壊れた風鈴をボンドで直していた太郎(オダギリジョー)は、
小学校の同級生「若林清美」を思い出した。
彼女はなぜか授業中に木工用ボンドを食べていたらしい。
そのせいでみんなにからかわれていた。

 そのボンドの臭いを嗅いだ弘樹(勝地涼)も当然、「若林清美」のことを思い出した。
で、いつもの裏庭でボンドを食べていた話をすると剛(前野朋哉)とシマさん(嶋田久作)が食いついてきた。

「え?ボンドって食えるんですか?」
「知るかよ。俺に聞くなよ」弘樹
「何でボンド食ってたんだろうなぁ〜あいつ・・・
しかもあいつ、よくウンコ漏らしてたよな」太郎
「そうそう、漏らしてたなぁ〜小6の頃まで、よくウンコ漏らしてた」弘樹
「今はどうしてるんだ?清美さんは」シマ
「いや、わかんないんスよ。小学校以来会ってないから。
な〜にやってんだろうなぁ・・・アイツ」太郎

 そこに礼子(尾野真千子)が現れた。
で「若林清美」のことを聞いたら・・・
「あの、いつも笑ってた優しい子でしょ?」と全く違う印象を答えた。
やっぱり礼子も「若林清美」の消息は知らないそうな。

 って、この時太郎と礼子が見つめ合っていたって剛が言いだしたもんだから、
弘樹が騒ぎ出したぞ。


「付き合ってるのか?ええ?付き合ってるのか?」弘樹
「え?」
「付き合ってんスか?」剛
「付き合ってるのか?」シマ
「やあめてよ・・そういう子供のノリ(*´ェ`*)ポッ」礼子
「・・・・(・□・)」太郎

「オイ、マジかよ?マジでつきあってんのかよ?!」弘樹
「つきあってねぇ〜よ。ナニ言ってんだよ。やめろよ」太郎
「付き合ってるうーー付き合ってるうーーー!」
「やめろよ」
「わあ!つきあってるう!つきあってるううう!」
「つきあってねぇよ」
「付き合ってるう!!」
「付き合ってねぇよ!」
「付き合ってる!
オマエ、付き合ってるううーー!!」

「付き合ってねぇよ!」

 やめなさいよ、三枝君!(`・ω・´)キリッ
桜井君は付き合ってないって言ってるでしょ!
それに礼子はそういうこと言われるの嫌なんだからね!
先生に言いつけるよ!

 いやいやいや・・・
コレ、中学男子がホントは好きなのに「好きじゃねーし!」って答えて、
そのせいでライバルに奪われちゃうパターンじゃ・・って思ったけどそげなことではなく・・・


 でも最近礼子が毎日『さくらや』に来ているのは事実であり、
二人が急接近しているのもホント。
この前、武蔵(藤原竜也)の店にも誘っちゃったしねぇ・・・
礼子の息子の春馬と遊んであげたりもしてるし。
礼子も付き合ってるって思ってたりするかもねぇ・・・


 その流れで・・・

「明日春馬、保育園のお泊り会なの」
「・・・・・・・えっ?」太郎

 自転車の上で寝てた春馬、目が覚めたけど、こりゃお母ちゃんの大事な瞬間らしいと気づき寝たフリしとった(* ̄m ̄)プッ
てか、わざと感情を抑え気味に言っている礼子の本気(マジ)を感じたぞ。

HPはこちら

Baby a Go Go
 この時は返事をせずに太郎がごまかしたもんだからか・・・
翌日の朝、わざわざパート先から太郎に電話をかけてきたぞ。

「あ、もしもし太郎君?礼子だけど・・・
あの・・・今日って、あの・・・どんな感じに動きそう?」
「・・・・・・ど・・・どんな・・感じで動くか???」
「春馬が保育園のお泊り会じゃない?
それで私・・・・・今日どうなるのかなぁ・・って思って」
「う・・・・お、おまえがどうなるか・・??」

 いやいやいやいや・・・子供がいるとなかなか二人っきりになるチャンスがないってのはわかるけどさ、
礼子よ、焦りすぎだべよ。こういうのは雰囲気というか空気というかさ・・・
ましてや太郎は中学生から成長していないような男だよ。
いきなり距離詰めたらダッシュで逃げられるべ。


 という訳で・・・桜井家で明子(八千草薫)も交えて夕食ということになったようです。
妙な緊張感のある夕食風景となっておりますョ〜。
礼子がスペイン料理とやらを作ったらしい。
で、食べ始めたと思ったら太郎がバイト(嘘)に行くって消えたという・・・


「今日はありがとう。なんかごめんなさいね」明子
「いえ・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・ホントいいお店ですよね。ここに来ると安心します」
「・・・でもね、もうこの店は閉めた方がいいと思っているの」
「えっ?!」
「あの子のためにならないから」
「・・・・・・・」
「太郎のこと、よろしくお願いします」
「・・・・・・!」
「・・・・深い意味じゃないの・・・」
「・・・はい・・」

 明子は太郎がいまいち大人になりきれないのは、この店があるからだって思っているのかしら・・・・
でも、大切なものを守り抜くってのもそれはそれで立派だと思うんだけどなぁ。


 翌日、その経過をいつものメンバーに報告している訳さ。

「で、バイトだって嘘ついて出てって朝までどうしてたんだよ?」弘樹
「まさか、また風俗行っちゃったのか?」シマ
「いやいや、行ってませんよ。ホントもう、最近は行ってませんよ。
煩悩に勝ち続けています」太郎
「それにその、太郎さん、礼子さんのことケジメつけないとみっともないっスよ」剛

バカだな!剛は。それは違う」弘樹
「え?」剛
「女ってのはな、みっともない男が好きなんだよ」
「そうスか?」
「だってさ、この世にはみっともない男しかいないだろ。
だから・・・どんな男に惚れても・・
女は傷ついてしまうんだ・・(俺今すごくいいフレーズ生み出した!( ̄∇+ ̄))」 
「さすが脚本家の卵だな」シマ
「(* ̄▽ ̄*)」弘樹
「・・・・・・(え〜〜〜(^〜^;))」太郎

 さて、太郎が「若林清美」に特別な思いを抱いていたと思いこんだのか知らんが・・・
礼子は同級生を呼び出して「若林清美」のことを尋ねていた。
なぜかシングルマザーというだけでその同級生たちが妙に同情的だったのは置いといて・・・


 得ることができた情報は・・・
高校の時にひどいいじめに遭い、自殺未遂をし、高校も辞めてしまったというもの。
それを太郎たちに話したら、さすがにショックを受けていたさ。

「私が聞いた話はこうよ。
清美ちゃんは、やっぱり小さい頃はいつも笑っている優しい子だったって。
でも、親の躾が厳しすぎたみたいで・・・少し心を病んじゃって」礼子
「それでボンドを食べてた」シマ
「・・・・・太郎君、三枝君、覚えてる?
太郎君と三枝君が・・・率先してはやしたててたって」
「えっ?!俺達、みていただけだよな?」太郎
「あぁ」弘樹

「忘れているだけなのよ。
私も同じクラスだったから、その場に居合わせたはずなの。
でも・・・覚えてないってことは特に何も感じなかったし、何もしなかったってこと。
小学校のその時は確かにからかってただけなのかもしれない。
でも、清美ちゃんはね、中学に行ってひどいいじめに遭って、
高校に行ってからはさらに。
どこかで誰かが声をかけてあげたり、相談に乗ってあげたりしてれば、
そういうことにはなってなかったのかもね」礼子
「清美さん、その後どうなったんですか?」剛
「わからない」礼子
「今、幸せになっているといいな、清美さん」シマ

 そりゃあ落ち込むさ・・・
いじめの始まりが太郎達だったとしたら・・・悔やんでも悔やみきれないよ。
しかも今の今までまったく気にしたことなかったし彼女のことも忘れてたんだから。
なのに清美さんが壮絶な人生を送り自殺未遂までしたなんて・・・

 大人になってから自分の過去に裏切られることってあるよね。
自分が思っていたのとはまるっきり違う事実があったと今更知る衝撃。
でも過去を変えることはできないし、過去に戻ってやり直すこともできやしない。
太郎達にできるのは、今清美さんが幸せでいて欲しいと願うだけ。

 
 その夜、バイトがないって伝えてたのにお弁当作っちゃった明子さんがショボンとしております。

「いやんなっちゃわぁ・・最近物忘れがひどくて」
「俺にもあるから大丈夫だよ」太郎

 で、美味しいおばあちゃんのおにぎりを頬ばりながら・・・
「若林清美」のことを思ってしまう。

「あいつにもおばあちゃんがいたのかな・・・」
「えっ?」明子
「何でそんな簡単なことわからなかったんだろう・・」
「・・・後悔?」
「まぁね」
「私にもあるから大丈夫よ」
「おばあちゃんにも?」
「いくつになっても後悔だらけよ」
「・・・・・( ´Ω`)フッ」

 ホントにねぇ・・・
ちょっとはマシな人間になれたかしら・・なんて思っていたら、すぐに新しい後悔が見つかる。
少し前の自分はいつだって恥ずかしくて後悔ばかり。
生きている限り後悔とは無縁でいられないのかねぇ・・・

 「若林清美」にも、ほんの一瞬でも、自分と同じように癒される相手がいたと思いたい。後悔とともに願う太郎なのでした。


 その後、礼子が「若林清美」が白血病で亡くなったと知らせに来た。
「若林清美」の幸せな現在のイメージを広げていた太郎と弘樹はショックで固まってしまったさ。

「でも・・・名前が中村になってた。中村清美。
中村さんって人と結婚したんだね」礼子
「・・・・・・・・」太郎・弘樹

 おじいちゃんの喪服を借りて葬儀に列席する準備をしている太郎・・・

「おばあちゃん、俺・・・・まだ行くべきか悩んでるよ」
「・・・・・お焼香して、手を合わせて、その後で悩めばいんじゃないかしら」明子

 そうだよね。さすがおばあちゃん。
悩んで、「今」という時をまた後悔する過去にしちゃいけないよね。


 葬儀を終えて、礼子・太郎・弘樹は川沿いの道を歩いていました。

「優しそうな旦那さんだったなぁ〜」弘樹
「うん。・・・・・もしあん時俺らがさ、あんなバカじゃなかったら・・・・
若林清美の人生はもっと違うものになっていたのかな」太郎
「・・・そうかもね。でも、そしたら、中村さんと出会ってなかったかもよ」
「そっか・・・」

「・・・・若林清美ーー!ごめんな〜〜」弘樹
「・・・・・・」礼子
オマエのこと絶対忘れないぞーー!」太郎

 も〜〜今回も清志郎の歌が浸みすぎじゃないのお!
3人がばらばらに離れて歩いて行く姿が良かったなぁ・・・
後悔は苦しくて切ない。でも悪いもんじゃない。
後悔と向き合う度に人は大人になっていくんかのう・・・なんてな。


 第一話 恋と恐怖
 第二話 意味
 第四話 痛み
 第五話 愛
 第六話 夢
 第七話 夢の続き
 第八話 覚悟
 第九話 戦い

こたつ