「♪ ティアララルン〜ティアララルン〜♪
ティアララ〜ティアララ〜ティアララルン〜♪」
太郎
「♪ トゥトゥドゥリャタッタ〜ドゥリャタッタ〜ドゥリャタッタタ〜♪」弘樹
ヽ(*゚∇゚)ノ ヽ(~∇~o)ノ  ぱああぁ〜〜

 美しいソプラノボイスで「トルコ行進曲」を歌い踊るお二人さん。

クルリン♪ヽ( ゚▽゚)ノヽ(^* ) ヾ(*゚▽゚(^-^*)ノ クルクル ヽ(゚▽゚o )ヾ(*^ー^)/ クルリン♪

「まさか三十路過ぎてこんなチャンスが巡ってくるとはなぁ・・・」弘樹
「あぁ。こんなにも心が燃え上がる感覚久しぶりに取り戻したぜ!」太郎

 肩をがっしりと組んでにやりと微笑みあう二人・・・
偶然手に入れた夢・・・これは天使の罠なのか、プレゼントなのか・・・
わかりゃしないけど、この熱い思いはまさにあの頃と同じ。
二人だけの特別な思い。
ならば思いっきり謳歌して見せましょう・・・

 って、なんだ、このトンデモ展開・・・(*≧m≦) 楽しいったらありゃしない。
二人はどこへ飛んでいくつもりなんじゃろうねぇ・・・
でも明子なら笑顔で応援してくれるはず。その夢を楽しみんさい。
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 なぜにこげなことになったのか・・・振り返ってみましょう。
ふと気づいたら弘樹(勝地涼)が裏庭に来なくなっていた。
シマさん(嶋田久作)によると、また脚本を書き始めたらしい。

「あいつもいろいろと思うところあったんじゃないか。
保留にしていた夢をまた見始めたわけだ」シマ
「・・・・・なんか・・俺焦るな」剛(前野朋哉)
「あぁ・・・俺も新しい仕事探さないと」
「・・・・・・(駄菓子ムシャムシャ)」太郎(オダギリジョー)

 そうよね〜シマさん離婚している(元妻と娘さんは札幌にいるらしい)から一人・・・
気楽っちゃー気楽だけど、深刻に考えるとかなりキツイ状況だぞ。
54才・・・選ばなきゃ仕事はあると言うけれど・・・
年齢だけでハネられちゃうから面接すら受けさせてもらえないんだよね〜


Baby a Go Go
 弘樹が脚本を書いていたのは本当でした。
久しぶりに創作意欲のスイッチが入り、1週間で書き上げたそうな。
タイトルは『さくらやの奇跡』。
まずは明子(八千草薫)に読んで欲しくて、裏庭メンバーにバレないように、
そ〜っと「さくらや」に現れ脚本を渡しましたぞ。

 舞台はこの『さくらや』で主人公は太郎と自分。
だから何か恥ずかしくて太郎には見せられないんだって〜

 そんなことには気づかず裏庭ズは弘樹の噂話。

「脚本家かぁ〜三枝も落ちたな」太郎
「えっ?!」剛
「男の夢ってのはな、プロ野球選手かミュージシャン、この二つしかありえないの」
「・・・・・夢って二つだけしかないんスか?」
「知らなかったのかよう!バッカだな、オマエは!」
「・・・・・・・」

「宇宙飛行士になりたいってのも立派な夢だろう?」シマ
「シマさん!プロ野球選手かミュージシャンになれなかった人が、
宇宙飛行士になるんですよ!」

「・・・・・そんなことないだろ」
「でもね、俺も三枝も小さい頃はその二つしかないって信じてましたよ。
別に脚本家になりたいのはいいんだよ。
でもなぁ、あの時以上に強い気持ちで夢見てるのか、
はなはだ疑問だねぇ・・・俺は」
「・・・・・・・(; ̄ー ̄)...?」剛
「・・・・・・・( ̄-  ̄ ) ・・・」シマ

 「夢」に厳しいぞ、太郎。
あの頃と同じ温度で純粋に夢に向かっていかんとダメなのかい?
なんとな〜く頑張ってみましたみたいのは認められないのかしら。
って、ただ単に弘樹がいなくて寂しいだけだと思うが・・・


 明子は一晩時間をもらって『さくらやの奇跡』を読みました。
物語は小学生の太郎と弘樹が近所で見たカッパを捕まえにいくというもの。
読んでいる明子は自然と微笑んでおりました。

 その感想は・・・・
またまた弘樹が太郎に気づかれないように、そ〜っと入って来て、神妙な顔で明子の前に座ったさ。

「あなたと太郎は小さい時から、ずーーーっと一緒だったのね」
「はい。・・・幸か不幸か」
「・・・・私は脚本のことなんてよくわからないけど、
これはきっと、三枝君が書かなければいけなかったものだと思うの。
素敵だったわ」
「おばちゃん、ありがとう」弘樹は深々と頭を下げました。

 にゃんとこの脚本を読んだ映画プロデューサーが会ってくれることになったそうな。
もしかしたら映画化されるかも・・・ドキドキ・・・


 そのことは秘密にして行く前に裏庭を覗いてみたら・・・
いつも通りの3人が何やら駄菓子(何だろ?なんかペラペラの茶色いやつ)を火で炙っとる。

「お前、いい年こいて夢とか言ってんじゃねぇぞ」太郎
「・・・・・・・太郎」弘樹
「うん?」
「お前もいくらか老けたな」
「そりゃあそうだろ」
「お前だけはね、老けないと思っていたから」
「なんでだよ」
「ようやくだよ。お前との思い出が世界に羽ばたくかもしれないぜ」
「はあ?」
「忘れかけてた夢を取り戻しに行ってくる!(肩ぐわし!)じゃあな!」

 口から出る言葉も態度もあの頃のままの太郎・・・
だから余計に「老け」を感じるのか?ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
弘樹は書いたことであの頃がはっきりと蘇ったんだね〜


 なんとな〜くもやもやする太郎は礼子の元へ。
春馬を気にしたのか窓に小石をぶつけて呼び出しました。
なんかこういうの懐かしいぞ。

「私は応援してあげればいいと思うけど。三枝君のこと」礼子(尾野真千子)
「はあ?!」
「太郎君の気持ちはわかるけどね・・・
三枝君が夢を追いかけて『さくらや』からいなくなっちゃうのが嫌なんでしょ?」
「何言ってんだよ!そんなんじゃねぇよ」
「いつまでも子供のままじゃいられないんだから」
「そんなんじゃねーし!
大体、礼子、この前は『子供の心を持った太郎君は素敵だね』とか言ってたんだぞ。
子供でいろとか、子供のままじゃいられないとか、
何なんだよ?どっちなんだよ?」
「どっちでもあるのよ」
「勝手すぎるだろ、そんなの!」
「大人は勝手なのよ。わかりきったこと言わないでよ」
「・・・・・・・(-ε-)」
「ぐじぐじ煮え切らない男・・・」
「・・・・・(なんなんだよう・・・)

 現実的な女の前では、男はいつでもお母ちゃんに怒られている子供みたいになっちゃうね〜
なんだろうね〜太郎のもやもやは。
夢はみるもんで叶えるもんじゃないってか?
プレゼントみたいに持っているとわくわくドキドキするもので、冷静に考えたり叶えるために行動するってのは違う感じなのかねぇ・・


 プロデューサー(梶原善)の感想は・・・「普通によくできてる」。
そして「映画にはならない」。
お酒を飲みに誘ってもらったので映画化の話か?と思ったんだけど・・・

「主役が子供二人だからね〜
主演俳優が有名だったら金集まるんだけどな〜
それに、少年がカッパに会うって話、使いふるされてないかい?
少年がカッパに会うぅ?会わないだろ・・・」
「でも、他の人のやつは多分想像の話で・・・僕が書いたのは事実です」弘樹
「ナニ言ってんの、君」
「小さい頃、僕達、本当にカッパを見たんです(真剣)」
「・・・・・・つまらないね〜!君。少し酒でも飲めば、君の違う側面が見えてくると
思ったけど、全くダメだねぇ・・・」

 なんということでしょう・・・
2人の輝かしい思い出をバッサリ『つまらない』とは。
こんなすごい体験をしたのは自分達だけだというのに。

 見る方にしてみたら、ホントだろうと嘘だろうとどっちでもいいんだけどね。
太郎や弘樹をよ〜く知っている明子にしてみたら、その二人が出てくるだけで「素敵な物語」になる。
でも他人にしてみたら、よく聞くカッパと子供の話だからねぇ・・ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ


 ガックリきた弘樹は太郎の窓に小石をぶつけて呼び出した。

「ちっちゃい頃、俺達カッパを見たよな?」弘樹
「うん。見たよ」太郎
太郎の目を見たら、当たり前だろって感じさ。
「やっぱり見たよな・・・」
「見た」

 太郎は思いつめた目でたき火の炎を見つめている弘樹をカッパ捕獲に誘いました。
小さい頃は逃げられたけど、今ならいけるかも。

 そこはなじみの川沿いの小道・・・
脚本がダメだったことを聞き慰めていると・・・
羽を付けて銀の杖をもったおじさんが二人の間を通り抜けていきました。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三枝」太郎
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・太郎」弘樹
「はぁ〜悪いんだけど話変えてもいいか?」
「あぁ」
「お前、さっきの見た?!」
「見た!あ、あれはもしかして天使か?」

「・・・・天使かーーーー・・・・あるいは変態か」
「見に行くか!」

 ダッシュ!!
天使のおじさんは天使っぽい歌声を響かせながら、川の水で脇を洗ったりしとる。

「本物か?!」弘樹
「わからない!・・・初めて見るからわからない・・」太郎
「でも、天使の声だな。どうする?」
「捕まえてみるか?」
「マジか?捕まえられるか!」
「飛ばなきゃな」
「カッパの時は失敗したぞ!」
「それは俺らがまだ小さかったからだよ」
「い、今ならなんとかなるか・・?」

 で、二人で天使を挟み撃ちにして捕まえることに。
なんてバチ当たりなことを!


「ちょちょちょ!ちょっと待て太郎!天使捕まえてどうすんだよ?」弘樹
「それはーー考えてなかったけど。何ができるか、あいつ直接捕まえて聞いてみよう」

 という訳で太郎が押さえこむのに成功。
天使はカモか白鳥みたいにバタバタもがいておりましたが、弘樹がひるんでいる隙に体制を立て直し、」鬼のような顔で太郎の首筋をガブッ!弘樹にもガブッ!
そして消えてしまいました。

 咬み痕が痛くて痛くて・・・太郎は一晩中苦しみましたとさ。
で、朝起きて高い声を出そうとしたら・・・あの天使のようなソプラノボイスになっとる。
わたしゃ、声が全部歌声になっちゃったのかと思ったら、普通の声もちゃんと出たぞ。
高い声の時だけ天使になるという・・・変な呪い・・・
慌てて弘樹の元へ走ったら、弘樹も太郎の元へ来る途中だった。
弘樹も同じ状態のようです。
お互いの声を確認しあった二人はいつしか歌いながら踊るのでした。

 。.:*・゚☆.。.:*・゚゙((ε(*っ′∀`)っ† 。.:*・゚☆.。.:*・゚何じゃ、こりゃあああ!
二人の中に「夢」を語り合った頃の情熱がみなぎってきました。
さあ、新たな物語の始まりだよ〜


 第一話 恋と恐怖
 第二話 意味
 第三話 後悔
 第四話 痛み
 第五話 愛
 第七話 夢の続き
 第八話 覚悟
 第九話 戦い

こたつ