さて・・・いつもの朝でございますが・・・
『さくらや』売上減少の理由解明でしょうか・・・
太郎は『将来推計人口の動向』に関する考察を行っております。
2050年には人口が今の三分の一になっちゃうんですってよ、奥さん!


「どうりでお客さん減るよねぇ・・・
昔はさぁ〜この店だって子供があふれてた訳だもん」太郎(オダギリジョー)
「そうねぇ〜賑やかだったわねぇ・・・」明子(八千草薫)
「・・・・・」
「2100年・・・太郎はいくつになってるの?」
「えーーっとね、俺が今33だからぁ・・・・118歳か」
「だいぶお年寄りねぇ」 
「もう死んでるねぇ・・・」   んだな・・・( ̄∇ ̄;)

 そこに弘樹(勝地涼)が本を持って現れました。

「おう、始めるか」太郎
「何を始めるの?」明子
「俺達がこれからどうするべきかの研究」
「・・・・・・・研究・・・(・_・?)」
HPはこちら

 いったいどうしちゃったのかしら〜?
裏庭の太郎と弘樹が座っているベンチの回りには本が積み上げられており、
二人とも熱心に読んでおります。
忙しくって剛(前野朋哉)になんかかまっちゃいられない。


「ウクライナもシリアも紛争中で大変だ」太郎
「人身売買も移民問題も大変だ・・・自殺、原発、死刑制度・・・・
いじめ、孤独死・・・俺達に何ができる?」弘樹
「・・・・(-_-)ウーム」太郎
「災害、安保、領土問題・・・俺達に何ができる?」
「・・・・(-_-)ウーム」
「基地問題、ギリシャ、麻薬、大気汚染、食品偽装・・俺達に何ができる?」
「・・・・(-_-)・・・三枝、風俗行くか」
「!」剛
「あぁ。もう嫌になっちゃったなぁ」弘樹
「!」剛
「俺達が子供の頃、こんな時代になるなんて誰も教えてくれなかったよなぁ」弘樹
「あぁ。だまされた気分だ」太郎

 大人が悪い、時代が悪いってやつかい・・・( ̄∇ ̄;)
二人とも必要以上に深刻なムードに浸っております。
でも剛もよくわからんなりに二人の研究に参加表明。
ワイドショーで見たいろんなジャンルのものを一緒くたにしたニュースランキングを見て、ニュースにランキングをつけることへの疑問を呈しました。んが・・・


「何か・・・微妙な問題提起だなぁ・・」太郎
「少なくとも、今する話じゃなかったな」弘樹
「・・・・・・え・・・・」剛
「若いよ!オマエ、若いよお〜〜」太郎
「・・・(しょぼん)・・・今日俺、帰ります」剛

「あ〜〜もう帰れ帰れ!世界の問題から目をそらして、
にやにやしながらバカみたいに生きてけ!!」
太郎  あら、ヒドイ(゜д゜)
「………シビアな現実が目の前にあるでしょうが」
「・・・・・!!」
「シビアな現実から目そらしているくせに・・・何言ってるんだ!
「・・・・・・・・・・(大きく振りかぶって〜頭をバシッ!!)」
「・・・ひっ・・・-----------------^( ToT)^ 」

 剛は明子の所へ逃げ込んでしまいました。
あら〜今のは太郎ちゃんが悪いぞーー
剛ちゃん、すんごいショックを受けたみたい。泣いてるわぁ〜


Baby a Go Go
「剛君・・・どうしたのぉ?」

 明子はみんなの太陽よぅ〜
お菓子とお茶を出して泣き終わるまで黙って見守ってくれました。


「少しは落ち着いた?」
「おばちゃん・・・俺悔しくて・・・太郎さんたちにバカにされました。
思えば・・・俺の人生なんて・・いつもこんな感じなんです・・」

 大学を卒業後、就職し5年ぐらい営業職をやっていたんだけど・・・
なんでしょう・・・ビジュアルも態度もナメられやすいのか(ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ)
営業先ではうっぷん晴らしのように冷たくあしらわれ傷つき・・・
社内でも上司からは見下され、同僚はそんな尊敬できない上司に取り入るものばかりだったそうな。


「もうホント悔しくて・・・
自分は何で生まれてきたんだろうって・・そこまで考えちゃうんです」剛
「大変だったのね。
詳しいことはわからないけど、剛君、一人っきりで寂しかったでしょ?」
「(ノω;`) そう言ってもらえるだけで・・・
救われたような気持ちになります。でも・・・・・」
「・・・うん?」
「もう少し頑張っても良かったかもしれない・・・」

 剛君、諦めちゃった自分が許せないのかな・・・
もっと頑張れなかった自分を責めているのかしらん・・・
でも、その時の自分にはそうとしかできなかったんだから、しかたないよ〜。


 さて、不景気の風は『さくらや』だけでなくシマさん(嶋田久作)の『亀の湯』にも吹き荒れております。
最近、シマさんは『さくらや』にも姿を見せない。
客はいつも通り太郎と弘樹だけ・・・
その太郎も頭が痛いと言って風呂に入らずに帰ってしまった。

 明子の見立ては「知恵熱」・・・
でも、太郎が剛を傷つけてしまったことを気にしているのもちゃんとわかっていました。
「後で剛君に電話したら・・?」

「剛・・・ごめんな。また、明日来いよ。
最近、俺ちょっとイライラしてるんだ・・・
今は何とか踏ん張っているけど・・・そんな遠くない将来・・・
『さくらや』はつぶれると思ってる」太郎
「・・・・えっ・・・」剛
「いくら俺でもそのぐらいわかってるんだ。
でもさ、シマさんとこの風呂屋もそうだけど・・・俺達が今まで大切にしてたものって、もういくつも残ってる訳じゃないだろ?この先どうなっちゃうんだろうって・・・
そういう心配しながら・・・でも、どうすることもできなくて・・・・それでイライラしている」
「・・・・・・・・」
「でも、ぶっちゃったのはまずかった。ごめんな・・」
「いえ・・・・ぶってくれてありがとうございました」

なんでしょ・・・ぶたれたことでダメな自分を認識できたってことかい?
太郎が悩んでいることに全く気付かなくて、表面的な部分しか見ていなかったって思ったのかしら・・


 何やら裏庭で駄菓子を食べながら3人で反省しております。

「シビアな現実な。確かにみんな直面しているよ」弘樹
「俺だけじゃないっスよね。
自分に痛みがあるから人の痛みもわかるって子供の頃教わったんスけど、
ぜんぜんダメですね・・・」剛 
「この距離で無理なんだからさ、ウクライナ人のことなんてわかる訳ないよな」太郎

 まぁ、確かにね( ̄∇ ̄;)
痛みを知っていてもさ、それぞれ痛みは違うんだから想像力を働かせるしかないよね。それにみんな自分の痛みだけで一杯一杯だよ・・・


 そこにシマさんがふらふら〜っと入ってきて、銀行から融資を断られたという『シビアな現実』をみんなに伝えました。

「やっぱりうちの風呂屋もうダメだ。前からわかってたことだけどな」
「こういう時、俺達どうしたらいいの?シマさん」弘樹
「そっとしといてくれ。・・・でも・・・近くにいてくれ」シマさん

 自分の痛みは自分で背負っていくしかない。
でも自分の痛みを知ろうとしてくれて、思いやってくれる人がいる。
それだけで嬉しいし、力が湧いてくるもんだよ。
「そんなことしかできなくて・・」って言うけど、それはたいしたことだよ。
一人じゃないって思えるだけで、どんなに救われるか。


 さて・・仕事先で倒れた礼子(尾野真千子)が病院に搬送された。
連絡を受けた太郎は春馬をお迎えに行き、一緒に礼子に会いに行った。
過労のせいらしいが、一晩泊まって様子を見ることになった。

「ごめんね〜太郎君もごめんね・・・」

 ベッドの上の礼子はいつもと違って小さく弱弱しく見えた。
春馬は太郎の家で預かることにしたぞ。
お母ちゃんのことが心配な春馬は沈んでおります。
小さな胸に痛みを抱えている・・・
亀の湯でそんな春馬と太郎に会った弘樹はめいっぱいはしゃいでみせるのでした。


「こんなことしていいの?」春馬
「ダメだからぁ・・・おもしろいんだろ?」弘樹
「俺らがさ、小さい頃はさ、女湯も覗いてたよなぁ」太郎

 で、久しぶりに覗いてみたら・・・
「シビアな現実」に押しつぶされそうなシマさんがブラシを手にしたまま固まっていた・・
「・・・・・・・・・・・・・」太郎・弘樹
「・・・こら・・・覗きはダメだぞ。・・・・客来ないから掃除はじめちゃう」シマ

「なんだか寂しいなぁ・・・」弘樹
「うん・・・2100年かぁ・・・・春馬は90歳か。
今より寂しくなってなきゃいいな・・・」太郎

 翌日、退院する礼子を太郎はトラックを借りて迎えに行った。

「いろいろありがとう」礼子
「あぁ。まぁーー無理だけはするなよ」
「うん」
「お前がすごい頑張ってるのはわかるしーそういうところ好きだけど・・・」
「!・・・・・・なに?」
「・・・昨日、春馬と銭湯言ったんだけど、あいつさ」
「話変えんな」
「おぉ・・・・・・」

「・・・・・・ウクライナ、シリア、人身売買、移民問題・・・自殺・・・原発・・・
死刑制度、いじめ、孤独死・・・」太郎
「だから話変えんな」
「おぉ・・・・災害、安保、領土問題、基地問題、ギリシャ・・・麻薬・・・
大気汚染、食品偽装・・・・で、オマエ」
「・・・・・・?」
「俺・・・・おばあちゃん・・・さくらや・・・」
「何の話?」
「正直〜どうしていいかわかんない」
「は?」
「とりあえずーーーーオマエんちに向かいまーす」

 (* ̄m ̄)プッ わかんないし結論も出せないよね。
礼子は礼子でいろんなもんを抱えている。
それを太郎が全部引き受けることはできないし、そんな力もない。
それでも太郎の中にある『考え続けなきゃいかん大切なものリスト』の中に
礼子はいる。
わからなければ、一緒にゆっくり考えればいい。
とりあえず・・・今はね。


 第一話 恋と恐怖
 第二話 意味
 第三話 後悔
 第五話 愛
 第六話 夢
 第七話 夢の続き
 第八話 覚悟
 第九話 戦い

こたつ