晴樹(永山絢斗)に気づいた肘井基子(広末涼子)は前原総合法律事務所に弁護の依頼をしてきた。
うちのような弱小弁護新事務所になんで?と思いつつも、マスコミも注目するこの裁判に意欲を燃やした黒坂(田畑智子)が担当に立候補。

 いや〜田畑さん、こういう気の強いやる気満々の女性が板に付いている。
地味だけど安心感を感じさせる小池役の田中要次さんもいい感じ。


 しかし晴樹が担当ではないと知った基子はマイルドにゴネて前原達と話そうとしないらしい。
さらに、毎回晴樹は来ないのか尋ねるそうな。
話してもらえなきゃ、情報が掴めない。
ってことで、基子から要望があったナチュラル系の生活用品の差し入れを晴樹が購入し、持っていくことになりました。
HPはこちら

 晴樹はクライアントの所でまりあが好きだと言っていた絵を見つけた。
でも、それはフィケレッリの絵の複製であり、まりあが持っていたのはフェルメールの「聖女プラクセデス」だとわかった。
二つの絵の違い、それはプラクセデスが手に十字架を握っていること。
調べると、やはりまりあが大事にしていたのはフェルメール版だとわかった。

 よくわからんけど、この絵はキリスト教に殉じて亡くなった者たちの血をプラクセデスがスポンジで取り、絞って壺の中に集めている場面らしい。わたしゃ、キリスト教のことよくわからんけど、尊い行為ということで聖女扱いされてるのよね?

 基子にとって被害に遭ったとされる男たちは殉教者のような存在で、天国へ行くお手伝いをしただけって感じなのかしら?
それとも自分が「聖女」という存在になるための生贄?
彼女があんなに堂々としていられるのは、自分は「聖女」としての仕事を全うしただけだと思っているからか?

 拘置所の部屋で『聖女プラクセデス』を前に祈り続ける基子の姿は清らかで聖女そのもの・・・
彼女は狂っているのか、それとも本物の聖女なのか・・・


 という訳で一人で接見に行くことになった晴樹・・・
最初は初対面のフリをして話す二人でしたが・・・・

「驚いた。弁護士さんになっていたなんて。・・・今・・いくつになったの?
・・・・お母様も元気・・?」基子
「・・・・・・・僕は・・・肘井基子さんという女性とは会ったことがありません」晴樹
「・・・・・・・・そうね・・・・でも・・・・嬉しいの・・・(涙
晴樹君がこんなにりっぱになっていたなんて・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・(どうしたらいいものか・・・)」
「(微笑んだあと)・・・・・ごめん。ごめんなさい・・・笑ったりなんかして・・・
嬉しいなんて言ったりして・・・・・
でも嬉しいの。すごく嬉しいの。
きっとあの後もいっぱい勉強頑張ったんだね・・・努力したんだね・・・・
弁護士さんなんて・・・ほんとにびっくりで・・・(涙)・・・
私、ずっとあなたに会いたかった。私・・・・」

「何を言っているんですか!あなたは!
あなたという存在はすべて嘘だった!
内藤あかねという人物でも、緒沢まりあという人物でも、山の手女子大学の生徒ですらなかった。
何もかも騙した上で・・・僕の前から姿を消したんです。違いますか?!」

「・・・・・認めるわ。その通り。私は嘘をついた。
いろんな人に嘘をついて、近づいて、付き合って、お金を援助してもらったこともある。
それで人が私のことを悪女だって言うんなら、そんなの全然かまわない(涙
でも、あなたには・・・・・・・
あなたはまだ、私を何も知らない・・・知らないくせに・・・・(涙
だって・・・私の何がいけないのよ?
私は人を殺したりしていない!誰も殺してない!
私が人なんて殺せる訳ないじゃない!


 刑務官が制止が入ったけど基子は訴え続けた。
「それなのに!だってこんなのひどすぎる!
何でこんなことに・・・・
こんな所で晴樹君に会いたくなんかなかった」


 刑務官に連れられていく基子を思わず呼び止めたさ。
「先生・・・!」晴樹
「今は・・・あなたが先生でしょう・・・・」
振り返り微笑んだ基子は尋ねた。
「どうする?私を信じる?」

『今まで取調べや接見の際、肘井基子が取り乱したり、大声を出したという記録は一度もない。
そんな彼女が今、確かに取り乱していた。
いや、あるいは目の前で見たこの涙や言葉さえも嘘なのだろうか』


 これを晴樹を味方に引き入れるための必死の演技と見るか・・・
晴樹だけに伝えられた真実と見るか・・・・
でも、怒りをぶつけられたことで基子は晴樹の中で自分が生き続けていたことを知ったはず。
そして『私を信じる?』と問いかけられたことで逆に晴樹の中に疑いを持ってはいけないという気持ちが生まれなかったか?

 嘘は何パーセントかの真実をまぶすとリアルさが増すと申します。
わたしゃ、基子の言葉は真実であり嘘でもあると思う。
晴樹への思いは確かにあった。
でも、死刑になりたくないための演技もあった・・・どうじゃろ・・・


 年はとっても相変わらず心はおぼこい晴樹は・・・彼女を信じることに決めたようです。
所長(岸部一徳)にまりあとの過去の関係(付き合っていたことは内緒でね)を話し、肘井基子の担当をさせて欲しいと申し出ました。
「中村、お前・・・うちの事務所に来て初めておもしろいこと言ったね」所長

 すぐにミーティングが開かれました。
10年前の基子を知っているということが情報を収取する上で有利に働くかもしれない。
ということで晴樹もサブで弁護に加わることになった。
確認されたことは、基子が最近まで使っていた『緒沢まりあ』という偽名は10年前から使われていた。
10年前といえば、一人目の犠牲者である阿川博之(浜野謙太)と基子が付きあっていたはず。
そういえば、まりあと結ばれた日、誰かからかまりあの携帯電話に連絡が入っていた。

 所長・黒坂・晴樹の3人で接見に行くと、基子は満足そうだった。
で、黒坂の口調から晴樹が自分と知り合いだとみんなに話したのがすぐわかったようです。
鋭いな〜もともと頭もすごくいいんだろうね。

 今回は事件の背景となった彼女の生い立ちが語られました。
基子の家庭は貧しく、5歳の時に父が亡くなってからは母が生活のため必死で働いてくれたが生活は苦しいままだった。
「私は幼い頃からお金がないと生きていけないのだということは痛感していました。
ですから、お金に執着があった方だということは自覚しています」

 専門学校を出た頃から男性からもらったお金で生計を立てていた。
パトロンを申し出る男性はたくさんいたらしい。
「そのことで、私を悪女のようにおっしゃる方がいらっしゃるようですけど、
恋愛する男性がきちんと稼げるかどうか見定めるのは女性ならよくある事じゃないでしょうか」

 基子は男たちに小さな嘘をついたことと経歴詐称したことは認めましたが殺人はきっぱり否定。
「だって、なぜ私が彼らを殺さなきゃならないんです?
そんな事しなくたって私と付き合いたい、金銭を援助したいと言ってくださる方は他にも何人もいました。
お金を頂いていたのだって詐欺じゃありません。
お付き合いしたみなさんが最初から了承していたことです。
私も頑張って彼らに愛されようと努力しましたし、
お金を頂くだけの価値のある女になろうと、そうしました。
これが、私なりの恋愛の形だっただけです」

 いや〜よく練られた脚本のように余裕の笑みを浮かべながらすらすらと話す基子・・・
それを辛そうに目を伏せながら聞く晴樹・・・
一瞬、そういうプレイなのかと思ってしまいましたが、
基子の中には嘘だとしてもしっかりとした自分なりのルールと美意識が築かれているようです。


「では、金銭目的以外では、今まで誰も愛したことがないと?」前原
「はい」基子
「そうですか。では、事実関係を・・」
「いいえ。一人だけ・・・
一人だけ愛してしまったことがあります。
でも、その人は事件には何も関係ありません」
「愛して・・・しまった?」
「私、子供の頃から思ってました。
「愛」と「欲」って、いったい何が違うんだろうって。
テレビでも小説でも教師も同級生も「愛」は尊く大事なもので
「欲」はみにくいもののように当然のように言うけど
私にとっては「愛」だって性欲や食欲と同じと言うか
そういう欲を隠して上っ面だけ美しく言いつくろう単語のような認識しかありませんでした」

 彼女の人生は「愛」=「欲」だった。
そう彼女の心に刻まれるような何かがあったのか。


「つまり・・・だからあなたはあなたなりの愛を男性に与えて
対価をもらっていたとおっしゃるんですね?」黒坂
「そのとおりです。
ただ一人だけ・・・どうしてもそういう「欲」という気持ちでは割り切れない男性がいました。
・・・・それが・・・「愛」なのかもしれないと、その時初めて思いました」基子
「では・・その男性とは今でもお付き合いを?」前原
「いいえ。私の中ではそんな感情はありえないことでした。
だから、これ以上彼を好きになってしまったらアイデンティティーに関わると判断して自分から離れました」基子

 その時、今までまっすぐ前を向いて話していた基子が初めて晴樹の方を見つめました。
う〜ん・・・晴樹に聞かせているようにも見えるし、実は全く違う男の話なのかもしれない。どちらにしろうまいぞ。
人間心理を掴む天才なのでは・・・
って、私のツッコミが辛辣になりがちなのは基子という女性に嫉妬しているのかしら・・


 弁護の方針は基子の独特の世界観を押し出すことで決定。
「彼女の言う通り、彼女のしてきたことは悪女と後ろ指を指されることはあっても
決して犯罪ではない。いや、実は悪女ですらない。
つまりこれは、ただのひとつの恋愛スタイルであって司法で罰するべきことじゃないんだよ」前原
「なるほど。基子のイメージを殺人や詐欺から完全に切り離すってことですか?
よし、じゃあ、彼女のルーツ探ってみますか?」黒坂
「そうだな。生まれは北九州だったっけ?
もしかしたらそこに行けば、彼女が唯一愛してしまった男性ってのも見つかるかもしれんぞ」
「あんなの嘘に決まってるじゃないですか!あの女に人なんか愛せませんよ」

 いや〜ずっと無言で自分の世界にこもっている晴樹・・・
弁護士として役に立つのでしょうか。すっかり高校生のあの頃に戻っているんじゃ・・・


 ところで基子の担当になったことで晴樹は泉美(蓮佛美沙子)との約束もドタキャン。
結婚式の日取りも決まらない。
基子の三人目の被害者とされる千倉泰蔵(大谷亮介)と、その奥さん・文江(中田喜子)の苦しみを知っている泉美は心穏やかでいられない。
晴樹の「彼女を守る」という言葉にも敏感に反応してムカッ・・

「そんな女を守るって・・・だって、あの人悪女なんでしょ?!
人を殺したかどうかわかんないけど、彼女のために人生を狂わされた男の人が確実にいるのよ。そんな人をどうして・・・!
千倉さんの奥さんだってかわいそうだよ・・誰かを悲しませてまで、どうしてそんな女の」泉美
彼女は悪女なんかじゃない!・・・・いや・・・本人が無実だって言ってるんだ。
弁護士の俺らが信じなくてどうすんだよ。・・・・なんか・・ごめん・・」晴樹
「私もごめん・・・ごめんね、こんなこと言うつもりじゃなかったんだけど」

 仲直りしたけど、何か二人の間に基子がいるような・・・
大事な時期だっていうのにねぇ・・・
てか、基子という女性はそこにいるだけで他の女性を不安させる存在なんでしょうなぁ。


 って、晴樹の家から一人帰る泉美を二階に引きこもっている兄が盗み撮り。
さらに室内には肘井基子関連の記事が一杯・・・・
一時は家族の期待の星だったのに、いったいいつから?
彼が引きこもってしまったのは基子が関係するのかしら?
やっぱり基子はお兄ちゃんにもちょっかい出してたの?
基子は晴樹の家を崩壊させるために現れたのか?

 晴樹は黒坂と共に基子の育った北九州に来ました。
基子の母親は19年前、彼女が14歳の時に亡くなったらしい。
それまで母子はお好み焼き屋に住み込みで暮らしていた。
この場所で基子に何があったのか・・

 その頃、「聖女プラクセデス」を前にして基子は祈っていた。
「お母さん、わたしね・・・ここを出ることができたら、今度こそ聖女になるの。
強くて、気高くて、誰にも汚されることのない、
お母さんが言っていたようなそういう女に。きっと今度こそ」

 彼女が男たちを裏切ったのではなく、彼女が裏切られてきたのか?
聖女になろうとしてなれなかった基子に救いはあるのでしょうか・・・


 そして・・・3人目の犠牲者・千倉さんが意識を取り戻しそうです。
そのことが裁判にどんな影響を与えるのか・・・
来週も楽しみですわ〜

 第1話 運命の再会
 第3話 プライド
 第4話 裁かれる女
 第5話 最後のキス
 第6話 愛が壊れるとき
 最終話 この愛の果て

ねこちゃん