「剛君は・・・もう来ないのね・・」明子
「・・・・・・・」太郎

 いくら店の前の小道を見ていても、剛が歩いてくることはない。
人はあっけなく死んでしまう。
いつもの日常から突然消えてしまう不思議・・

 変わらないものなんてない。
時が流れるということは変化するということ。
気づかないフリをしていても必ず気づかされる時が来る。
剛の死は、その始まりなんだろうか。

 って、いつものように裏庭でみんなで駄菓子食べているから、
なんだよ〜紛らわしいことしやがって!と思ったら・・・
剛(前野朋哉)、お別れに来てくれたんだね。


「ごめんな、剛・・・」駄菓子を渡す弘樹(勝地涼)
「俺も言い過ぎました・・・すいません、先輩なのに」剛

 シマさん(嶋田久作)も駄菓子を渡したさ。
「えっ、いいんですか?。:゚+(*´∀`*)+゚:。ぱあぁ〜」剛
「ごめんな。俺が死ねば良かったのにな」シマ
「あ・・・・・」
「うっうっ・・」顔を覆って泣き出すシマさん・・・
「まぁ、しかたないっスョ。いろいろあるけど、友達がいたら・・・
絶対なんとかなりますよ」

 生きていたら、きっと言ってくれたであろう言葉・・・
剛がいつも座っていた場所を見つめている弘樹・・
泣き続けているシマさん・・
そして太郎は、まだ剛がいなくなったことを認められずにいた。
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 さて、天使の声を手に入れた太郎(オダギリジョー)と弘樹は何だか心ウキウキ。
いつもの日常が輝いて見える。
誰もいないのを見計らって・・・「♪ あああああああ〜〜〜♪」と太郎が叫ぶと
猫のミーちゃんがびっくりしていたわ〜

 なんだか秘密の宝物を手に入れたようで嬉しくってたまらない〜
その唐突な高揚感は明子(八千草薫)にだって伝わるさね。


「どうしたの〜?あさから」明子
「おばあちゃん、俺がさ・・・スターになったらどうする?」太郎
「・・・・えっ?」
「イエーーイ!・・・・ふふふ・・・♪ はぁ〜♪ カーモン!おばあちゃん!」

 「バカだねぇ・・・」ってタコ社長の声が聞こえてきたよ( ̄∇ ̄;)
でも笑いが湧き上がってしょうがない太郎の顔を見ているとこっちまで笑えてくるよ。
ホント、バカだねぇ・・・


第一話 「恋と恐怖」Baby a Go Go
 さて、シマさんは就職活動を始めたようです。
弘樹の執筆活動を知り、自分も頑張らねばと思ったらしい。

「俺もそろそろ人生の第二ラウンドをさ・・」シマ
「何か具体的なプランあるんですか?」礼子(尾野真千子)
「いや。仕事はなんでもいいの。
もう一度しっかり働いて、別れた妻に会ってみようかな〜って」
「へぇ〜〜俺ももう一回頑張ろうかな」剛

 そこにニヤけた太郎と弘樹が登場。
笑い袋のように抑えても抑えても笑えてくる。
深刻なムードで話していた3人には何が何やら・・・


「何なの?二人して(イラッ)」礼子
「言っちゃう?」弘樹
「言っちゃうか?ふふふふふふ」太郎
「(言おうとして)えっ、今はやめとこっかあ〜!」
「今は言わないのかっ!」

「アハハハハハハハ(  ̄▽)/\(▽ ̄ ) 」

 二人だけで盛り上がっててムカつくったらありゃしない。

「・・・・・・(ΦдΦ)」礼子
「どうしたんスか?」剛
「え〜っ?ヒントだけ出すぅ?」太郎
「えええ〜〜〜〜?・・・じゃあぁ・・・天使に噛まれたぁ・・・」弘樹
「・・・・(キΦдΦ)(はあ?)」礼子
天使の声になっちゃった」太郎
「あっはは!あっは!」弘樹・太郎
「ばかばかしい!私帰るわ。仕事あるし」
「礼子、礼子、礼子、いずれ驚くことになるぞ( ̄▽ ̄) ニヤ」太郎
「・・・・・(キΦдΦ)」礼子
「ふっふっふ・・」弘樹
「はっはっは・・」太郎

 笑いが止まらない感じでキャッキャッと騒いでいる小学生のような太郎と弘樹・・・
こりゃ、イラッとくるよねぇ・・

 でも、どこかの屋上でソプラノボイスを思いっきり響かせながら練習している太郎たちはすんごい楽しそう。
すでにやり遂げた感がみなぎっております。


 一方、ハローワークに通い始めたシマさんは現実の厳しさを思いっきり感じております。
54才のシマさんは「何でもします!」と意欲を示しても年齢のせいで仕事を紹介してさえもらえない。
剛は面接することになったんだけど、シマさんの落ち込みを見ると申し訳ない気持ちになったさ。

 そして礼子の方も現実を突きつけられております。
実家に春馬を預けに行ったら、母親に説教と共に再婚して落ち着くよう言われてしまったわ〜

「勝手に結婚して、勝手に離婚して、礼子は結局、自分のことしか考えてないのよ。
そんなことで春馬を育てていけるの?ε-(ーдー)ハァ」


 こういう場合、親も味方ではないのよね〜
そりゃ手助けはしてくれるけど、その分、しっかり言わせてもらいますよ〜って感じで居心地悪いったらありゃしない。

 昼も夜も働いて、春馬とゆっくり過ごす時間もない。体もキツイ。
いつか破たんしてしまいそうで、毎日ヒヤヒヤ怯えながら生きている。
結婚して家に入って、ちょこっとパートで働いて・・・そうできたらどんなにいいだろう・・とは思うけど〜
なんか違うような気もする。


 でも春馬を預けたその足で「さくらや」へ行ってしまうわ〜
太郎は弘樹と練習に出かけたらしい。落胆の思いが隠せない。

「礼子ちゃん・・・・大丈夫?」明子
「・・・大丈夫じゃないです・・・」礼子
「見せたいものがあるんだけど・・・」

 明子が見せてくれたのは8歳の頃の太郎と礼子が一緒に並んで写っている写真。
太郎の母親が亡くなったすぐあとのものらしい。

「悲しみにくれていた太郎のことを、礼子ちゃんはよく気にかけてくれてたわね。
・・・・・迷惑ばかりかけて・・・ごめんね。昔も今も」明子
「・・・・・いや・・・」礼子
「私だけが安心しているのはずるいわよね。
でも、あなたがいれば、私は本当に安心なの」
「・・・・・・・・・でも・・・・・太郎君がなかなか煮え切らないんです」
「・・・・(うなづく)」
「めちゃくちゃいい奴なんですけど・・・めちゃくちゃ困ってます」

 (ーΩー )ウゥーン はたして太郎に恋人の自覚があるのだろうか〜
この年齢で子持ちの女性と付き合っていたら、そりゃいずれ結婚って道が自然に見えてくるけど、てか、それしかない感じになるけど、太郎の中では礼子ってそこまではっきりした存在なのかねぇ?
なんかぼんやりとした好意?それは家族のようなものでもあるから逆に一歩進めないのかもね。


 礼子がそのような悩みを打ち明けているとも知らず、弘樹と満面の笑顔で練習している太郎。
でも、弘樹に「誰にこの声を聞かせたい」と聞かれ、一番に礼子を思い浮かべたらしい。
明子じゃなかったことに申し訳なさととまどいを感じているようです。


「それでもどっちも大切な人だろ?」弘樹

 もしかしたら太郎は今まで、育ててくれた明子との生活を一番しようとする余り、自分の恋愛のことを考えないようにしてきたのかしら・・生活が変わるのが怖いのかな。
礼子への思いは確実にあるみたいなんだけど。


 シマさんの就活はまったく実らない。
ハローワークの帰り、うなだれて歩くシマさんに向かって車が走って来た。
慌てて剛が引っ張って助けてくれたけど、助かったことにも何の感動もない様子。
シマさん、死んじゃうんじゃ・・・・と心配になる剛さ。

 さて、太郎と弘樹は初めて天使の声を披露しようと礼子を呼び出しました。
もしやプロポーズ?!とドキドキして太郎について行ったら弘樹も現れたんで、内心奈落の底。でもまだ底があった。

「実はこの前俺達・・・天使に噛まれたんだ」太郎
「何言ってんの・・( ゚д゚)」礼子
「それで天使の声をゲットした」弘樹
「話が見えないんだけど・・(呆)」礼子
「聞いてくれ。どうしてもお前に聞かせたかった」太郎

 二人が歌ったのは80年代の『みんなのうた』で流れた「コンピューターおばあちゃん」。どういうアレでこのセレクトになったのかわからんが・・・
しかも歌詞覚えてないからぐだぐだ感は否めないけど、一生懸命歌いましたョ〜


 んが、夜中の神社の境内で妙な歌聞かされるシュールな状況に礼子も混乱。
天使ボイスは消えておりました。その事に二人はまだ気づいていないようです。

「どういうつもり?嫌がらせ?」
「いや・・だから・・・天使の声を聞かせたくて・・」太郎
「バカなの?・・・バカだね。ヘタな歌聞かせて何か楽しいの?
「えっ・・・・・」
「他にやることあるでしょうが」

 帰っちゃった・・・
そりゃ、そうなるよね〜( ̄∇ ̄;)
噛まれた傷が治ったから声も戻ったのか、それとも誰かに聞かせたら魔法が解けてしまうアレだったのか、
あるいは二人だけにしか聞こえない歌声だったのか・・・
それはわからんが、二人は脚本家志望の男とつぶれそうな駄菓子屋経営者に戻りました。


「俺達どうしようもないバカだな・・」弘樹
「まぁ、でもお前と一緒で良かったよ。天使に噛まれたのが」太郎
「あぁ。歌の練習も結構楽しかった」

 また一緒に夢を見られたなんて奇跡だよね。
すぐに覚めた夢だけどもさ。


 翌日、シマさんのことを心配した剛がさくらやに来て太郎と弘樹に相談したんだけど、夢破れた二人はそれどころじゃなかった。
適当に反応した二人に珍しく剛が声を荒げたさ。

「友達が困ってるのに何もしないなんてひどいじゃないスか!
そんな当たり前のこと、幼稚園で教わんなかったんスか?!」

「幼稚園出てねぇ。保育園だよ、俺は」弘樹
「・・・・・・・・・・・ガッカリっス」

 その後、またしても仕事を紹介してもらえず「死にたい」と言ってどんよりと車道を歩いていたシマさんをかばって車に轢かれ剛は亡くなってしまった。

 直前にシマさんは慰めてくれていた剛に冷たく『ついてくんなよ!』と言い放ってしまった。
弘樹もケンカ別れのようになってしまった。
太郎も言えなかった言葉があったはず。
今日、友達が一人、会えない場所に行ってしまった。
清志郎の「♪ 大人だろう〜♪」が悲しかった。


 第一話 恋と恐怖
 第二話 意味
 第三話 後悔
 第四話 痛み
 第五話 愛
 第六話 夢
 第八話 覚悟
 第九話 戦い

こたつ