さて、「ドリームフラワーサービス」では朝っぱらから派手なケンカがおっぱじまっております。
失恋しちゃったのかしら〜?鹿内(勝矢)と、梨央のことでヤケになっている康介(工藤阿須加)が店内の破損も気にせず殴り合い。周りのみんなは囃し立てるだけ。
呆れかえった竹部(萩原聖人)の一喝でやっとクールダウンしたさ。

 その夜、竹部は自分のお腹の傷を見せ、みんな(康介はいなかったけどさ)に初めて自分自身の話をした。
若い頃の竹部はかなり荒んでおり、定職にも就かずに機会を見つけては誰彼かまわず怒りをぶつけ発散させる日々を送っていた。ある時、具合が悪くなり病院へ駈け込んだら、かなり悪化した急性腎不全(名無しさん、ご指摘ありがとう〜♪)で死亡する可能性もあると告げられてしまった。

 入院生活を続けていると、どこで聞いたのかたいして親しくもない田舎の学校の先輩が見舞に来てくれるようになった。竹部は、この人は自分より不幸な人間を見て満足しているんだな〜と思っていたが違った。
彼は竹部のために自分の腎臓を提供してくれたのだ。

「ありえねぇ・・・ありえねぇだろ・・・そんな話。
いいか?お前ら。この世には紛れもなくそういう人が存在する。
せっかく医者になったって銭金じゃねぇ、
戦地とか自分の命が危ない所に行くような人間がいる。
震災じゃボランティアが3万人現地に入ったそうだ。
そりゃ、中には見物感覚やミーハーみたいな気持ちで行ったヤツもいたろう。
だけど・・・本当に いるんだよ!
困ってるヤツを見たら何とかしてやりてぇ。
そんなふうに感じちまう根っこから優しい人間がさ
」竹部

 その人は手術を受けたために、家族もいるのに会社もクビになり
体調も中々元に戻らず、再就職もできなかったらしい。

「分かるか?お前ら。
そういう人に出会っちまうと、俺みたいな荒んだ人間でも
心の隅っこの方に・・・種を まかれちまうんだろうな。
人には優しくしなきゃいけないっていう、そういう種をさ。
だから、それから長い年月がたって
お前らみたいな何かしら事情のあるヤツを
ボランティア気取りで雇うようなことを始めた。
ただ・・・今朝みたいなことがあるとさ、鹿内・・・
俺はやっぱり・・・所詮ニセもんなんだな〜って思い知る!
お前らの心に・・・ニセもんの俺じゃ種まいてやれねえんだ。
コレ、説教じゃねぇからな」

 ニセモンでもね、やり続ければホンモノになれるさ。
アンタがニセモノだったのか、ホンモノになれたのかは人生が終わった時にわかるんじゃないのかな。
とにかく、この子たちには竹部が人生を賭けて一緒に生きていこうとしているんだって事が伝わったと思うよ。

 竹部に腎臓をくれたのは、多分、咲人(山下智久)のお父さん。
「優しい」だけではできないこと。
久人(いしだ壱成)にも久人なりの強い思いがあったのでしょう。
その結果、久人は命を削り亡くなってしまったのかもしれないけど、その行為は竹部の生き方を変えさせ、命は受け継がれている。
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アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)
 そして咲人は過去の自分の映像を見つめていた。

「この映像、今となっては懐かしいわね」遥香(栗山千明)
「彼は笑う。
私は、それは他者からの理不尽な攻撃を避けるためにしていた
防衛本能だろうと考えていた。
しかし改めて観察してみると、どうやらそれは違うようだ」咲人
「咲人さんは心からの笑顔を見せている。無邪気な」
「人は笑うことで脳内にアドレナリンが分泌される。
そのことによって脳は今この人は幸せなんだと理解する。
幸せだから 笑うのではなく、笑うから幸せになる。
そのことを本能的に知っていたんだとすれば、彼はまんざらバカではない」
「そうよ。咲人さんは・・・」
「それとも誰かがしつこいくらいにそう教えてくれたのか」

 『あいきょでしょ!』
笑顔でジャンケンをする咲人。
父親から与えられた愛を無意識に出会った人たちに分け与えていたのだろうか。
この頃の咲人も「白鳥咲人」の人生を主体的に生きていた。
輝くような笑顔がそれを証明していました。


 画面の咲人とジャンケンする咲人・・・
「君の勝ちだ」

 超知能のおかげで常人にはできない経験をし、誰よりも広い知識を得た咲人・・・
でもそのせいで人間不信になり孤独に陥った。
過去の自分を否定し、関わった人間達を憎みすらした。
でも、今やっと過去の自分と和解することができた。
あの頃の自分も幸せだったのだと認めることができた。
苦しみを経て到達した境地・・・
今、咲人の心は穏やかで澄み切っていた。


 蜂須賀(石丸幹二)と咲人がALGの改良点を議論した結果、体に影響の少ないマイルドなものにするか、逆に強化するかという二つの可能性が見えたが、二人は脳神経を活性化させる脳領域そのものを増やす可能性に賭けALG強化の方針を決めた。そうすることで、もし退行が始まってもある程度で留めることができるかもしれない。その改良薬は「ALG−β」と名づけられ、すぐに作業が開始された。

 今でも強い副作用があることが証明されたのに、さらに強化することに
不安しか感じない遥香。
蜂須賀は、またいつものように研究ハイになっておりますョ〜

「科学者としてあえて君の気持ちを斟酌しないで言わせてもらうとね
私は βを試した後の咲人を見てみたい。
IQは推測だが220は超えるだろう。
アインシュタインやホーキング博士さえも軽々と凌駕する。
一人挙げるとするならばダビンチ・・・レオナルド・ダビンチだろうか。
天才の中の天才、知の巨人だ。
退行は始まるだろうが一瞬だけでも
我々の目の前で知の巨人を見ることができる」蜂須賀

「私はそんな・・・知の巨人なんて見たくありません。
何だか恐ろしくてとても・・・」遥香
「人あらざる者かもしれんからな」
「普通なんです。
私は・・・いかに自分が普通の研究員で普通の女なのか思い知らされたんです」
「普通の女か・・・
だが、それは不幸なことではなかった。そうだね?」
「彼を・・・愛しています」

 感情よりも知的好奇心が勝ってしまうのがはっちゃんのいい所であり、悪いところであり。科学者の性なのかしらねぇ・・・
なんか遥香と咲人の子供も狙ってるんじゃないのぉ?


 そんな話をしていたらアルジャーノン死亡の報が・・・
ショックを受けた小久保(菊池風磨)は解剖させたくなくてアルジャーノンを手に逃亡。
連絡も断ってしまいました。

  ゞ( ̄∇ ̄;)オイオイ!小久保っち、気持ちはわかるが、寝る間も惜しんでALGの改良に取り組んでいる咲人のことも考えてやれよ!

 その頃、遥香は訪ねて来た隆一(窪田正孝)にこの前追い返した本当の理由を話していた。
そして再び研究所に侵入しようとして警察に連行されている康介を見た咲人は遥香が隆一達にしたことを知ってしまいました。
すぐに梨央の病室を訪ねた咲人は「ALG−β」開発よりも梨央の病気の特効薬を作る方を選んだ。

 遥香は咲人に謝ったさ。
咲人は冷静だった。

「君にはそういうところがあると思ってね。
どこか人を愛すると盲目的になるところがある。
蜂須賀先生のために臨床実験が時期尚早だと危惧した小久保君を
排除しようとアルジャーノンを逃がしたことがあったよね。
今度も僕のために」
「咲人・・・」遥香
「長所と短所は背中合わせということだよ」
「やめて。そんな言い方今は・・・」
「本来優しい人間なのにそこに自己矛盾が生じてしまう」
「自己矛盾・・・?」
「君は僕に僕の最も大切なところは繊細な優しさのようなものだといつか言ってくれたね?しかし、今度のことで君は僕を縛った。
友人である彼らに、友人であるならば当然しなければいけない優しさを
閉じ込めようとしたんだ」
「だって、それは・・・」
「そう。僕のためだ。
そして君自身が自分の優しさを閉じ込めてしまった」
「あなたを・・・愛してるからよ・・・」
「だとしたら・・・とても悲しい愛だ」

 愛はすべての人を幸せにするものではない。
遥香の愛が康介達を不幸のどん底に落としたように。
咲人は全ての人間が幸福になれる愛は存在しないと知った。
それでも父が教えてくれたように「この世界には愛が溢れている」ことを自分自身で信じるためにはどうしたらいいのか・・・


 そして「ALG−β」は完成し、杉野(河相我聞)は蜂須賀に辞表を提出した。
その夜、拘置所にいる康介、寮にいる隆一、研究センターの咲人はそれぞれの大切な人を思い、その人のために何ができるかを考えていた。

 小久保は咲人のためにアルジャーノンを解剖するべきだと考え直し、研究センターに戻って来た。
そんな小久保を咲人は秘密の森へ連れて行き、アルジャーノンを埋葬することにした。
小久保はアルジャーノンが好きだったクッキーの箱に大切に眠らせてあげていました。

 咲人は初めてアルジャーノンに会った時、自分の名前を教えてくれた事に驚いたと話した。
名前を憶えさせるために小久保は文字の上にクッキーを置くという作業を100万回ぐらいしたそうな。

「時間はたくさんあったから。僕にはガールフレンドもいないし・・・
友達は・・・友達はアルジャーノンだけだった・・・」小久保
「子供の頃を思い出すよ。僕には難しい遊びができなかったからね。
砂場で毎日、飽きもせずこうして・・・
さよなら・・・アルジャーノン」咲人
「さようなら・・・」

 小久保にとってアルジャーノンは実験動物でも単なるラットでもなかった。
共に時間を過ごした大切な友達。
それを知ることができたのは、咲人にとっても救いになると思う。


「咲ちゃんは・・・怖くないの?
その・・・アルジャーノンのように・・・」小久保
「不安や恐怖はある」咲人
「ごめん・・・当然だよね」
「だけど、鋭利なガラスの破片のようなそうした不安や恐怖が
瞬時に潜在レベルで分析され論理的に砕かれてしまう。
ただキラキラと舞い降りるだけなんだ。
今・・・私は見えない広大な宇宙のエネルギーと繋がっているような気がするんだ。
偶然など一つもない。全ては繋がっている。
そう・・・初めから終わりまで。もはや恐れはない。
私も・・・僕も救われるのだから。
アルジャーノン。対等の・・・友達・・・」

 朝陽の中で、自分を包んでいる大気に溶け込んでいくように咲人は手を広げた。
ちょっとスピリチュアルなというか、宗教的とも言える境地なんだろうけど
知的障害児として生まれたことも、それ故母から疎まれたことも、そして遥香との出会いから超知能を得る事になったことも、彼女と愛し合ったことも、副作用で元に戻ることも、アルジャーノンのように亡くなってしまうことも、
すべては自分の人生の必然だったと受け入れることができたんだろうね。

 だから今の自分にできることをする。
残された時間を自分のためではなく梨央のために、その後に続く人たちのために捧げる。その道が見えたんだと思う。
知らないとは思うけど、父親と同じ道を選んだんだね。


 咲人は動物実験を待たずに「ALG−β」を自分の脳に注入した。

「アルジャーノンは1匹だけでいい。この世に彼だけで」咲人
「ずいぶん感傷的だな」蜂須賀
「感傷ではありません。私達が立てた仮説は間違っている。
βで脳の活動領域を広げたとしても、やはり同じように退行は始まり
最初の起点に戻されてしまう」
「そんなことは試して・・・」
「分かります。私には・・・分かるんです」

 現在の科学では、これが限界ということなのかな。
後は未来の科学者たちに託すしかないのか?


「君は河口社長のお嬢さんの治療法を見つけられるのか?」蜂須賀
「分かりません」咲人
「我々なら退行を防げる他の方法を見つけられるかもしれないじゃないか」
「残念ながら時間がありません。私にも彼女にも」

「なぜ そっちに行く?自分の家族じゃないだろうに」
「見て見ぬふりはできません」
「自分を犠牲にしてもか?」
「誰かのために・・・誰かを救うためにこの知能を使わなければ
私とアルジャーノンの存在が・・・無意味になってしまいます」
「咲人・・・私はお前を失いたくないんだ!
「すいません」

 目覚めた梨央(谷村美月)に咲人をはじめとする治療スタッフが紹介されました。
小久保も加わりましたぞ。

 駆けつけた康介は咲人を抱きしめた。
そして咲人の選んだ道を見守ろうと決めた隆一・・・
3人はやっと対等の友達になれたのかな・・・


『笑顔をつくると、人は脳の中にアドレナリンが分泌される。
この人は今、幸せなんだと。
だからこそ苦しいとき悲しいときこそ、彼は 笑顔をつくるのだろう。

この極限の恐怖と不安・・・
そう。愛する彼女を失うかもしれないという怯えの中でも
あの彼のように…』


 彼もまた、過去の咲人に愛をもらい励まされている。
咲人はアルジャーノンと一緒に遺伝子操作によって作られた本来この世にはないなはずの花の種を埋めた。
その種はこの世界に芽を出し、きっと見たこともない花を咲かせるのだろう。
自分の娘を「花になる」と河口(中原丈雄)は絶望したけれど、咲人の花はその笑顔のように残された人間たちに( ゞ( ̄∇ ̄;)オイオイ!すっかり死ぬ前提かよ!)生きる力を与えてくれるのかもしれない。

 ついに来週は最終回かーーー
寂しいのう・・・


 第1話 無垢な夢、愛・友情がもたらす奇跡
 第2話 対等な友情、親友のために溢れでる涙
 第3話 超知能への手術!世界一好きな人の為
 第4話 手術失敗 !? あなたの為に起きて・・・奇跡
 第5話 輝く世界の果てに待つ愛 奪われたキス
 第6話 孤独が天才を連れてくる…蓋された心
 第7話 壊れる絆・・・全てを失っても愛に生きる
 第8話 最終章!儚い夢の終焉と最後の希望!
 第10話(最終話) 奇跡のラスト!〜私から僕への遺言

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