「長い間ご苦労だったね」陛下
「いえ。こちらこそお世話になりました」篤蔵
「体を大切にするように。
あなたが私の身をいたわってくれたのと同じように。
料理は真心だね。秋山主厨長」
「・・・ありがとうございます・・・(涙」

『時は昭和47年10月18日
幸せな、それはそれは幸せな涙とともに
秋山篤蔵は58年にわたるその料理番人生に幕を下ろしたのでございました』


 いつものように篤蔵は胸ポケットから鈴を取り出しつぶやいた。
「お疲れやったの・・・俊子」

 鈴はチリン・・と応えてくれました。
篤蔵、お疲れ様・・そして俊子、どうもありがとう。
。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。 うわーーーーーん!!終っちゃったようーーー!!

 料理人として、お上の料理番として全力で生きてきた男・秋山篤蔵。
料理を愛し、人を愛し、陛下を愛し、日本という国を愛し、
信念と共にに突き進んできた人生。
その潔く、まっすぐな生き方に惚れました。
どんな強風を受けようと強い意志で常に前を向き、情熱と共に人生に向き合う姿はテーマ曲の「威風堂々」にぴったりでした。
こんな人がいてくれた。誇らしい気持ちになりましたョ〜
HPはこちら


 さて、振り返ってみますかのぅ・・・
昭和天皇にお仕えして10年。陛下のお人柄が伝わってくるエピソードと、それを受けて陛下への尊敬の念が深まる篤蔵の姿が描かれました。

 昭和10年3月、晩餐会の終了後、とんでもないことが発覚した。
にゃんと牛ヒレ肉をベーコンで巻いた料理をお出ししたんだけど、形が崩れないようにしばっておいた糸をはずすのを忘れていたのさ〜
それは一人分だったんだけど、よりにもよってお上のお皿のものだった。

 それを聞いて大膳寮の皆様は( ̄□||||!!( ̄□||||!!( ̄□||||!!( ̄□||||!!
もちろん、最終チェックをした篤蔵(佐藤健)の責任・・・
そしてお上からお召しを受けた篤蔵はビクビクしながら参上したのですが・・・

「糸がついていたのは朕のものだけだったのだな?それは良かった」
と言ってくださった。

「そんなことおっしゃられたのかい?」梅(高岡早紀)
「はい。わしは幸せもんです。あのようなお上にお仕えできて」篤蔵

天皇の料理番 (上) (集英社文庫)天皇の料理番 (下) (集英社文庫)天皇陛下料理番の和のレシピ
 昭和17年(1942年)5月、大東亜戦争が続く中、食料事情が悪化し皇室も配給制となった。

「ほんな・・・お上をわしらと一緒に扱うってありえんでしょう?!」篤蔵
「お上ご自身が『民と同じように耐え忍ぶ』と
おっしゃっているんです」大膳頭・黒田(篠田三郎)
「お上ご自身が・・・」

 昭和19年(1944年)、量も種類も少ない食材をどう料理するか、厨司たちと篤蔵は知恵をしぼったが満足のできるものはお出しできなかった。
牧場も畑もあるし一般のレストランの厨房に比べたら恵まれているのかと思ったら、お上から闇はイカンと命じられてたから同じようなものだったのかねぇ・・・。
 
 大膳寮にも確実に戦争の風が吹いていた。
厨司の数は減り、もちろん午餐や晩餐のために腕を振るうこともない。
そして黒川(林泰文)に息子の戦死の報が届いた。
篤蔵は戦地にいる一太郎と周二郎の無事を祈った。

 一人になった篤蔵は仏前の俊子(黒木華)に報告しております。

 って、お兄やん(鈴木亮平)の遺影の他に周蔵さん(杉本哲太)のが!
あの頑固おやじが逝ってしまったのね。


 そんな時、軍部から出張の要請が来て、辰吉(柄本佑)を伴い陸軍の偕行社に入ったんだけど・・・
厨房には米も野菜もお肉も溢れかえっとる。
お上ですら我慢されているというのにーーーー篤蔵頭に血が上ったさ。
辰吉が止めてくれなきゃ事件になっていたぞ。

「お上は粟や稗入れた飯召し上がってますよ!
しかも米はもったいないって一食だけです!
パンやってとうもろこしやら芋やら混ぜたもんで」
篤蔵
「勝つためだよ」辰吉
「けど、ここは机で作戦作ってるだけでしょう!
前線の兵士はろくに食えてないって聞いてますわしの息子はあんなもん・・・」

うちんとこもだ!
勝つまで。勝つまでだよ

 そして昭和20年(1945年)8月15日、
玉音放送で日本の降伏が国民に伝えれらた。
厨司たちの堪えきれない泣き声の中、篤蔵は一人厨房へと向かった。

「夕食・・・何をお出しできるかのう・・」
きゅうりを洗いながら篤蔵はつぶやいた。
「負けたか・・・・・・負けたんやなぁ・・・・」

 篤蔵は玉音放送というかつてない大役を務めた陛下の体調を思ったのでしょう。
日本は負けたけれど、お上に我慢をしてもらうこともなくなる。
大膳寮としてやれることをやらねばと気持ちを切り替えた篤蔵でしたが・・・
敗戦を機に陛下の存在そのものが大きく揺らぎ、戦争責任者として裁かれるかもしれないと知り衝撃を受けるのでした。


「戦争をやったんは軍部やないですか!
お上は和歌をもって開戦にも反対の意思をお示しになったとも聞きました!
我々と同じように忍びに忍んだお上が
何で裁かれんといかんのですか!
篤蔵
「お上は国の元首です。罪がないとは言い切れないと・・・」黒田
「お上に罪があるとおっしゃるのか?!」
「一般論を言ってるんです」
「あんたは どう思うんかって聞いてるんです!」
「秋山さん・・・天皇陛下万歳と突撃して行っていたわけです、我々は。
それは アメリカから見た日本の姿だったと思います。
彼らには陛下が扇動的な指導者に見えていたのではないでしょうか。
あくまでも私見ですが」入沼(天野義久)
お上はほんなんと違うって訴えたらええやないですか!
何とかならんのですか宮内省の力で!


 これが負けたということ。属国になるということ。
これだけは確かなものだと思っていたものが大きな力で変えられてしまう。
それに従うしかない。


 空襲で荒れ果てた町の中で人々は生きていくために立ち上がり始めていた。
篤蔵はがれきの中からモノを漁っているいる新太郎ちゃん(桐谷健太)と再会。
俊子が亡くなった後も秋山家にいるのかと思ったら、バンザイ軒に戻ったのかしらね。焼け跡から拾ったものを売って生活しているようです。

 相変わらず逞しいわね〜
こういうずぶとさ大好きですよ(ー) フフ


 梅も元気で屋根だけは無事だったバンザイ軒を再開する準備をしております。
ぼろぼろだけどのれんも下がってるぞ。
手伝っている宇佐美(小林薫)とも久し振りに会えました。 
みんなで無事を祝い合いましたぞ。

 宇佐美は華族会館のつてで宮城が無くなるかもしれないという噂を聞いていた。

「お上は・・・軍事裁判とかいうやつにかけるって話があります」篤蔵
「さ・・・裁判!?」梅
「場合によっちゃ死刑って話も・・・」新太郎
「宮内省はお助けしないのかい?」梅
「宮内省は自分からは動けんのですと」篤蔵
「だったらお前が何とかしたらどうだ。お前も宮内省の役人なんだから」宇佐見
「できるわけないやないですか。
役人いうても料理人なんてのは下の下の、そのさらに下の木っ端役人ですよ」
「そうか。陛下のお料理番というのは言われるままに飯を炊くだけか。
俺にも できそうだな」
「・・・・・」
「どうした?」

「宇佐美さんの言うんは理想ですよ。
日本は占領されるんですよ、アメリカに。
何か一つ間違いでも起こしたら、わしらかって、お上かって、どんなことになるんか分からんのにほんな何かできるわけないやないですか」
「なるほど。見事に木っ端役人のセリフだな」
「・・・!!」
「よしとくれよ」梅
「俺も 焼きが回ったな。
クズだろくでなしだと言われ続けた料理人が陛下をお救いしたなんてことがあったら
胸のすくような話だと思ってな。青臭いことを言ってすまなかった」

 いんや。やっぱり宇佐美さんは永遠に篤蔵の師匠だよ。
いつだって篤蔵の目を覚まさせてくれる。
ちょっとケツ叩いてやりゃ、やってくれる男だってわかってるんだよね。
その信じる気持ちが力となって篤蔵を動かす。
そして家族のみんなも。


 帰宅すると、にゃんと周蔵からの手紙が届いていた!
「お父さん!?・・・あ・・・・あの世から説教ですか?」

 実は書いたのに出せずにいた手紙をふき(美保純)が見つけて送ってくれたようです。

『篤蔵 毎日きちんとお勤めしとるか
いくらのくてぇおめえでも陛下のおそばにあがりながら
まさか不敬なことはしてえんやろな
今日は周太郎が逝った時のことを記しておこうと思う
最近もの忘れも激しいからの

周太郎はおめえの作った献立を聞きながら旅立った
おめえの活躍が我が事のように嬉しいといった顔をしとった
なぜあいつはそこまで嬉しかったのか
ほれはやはり おめえが陛下のお料理番やったからやないかと思う
思えばあいつはお国のために働きたいという志を持っとった
ほやさけ有名な食堂やホテルではなく陛下のお料理番というのが
あいつにとっては 何よりも誇らしかったんやと思う

篤蔵 苦労も多いと思う
しかしどうか陛下のお料理番を勤め上げてほしい
ほれが今の父の夢です』


 篤蔵が天皇の料理番であること、それが周蔵の夢にもなったんだね。
いろんな人が自分の夢を信じ、希望を見出し、夢を託してくれた。
その結果、今の篤蔵がいる。

 篤蔵は天皇の料理番だ。
周太郎の『お国のためにはげめよ』という言葉、
『役に立つとうれしい』と笑顔で動いていた俊子の姿が蘇る。
何よりも陛下の命を守り、陛下のお役に立つことを考えねばならない。


「一人で叶えた夢やないですもんね・・・
ほうでしたね。わしは陛下のお料理番でした」篤蔵

 翌日、篤蔵は大膳寮の屋上の上から飛び交う米機に向かって白旗を降り続けました。すぐに黒田たちが止めに来たぞ。

「一体何やってたんですか」
「アメリカの飛行機に歓迎の合図をしておりました」篤蔵
「歓迎?」
「これからはアメリカの天下です。
我々はアメリカに従わんといかんわけです。
となると占領軍は第一級の国賓やと思うんです。

ほんなら もてなしませんか?
お上のお命はアメリカの胸先三寸なんですから。
食事や掃除、便利使い、国家うんぬんではなくとも
やれることは山ほどあるはずです。
お上をお守りすることこそが我々の使命でしょう。ならばこの際・・・

「大膳寮は家政婦斡旋所ではない!」
「向こうかて人間です。情に訴えてみたらええやないですか!
ほれでええんですか?
お上が裁判にかけられんのを黙って見てるだけですか?」

「これ以上何かやってみろ!即クビだからな!」
「できるもんならやってみろっ!」


 なんせ初めてのことだからね。何がどうなるかさっぱりわからない。
陛下の御ため!と腹を決め玉砕覚悟の篤蔵とは違って、黒田たちはいろんな意味で怯えているのでしょう。


『かくして宮内省大膳寮の足並みは揃わぬまま
日本に占領軍GHQがやってくる日がまいりました』


 篤蔵はGHQから指示があるかと手ぐすね引いてまっております。
でもそんな篤蔵の姿を、息子を失った黒川はアメリカに媚びへつらうと反感を募らせている。
そんな中、GHQの将校達のダンスパーティーのためにサンドイッチを納入して欲しいと指示があった。
篤蔵を危険人物とみなした黒田は黒川に指揮を執るよう伝えたんだけど・・・

「おい、サンドイッチ作るぞ!」篤蔵

 ( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
久々の大役に篤蔵大ハッスル!
厨司たちのスキルはアラが目立つし、相変わらず黒川はやる気を見せないけど、気にしない気にしない。
篤蔵はサンドイッチの底に英語で「何でもお役に立ちます」的なメッセージカードを忍ばせました。


 その事を聞いた辰吉は篤蔵のことを心配しております。

「いや、どんなムチャ飛び出してくるか分かんねぇしよ。
ホラ、お前 癇癪持ちだしさ。
いつかやっちまうんじゃねぇか、荒木さんの時みてぇに。
言えた(ほっ・・・)
あの・・・荒木さんのことなんだけど、手紙渡したの俺なんだ・・・」辰吉

 ついに言えたね!辰きっつあん!ヽ(^◇^*)/
と思ったら・・・全く聞いちゃいないよ・・・俊子のすずの世界に入ってるわー


「大丈夫です。俊子がついててくれますから」
わしは石にかじりついてもアメリカの恩情を買ってみせるんです」
「もういっか・・・」

 んだな( ̄▽ ̄;)アハハ…もういいよ・・・

 その後、GHQの将校たちから様々な要望というか命令が来たんだけど、それらすべてに「イエッサー!」と答える篤蔵。
自宅の料理人になれ(→辰吉がやるはめに)だの、日本人形が欲しいだの、
本部のトイレが詰まったから直せ、靴を磨けだの。
陛下の命を助けてもらうために篤蔵は頑張りました。

 んが・・・料理人になれと言った男が英語を話せない辰吉にクレームを付けて来た。
それで篤蔵がサービスすることになり、ジャップを憎んでいるその男がお上を貶める発言をしたもんだからキリストを持ち出しやり返したら襲い掛かってきやがった!
それでも俊子のすずを握って怒りを飲み込み謝ったさ。
なのに逆ギレして土下座を強要。
さすがに堪忍袋の緒が切れ・・・そうになったら、辰吉が土下座をして場を治めてくれました。

「はっきり言ってお前がやることが陛下のおためになるとも思えねぇよ」辰吉
「これ、知ってるとは思うけどさ」
新太郎はGHQが発表した戦犯名簿が載っている新聞を見せた。
「まぁ、結局大きなことは大きなとこで決まるわけでさ。
お前さんがやろうがやるまいが実際何も関係ないんだし
やめちまってもいいんじゃないかい?」新太郎
「今日、陛下がまず責任をとるべきだってがなってた輩がいたよ。
あたしゃ心配なんだよ。
巻き込まれて篤坊までおかしなことになったりしないかって」梅

「・・・・けど、お上はいい方なんですよ」篤蔵
「いい方ったって・・・篤坊が知ってんのは一部分だけだろ?
全部のお顔を存じ上げてるわけじゃないだろ?」
絶対にいい方なんです。
生真面目な優しい方なんです。わしには分かるんです!

すいません・・・わし帰ります」

「はあ〜何だってああも頑固かねぇ」梅
「飯作ってるからですかね」辰吉

 篤蔵にとってご飯を作ることはこころを贈ること。
相手はごはんと共に贈られたこころを自分の中に入れる。
だからいつしか肉親のような特別な存在になっているんだよね。


 そんなことがありまして・・・ついに篤蔵についていけなくなった黒川が退職願を出し、止める篤蔵に怒り爆発。
そこに土下座させた男のクレームを持って黒田が怒鳴り込んできた。

これでお上にもしものことがあったらどうするつもりなんだ!
料理番風情が足りん頭で
動き回るからこんなことになるんだろうが!


「料理番やからやったんです。
お上のお体を心身ともに健やかに保ち
その命をお守りすることがわしの仕事やから。
お上の命を守るために今やらねばならぬことはアメリカの恩情を・・・」
「お前の考えなんかどうでもいいんだよっ!」

いざとなったらGHQの前で腹かっさばいて詫びてやるわ!
・・・・・わしは・・・わしは片田舎の厄介もんでした。
ここまでやってこれたんは支えてくれた人達がたくさんおったからです。
父や、兄や、母や、嫁や、師匠や、友人・・・
わしはみんなに夢を叶えさせてもらったようなもんです。
わしは夢を叶えさせてもらったもんには
夢を叶え続ける責任があると思います。
お上の料理番として力のかぎり励み続ける責任があると思うんです。
皆さんは違いますか?
お上のおそばにあがると聞いた時祝われませんでしたか?
「お前は家の誇りや」と「心して励めよ」って、ほう言われませんでしたか?
嫁は子供はどうでしたか?
「お父さん頑張って」とは言われませんでしたか?
ほん人らに恥ずかしくないように勤めたいと思いませんか?
やれることはやったと、
精一杯の真心 尽くしたと言いたくありませんか?


ほれにわし・・・わし、何かたまらんのですよ。
お上が裁かれるって思うと・・・
だって毎日毎日飯お出ししてたんですよ。
お食べになった皿を見て、
あぁこれはお好きではないんかって悩んだり
お好きなはずのものを残されれば体調がよろしくないんか、
それともご気分の問題なのか、
はたまた調理がよくなかったんかとか、
ほれがわしの毎日やったんです。
毎日毎日飯を作るというのは、ほういうことなんです。
ほれがもう20年です。
畏れ多い・・・ほんとにもう畏れ多いですけど
何かもう我が子のようなところがあって。
もし・・・もしお上に戦争の責任とやらがあったとして
世界中からそう言われたとして
でも、わしはやっぱりお守りしたいと思ってしまうんです。
もう何言われても笑ってますさけ、どうかわがままを通させてください


 篤蔵が頭を下げると黒川も下げてくれた。
そして他の厨司たちも。

 篤蔵の『夢を叶えさせてもらったもんには夢を叶え続ける責任があると』という言葉に、わたしゃ泣けたよ・・・
この男にはお上へのまごころしかない。
バカがつくほど生真面目なだけなんだとみんなに伝わったようです。
ここまで命懸けの愛情を示されちゃ、さすがの黒田も恐れ入り屋の鬼子母神さ。


 入沼がGHQの家族ぐるみのお楽しみパーティの件を伝えにきたんだけど・・・

「GHQの皆となると・・・これはもう大膳寮として請け負わざるを得ない規模になってしまいますね。
では何としても お上の御為になるようなものにしてください。
お上の料理番の名にかけて最高のもてなしを」黒田
「うお〜〜!!」みんな大喜びさ。
「頑張りましょう!」
「おっしゃあ・・やるぞ〜!篤蔵

 かくして再び辰吉はアメ公たちのために働くこととなり、
隠居中の宇佐美も駆り出されました。
黒田も積極的に作戦を練り始めました。

「陛下という存在を政治的なものではなく日本の文化の一部であると
捉え直していただくことはできないものかね」
黒田
「日本の文化・・・」篤蔵

 そしてGHQの皆さんを接待する日が迫りました。
篤蔵は仏前で祈りましたぞ。

「お父さん、兄やん、明日みんなでGHQを接待します。
難しいことが色々ある中でわしらのやることがどれだけお役に立てるか知れたもんやないですけど。お願いや俊子・・・奇跡を頼むわ」篤蔵

 その頃、あの男が上官に篤蔵のクレイジーぶりを訴えております。
コイツ、絶対何かやらかすわーーー(#`-_ゝ-)ピキ


 パーティは宮内省新浜鴨場で開かれました。
捕獲した鴨を黒川が古式ゆかしき鶴包丁でさばき、それを料理して提供。
味噌と醤油をベースにしたソースを使い、いろんな面から日本を味わってもらおうという策です。
みなさん料理にも大満足し楽しんでくれているようで篤蔵もほっ・・・・

 そして宇佐見に近づいた将校が天皇について尋ねていた。

「穏やかなあなた達が天皇のこととなると豹変する。
それは彼があなた方の神だからだと理解していいんですかと言っています」通訳する倉木
「・・・・・・」宇佐見
「だからあなた達は彼のためなら何でもするのかと言っています」
「私にとって陛下は・・・」

 その時事件は起こった!
篤蔵が俊子の鈴を捜していると、あの男が池に突き落としやがったのさ。


「鴨をくれって言ったのに聞こえなかったのか?」男
それでも篤蔵は池の中から「へへへ・・・すいません」と謝ったさ。
そして必死に俊子のすずを捜していると・・・石をぶつけてきやがった!
「頼むから早く鴨を持ってきてくれよ、ハハハ」
他の奴らも一緒になって笑ってる。
大膳寮のみんなや新太郎・辰吉・宇佐見らは心配そうに見守っております。

 怒りに耐える篤蔵に向かってそやつはバカにするように「天皇陛下バンザーイ!」と何度も叫んだ。
ここまでされて黙っておれるか!と篤蔵が動き出したら、チリン・・と鈴の音が・・・
居場所を訴えるように水の中から光っております。

「・・・・俊子・・・?・・・・俊子・・・」篤蔵は鈴を押し抱きました。
「ヘイ!ジャップ!!」
「・・・・・・・どやっじゃあ〜〜!・・・・
グエッ!・・グアッ・・グワッ・・・グワッグワッ!
篤蔵は鳴き声を出しながら池の中を歩き始めた。

「あれカモか?」新太郎
「そうみたいですね」辰吉
将校たちも家族たちもそれを見て笑っている。
「Duck!Duck!He duck!」
そう言いながら新太郎も池に飛び込んださ。そして辰吉も。

「新太郎さん・・・・辰吉さん・・・・」篤蔵
「グエッ!!」新太郎
「グワッグワー!」辰吉
「グワッグワッ!グワッグワッ!!」

 も〜3羽の鴨が泳ぐ姿に泣けちゃったわよーーー!・゚・(ノД`)・゚・
なんだよ〜こいつら〜!
その姿を黙って見つめる宇佐美の思いもドーンとこっちに伝わってきたよ。


「何でもするんですね天皇のためならと」通訳する倉木
「そうかもしれません。いい意味でも悪い意味でも」宇佐見
「あなたもそうですか?」
私にとって陛下は味噌です」
「Miso」倉木
「大変、不敬かつ曖昧な表現だとは思いますが私は無学な料理人です。
お許しください。
生まれたときからそこにありなじんできたもんですから
味噌を親しみ慕うことは当たり前です。
その意味を問うたことさえありません。
しかし、もしある日突然、味噌を今後一切食べるなと言われたら
私はとてつもない寂しさを感じると思います。
そしてあちこちで暴動が起き、私もそれに加わると思います。
陛下の存在を否定すればそれと同じようなことが起き
統治を難しくするだけではないでしょうか?」
「『ご意見参考にします』と」倉木

 「陛下は味噌と同じ」・・・すばらしい表現だと思います。
日本人にとって味噌のない生活はありえない。
味噌汁や味噌を使った料理のない食卓は魂が抜けたように寂しい。
日常そのものでありながら特別なものでもある。
それが当時の日本人にとっての天皇だったのでしょう。
静かながら揺るがない信念のこもった宇佐美の言葉は国を越えて届いたはず。


 鴨達は網に捕まったりして客人たちを最後まで楽しませた。

 昭和21年(1946年)4月、
GHQは天皇陛下に戦争責任を問わない決断を下した。
篤蔵は、また屋上から叫んでおります。

ありがとうございました〜!
おかげさまでわしは、お料理番をやっとられます!
今日も明日もあさっても、ずっとお料理番です!
篤蔵

 一太郎と周二郎も帰ってきた。
大膳寮では晩餐のための料理を出せるようになった。
街の街頭に灯りが灯り、人々が生きている事を実感し始めた。
篤蔵と新太郎と辰吉は相変わらずいい仲間だった。

『そうして月日は流れ・・・・・』

 数々の栄誉に包まれた天皇の料理番としての篤蔵の務めが終わる時が来た。
初めて来た時のことを思いだしながら大膳寮の廊下を歩く篤蔵・・・
厨房を覗く・・・

 ここには篤蔵の人生のすべてがあった。
足元を写すだけで愛おしむような篤蔵の思いが伝わってきた。
糸事件の時の陛下との会話をラストで明かしてくれたのも良かった。
篤蔵の陛下への熱い思いがそのままこちらへきれいに流れてきました。
料理番と天皇陛下・・・ほとんど顔を合すこともなかったけれど、
二人はその料理を通して確かに心を通わせていた。

 も〜〜机の上がティッシュの山じゃーーい!!
すばらしい最終回でした。
そして最初から最後まで丁寧にまごころを込めて作られたドラマだったと思います。
そんなスタッフとキャストのみなさんが創り上げた世界を見届けることができて幸せでしたよ〜。
篤蔵の、俊子の、そして周太郎の、登場人物一人一人の命の伊吹に心揺さぶられ続けた3ヶ月でした。
どの人も愛おしい。
見終わった今、私の心にも灯りが灯ったようです。

 そしてこんなに長くなってしまった記事を読んでくださったアナタ、感謝します。<(_ _*)>
またこんなドラマに出会いたいですなぁ・・・


 第1話 〜時代を超える人間の愛と命の感動物語〜どうしようもない男が百年前に見た料理への果てなき夢・・・
 第2話 料理はまごころ
 第3話 あいしてるの決断
 第4話 愛し君よサラバ
 第5話 おさな夫婦の結末
 第6話 愛と命の果てパリ
 第7話 パリと差別と結婚
 第8話 パリでの卒業式
 第9話 皇居編〜ザリガニと御即位の御大礼
 第10話 皇居編〜関東大震災と家族の決意
 第11話 皇居編〜最愛の人と最後の晩餐

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