おもしろかった!
まずは主人公が周りを無視して暴走するようなキャラではないのに、
ほっ・・ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
心自身は前向きな情熱を素直に見せる子だけど、
彼女を迎える『バイブス』編集部という器自体におおらかな熱さがあるから
安心して見ていられる。
そして登場人物たちが各々の思いと温度を大切にしながら行動しているのに
ドラマ全体の連帯感がじんわりと伝わってくる。
何より主人公以外のそれぞれの個性をドバーーっと一気に
見せようとするのではなく今後に期待って思わせてくれたことが良かった。
ドラマ自体が持つ清々しくて軽やかなリズム感に気持ち良く乗せられました。

 これはもちろん視聴決定。
記事も書いていきたいと思います。
HPはこちら


 さて・・・『重版出来(じゅうはんしゅったい)』とは・・・
『出版業界の全員が幸せになれる言葉』だそうな・・・
その意味はラストにわかりました。

 それでは振り返ってみましょう。
日体大に通っており柔道のオリンピック代表候補だった主人公の黒沢心(黒木華)は
試合中の膝の負傷で柔道の道を諦めることになった。
そして20社を超える企業の面接に落ちたのち大手出版社・興都館(こうとかん)の最終面接に臨んだ。

 この面接の場面から魅せてくれたね〜
心はここにきて『面接は柔道と同じだ』という学びを得ていた。

『たった10人の採用。私は回りを蹴落とすんじゃない。
10人に選ばれる!』

『慣れると見えてくる。相手の心の動き、息遣い。
技は相手が息を吐くと同時に仕掛ける』


 面接会場に行く途中にお掃除のおじさんがいるんだけど、
そのおじさんにもしっかり挨拶する心。
そして、そのおじさんは高田純次。
そりゃ何かあるわよねぇ・・・(* ̄m ̄)プッ


 面接会場では面接官達の呼吸を捕らえ、自分を表現することに成功。
柔道を始めるきっかけとなった漫画、さらに選手時代に他国の選手との
コミュニケーションの助けとなった漫画のすばらしさを話し、
創り手となることへの強い意欲をアピールしました。

「今の私が心から熱くなれる場所はここしかないと思いました!」

 で、いい感じに進んていたら・・・
突然、掃除のおじさんが乱入しモップで襲い掛かってきた!
とっさの判断でおじさんを投げ飛ばし、みなさんを守った心でしたが・・・
実はおじさんは興都館の社長・久慈だった。
落ちたと思って落胆するが採用決定!
しかも希望通りのコミック誌「週刊バイブス」編集部に配属されたのでした。

重版出来! 1 (ビッグコミックス)
 さて、久慈社長は何で襲い掛かったのか。
後に面接官たちに説明したところによると・・・
面接会場に歩いて行く心は体軸が全くブレていなかった。
それでどれほどの者か試したくなったんだって〜


「棋士も雀士もスポーツ選手も、本当に強い勝負詩は皆、体軸が一本通ってます。
そういう人間が武運を持っているんです。
我々出版業界も勝負の世界です」久慈

 真面目かっ!\(-_-) 今回の純次はおふざけナシのようね。

 「バイブス」編集部はこの元気はつらつ娘をゆる〜く受け入れてくれました。
同僚はどんな方たちかしら〜?

 まず編集長和田靖樹(松重豊)
二次面接の時、心の担当になり、特技の腕立て伏せをやるよう命じた。
スーツ姿で嬉しそうに腕立てに励む彼女のおもしろみに大いに惹かれたようです。
明るく豪快な雰囲気。
阪神の熱烈なファンで試合結果により機嫌が変わるため部下たちは阪神の勝敗確認を怠らない。

 副編集長五百旗頭 敬(いおきべ けい)(オダギリジョー)
心は彼の下に就いて編集者としての仕事を学んで行く。
冷静で穏やかだけど、仕事への情熱が静かに伝わってくる。

 心から「ひとことで言うと編集者とはなんでしょうか?」と尋ねられ、
「それは俺が答えることじゃない。
これから自分で見つけるんだ」と応えておりました。

 オダジョーの主張しない存在感がすばらしかった。
髪の毛後ろでちょい束ねて黒ぶち眼鏡というすっきりしたビジュアルにも萌え〜


 心の隣の席の壬生 平太(みぶ へいた)先輩(荒川良々)。
ラーメン大好き壬生さんと心の掛け合いが楽しい♪
Tシャツの趣味も独特なのでcheck it out!

 安井 昇(安田顕)。
斜に構えているような冷めた先輩。
でも今回ラストに担当漫画家の重版出来が発表されたから、
編集者としては優秀なのか?
HPの相関図には『新人つぶしと悪名高い』と記載されとる!
仕事中にちょいちょいSNSを更新している。
ユーザー名は『編集者残酷物語』・・・( ̄∇ ̄;)
ちなみにフォロワー数は2,361。フォロー数はゼロ。
心のことは『小熊@新人』ですってよ。

 こういうひねくれ者を演る時、ヤスケンはホントいい表情するのよね〜(* ̄m ̄)プッ
あとのメンバーは、おいおい紹介しますだよ。


 さて、心は五百旗頭に付いて「バイブス」看板作家の三蔵山 龍(みくらやま りゅう)先生(小日向文世)のお宅へ。デビュー40年の大御所。
連載中の『ドラゴン急流』は30年間続いている『ドラゴンシリーズ』の最新作。

 五百旗頭による三蔵山先生評は・・・
「巨匠なのに手のかからない作家。
ネームの完成度は高いし、締切は決して破らず、3週間分を前倒しで入稿。
それでいて人格者」ですって。

 漫画家の鑑!まさに仏の三蔵山じゃないですか〜
ペーペーの心が話す柔道選手時代の「会心の一本」についての話も
真摯な態度で熱心に聞いていました。
先生は忙しいのに毎週アシスタントさん達のネームも見てあげているそうな。


「へえ〜〜〜本当に神様なんですねぇ〜〜」

 ところが、その神様に漫画家人生最大の危機が訪れた。
三蔵山先生の所にはアシスタントが4名いる。
その中にチーフアシスタント的存在の沼田 渡(ムロツヨシ)がおりまして・・・
(今回はムロさんもシリアスな役らしい)
デビューの夢は捨てていないが意欲が消えつつあるのを
意識しているアシ生活20年だす。

 が、問題はその隣で作業をしていた神原さ〜
デビューできないうっ憤とイライラがピークになっており、
仕事も手抜きになりがちなのを沼田に諫められていた。
そんな時、三蔵山先生から自作について尋ねられ逆ギレ。
怒りをぶつけて出て行ってしまった。

 それだけでもアレなのに、この小童はネット上の三蔵山先生の悪口が
書かれている掲示板の内容をを延々FAXするという暴挙に出た。
初めてネット住人の自分への罵詈雑言を読んだ先生は自信喪失。
前倒しに収めていた2ヵ月分の原稿も引き上げると言ってきた。
すぐに五百旗頭が先生の元に駆けつけたが会ってはもらえない。

 心配した元アシスタントの八丹 カズ先生(前野朋哉)が編集部に相談に来た。
ネット用語がわからない三蔵山先生は『オワコン』の意味を電話で八丹に尋ねてきたんだけど、事情を知らない八丹は『終わったコンテンツって意味です。要するに時代遅れとか、もう必要ないって言うような』と答えてしまった。
後でFAXの事を知り、自分が大恩ある先生にとどめを刺したとショックを受けていたのさ〜

 って、私も初めて『オワコン』の意味知ったよ・・・( ̄∇ ̄;)
ネット用語ってわからないこと多し。猫のことも、なんで「ぬこ」って言うんだろ〜?


 三蔵山先生は誰にも会おうとしなかった。
絵のバランスが崩れていたことにも気づかなかった自分を責めて、引退を考えていた。その心境を奥さんにこう話していた。

「それよりもショックだったのは、私は漫画を通してずっと伝えてきたつもりだった。
人間は尊く美しく、優しさこそが強さなんだと。
だが、全く届いていなかった・・・彼らにも。
ずっと近くにいた神原君にさえも・・・情けない・・・本当に自分が情けない・・」

 いい人だから自分を責めちゃうんだよねぇ・・・
「ドラゴン急流」は突然休載になり、読者からクレームの電話が鳴りやまない。
編集部も対応に追われ大変だよ〜


 さて、編集部のみなさんが通うなじみの小料理屋・「重版」。
そこの女将さんが『あさが来た』の美和でおなじみのミサトさん(野のすみ花)だす。
またこういう感じの役・・・( ̄∇ ̄;)な〜んでだ?
店の名前からミサトさんも出版業界に関係あったのかねぇ・・・


 心もすっかりなじんで、カウンターで神原の悪口を叫んでおります。
本日も三蔵山先生と会えなかった五百旗頭は、こうなる前に先生の絵が崩れてきていた件について編集者として手が打てなかったのか問題提示しておりました。

「三蔵山先生、本当に辞めちゃうんでしょうか?」心
「週間連載ってのはさ、ゴールのないマラソンみたいなもんなんだよ。
駅伝みたいに誰かにたすきを渡せる訳じゃない。
サッカーみたいにパスを出す相手もいない。
たった一人で毎週の締切に向け走ってる。
やっと着いたと思ったら、また次の週の締切。
毎週毎週ネーム書いて、ペン入れして、送り返して、走り続けなきゃならない。

三蔵山先生は週刊誌で30年以上休みなく第一線を走り続けてきた。
並大抵のことじゃない。
そんな人が走るべき道を見失った時、どんな言葉をかければいいのか・・・」五百旗頭
「・・・・・・・」心
「・・・・・・・」ミサト

「編集者とはなにか・・それは自分で見つけることだって、
黒沢には偉そうに言ったけどさ・・・俺もまだまだ道半ばだ」五百旗頭

 この前、『クッキングパパ』のうえやまとち先生の日常をちらっとTVで見ましたが、
週のうち一日休みあればいい方で無くなることも度々。
常に新しいアイディアを求め、漫画の中に生かし、描き続ける。
慣れちゃダメだし、走りながら常に自分に進化を求め続けるのは
精神的にも肉体的にもハードだす。

 移り変わる時代の中で『変わらない』存在でいるということは
常に少しづ変わり続けているということだと誰かが言っていたけど
情熱や努力という言葉では片づけられない戦いの日々だよね。
三蔵山先生がどこか求道者のような佇まいなのもうなづけます。


 さて・・・光は思わぬところから射しました。
入社後の研修でお世話になった本屋さんの河(濱田マリ)との会話で心はひらめきましたぞ。

『スポーツ選手は毎日のトレーニングを怠らない。
できるだけ長く強い選手でいるために筋力を保つ訓練を重ねる。
それでも年齢に逆らうのは難しい。
老いと共にどうしても筋力は落ちていく。
まして40年もの間ひたすら机に向かい続けた三蔵山先生先生は・・・』


 奥様の気遣いでやっと会う事ができた三蔵山先生に五百旗頭は編集者として
信頼関係を築けなかったことについて謝罪しました。

 その途中で機会を得たと感じた心がカットイン!
「先生の絵、デッサン狂ってません!」

 心は猫背と加齢により三蔵山先生の書く時の姿勢が変わり、
目の高さが変化したにも関わらず、同じ画版の角度のままだったことが
デッサンに狂いを生じさせたと説明しました。


「同じように描いているつもりでも、見る角度が違えばバランスのおかしな絵になる。
デッサンの狂って見えた絵も先生の見ていた角度から見ると、
昔と変わらないバランスの取れた絵でした。
描けなくなったんじゃない。
見ている角度がおかしかったんです
」心

「描く時の姿勢がどうしても下がってしまうようなら、
画版の角度を調整して、正対して描くようにすれば」五百旗頭
「恥ずかしいものを世に出さなくてすむ・・?」三蔵山
「はい」五百旗頭
「(大きくうなづく)」心

 そこにかつてのアシスタントで今は漫画家として活躍中のみなさんが駆けつけました。

「手伝いに来ました。先生、原稿の続き描きましょう!」八丹
「『ドラゴン』の続き読みたいです!」
「手伝わせてください!」
「手伝いたいんです・・・みんな」

「・・・・君たち、自分の連載があるだろう?」三蔵山
「大丈夫ですよ!」
「週間連載持ったら、三週分前倒しで進行しろ、先生の教えじゃないですか」八丹
「守ってるよな?」
「もちろん!」

「俺達、三蔵山門下生ですから」八丹
「・・・・・・・描きましょう!」三蔵山
「はいっ!!」アシスタントのみなさん

 『情けは人のためならず』・・・
三蔵山先生だからこそ、こうやって力になりたいという弟子たちが集まった。
そして誰の言葉にも真摯に耳を傾ける謙虚な三蔵山先生だからこそ光を見出せた。
もし心のアドバイスを小娘なんかの言うことと無視していたら、本当に『オワコン』になってしまっていただろうね。


「黒沢・・・グッジョブ。会心の一本」五百旗頭
「これは・・・みなさんの一本です!」

『いつか私も・・・あの一本を・・・
あの時感じた心が震える瞬間を・・・
新しいこの場所で今度は誰かのために』


 三蔵山先生は復活した。
弱くなった筆圧をカバーするためにデジタルでの製作にも挑戦し始めました。
これからの自分を語る先生の目は輝いていました。


「いかに作品の熱量を保つか。勝負だよ。
私にはまだ伝えたいことがある。年なんかに負けちゃいられないんだ。
これからはいろいろと相談させてもらうよ」三蔵山
「・・・・ありがとうございます」五百旗頭

 『重版』とは本を売り切った後にさらに増刷がかかること。
重版がかかればたくさんの読者の手に届く。

「コミック作るなら重版出来が目標だ」五百旗頭

 心にとって大切な言葉がまた一つ増えたようです。

 いや〜いい一回目でした。
心と共に出版業界や漫画編集部の入口に立ち、その興味深い世界を覗かせてもらいました。
これから何が見えるのか、どんなことが起きるのか好奇心を刺激されました。

 やっぱり黒木華さんはいいねぇ・・・
オープニングを見てて思ったけど、失礼ながら足が太いのがいい。
がっしりしてて力強い。
明るくて前向きで夢を持ちながらも地に足がついている黒沢心にぴったり。
スポーツ選手だった経験がちゃんと仕事に生かされているキャラもいいね。
何気にファッションもかわいいし〜。
 
 心がデスクの棚に貼っていた言葉『精力善用』『自他共栄』は柔道の創始者のものらしい。
『自身の力を最大限に使って良い行いをし、他者を敬い感謝する。
互いに信頼を育めば助け合って生きていける』という意味。
その言葉と共に新しい世界に突き進んでいく心に期待がいっぱいだす。
気持ち良く見られたドラマでした。


 第2話 これが僕の仕事だ! 幽霊社員の本気の営業 !
 第3話 天才 VS ド新人編集!先生の信頼を守りたい
 第4話 目指せ金の卵発掘! 新人ツブシに宣戦布告
 第5話 運を使いこなせ! なるかド下手新人デビュー
 第6話 勝ち続ける仕事術・・・新人ツブシの秘密とは?
 第7話 天才 VS 凡人・・・マンガの神様に愛されたい!
 第8話 鬼編集長男泣き! 14歳の笑顔を取り戻せ!
 第9話 好きです 突然、愛の告白…成るか!?初連載!
 最終話 私は忘れない!心が震える瞬間を…

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