこんなことになったんですね」百合根
「私は何も知らなかった。私が彼らの心を救っていれば・・・」阿久津
「そもそも人が人を救うなどと思うことがおこがましいことなのかもしれません」山吹
「私は・・・私の居場所が欲しかった・・・それだけなのに・・・」町田
「彼女を追い詰めたのはあんた達の三角関係だったんだ」赤城

 その後、町田智子のアパートで現場から持ち去られたガムテープとお香が発見され、STの分析通り殺人の容疑で逮捕されました。池田もほっ・・・

 悲しすぎる結末でした。
ホントにね、人は迷い苦しんでいる人に手を差し伸べることはできるけれど、
その手を握ることを決めるのはその人自身、自分を救えるのは自分自身しかいないんだよね。
掴まってしまってけど、町田が山吹と出会えたことは本当に良かったよ。


 事件は終了。
珍しく背広を着た山吹と赤城・百合根が三枝の店に集合。

「あの、山吹さんは初めから町田さんが犯人だと分かっていたんですか?」百合根
「いいえ。そこまでは分かっては いませんでした。
ただ町田さんが私に救いを求めてるような、そんな気がしました。
その先に何かがあるような直観がありました」山吹
「神懸かってますね!」百合根
「脳科学的に直観は大脳基底核内の淡蒼球で生まれる。
これは日常の学習と訓練によって もたらされる」赤城
「刑事の勘と似たようなものですかね?」三枝
「僕には全然ないな〜」百合根
「俺には あったぞ」赤城

「私はゆっくり町田さんと修行をしながら本心を聞ければと思っていました」山吹
「だが、結果を急ぐ池田にムカついたんだな」赤城
「お見通しでしたか!」山吹
「ムカつく? 山吹さんが?」百合根
「アハハ・・・そうです。
赤城さんに乗せられて、つい手荒な手段を取ってしまいました」山吹
「俺のせいにするな」
「ハハハ…。では、私は行く所がありますのでこれで。
赤城さん・・・・ありがとうございました」

 赤城に頭を下げて、山吹は去って行きました。
「赤城さんは全部分かった上で、あえて山吹さんに任せたんですか?」百合根
「俺より適任だと判断しただけだ。山吹は町田にとって最後に見つけた居場所だからな」赤城

 赤城は全部見えていたんだね。町田の思い、そして山吹の思い・・・
強い信頼があるから最後まで山吹に託すことができた。


 山吹が向かったのは町田のいる面会室。
「あの時、私・・・山吹さんを殺して自分も死のうと思ってました。
山吹さんは何で抵抗しなかったんですか?」町田
「ただ一人の男としてあなたを救いたかった。
・・・・何とも傲慢な男です」山吹

 いえいえ、素敵ですぞ。石鹸ちゃん!
三枝は百合根と赤城に山吹の過去を話して聞かせました。
若い頃、山吹は幼馴染の不良少女に激しい恋をしていた。
町田はその少女に似ていたらしい。

「彼女のことを救おうと心焦がしましたが、彼女はバイクの事故で亡くなった。
山吹君自身も自殺を考えたそうです。
それを克服するために山吹君は実家の寺で修行を始めたそうです。
本来山吹君は誰よりも激しい感情を抱えている。
それを抑えるために僧侶の格好をしているのかもしれませんね」三枝
「カフェのマスターの格好をしてるのにも何か理由があるんですか?」赤城
「・・・フッ」

 答えることなくいつものようにコーヒーを出すマスターなのでした。
人間というのはわからないものです。
穏やかでいつも悟りの境地にいるように見える山吹が、そんな激しい思いと戦い続けてきたとは・・・
人間はおもしろい。
そして、マスターの秘密も非常に人間らしいものなのでしょう。気になりますわ〜


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