『人生は分かれ道の連続だ。
でも、その時には何も気づかない。
気づかないまま、ある時ふいに結果だけが突きつけられる。
あの時、別の道を行っていれば・・・そう気づいた時にはもう遅い。
何でこうなったんだ。何で・・・?』


 そうなんだよね〜気づいた時にはもう戻れないところまで来ている。
じだんだ踏もうが、泣きわめこうが時をさかのぼることはできない。
後悔と共に、どこで道を間違ってしまったんだろう・・
どういう選択をすれば、こんな苦しい思いをしなくてすんだんだろう・・・
こんな思いを抱いたことがない人はいないと思う。

 人生をやり直すことができたら、あたなはどこまで戻るでしょうか。
その時正しい選択ができるでしょうか。望んだ通り行動できるでしょうか。
その判断は未来を変えることができるでしょうか。
これは人生をやりなおす偶然のチャンスを得た男と、その父親の物語です。

 わたしゃ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいにニシジが過去のお父さんに会いに行く話かと思っていたんだけど、もっと複雑な構成でした。
父親が出てくる法則性がいまいちわからんわ・・って思っていたけど、今後は常に父と一緒に過去に向かうのかしらん。

 とにかくニシジのお目目がうさぎさんみたいに真っ赤・・・( ̄- ̄;)大丈夫ぅ〜?
そして忠さんが途中参加してきたのは死線をさまよっていたから?
この世に未練を残す橋本親子と、
深い絶望感で気持ちが死に向かっていた一雄と
死の床で息子・カズのことを思っていた忠雄・・・・
彼らに共通しているのは人生への強い後悔の念。
それぞれタイムリミットがありそうだけど、後悔から解放されて自分の人生を愛することができるようになるのでしょうか。
HPはこちら


 ドラマは2015年1月13日から始まります。
永田一雄(西島秀俊)は広島県福山市の病院に入院している末期癌の父・忠雄(香川照之)を見舞っていた。
父の生き方を嫌い、父から逃げるように東京で進学・就職し、会う事を避けてきた一雄と忠雄の確執は残された時間が少ないと聞かされても変わることがなかった。

 東京に戻った一雄は職探しに奔走したが成果はなかった。
母親(倍賞美津子)には言えなかったが勤めていた電機メーカーを一ヶ月前にリストラされていたのだった。
結婚記念日を一緒に祝おうと妻の電話にメッセージを残したが返事はない。
妻の美代子(井川遥)は少し前に家を出ており、帰宅すると離婚届が速達で届いた。
一人息子の広樹(横山幸汰)は中学受験に失敗して以来、引きこもり暴力をふるうようになっていた。
その息子にバッドで殴られ、家から飛び出した一雄は深い絶望と共に死んでもいいと思っていた。
人通りも途絶えた深夜二時、たった一人でベンチに座っている一雄の前にワゴン車が止まった。
見たこともない男と子供が手まねきする。

「遅くなってごめんね。結構 待った?
ねぇ、何やってんの?早く乗ってよ。風邪ひいちゃうよ」
「フフ・・・さぁ、どうぞどうぞ」男

流星ワゴン (講談社文庫)Cut (カット) 2015年 02月号 [雑誌]
 何故か二人は一雄の家庭の事情を人に言っていないことまで知っていた。
そして自分達は交通事故で死んだ幽霊だと名乗り、その時の新聞記事を見せた。
男の名は橋本義明(吉岡秀隆)。同乗している息子は橋本健太(高木星来)
5年前、免許を取って初めてのドライブで起こした事故で二人は死んでいた。

「サイッテーだよね!」健太
「だよな〜息子に申し訳が立たなくてね。
かわいそうなことをしました。父親失格です」橋本

 死んだはずの親子の車に乗っている?なんじゃ、こりゃああああーー?!

「おじさん さっき死にたいって思ったでしょ?」健太
「違う違う。死んでもいいと思ったんだ」橋本
「もしかして僕は死んだんですか!?」一雄
「どっちがいいですか?生きているのと死んでいるのと」橋本
「そりゃ!」
「そろそろ着くよ」健太
「どこに?!」
「だから・・・」健太
「ホントに私達にも分かりません。ただ、あなたにとって大切などこかです」橋本


 運転しているのは橋本だけど、行き先の決定権は橋本にはなくて、いわば車に誘導される形?
光に向かって車はすごいスピードで移動していく。
ふと時計を見ると、ぐるぐると戻っているぞ。
「SEIKO」の文字が輝いているわ〜( ̄▽ ̄;)アハハ…

 着いたのは2013年11月5日の上野。でも手には2015年の1月15日に握りしめていた離婚届けを持っている。
一雄は部下の千賀(入江甚儀)と大切な取引先へ商談に向かう途中だった。
んが、この日は男と歩いている美代子を目撃した日でもあった。

 状況を受け入れられずにいる一雄の前を美代子と男が通り過ぎる。
2015年現在、彼女はこの男と一緒にいるはずだった。
でも、どうすることもできない・・・・そんな一雄の背後から声がした。

「それでええんか?カズ」
「・・・・・・・(゚ロ゚;)」
「さっきの、お前の嫁さんじゃろ?アレ、連れ戻さんでええんか?」
「(”ロ”;)・・・・・」
「何をウジウジしとんじゃ!行くど!」
「ちょっ、ちょっと・・・アンタ・・誰!?」
「何言うとんじゃ、カズ。お前、わしの顔 忘れたんか?」

 それは福山の病院のベッドに寝ているはずの父・忠雄だった。
しかも若返っとる!


「分かるように説明してくれよ!あんた、ホントに・・・・父さんなのか?」
「おお」
「何でそんな若いんだよ!?何で美代子のこと知ってるんだ!?」
「何で何でって、そんなもんワシにも分からんわ。
何でか知らんけどここにおって、お前のことも嫁さんのことも分かるんじゃ。
何じゃ、その目は?信用しとらんのか?」
「できるわけないだろう。いきなりそんなこと・・・・」
「ブサイクじゃのう・・・親を疑うとは」

 でも口調も父だし、ところかまわず立ちションする癖も父そのものだった。
父に引っ張られ美代子と男がいるという事務所のようなところへ行くと、チンピラ達がでてきたが、
エネルギッシュに戦い、息の音を止める勢いで容赦なく踏みつける姿は父としか思えなかった。

 どういう移動手段か全くわからんが、父も気づいたら突然一雄のそばに来ていたそうな。
この時の忠雄は一雄と同じ年齢の42歳ということになっております。


 親の年齢がある時期でストップしているように感じることってあるよね。
私の場合は母親は36歳ぐらいで止まっていた。私が小学校5,6年の頃の年齢だね。
現実の母は毎年確実に年齢が増えて年をとっているんだけどね。
自分がその36歳を越えた時、不思議な感覚がしたもんだ。

 多分、一雄にとっても父親がこの年齢の時がひとつの別れ道だったのでしょう。
現在の父親への憎しみが確定する道を選ぶことになった年齢の父・・・
その父と同じ年齢になった自分・・・


 戸惑いから覚めない一雄をよそに現状を受け入れ楽しそうな忠雄。
「わしゃ嬉しいよ。わしの知っとるカズは、まだこんな中坊じゃったんぞ。
じゃけえ立派に成長したカズに会えて嬉しい!
いやぁ、こんなに早くお前と酒が飲めるようになるとは思わんかったけん。コップ1つ!」
「もういいって・・・父さん!」一雄
「『忠さん』と呼べ。同じ年の男に「父さん」って呼ばれるのは、どうも気色悪いわ!
わしとお前は朋輩じゃ!」


『朋輩・・・・・何年ぶりに聞く言葉だろう』

 それは父の口癖だった。
30年前、福山市鞆の浦で忠雄は「丸忠総業」という会社を興した。
手下の若い衆は明らかにチンピラっぽい感じだったけど、忠雄を心から慕い尽くす気満々だった。
そして忠雄も彼らを『朋輩』と呼び、家族のように守った。

「家族同然の大事な親友って意味じゃ。
お前もこれからたくさん朋輩をつくれよ。
本当に困った時に力になってくれるんが朋輩じゃ!のう!?ハハハ・・・」


 気持ちよくビールを飲んでいた忠雄は一雄から「父さんの事を大嫌いだから会社も継がなかった」と聞くと、怒って店を出て行ってしまいました。
一雄の脳裏に子供の頃の記憶が蘇った。

 6年生の一雄は金貸しの仕事をしている父親のせいで同級生から仲間外れにされいじめられていた。
かばってくれるのは隣の中華屋の息子・光史(中澤準)だけ。
一雄はガサツですぐに怒鳴る暴君のような父に反発を抱きはじめていた。


 さて、一雄は帰宅する訳ですが、2015年現在の自宅は荒れ放題。
息子の怒りにまかせて書きなぐった落書きが荒んだムードをかもしだし、ガラスは割れ、掃除する者のいない室内はゴミだらけ。

 でも、1年前にはまだ平和だったはず。
ドキドキしながら家に入り、笑顔で迎える息子と美代子の姿に心の中で泣きそう・・・
妻と一緒に食べる食事なんて久しぶり・・・
ふと、一雄は今日目撃した男性のことを美代子に聞こうとしたができなかった。
そして、あの頃は全く気付かなかったけど、平和そうに見えた1年前の我が家には確実に崩壊の影が見えていたのだった。

 翌日出社した一雄は、のちに自分がリストラされるきっかけとなったタカラベ電機への企画が固まりつつあるのを知った。部長の肝いりで進んでいたこの取引は直前で他社に乗り換えられ、その責任を取らされた千賀は地方に飛ばされ、その後自分もリストラされた。
でも会議の間もどうすることもできず、トイレでモヤモヤしている一雄の元にまた忠雄が現れた。

「勘弁してくれよ!会社にまで来て引っかき回さないでくれ!」一雄
「ええじゃろ 。どうせもうすぐクビになるんじゃけん」忠雄
「一体何しに来たの?」
「わしにも分からんわ。気づいたら、あのトイレにおったんじゃけん」

 その後一雄は忠雄が結果を知っていれば競馬で大儲けできるのにと言っているのを聞き、
直前でかっさらわれたタカラベ電機の他社の企画書の内容を再現し、部長に使ってくれるよう頭を下げました。
一雄の熱意は通じ、部長はその新しい企画書で行くと約束してくました。

『これでリストラされずに済む』

 自信を得た一雄は美代子の心も取り戻そうと、外出先の彼女に連絡し家族で食事をしようと提案するが、受け入れてはもらえなかった。
がっくりしている一雄に、またしても忠さんは「嫁さんを迎えに行こう」とあのヤクザっぽい事務所に連れていくんだけど、前よりも大人数で対抗してきたため二人はボコボコにやられてしまう。

 いや・・・最初の時もだけどさ、忠さんが大人しくしてくれてたら、うまくいったかも・・って思うけど。
でも、忠さんが引っ張っていって行ってくれなきゃ、一雄は行動できなかったとも思うし・・・悩ましいのう・・(ーΩー )ウゥーン


 死んじゃった?!と思ったら、一雄と忠さんは橋本の車に戻っていた。
状況が理解できなくて車内で暴れ回り、橋本の首を絞めた忠さんのせいで車はどこかの屋上で急停止。
そこでも立ちションをして気を落ち着ける忠さんなのでした。

「ホントにこんなことは初めてですよ」橋本
「そうなんですか?」一雄
「よほど強い思いが二人を引き合わせているってことですかね」
「さっき親父は死に神だなんて言ったけど、ホントは二人は天使なんじゃないですか」
「天使?」
「僕みたいなダメ人間にやり直すチャンスを与えてくれたんじゃ?」
「私はただの幽霊ですよ。できることならやり直したいのは私達の方です」

「あの事故でパパはすごく後悔して、僕もメッチャ悔しくて。
だから、いつまでたっても成仏できないの。ねっ?」健太
「ああ」橋本
「起きてしまった現実をやり直すことはできないんですか?」一雄
「さぁ、私には分かりません。そろそろ行きましょうか。
夜が明けるまでに次の場所へ向かわなければなりませんから」
「次・・・まだあるんですか?」
「はい。あなたにとって大切などこかです」

 自分の行く時間がどこかってわからないのが怖いけど、こういうのって自分で決めようとしたら決められないもんかもね。
あそこにも帰りたい、いやあっちも行きたいとかさ。


 二人が着いたのは一雄の家の近くのデパートの屋上。
ここでテスト帰りの広樹と待ち合わせて食事をしたはず。
でも一雄にはどうして「この時」が分岐点なのかがわからない。
取りあえず弘樹が来るまで観覧車に乗って時間をつぶすことになり中年男2人が仲良く乗り込みました。

 観覧車も一雄にとっては悲しい思い出だった。
家族で遊園地に来て観覧車に乗る時、怖がりの一雄は忠雄に一緒に乗って欲しいと父に頼んだんだけど、どんなに誘っても父に断られた。
つまらなさそうに下で待っている父・・・寂しかった。

 なのに今は子供のようにはしゃぎ、乗る前に写真まで撮って乗り込む父・・・
んが、実は忠さんは高い所が苦手のようで落ち着かない。
一雄は初めて、父は一緒に観覧車に乗ってくれなかったのではなく、乗れなかったのだとわかったのさ〜。
そして、初めて父への思いをぶつけるのでした。

「僕は家族で観覧車に乗る時は必ず一緒に乗ったよ。
父さんが一度もそうしてくれなかったから広樹に同じ思いを味わわせたくなかった。
僕は父さんみたいになりたくなかったから」一雄
「そんなにわしのことが嫌いじゃったんか・・・」忠雄
「ああ、そうだよ。
仕事のせいかヤクザみたいな奴らをいっぱい使って」
「あいつら柄は悪いが根はええ奴らなんで。
まぁ、確かに綺麗事ばっかりの仕事とは言えんけど」
「サラ金の仕事も、それを始めた父さんも嫌いでたまらなかった」
「じゃけど、そがに嫌でたまらん仕事で稼いだ金でお前は高校 大学通ったんじゃろうが〜」
「そうだよ。だから僕は自分のこともすごく嫌で大っ嫌いだったんだ」
「じゃあ、ずっと我慢しとったんか」
「父さんも僕のこと、ずっと嫌いだったでしょ」
「何言うとるんじゃ・・・わしゃお前のことが可愛うて可愛うて」
「これから嫌いになるんだ。
僕達はどんどんそりが合わなくなって遠ざかってしまうんだ」


 わかるわ〜私もずっと母親は自分のことを恥じていて嫌っていると思ってきた。
子育ても母からされて自分が傷ついたことは絶対にすまいと思ってきた。
でも、だからといってその自分の子育てが成功しているかといえば、どうなんだろ〜?って感じだけどさ。


 悲しい思い出はさらに悲しい思い出を呼ぶ。

 父親から煙草を買ってくるよう渡されたお金を「いらんよ!こんな汚い金!」と投げつけた一雄はそのまま家出をしてしまう。
母・澄江(渡辺真起子)と若い衆のみなさんは必死に探し回ってくれた。
でもお金がなくて常夜灯に隠れていたところを警察に保護された一雄が帰宅すると、パチンコ帰りの父親が景品を抱えてお気楽に帰ってきた。


 父親は自分のことなんてどうでもいいんだ。
自分は父親に愛されていないんだ・・って思ってしまったんだね。


「あの時から僕は父さんのようにはならないって決めた。
だから 会社も継がなかったし、自分のことよりも仕事よりも
家族のことを最優先に頑張ってきたのに・・・なのに・・・」一雄
「本当にそうかのう・・・カズ、あれ見てみい」忠雄
下を見ると、膝をかかえて辛そうにしている広樹の姿が・・・
「広樹・・・こんな前から屋上に・・・」
「何で中学受験なんかさせたんじゃ?!」
「違う!俺も美代子も広樹に無理強いなんてしなかった。広樹が自分からやりたいって」
「そんでも、いつの間にか期待して後戻りできんようにしたんと違うんか?」

 中学受験に失敗し、家の中で暴れるようになった広樹は叫んでいた。
「お前らのせいだ!僕は僕は受験なんかしたくなかった!
やめたいって言ったのに
お父さんがやめさせてくれなかったから!
お前らがやめさせてくれなかったからだ!!」


『そうか。ここに連れ戻された理由が、やっと分かった』

 この屋上でテストができなかったと落ち込み「受験をやめようかな・・」とつぶやいた広樹の言葉を一雄は冗談と受け止め流してしまった。
それがあの未来へと繋がってしまった。


「分かってたらあんなこと言わなかった。
ここで 広樹に受験をやめさせる。この場所に来たのは、きっとそのためだ」一雄

 んが・・・うなだれて父の言葉を待つ広樹に、またしても一雄は何もいう事ができなかった。
ま、言おうとしたら忠さんが間に入ってきちゃったんだけどさ(^▽^;)


 取りあえずかわいい孫の広樹を交えて3人で食事をすることになったんだけど、忠雄は一雄の友達の忠さんってことに。
この時、一雄は初めて父の思いを知ることができました。
一雄が席を外した時に忠さんは一雄が生まれた時のことを広樹に話していた。

 一雄が産まれる時、仕事が休めなかった忠雄は働きながらも必死で子供が無事に生まれてくれるよう祈っていたそうな。
「どがいしても神様が連れてくいうんじゃったら、代わりにわしを地獄に落としてつかあさい。
わしが死んだるけぇ。どうか赤ん坊だけは、どうか!
わしの息子なんじゃけぇ、どうか助けてやってつかあさい!
どうか助けてやってつかあさい!

忠雄は沈んでいく夕日に手を合わせ涙ながらに懇願していた。

 産まれてきた子はへその緒が体に巻きつき仮死状態だったが、助産婦さんが背中を叩いたら息をふきかえしたそうな。


「まぁ、わしの祈りが通じたんじゃなあ・・・と、まぁ、おじいちゃんが言うとった」
熱く語る父を信じられない気持ちで遠くから見つめる一雄・・・・

 その後、忠さんのアシストで広樹と二人っきりになった一雄は、受験をやめてもいいと話してみたんだけど、
「せっかく必死で頑張ってるのに変なこと言わないでくれる?そういうの足引っ張られるから」と言われてしまう。

『そうじゃない。そうじゃないんだ、ヒロ。
お前は受験に失敗する。滑り止めの中学も全て落ちる。そして、引きこもりになり・・・』


「俺、受験するからね。そして絶対受かるから!」広樹

『何て言えばいい・・・?どうしたら未来を変えられるんだ?』

 もういっそ「受験なんてやめろ!」って無理やり止めるぐらいした方が良かったんじゃ・・・
やっぱり「やめたい」とは自分の口からは言いずらいからさーー
一雄の中にも受験して受かって欲しいって思いがあって、無意識のうちに抵抗させない雰囲気ができちゃってたんじゃないのかな〜
そういう心の声を子供は聞いてしまうものなのよ〜
この時、一雄がもうひと押ししてくれてたら・・・・(-_-;ウーン


 この後、忠雄が広樹のためにクリスマスプレゼントを買ってきたんだけど(お金持ってないから一雄がお金出したんだけどさ)、それは昔、一雄が欲しがっていた「黒ひげ危機一髪」だった。
小学生の頃の一雄がねだってもバカにしてまったく買ってくれなかったおもちゃ。
一雄の家で忠雄はこのおもちゃを広樹以上に楽しんで、何回もやっていた。

 孫と子供は違うっていうけど、子供にやってあげられなかったことを孫にはしてあげたくなるのかもしれないね。
親の側にも後悔があるんだと思う。


 夕食の時間になっても美代子は帰ってこなかった。

「嫁さんはどうした?」忠雄
「確か、この頃から少しずつ帰りが遅くなってった」一雄
「分からんで。カズはこの前の世界で嫁さん連れ戻そうと動いた
その思いが通じて、今、嫁さんの気持ちが変わっとるかも・・・」
でも、冷蔵庫には『今夜は遅くなるので晩御飯はおまかせします』という美代子からのメモが・・・
「出前でも取るかな・・・」

 その言葉を聞いた忠雄は急にハッスル。
子供の頃によく食べたお好み焼きを作ってくれたぞ。

 冷蔵庫に残っているものをうまいこと使って作る父のお好み焼き。
ソースをかけた後、ドバッと鰹節を乗っけるのが忠さん流。

「忠さん特製の朋輩お好みじゃ!
中でのう、色んなもんが助け合うて、おいしゅうなっとるけえ」忠雄
「うまい!」一雄
「おいしい!」智子(一雄の妹)
「じゃろうがぁ〜!いくらでも焼いちゃるけんね!」


『その日から父さんは6日連続でお好み焼きを焼き続け
さすがに7日目に僕らが飽きていることに気付いて、やめた』


 思い出って悲しいものと楽しいことが織り合わさってできている。
こんなふうに父親の愛情を感じる瞬間もあったはずなのに、辛いことばかり思いだしてしまうのはどうしてだろう。


 広樹は部屋で勉強していたんで、2人で仲良く食べていたんだけど、美代子のことで言い合いになり、また一雄が昔の恨みつらみをぶつけちゃったもんだからケンカになっちゃった。
さらに夜中だというのに広樹がいない。
部屋を覗いたら、受験のために自分に気合いを入れた言葉を書いた紙が貼ってあったんだけど、ビリビリに破かれてる・・・
一雄が携帯で連絡を入れても繋がらない。すぐに一雄は家を飛び出したさ。

「カズ、捜すっちゅうてもどこ捜すんじゃ・・・
それにカズの知っとる未来はこんなことなかったんじゃろ?だったら大丈夫じゃ」忠雄
「俺の時も、のんきなこと言ってパチンコしてたんだな?!
あんたが広樹に会ったせいで現実がおかしく変わったんだ!」

「何じゃと?」
俺の前から消えてくれよ!
あんたがいると嫌なことばかり思い出す。
あんたなんかと会いたくなかった!

「ああ、そうかい。ほんじゃったら勝手にせえ!」


 忠雄はどっかに行っちゃったけど、広樹はすぐに見つかりました。
コンビニに行っていたって言うんだけど・・・・

「なぁ、ヒロ、お前、本当は家出しようとしたんじゃないのか?」一雄
「部屋見たから?」広樹
「うん」
「テストうまくいかなくてさ、
ちょっとムシャクシャして破っちゃっただけ。ホント、それだけだから」
「いや、違うならいいんだ。
父さんも昔そうしようと思ったことがあって・・・・何となくそんな気がして。
その時は・・・全部捨てて逃げ出したいって思ってな」
「・・・・・・」
「なぁ、ヒロ、父さんは何があってもお前の父さんだからな。忘れるなよ」
「何だよ、ソレ。当たり前だろ」
「そうだよな・・・当たり前だよな」
「何か、よく分かんないけど元気出た。ありがとう」
一雄は広樹を抱きしめました。

 広樹が欲しかったのは、こんなふうに生の父が伝わってくる言葉。
そして受け止めてくれる大きな腕。いい感じですョ〜


『もしかしたら、これで・・・・』

 その思いを裏付けるように帰ってこないはずの美代子が帰宅し、晩ごはんを作ってくれた。
もう嬉しいったらありゃしない。妻子の前もはばからず泣いてしまう一雄なのでした。

『きっと、これでやり直せる!・・・・やり直せる!』

 そして、広樹からあの黒ひげ一発は一雄のために買ったという忠さんの言葉を聞いた一雄は衝撃を受けていた。
そこに母から父が検査のために入院したという電話が入った。

『そうか・・・今、話してるのは去年の母で、そして去年の親父のことだ。
その検査で親父が末期のガンだと分かるんだ』


「母さん、黒ひげ覚えてる?
子供の頃俺が欲しがって、結局父さんに買ってもらえなかったオモチャ」一雄
「あぁ、急にどうしたの?」澄江
「今日たまたま売ってるのを見かけたからさ」
「そう・・・・一雄、あれはホントは買ってあげなかったんじゃなくて買ってやれなかったの」

 実は一雄に買って欲しいと言われた忠雄はすぐにおもちゃ屋に走ったが人気商品ゆえ手に入れることができなかった。
何としても買ってやりたい!そう思っていた忠雄が目にしたのはパチンコ屋の景品になっている黒ひげ!
それを獲得するためにパチンコに励み、あと一歩で手に入れられるところだったのに、一雄家出の知らせを受けた忠雄は、ドル箱も蹴飛ばしてすぐに捜しに走った。


「ホントはお父さん、あの時あんたを一生懸命捜し回ってた」

 そして常夜灯の中で泣いている一雄を見つけたけど、警察に通報し保護するようしむけた。
その間に景品の黒ひげは誰かに取られちゃって手に入れられなかった。


 いや〜コレ、澄江が小さい頃の一雄に
教えてあげれば良かったんじゃ・・・( ̄▽ ̄;)なぜ今言う・・・


 すぐに一雄が忠さんを捜しに行くと、必死に警官に孫の捜索を頼んでいる姿が・・・
怒鳴りまくっているから人だかりができてる。
しかも、ビジュアルは30代なのに73とか言うから酔っ払いと思われてるぞ。
広樹が無事と知ると、忠さんは心からほっとしておりました。

「忠さんの言った通り、このままいけばきっと未来をやり直せる」一雄
「ほうか。ほいだら、わしもお役目を果たせたっちゅうことかのう。
これで元の時代に戻れるっちゅうことか」忠雄
「・・・・ありがとう。捜してくれて」
「別にお前のためじゃない。広樹の・・・」
「そうじゃなく・・・本当は捜してくれたんだろ?あの時も僕のこと」
「何の話じゃ・・・分からんのう」
「警察に通報してくれたの父さんなんだろ・・・」
「何べんも言わすな!忠さんじゃ!」
「何で父さんが声かけてくれなかったんだよ?!
そしたら・・・もしかしたら今頃・・・」
「何て言ってええか分からんかったんじゃ・・・・何を言ってええか」

『そうだったのか・・・今なら分かる気がする。
僕も広樹に何も言えなかった』


「今度はしくじるなよ。
お前はのう・・・嫁と息子に気を使いすぎるんじゃ。ほいじゃのう」忠雄
「ありがとう、父さん」
「忠さんじゃ」

 いい感じでお父さんとお別れ・・・と思ったら、千賀から電話がかかってきてタカラベ電機から企画を白紙に戻したいと言ってきたと報告が!
アレは大丈夫な企画に変えたはずなのに、どうして?
千賀に確認すると、タカラベ電機に渡したのは最初の企画書らしい。

「企画書が通らなかった・・・・おかしい・・・確かめてくる」
そしてポッケの中からは破り捨てたはずの離婚届がっ!
「破り捨てたはずなのに!何で・・・・何でだ?!」一雄

『結局 起きてしまった現実を変えることなんて できないのか…』

「ひょっとしたら、まだお前の知らんことがあるんじゃないかのう。
わし、気付いたんじゃがのう、広樹の奴、こっそりナイフを隠して持ち歩いとるど。
あんな物騒なもん、どうしてじゃ・・・・
それに、お前の嫁さんにしても付き合っとる男が普通じゃなかったじゃろ?
お前、本当は・・・・家族のこと、な〜んも分かっとらんのじゃないんか?
その根っこを分かっとらんから何をしても変わらんのと違うか?」忠雄

 またまた混乱しそうになる一雄と忠雄の前に、あの車が現れました。
「さぁ、次の場所へ向かいましょう」橋本

 なんか無限地獄のようにも思えるが・・・・( ̄▼ ̄;)
逆にこんなに何度もチャンスがあっていいのでしょうか〜
10回あるとして、何度過去と現在を行ったり来たりするのかしら・・・

 てか、そうよね〜一雄ったら未来を変えるというか災いを避けようとばっかり気にしていて、目に前の広樹や美代子が何を考え、どうして欲しいと思っているのかを考えようとしていない。
過去の『今』としっかり向き合わなきゃダメなんじゃーーー
広樹も美代子も深刻な問題を抱えて苦しんでいたんじゃないの〜?

 冬ドラマでこの時間帯、父と息子っていうと、ちょうど去年、いや、もう一昨年か、に放送していた「とんび」を思いだすわね。
正直、忠雄のキャラが強烈すぎてヤスを愛せたようにすぐには受け入れられないんだけど、
すぐに慣れるでしょう・・・ ゞ( ̄∇ ̄;)オイオイ!
忠雄と一雄の親子関係の絡まった糸がじょじょにほぐれ、それぞれの隠された思いが少しづつ姿を見せるのを楽しみに待つことにします。
これは視聴決定です。

 そうそう、映画「まほろ駅前」シリーズで気になっていた由良役の横山幸汰君に会えたのが嬉しかったわ〜


 第2話 笑って泣ける親子の新コンビ!土下座愛 
 第3話 成功への道〜鉄棒感動物語!奇跡を起こせ!
 第4話 夫の愛で妻を救え!妻の秘密?笑いと涙の家族愛!!
 第5話 ママを探しに大奮闘 健太の願いを叶えろ 
 第6話 チュウさん VS 忠さん 頑固オヤジを倒せ!!
 第7話 健太の別れは好かん 吹雪の肩車で奇跡を 
 第8話 最終章!チュウさん流で大暴れ!!父の愛
 第9話 最終回前!妻の本音。君を愛してる!!
 最終話 チュウさんへ感謝!ワゴンの謎、完結!!

usagi