「あさが来た」 第5週 お姉ちゃんに笑顔を 第26話「あさが来た」 第5週 お姉ちゃんに笑顔を 第27話

2015年10月28日

「デザイナーベイビー ー速水刑事、産休前の難事件ー」 第6話 救世主 

 崎山(渡辺いっけい)は生きていた。
意識不明に陥った原因は非常階段からの転落。
彼のPCからは遺書らしきものが発見されたが、捜査本部は自殺と事故の両面から調べていた。

 乳児院からノゾミを連れ去ったのは崎山ではなかった。
防犯カメラも設置されておらず、目撃情報もない。
ノゾミの居場所は依然不明だった。

 って、ここで回想が入るんだけど、崎山を突き落としたのは、やはり皆本(細田善彦)でした。
ノゾミの存在を世間に公表すると言う崎山を山原(斉藤由貴)のが必死で止めているとゴム手袋を装着した皆本が登場。
何の迷いもなく、ひょいっと崎山を持ち上げ下に落としたのさーー!
「これで大丈夫です( ̄ー ̄)」
ショックで呆然とする山原・・・

 この二人はある秘密で結ばれているようです。
よくわからんが山原が保存しておいた自分の卵子を皆本が勝手に移動し、脅しているような口調だったぞ。


「どこへやったの?」山原
「ちゃんと保管してます。
あれが山原さんにとってどれだけ大事なものかよく分かってますから。
崎山先生は自殺した。僕らは何も知らない。そうですよね?」皆本

 細田君・・・やはりこの手の闇を抱えている役なのね・・・( ̄∇ ̄;)
崎山殺人未遂に対する罪の意識ゼロ。迷いも一切ないようです。
HPはこちら 


 逮捕した久美(臼田あさ美)はずっと黙秘を続けていたが速水(黒木メイサ)が則孝(柿澤勇人)も久美をかばい黙秘していることを伝えると話始めた。

 崎山はノゾミを両親に返すつもりで乳児院に連れていくよう命じたそうな。
さらに彼はノゾミに強い興味を示していた。

「まるで珍しい症例の患者さんに会おうとしてるみたいで」久美

 糸口が見えてきてはいるんだけどね〜なかなかすべてが繋がらない。
秘密を抱えている人間ばかりだからな〜


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 もちろん速水は崎山の転落を自殺とは考えていなかった。

「崎山教授はノゾミを特別だと思っていた。会いたがってた。
犯人にとってもノゾミは特別だったのかもしれません」速水
「だから崎山を突き落としてノゾミを奪ったって訳か」日村(神保悟志)

 てか、管理官の与那国(松下由樹)は速水が独断で動いたことや「崎山が核移植を行っていた」という情報を伝えるのが遅れたことでご立腹しておった。
捜査会議では特命係を増員したことと、独断捜査の禁止と情報の速やかな通達を命じましたぞ。

 さらに病院関係を担当してきた特殊犯捜査係を無視して特命係に崎山転落事件を調べるよう言ったもんだから西室(手塚とおる)が反発(のちに急に立ち上がったから腰に来たとぐちるはめに)。
受けた特命係が妊婦刑事の速水を揶揄したもんだからつかみ合いのケンカに発展しちゃったぞ。

 速水は担当から外れて報告書を提出するよう言われちゃった。
今まで速水がしていた近森への連絡も与那国がするってよ。
与那国はノゾミが生きていることを優子(安達祐実)たちには伝えないつもりらしい。

 優子と近森(池内万作)は急変した息子の治療計画を医師と話し合っていた。

「おっしゃるように『AML 急性骨髄性白血病』ですね」医師
「万が一再発した場合なんですが・・・」優子
「こちらで骨髄バンクに問い合わせます」
「その必要はないです。2週間前下の子が生まれて、その時胎盤から臍帯血を採りました。それがあれば治療できますよね?」
「HLA型が適合すればですが」
「してます。保管をお願いしたバンクに預けてあります」
「それは幸運だ。では臍帯血を考慮に入れて治療方針を立てます」

 ノゾミが生まれた時点でもう準備はできてたわけか・・・
担当医は皆本だもんな。


 んが、その後せっかく保存しておいた臍帯血が造血幹細胞の数が足りなくて治療に使えないことが判明。結局他のドナーを頼るしかない状況に。
ベッドの上で苦しむ新を見ながら、優子は無念そうにつぶやいております。
「何で、今助けられないの?
この時のためにやってきた事なのに・・・」

 さて、現場に行けない速水は黙々と報告書を作成しておったが、自分の定期健診のフリをして外出。
福ちゃん(渡辺大知)が後を付けてきているけどバレバレよん。
うまいことまいて城南大学附属病院へ。

 速水がいつも行く病院の前では福ちゃんと偶然見かけてついてきた息子の 雄介(若山耀人)が同じ人間を待っているとは知らずにおります。

 なんとか城南大学附属病院にもぐりこんだ速水は須佐美(渡部篤郎)から新の病気のことを聞きましたぞ。
そして崎山の言った『爆弾』の意味を調べていた須佐美から崎山の研究室に入りたいと頼まれ、規則違反を犯し案内するはめに。
んが、おかげで須佐美から大きな情報を得ることができた。

「崎山先生は核を移植していたんだ。
生まれた子の細かいデータも調べてたはずだ。
近森さんの長男が白血病だと聞いて、さっき小児科にHLA型を問い合わせた」須佐美
「HLA?」速水
「白血球の血液型のようなものだ。組み合わせはたくさんある。
長男のHLA型はここに書いてあるノゾミの型と全く同じだ」
「ノゾミの型を新くんに合わせた?」
「恐らくノゾミは・・・救世主兄弟なんだ」
「救世主兄弟?」
「病気の兄弟に血液や骨髄液を提供するためにHLA型を一致させた
受精卵から生まれてくる子供だ」
「それが崎山教授が言ってた爆弾?
つまり・・・ノゾミは新くんのためにつくられた」
「うん・・ただ・・・」
「ただ?」

 そこに特命係が入ってきて、須佐美を連れてっちゃったわ〜
てか、そこで山原の仕事と繋がってくるんだね〜
兄弟や親子でも型が一致しない場合もあるもんね。
だから受精の段階で一致させてある。
まさにノゾミは新君のために作られた生命・・・

『救世主兄弟』って言葉があるぐらいだから、医療現場ではよく遭遇するケースなのかしら。
ま、そういう操作まではしていないだろうけど。

 でも、須佐美の『ただ・・』って言いかけた言葉が気になるわ〜
ここまでやってもドナーにはなれない何かがあるの〜?


 その後、研究室に残っていた速水の元に崎山宛てに『イケダバイオ・DNA研究所』から電話が入った。
崎山は納品されたせいげん酵素の種類を尋ねており、その解答だった。

「『ZABの2番』です。
「あの・・・これって何に使うものですか?」速水
「DNAの切断ですが」
「ありがとうございます。・・・・・制限酵素・・・」

 病院を出た速水を福ちゃんと雄介が待っていた。
どうやら、同じ人物を待っているとわかったらしい。
二人とも真剣に速水の身を心配していたみたい。

「無責任だよ」雄介
「こうしないと調べられない事があったの」速水
「それって自分にしかできない事?」
「私はそう思ってる」
「その子は悠里さんしか産めないよ」

「うわ〜言われちゃいましたね」福ちゃん
「うるさい」速水
「ダメージ受けちゃって。・・・・で、どうするんです?」
「何が?言われっぱなしで帰ります?それとも、どうせ怒られるんならやりきります?」

 あら・・・速水の行動に振り回され怒ってばかりの福ちゃんだったけど、
きちんと成果をあげるのを見て来たからかしら〜?
肯定できるようになったし、むしろ期待し始めているようにみえる。

 てか、雄介君、ええ子やないの〜
なさぬ仲の速水とお腹の中の子を心から気遣ってくれている。
子供のこういう真摯な言葉は効くよねぇ・・・


 その後、速水は福ちゃんを連れて山原の元へ。
捜査情報を教えて欲しいという山原にいつもとは反対に彼女のプライベート情報を要求しましたぞ。
その様子を皆本がマジックミラー越しに監視しているのは内緒。

「結婚はしていない。子供はいない。仕事が好き。以上。これでいい?」山原
「仕事の何が好きですか?」速水
「自然な状態だったら出会う事のない卵子と精子が出会って卵になる。
その瞬間に立ち会える事かな」
「生命をつくり出した瞬間?
それって、神様になったような気持ちですか?」
「どういう意味?」
「知りたいんです。そういうふうな気持ちになる事があるのか。
卵子の核を入れ替えたり病気の子を救うために赤ちゃんをつくったり、
そういう・・・人の運命を変えるような事ができると何を思うのか」
「何のために?」
「犯人の気持ちを知るため。
崎山教授を突き落とした犯人の動機は何か・・・
そういう生命をつくり出す事と関係しているように思うんです」

「・・・・・逆だよ」山原
「えっ?」速水
「神様にはなれないって思う。この仕事してると。
卵子を長期保存できるようになっても、どれだけ培養の技術が向上しても、
結局、子供ができるかできないかは私たちの手の及ばないところにある。
私は運命を変えたくて胚培養士になった。でも・・・」

 これ以上しゃべらせるとヤバいと思ったのか、皆本が電話を入れて邪魔してきたわ。
てか、皆本は意識を取り戻しそうな崎山を殺す計画を立てております。
山原に薬品を盗んでくるよう命じていました。

 いや〜いたずらが見つかった子供が隠そうとするように、どこか無邪気な表情の皆本が怖い。
こんな悪魔が医学の知識とスキルを手に入れたら、ソラ、神になったような気になるでしょうよ。

 山原の望みは何だったんでしょう。
卵子を保存しておいたということは現在の科学では妊娠が望めないということか?
方法が発明されるか、実験段階でも可能性が見出されれば自分の卵子を使おうとしていたんだろうか。


 崎山転落事故の捜査もノゾミの誘拐事件も一向にすすまない。
そんな時、速水と福ちゃんの会話からノゾミが生きていることを優子が知ってしまった。
で、医師から骨髄移植のリミットをあと二日と聞き公開捜査を求めてきました。

「新はただの白血病じゃない。『急性前骨髄球性白血病』。
この病気には同じ治療法が二度と効かない。
新を助けるためには新しい何かが必要なの!」優子
「それが・・・ノゾミ・・・・」速水
「ノゾミを産んだ時胎盤の血を保存した。臍帯血。
もし、次に新に何かあった時はそれを使おうと思ってた。
でも・・・造血幹細胞が足りなくて。
だから、もう骨髄移植しかない。
2日以内にノゾミを見つけて移植しないと間に合わない。
私が情報提供を募るから・・・ノゾミを取り戻して」


「残念ですが、それはできません」与那国
「どうして?」優子
「誘拐事件においては人質の安全が最優先されます。
公開捜査をして犯人を追い詰めたら人質の生命を危険にさらしかねない」
「そうなる前に助け出せばいい。それぐらいできるでしょう?
ノゾミが戻らなければ新は助からない!」

「我々は お嬢さんの命を守らなければなりません。
息子さんの事は残念ですがご希望には沿えません」

「・・・・あなた・・・子供いる?いないでしょう?
私の事どうかしてると思ってる。
でも私は母親なの。子供助けるのに手段なんて選んでらんない!
・・・・あなただったら分かるでしょう?
その子助けるためだったら何だってするでしょう!」優子
「私は捜査員です。ノゾミちゃんを助けたくてここにいます。
それに・・・母親だって言えるほど母親じゃあまだないです。
管理官の言うとおりノゾミちゃんの安全が最優先と考えます」速水
「なら、もう頼まない」

 優子は病室に帰ると知り合いのTVプロデューサーに電話をかけ始めました。
優子の母親としての思い・・・それは本当によくわかる。
速水だって捜査員じゃなければ賛同したかもしれない。
子供を助けるためだったら母親は鬼にもなれるし、自分の命だって惜しくない。
でも命を守ろうとする一方でノゾミの命が軽んじられているようにも思う。
ノゾミだって優子から産まれた命・・・
優子の心も本当は引き裂かれそうなんじゃないの?


 病院内で須佐美に会った速水は『ZABの2番』のことを尋ねてみた。
「崎山教授がこの事を調べてたみたいなんです」
「制限酵素?」
「DNAを切断するものだって聞きました。何のために?」
「遺伝子を書き換えるんだ」
「書き換える?」
「ゲノム編集」

 わからないなりにネットで調べたら、今までの遺伝子操作は偶然に頼る部分が多かったらしいが、「ゲノム編集」だと狙った通りに切り貼りすることができるそうな。
今年になって中国ではヒトの受精卵を使った実験に踏み切ったんだって〜
この受精卵は不妊治療クリニックから提供を受けた異常な受精卵を使ったために成功率が低く実験を打ち切ったそうだけど、やろうと思えば人間の遺伝子もジャンジャン作り替えられる状況なわけだ。
できると試したいのが人間だけど、整形ですら抵抗あるのに遺伝子ってなぁ・・・
この世に生まれて来たその『個人』はどうなっていくんだろう・・


 そしてその頃、看護師さんが皆本が入れ替えたのも知らず、崎山に点滴を入れる準備をしていた。

 じわじわと怖い。
続きを見ずにはいられないわーーー


 第1話 ノゾミ
 第2話 身代金
 第3話 チェンジリング
 第4話 爆弾 
 第5話 核移植 
 第7話 公開捜査 
 最終話 母の条件
 
温泉

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2. デザイナーベイビー」第6話  [ 三毛猫《sannkeneko》の気ままにドラマ ]   2015年10月28日 22:09
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