さて・・・太郎(オダギリジョー)と礼子(尾野真千子)は地味〜にデートを重ねております。礼子のパートのお昼休みという短い時間だけどね。

 って、明子(八千草薫)とお昼を食べた後なのに、礼子手作りのお弁当を食べる太郎・・・
さすがに完食は難しかったようです。

 一度作ってきてくれたのを断れなくなっちゃったのかねぇ・・・( ̄∇ ̄;)
連日、お座敷かけもちはキツかろーーー
礼子が知ったら、無理しないでよ!って言うだろうけど、頑張って無理したいって思うところが『愛』なのかもね。


 ちなみに弘樹(勝地涼)からはこのような言葉をいただきました。

「将棋と違って恋愛は待ったなしだぞ」
「お前、全然うまいこと言ってないよ」太郎

 てか、礼子のお弁当、あんまり好みの味じゃなかったのかしら・・?
それとも、ただ単に満腹だったのかい?
翌日から自分がお弁当を作る役を引き受けたぞ。


 さすがに自宅でお弁当詰めてると明子も不思議に思うよね。

「お昼食べたのにお弁当?」明子
「あぁ、う〜ん・・・・・あのね・・説明が難しいんだけどね・・う〜ん・・うん・・えへへ」太郎
「・・・・・・」

 説明しちゃうとなんか違う感じになっちゃいそうだもんね。
とにかく妙ではあるけれど、どちらとの食事も大切にしたい太郎なのでした。


 で、お弁当を手に礼子の職場の休憩所(裏庭)に行ったら・・・
見たことある顔のお嬢さんが煙草を吸っておりました。

えっ!・・・・・あ・・・あっ・・どうも・・・久しぶり」太郎
「・・・・わかりますか?」麻理恵(成海璃子)
「あ・・・もちろん・・ここで働いてんの?」
「今は・・・はい。店の人に用ですか?」
「あぁぁ・・・木村礼子さんと待ち合わせ」
「呼んできましょうか?」
「ああああ、いや、すぐ来ると思うから!」
「・・・・そうですか」
「あのさぁ・・・礼子には何も言わないで・・・」
「えっ?」
「ていうか、何も・・・何も言わないで欲しい
「そうですか」

 礼子が出てきて他人を装ったけど、変な空気は十分残っとる。
太郎の表情はこわばっとるし・・・
この二人何かあったねと、すぐに礼子は気づいたさ。
HPはこちら


 いやいやいやいや・・・昔何かあったんだろうけど「何も言わないで」はマズイべ。
ここは微笑みと共に挨拶だけでおわっとくべきだった。
全く言う気なくても「言わないで」ってわざわざ言われると、なんだよ?(д)どういう意味だよ?ってなって、何か言ってやろうって気が湧いてくるぞ(私だけか?)
それにたいした関係じゃなかったとしても念を押されることで深い関係だったような気がしてくるんだけど。


Baby a Go Go
「麻理恵ちゃんと仲いいの?」礼子
「誰?」太郎
「麻理恵ちゃん。さっきの子」
「あっ、いやいやいやいやいやいや・・・

 咳払いしたりして・・お弁当を食べようとしたけど、礼子は気になることは放置しないタイプよ。

「昔何かあったとか?」
「何でそんなこと聞くんだよ」
「やっぱり・・・・」
「いや、俺はお前の元旦那のこといちいち詮索しない」
「聞かれたら話すけど」
「いいよ。聞きたくないし」

 あぁ・・・・そんな言葉にも傷ついてしまう・・・

「私は聞きたいけど・・・」

 せっかくの二人のお弁当タイムがゴツゴツした空気になっちゃったわ〜
いったいどういうことよ、太郎ちゃん・・・


 夜になり、いつもの裏庭で太郎はみなさんに説明したようです。
何と麻理恵ちゃんは「マロンちゃん」と言って『昔絡んだ風俗嬢』だったそうな。

「変な誤解させるぐらいなら、ただの風俗ですって言った方が
礼子さんもスッキリするんじゃないか?」シマさん(嶋田久作)
「いやぁ・・・・」太郎
「それにもう太郎さん最近足洗って風俗行ってないんスから、
全然大丈夫じゃないスか?」剛(前野朋哉)
「・・・・・・」
「風俗の60分コースって、いつも短い短いって思ってたけど、
そういう意味じゃ、そのコースがまだ続いてるってことだろ?」弘樹
「あぁ・・・」シマ
「深いっスね」剛
「いや、お前ら楽しんでるだろ!」太郎
「・・・・・・・・・」

 3人して無言でぐびりと缶ビールを飲む間が良かったわ〜(* ̄m ̄)プッ
太郎にしてみたら、習慣的に、「風俗」通ってたってバレることの方が恥ずかしいのかもしれないけど、女性側にしてみたら風俗嬢と元カノとどっちがマシかねぇ・・・
ま、どっちもどっちかなぁ・・
しっかり顔覚えていて挨拶するぐらいだからねぇ・・・
「風俗嬢」ってわかってもすっきりはしないよなぁ・・


 麻理恵ちゃん問題が尾を引いておりますが・・・
一緒にお弁当を食べるのが二人の日常になっているようです。
麻理恵ちゃんはお店を辞めちゃったらしい。

「大丈夫。詮索するつもりはもうないから」礼子
「・・・・・」

 なんて会話をしていたのですが・・・
太郎さん、礼子が作ってきてくれたお弁当の糠漬けが、うちの味に似ていることに
気づきましたぞ。にゃんと、明子に糠を分けてもらったんだって〜


「えっ・・・」
「太郎君の好きなもの知っとこうと思って・・・こっそり・・・」
「・・・・あぁ・・・」
「でも、おばちゃんの方が上手だよね」
「そんなことないよぉ・・」
「でも頑張るけど」

 時間が来たんで後片付けを太郎におまかせして・・・
礼子は子供用椅子のついた自転車をターボでこいで去って行きました。

 その後姿を見つめる太郎はちょっと嬉しそう。
礼子、かわいいところあるねぇ。
気持ちを素直に表現して頑張るところがいいね。
大人になると素直になることが負けに感じたり、照れくさかったりするけど、
一回りして礼子は今の礼子になれたのかな。
もう「麻理恵ちゃん」は二人の間から消えたね。


 と思ったら・・・・
にゃんとその頃、麻理恵は『さくらや』に居た。
この店の常連だったんだね〜明子はちゃんと覚えていました。

「おばちゃん、私のこと覚えてるんですか?」麻理恵
もちろんよ〜!全然変わってない。あの頃からかわいらしかった〜」明子
「・・・・そうですか・・・変わっちゃいましたよ、私」
「?・・・・・うふふ」

 その帰り、川べりのベンチに座っている太郎を見つけたましたぞ。
知らんふりしようとした太郎でしたが・・・

「太郎さん〜」麻理恵
「ああぁぁぁ・・・」太郎
「『さくらや』行ってきました」
「えっ・・・」
「私しばらく海外行くことになったんです。
ひょっとしたらもう日本に帰ってこないかもしれなくて・・・
だから最後にどうしても『さくらや』に行ってみたくて」
「あぁ・・・・(ほっ)」
「知ってました?子供の頃、私が太郎さんに憧れてたの」
「えっ?」
「私って腹黒いんです。ふと思っちゃったんですよね〜
礼子さんになら勝てるかもな〜って。
だって私、バツイチじゃないし、子供居ないし」
「いや、ちょ、ちょ、ちょっと待って、マロンちゃん
「…ソレ、なんですか?」
「・・・いや・・・マロンちゃん・・・」
「麻理恵です」
「・・・・???」
「なーんだ・・やっぱり私のこと忘れてたんだ」
「えっ、えっ?!ホントにマロンちゃん・・・じゃない・・・?」
「・・・・・・・・・」

 麻理恵はちょっと寂しそうに微笑んだ。
麻理恵はマロンちゃんだったんだと思う。
太郎に憧れていたというのもホントだろう。
でも、外国に行くっていうのは太郎を安心させるための嘘なのかもしれない。


 太郎が礼子と付き合っているのを知って、自分がかわいそうになって過去を修正しにきたのかな・・・
「マロンちゃん」としての自分ではなく、昔、太郎に憧れていた「麻理恵」としての自分だけを残しておきたかったというか・・・

 『さくらや』で懐かしい駄菓子を見つけて、麻理恵は楽しそうだった。
何かふんぎりをつけるために、昔の自分に会いに来たのかねぇ・・
だとしたら明子が覚えていてくれて本当に良かった(一瞬、合わせているだけか?って思った腹黒い私を許して・・・)。


「シマさんが銭湯閉めてから、毎日飲んでるな」弘樹
「でも太郎さん、『マロンちゃん』か『マロンちゃんじゃない』か、
結局のところ、わからずじまいスか?」剛
「・・・う〜ん・・・まぁな・・・」太郎
「女の秘密に触れてはいけないんだ・・・」シマさん

 さすがシマさん、年の功だねぇ・・・
秘密は秘密のままでどっちでもいいやって置いといたらいいさ。
すべてはっきりくっきりさせることが、いいこととも思えんし。
ぼーんやりさせておくっていうのも、大人の知恵なんでないかい?


「礼子、中でおばちゃんと何してんだ?」弘樹
「あぁ・・・秘密の特訓だって」太郎
「まーた秘密っスか」剛

 礼子は明子から糠漬けの極意を教わっておりました。
でも、こういうのって手が覚えているっていうか、はっきりした量や時間ってわからないのよね。


「決まったやり方ってないの。最後は勘よ」明子
「あはっ・・・それが一番難しいんです」礼子

 そんな二人をじーーーっと見ている春馬・・・
退屈していると思って弘樹が裏庭に誘ってくれました。

「お前は男だろ・・・
おじさんが遊んでやるから・・・来い」

 なんかこういうナニやってんだかわかんないおじさん、いたよね〜ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
あきらかに会社行っている他の大人とは違った匂いがあるっていうか。
うさん臭さも感じていたけど(ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ)他の大人が見せてはくれない、どっかドキドキする世界を覗かせてくれたりしたもんだよなぁ・・


「夜の駄菓子屋なんて、あんまり見ないだろ」弘樹
「・・・・・・」春馬
「今は眠ってるんだよ。駄菓子がさ」

 裏庭ではおじさんたちがビール片手にでろんとしていた。

「このおじさんたちも駄菓子みたいな人だ・・」弘樹
「・・・・・・?」
「一見とりとめもない存在でも見方次第では最高に価値があるものだってことな」弘樹
「何だよオマエ、最近、冴えてんな〜」太郎
「実はそうなんだよぉ〜」
「意味わかんな〜い」春馬
「意味わかんないよな〜おじさんだって意味はわかってな〜い」

「糠漬けってなあに?」春馬
「糠漬けかーーーーー・・・・愛だな」弘樹
「うん。愛だなぁ・・・」太郎
「・・・愛ってなに?」春馬
「愛かぁーーーーー」弘樹
「・・・・・」太郎
「少年よ、それを探すために俺達は生きているんじゃないか?」弘樹
「・・・・・・30点だなぁーー」太郎

 何やら壺に手を入れて臭いものを嬉しそうに掻きまわしているお母さん・・
教えている明子おばさん・・・
秘密めいた不思議な儀式のような・・・
それが単なる台所の作業ではなく、特別の時間になっていることを春馬も感じたのでしょう。

 糠漬けはホント大変だす。
わたしゃ、何度も何度もお陀仏にしただよ・・・(ノω・、) ウゥ・・・
特別なことはせんくていいけど、毎日目をかけてやらんと・・・イカンのよね。


「あーら・・きれいな手ねぇ・・・」明子は礼子の手を取りました。
「私なんか、ホラ・・・」
「でも、おばちゃんの手は素敵です」礼子
「取りかえたいわ」

 笑いあう二人・・・
いい時間が流れてますなぁ・・・
女たちがこうやってゆっくりゆっくり糠漬けを育てている間・・・
男たちはみんな・・・すやすやと眠っておりました。
気持ちよさそーーーに。

 何だかこの静かな時間がずっと続いて欲しいような気もするけど・・・
穏やかであればあるほど、終わりに近づいているようで怖い・・・
亀の湯を閉めてしまったシマさんも眠っている・・・
束の間、すべてを忘れて眠っているのかしら・・・

 ところで、字幕で確認していたら、『さくらや』の屋根に登っている猫の名前が判明。
「みーちゃん」というらしい・・・かわいいのう・・・
『さくらや』がなくなっちゃったら、みーちゃんだって行くところがなくなるよぅ・・・

 そうそう・・今回『あぁ・・』とか『えっ』とかモゴモゴ系のセリフが多かったオダジョー・・・
その超短いセリフから太郎がしっかり伝わってきた。いつもとはまた違ったおもしろさがあったぞ。


 第一話 恋と恐怖
 第二話 意味
 第三話 後悔
 第四話 痛み
 第六話 夢
 第七話 夢の続き
 第八話 覚悟
 第九話 戦い

こたつ