俺のとは違うなぁ〜!(@倉石義男『臨場』)
基子にはもっとしぶとく生き残って欲しかったョ。
盲目を利用して、大金持ちの爺さん狙うぐらいしたたかになって欲しかったわ〜。
しかも、あの自殺絶対食い止められたでしょ!
晴樹よ・・・荒れてもいない海で足踏みして叫んでばかりいないで歩きなさいって。
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 さてと・・・振り返ってみますか・・・
晴樹(永山絢斗)からズバリと決別された基子(広末涼子)は憔悴しきって帰宅。
十字架のように掲げていた『聖女』の絵を切り裂きました。
「聖女?!聖女って・・・こんな女いるの?!バッカじゃないの?
何でそんな顔で笑っていられるの?あなただって・・・ホントは辛かったでしょ・・?」

『女として生きていくのは辛いことだ。
男はいつも女を利己的に利用し、蹂躙し、女の自尊心を踏みにじろうとする』
基子

 基子は大学進学をあきらめた時、母のように生きざるを得ないのかもしれないと思った。
それでも基子は前向きに一生懸命努力した。
朝も夜もバイトをしながら、いろんな専門学校や名門女子大に忍び込み学び続けた。
しかし、バイト先の店長に土下座と共に金銭と引き換えに関係を求められた時、生き方を変えた。

『男に利用されるのは嫌だ。
でも、そこにもし、愛があるということにすればどうなるのだろう。
愛されて、恋人になって、金をもらうのであれば・・・
そして私は作りあげたのだ。今の私を。
売春婦の娘と言われ、いつも同じ服を着て、貧しい部屋でお好み焼き屋の残りを食べさせられていた私が、高価な服をまとい、お金持ちの恋人に愛され、ヨーロッパ美術に詳しい
高貴な「緒沢まりあ」に生まれ変わったのだ』


 母のように売春婦になるのは嫌だった。
だから、そこに「愛」が欲しかった。
愛ゆえのお金であり、優しさであって欲しかった。
阿川博之(浜野謙太)に愛され、贅沢を味わった基子は失った自尊心を取り戻せたのだろうか。

 わたしゃ、中途半端に愛を盛り込む方が下品だと思うが・・・
金をもらって体を売っていたお母さんは確かに理不尽な思いも女性としてのみじめさにも悩まされただろうけど、誰にも頼らず母娘二人で生活していることに誇りを持っていたんじゃないの?
「これは愛だから」と自分を騙しながら生きることはお母さんだって望んでいなかったと思うぞ。


 基子が晴樹を愛したのは事実だったようです。
でも、お金の介在しない愛を認めることは自分の生き方を否定することになる。
やっと取り戻した自尊心も裕福な生活も失くしてしまう・・・
混乱した基子は晴樹の元から去った。

 なのに何もかも失くした今となっては晴樹を愛した時間だけが輝いて見える。
あんなに私に夢中だった彼が心変わりするはずない・・・

「うそよ・・・これで終わりなんて。私は信じない。絶対に信じない
愛を失うことは死んだも同じ・・・認める訳にはいかないのです。

 さて、その頃晴樹は基子のことなんてすっかり忘れて泉美(蓮佛美沙子)のウェディングドレス選びに付き合っておりました。
泉美も幸せ一杯でございます。

 ところが・・・試着室に基子参上!
この前の雨の日に晴樹にかけてもらった背広を羽織っているのが怖い( ̄▽ ̄;)アハハ…


 基子は「私には晴樹君しかいないから私にくれないかな?」と頼みました。
「大丈夫。あなたならきっといるはずよ。
晴樹君じゃなくたって、あなたのこと愛してくれる人が。
だってあなた、こんなに健全でかわいらしいんですもの。
それによく言うじゃない?男性って初恋の女性のことを忘れないって。
きっと晴樹君だってそうよ。だって、私達本当に愛し合っていたの
あなたの思っている以上に心も体も深い・・」

 バシッ!それ以上は許しませんぞ!
ふざけないで!犯罪者のくせに・・・
晴ちゃんが犯罪者のアンタなんか、もう愛している訳ないじゃない!
」泉美

 すごい言いぐさだな。この自信満々なところが基子とか克樹や私とかにカチンと来るのよね〜
気の強い基子が叩かれて黙っている訳がない。こちらもバシッ!
「傷つくと誰だって痛いのよ。
そもそもあなた、看護師のくせに痛みを知らなさすぎるのよ!
どうせ人に汚されたこともないんでしょう?
蔑まれたことも、恨まれたこともなく生きてきたんでしょう?
それだけで、もう十分幸せなんだから、晴樹君ぐらい私にくれたっていいじゃない?ね?


 確かに基子の言葉にも一理ある。
泉はまっすぐに太陽の下を堂々と歩いて生きてきたから、もぐらの気持ちなんてわからんのよ。
「犯罪者のくせに」と何の迷いもてらいもなく断罪する。
まぁ、そういう泉美だからこそふらふら迷っていた晴樹も戻って来たんだろうけどさ。


 自分の過去の女と現在の女がモメているとも気づかず晴樹が能天気にカーテンを開けると、修羅場が。
さすがにいたたまれず逃げた基子を追いかけた晴樹は謝り倒しました。
「何度でも謝ります!だからもうこんなことしないでください!
二度と泉美に近づかないでくれ!」


「・・・・・・・いつになったら家に来てくれるの?」基子
「・・・・・・・」晴樹
「ずっと待っているのに」
「・・・・・) ゜o゜( ヒィー」

 あまりにも晴樹が怯えた表情をしているので、それ以上問い詰めず基子は去りました。
んが、その現場を三流記者が撮っているのに気づくと自分から晴樹との過去をリーク。
週刊紙に二人の関係を示す暴露記事が掲載され、エライ騒ぎになってしまいました。
前原法律事務所の電話は鳴りやまず、事務所だけでなく病院にまでマスコミが殺到。
晴樹はしばらく仕事を休み謹慎することになったさ。
もちろん、泉美との結婚式も延期。

 晴樹の実家にも記者たちが詰めかけ、さすがにお母さんも頭を抱えとります。
そんな中TVのワイドショーを見ながら、ひとり嬉しそうな兄の克樹(青柳翔)。

 あ〜ヤダヤダ・・・死後裁きに合うがいいわ!ヾ(`ε´)ノ†
この兄貴に何の罰もくだらないというか、放置したまんま終ったのもマイナスポイントだったな〜
そして、こんな兄貴に気付かないのか気づいて何も言えないのかいつもノーリアクションの母・百合子(筒井真理子)にも怒りが。アンタが最初は持ち上げていた兄貴を見捨てて晴樹のことばっかりに注目するから、こんなんなっちゃったんじゃないの〜?てか、この家のお父さんは全く登場しなかったねぇ・・・


 騒ぎの渦中、基子に連絡が取れなくなり心配になった前原(岸部一徳)と黒坂(田畑智子)が家を訪ねてみると、基子は赤ちゃんのために靴下を編んでおりました。
幸せな家庭の夢に逃避・・・

 そうそう、事務所を巻き込んだ責任を感じて退職願を出した晴樹でしたが・・・
前原に一喝され、引きさがりました。
「バカ野郎。お前はどっかの政治家か。
責任を取るってのはな、投げ出すことじゃない。
逃げ出さずに目をそらさずに最後まできっちり始末をつけるってことだ。
この師走の忙しい時に何をのんきなことを言ってるんだ。
だからお前は甘ちゃんなんだよ!責任取るなら働け!馬車馬みたいに働けっていうんだ!

 愛のある一喝、いただきました!
その通りザマスよ。
そもそも、アンタみたいなペーペーに責任取れないっつーの。

 やっぱり一徳ちゃんはいいわね〜
このドラマ見始めたのは一徳がいたからョ〜
今シーズンも休みなし。「ドクターX」の神原所長として会えるのを楽しみにしてますョ〜
「ベンケーシー(猫)」と一緒にね。


 そして、晴樹のアパートの前にもマスコミが張り込み出して、泉美と二人で缶詰状態。
そんな中なのに、婚姻届を出しに行こうと提案する泉美・・

 女の意地でしょうか〜?
何もそんな焦って結婚しなくたっていいじゃないの。
相変らず記者たちは追ってくるだろうにさ〜


 その情報は克樹から基子に伝えられ、のんきにいちゃいちゃしながら役所に向かっていた晴樹たちは待ち伏せしている基子にぎょっとするのでした。

「ひどいなぁ・・・結婚するんだったら教えてよ」基子
「来るな・・・」晴樹
「そんな悪魔を見るような目で見ないで」
「来るな」
「私、あなたの敵じゃないのよ。あなたが好きなの。心から愛してるの」
「こっちに来るな!来ないでくれ!!これ以上俺たちに近づかないでくれ!」
「ひどい・・・・ひどい。そんな言い方・・・」
「・・・・・・・」
「ねぇ、何で・・・何でわかってくれないの?」

 近づき抱きしめたと思ったら、その手を晴樹が引きはがそうとしたもんだから、首をぎゅー!
泉美がすぐに晴樹の援護を。
で、役所の前で3人でもちゃもちゃやっていたら・・・・
千倉さんの奥さん・文江(中田喜子)が背後から基子をグサッ!

アンタなんか!
裁判じゃ、アンタを死刑にできないって聞いたの。
刑務所に数年入るだけだって。何で?!何でよ?!
あの人は死んだのよ・・・夫は苦しみながら死んだのよ・・・(涙
許さない!私は許さない!
」文江

 とどめを刺そうとするのを晴樹が包丁を奪い止めると、今度は基子の頭を床に何度も打ちつけました。
「許さない!許さない!!」
「肘井さん!誰か救急車を!!」晴樹

 まぁ、そうなるよね・・・(-公- ll) 納得いかないもんなぁ・・・
でも、奥さんも旦那さんに執着していたからなぁ・・
こんなバカ亭主勝手に生きろって離れていたら犯罪者にならなかっただろうに。
てか、泉美がこんな時期に婚姻届出そうなんて考えるからだよ( ゞ( ̄∇ ̄;)そっちかい・・・)


 屋上から落ちた千倉さん(大谷亮介)は、自殺かと思ったら文江に落とされたらしい。
夫に殺してくれと頼まれたと供述しているそうな・・・
何ともやるせない結末だのぅ・・・

「いや〜やはり、女ってのは怖いねぇ・・」小池(田中要次)
「何言ってるんですか。悪いのは全部男じゃないですか・・・」黒坂

 あら・・・黒坂女史・・・無職で年下だかの彼はどうなったのかしら・・・
小声でつぶやいていたけど恨みが感じられたわ〜


 病院に搬送された基子は一命をとりとめましたが、頭を打ちつけられたせいで視神経を損傷し失明してしまいました。
基子は病室を訪ねた前原に素直に話しました。

「私・・・やっぱり正しく裁かれるべきだったんでしょうね」
「今はまだ何も考えない方がいい。
今日は裁判の話はなしにしましょう。
今日は私はあなたの弁護士ではなく、友人としてここに来た。そういうことにして下さい」前原
「ありがとう・・ごめんなさい・・うまく笑えないわ。
阿川と付き合っている時に覚えたんです。作り笑いを。
笑いすぎず、それでいて澄ました感じもさせない、男が喜ぶ、男の従属物のような微笑みを。
男って不思議よね。
女にもっと輝けとか言いながら、それでいて少しでも目立ちすぎると、慌てて突き落とす」
「それは、女性を恐れているんでしょう」
「いいえ。都合がいいのよ。
女神のように崇めたり、売女のように扱って虚栄心を満足させたり、
だから喜ばせるにはちょうどいいの、作り笑いが」

 基子が崇めていた「聖女プラクセデス」の微笑み・・・
それが呪縛となって基子の道を誤らせてしまったのか。
お母さんは「気高い女でいれば愛される」と言ってくれたけど、愛することの幸せは教えてくれなかった。
基子は男を頼り、男から奪うという方法でしか生きる道を選べなかったんだね。


「でも、彼の前だけは、なぜかその作り笑いができなかった。
つい大笑いしてしまったり、自然と優しい気持ちになったり。
自分がコントロールできなかった。そういう気持ちを抑えて阿川の元に戻りました。
でも結局、阿川は会社の資金繰りが悪くなって、自分から破滅した。
その後付き合った人だってみんなそう。自分から破滅していった。
坂東さんだって、勝手に嫉妬に狂って勝手に崖から落ちていったし、千倉さんだってそう。
私は一度だって離婚して欲しいなんて頼んだことない。
あのままの生活で良かった。そしたら私だって・・・・」
「はい」

 千倉さんが入院したと聞いて、しばらくは一人で生きていこうと決めたんだけど、
やはり晴樹のことばかり考えちゃったんだってさ〜

「私の本当に求めていたものは、あの日、あの海にあったんじゃないかって・・・
私は大事なものを手放してしまった。
あぁ・・・あの日に帰ってやり直せたらいいのにって」

 そんな時に逮捕されて晴樹と再会した。
裁判の過程で昔のように晴樹と心が一つになれたのを感じたのに・・

「それで・・・そんな事で・・・もう一度生まれ変われることができるなんて思うなんて・・・バカよね・・私。
愛なんて何であるんでしょうね・・・
そんなもの無ければ良かったのに。
そんなもの無ければ・・・もっと上手に生きられたのに」基子
「はい。愛なんて、どうしてあるんでしょうね」
「ご迷惑をおかけしました。前原さんにも黒坂さんにも、いいえ、すべての人に謝りたい・・・謝りたいです」

 基子は愛を求めながらも男にも人生にも裏切られ続けた不器用な女だったのでしょうか。
阿川も坂東も千倉も、たまたま基子と出会ったタイミングで自滅していっただけなのか。
思い込みの激しい基子のことだからホントのことはわからない( ゞ( ̄∇ ̄;)オイオイ、最後ぐらい信じてやれよ)
けれど、愛を激しく求めながらも方向を見失い、全く正反対の道に行ってしまった哀れな女がそこにいました。


 基子の目が見えないのをいいことに二人の会話を立ち聞きする泉美・・・
「泉美さんでしたっけ・・・?あの子、いい子よね・・・
あんな子だったら幸せになれるのかな・・・女が幸せに生きていくことは難しいことだと、いつも心のどこかで思っていました。
でも、ああいう子だったら、幸せになれるのかもしれない・・・
晴樹君もきっと・・・幸せになって欲しい・・・晴樹君も泉美さんも・・・
あ・・・私にもあった。あったんだ。自分以外の誰かの幸せを心から願う気持ちが・・・
私にもあった!良かった・・・」

 長い道のりだったけど、基子が自分の中にも愛があったことに気づけて良かった。

 さて、実家に戻った晴樹は玄関に置いてあったごみ袋の中に基子や泉美の写真を見つけ、週刊誌にリークしたのが兄だと気付いちゃいました。

 って、わざとなのか兄貴・・それとも晴樹が家に来るって知らなかったからそんなとこに放置したのか?どちらにしろ、わざとらしい展開だぞ。

 で、居間で30過ぎの兄弟(2人ともガタイでかし)の殴り合いのケンカ勃発。
お母ちゃんが必死に止めて、なんとか収まったけど、兄貴は全く反省の色なし。
「まさかあの女、お前の首を絞めに行くとはね。そこまで悪い女だったとは。
いや・・・御見それしましたって感じで。良かったな。お前も殺されなくて」克樹
「彼女は・・・ただ必死に生きていただけだ!
自分らしい人生を、誇り高い人生を送ろうと必死にもがいて、もがいて!
それでもうまくいかなくて!それで、それで罪を犯したんだ!
確かに犯罪者かもしれない。でも・・・でも!
誰かを傷つけ弄ぶことしか考えていない兄貴に彼女を貶す資格はない!」晴樹
「・・・・・・・」
「誰にも・・・彼女を貶す資格なんてないんだ・・」

 んーーー(ーΩー )遅いんだよぉ、晴樹。彼女が被害者になった途端に同情かい?
刺されなかったら、未だに悪魔呼ばわりしていたんじゃないのぉ?
何かコイツもやっぱり好きになれない。


 その後、基子が退院した日、やっと晴樹は家を訪ねました。
でも、そこには基子の姿はなく・・・・海を見るとずんずん入っていく基子が・・・
すぐに晴樹は追いかけましたぞ。

「肘井さん!待ってください!」

「晴樹君・・・やっと来てくれた・・・あなたを愛したこと、それだけが私の失敗だった。
それだけが本当の私だったのかもしれない」 
ダメだ。行っちゃダメです!死んじゃダメだ!!
「(止まらず)それなら・・一緒に死んでくれる?」基子は微笑みました。
「行くなーーー!!」
「晴ちゃーーん!」そこに泉美が現れ・・・晴樹の足はストップ。
「待ってください!先生!」
一瞬振り返って笑顔になった後、基子は沈んでしまいました。

『彼女は愛を求めていた。
誰よりも強く、求めていたのだ』


 二ヶ月後、控訴審が被告人不在で行われ、控訴は棄却され基子の無罪は確定した。
そして一年後、泉美は中村姓になっております。

『今では誰も彼女のことを覚えていない』
彼女の亡くなった海に白い花束を供える晴樹なのでした。

 いやいやいや〜晴樹よ、アンタ、基子助けられたでしょうよ〜!
健康で体力も申し分ない30代男子があんなのろのろ歩いている女子に追いつかないってかい?
てか、途中で絶対足止めて死なせる方向に持っていったよね〜?
一緒に死んでって「赤ん坊少女タマミちゃん」みたいにしがみつかれたら困ると思ったのかい?
泉美が呼んだら、二人して見送る体になってたし〜
恐ろしいことです。

 う〜ん・・・何だかな〜o( ̄ー ̄;)ゞ 死んですべて美しい思い出かい?
まぁ、生きていつまでも付きまとわれても困るしねぇ・・・
中村夫妻にとっては一番いいアレかい?

 基子もな〜愛を追う事に疲れてしまったのかしら〜?
それとも晴樹との愛が終わったのが耐えられなかったのか?
もっと非情でずるい女でいて欲しかったわ〜
前半はいろいろと期待を持たせてくれたんだけどな〜
ほどよいどろどろ具合だったし〜

  広末涼子さんはベストキャスティングだったと思います。
彼女の透明感と少女のような佇まいが黒い疑惑の中でも清らかに輝き、愛を求め続ける基子の哀しさが伝わってきた。
な〜んか惜しい最終回だったかな〜もうひと旨み欲しかった。


 第1話 運命の再会
 第2話 愛を乞う女
 第3話 プライド
 第4話 裁かれる女
 第5話 最後のキス
 第6話 愛が壊れるとき

ねこちゃん