今回も笑って泣いて元気をもらった、充実した回でした。
ますます心が愛おしく思えてきましたぞ。
そして『バイブス』編集部だけでなく営業部にまで応援の気持ちが広がりました。


 さて、今回は先週ふわぁ〜っと出て来た営業部の小泉 純(坂口健太郎)と
三蔵山先生(小日向文世)の元アシスタントだった八丹先生(前野朋哉)、
そして八丹の担当編集者である菊ちゃんこと菊地(永岡佑)のお話。

 小泉君はコミック担当。
情報誌の編集部希望だったんだけど営業にに配属された。
なぜ自分は選ばれなかったんだろう、いつまで営業にいればいいんだろう・・
そんな思いに囚われ続けて3年・・・
ずっと異動願いを出し続けているそうな。

 その無念な思いはもちろん仕事に反映され、やる気があるんだかないんだか・・
押しも弱いし、そもそも腰が引けてるのが見え見え・・・( ̄∇ ̄;)
書店のみなさんからは『ユーレイ』というあだ名で呼ばれております。


 今日も今日とて重版のかかったオーノ先生のサイン会開催を安井(安田顕)に提案したんだけど、「やらない」と一蹴されとる。
「忙しいから!」

 って、アンタ、今明らかにSNS更新してるじゃん!と思っても言えやしないよ・・・

やらないの!
サイン会なんてギャラも出ないし作家さん疲れるだけなのに
なんで協力しないといけないの?
売るのそっちの仕事でしょ? ( ̄‥ ̄)」安井

 あっさり引き下がる小泉を見ていた心(黒木華)は、つい声をかけてしまいました。

もうひと押し・・・すればどうですか?」心
「え・・?」小泉
「せめて作家さん本人に意志の確認してもらえませんかって」
「いや・・・営業は編集にそこまで口出しできないから・・・」

 そうなのか〜い?( ̄∇ ̄;)
もう最初っから断られるだろうな〜って準備した顔に見えたけどぉ〜


 そして新刊の部決資料(新刊部数決定基礎資料)(過去のデータから今後の売上を予想し各コミックスの発行部数を決める)を和田編集長(松重豊)に渡したら・・・

『ねうねう』初版5千部う?!
NGNG!ありえません!これっぽっちの数字なんて。再検討願いまーす」

と、突っ返されてしまったわぁ〜

 一応小泉も営業部の方針を伝えようとはしたんだけど、聞いてもらえず・・
直接親分に抗議されるという・・・

 営業部長の岡(生瀬勝久)は和田と同期。
やり合うのは毎度のことらしく岡は和田の扱いに慣れている。
決着は部決会議(部数決定会議)へと流れた。

 そもそも部決会議とは・・・
それぞれの部門での単行本発行数を決定する会議だってよ。


「部数を増やしたい編集部と部数を抑えたい営業部との戦いだ」壬生(荒川良々)
「つまり・・・営業部への・・討ち入り・・」

 この時の黒木さんの表情がめっちゃかわいかった・・(* ̄m ̄)プッ

 和田編集長はタマルハイツ氏の「ねうねう」第一巻の発行部数に早速意義を唱えた。
5千部だと全国の書店に行きわたらず、各書店への入荷も少数になるため
「平積み」(表紙を上向きにして並べること)ではなく「棚差し」になっていしまう。
棚差しだと気づかれまま返品になることも多く、
一巻が売れなければ次巻は出せないかもしれない!

 なるほど〜そうだよね〜
よっぽど話題の作品じゃなきゃ途中から読み始める人なんていないもの。
そもそも5千だったら地方になんて回ってこないんぢゃ・・・
HPはこちら


重版出来! 1 (ビッグコミックス)
 五百旗頭(オダギリジョー)の援護を受け、和田編集長はさらに訴えた。

「新人作家は命がけで、人生を賭けて、この不景気の中
漫画人生を歩み始めます!
5千部なんてケチなことは言わず、彼らが『はぁ〜頑張ってきて良かった!』と
思える数字で、ドーンと世に送り出してあげたいじゃないですか〜!!」


「いいですよ!
ドーンと五万部ぐらい刷りますか?!」

「・・・・・・・」和田
「・・・・・・・」五百旗頭
「編集部が希望するだけ刷って、売れない分が返品され赤字在庫の山になる」岡
「それを売るのが営業部の仕事だろうがよ?!」和田
「在庫を置く倉庫だってタダじゃないんです
「でも新人を育てるという意味でも・・・
「そうやって金勘定を後回しにして、結果、
『バイブス』をつぶすことになってもいいと?」

「・・・・・・」
「また、雑誌をなくすのは嫌でしょう?・・・お互いに」

 あらーーどうやら和田編集長は雑誌をつぶしてしまったことがあるようです。
なんも言えねぇ状態になり、結局、初版5千部をのむことになりましたとさ。


「う・・討死ですかね・・・」心

 「戦い」の意味がよくわかる緊張感が伝わってくる場面でした。
それぞれ部署を背負っての命がけの戦い。
お互い相手の事情も思いもわかりすぎるぐらいわかっている。
それでもなんとか落としどころを決めきゃならない。


 一方、会議で役に立たなかった小泉には岡から厳しい指導が入りました。
つい編集部希望だったことを話す小泉でしたが、
「編集部で何をやりたいのか、どんな企画を誰に向けてどう伝えたい?」と
問われても何も答えられない。

「自分の立っている場所がわからないうちは、
どこへも行けないと思うぞ」


 なんか小泉の立ち位置がよくわかるわ〜
私も自分に何ができるのかもわからないし強い意志もなかったくせに
あこがれだけで希望した場所に行けなくて悶々としてた時があったもの。
行けない自分も、今居る場所も嫌で嫌でしょうがなかった。
自分を雇ってもらえたら誰よりも一生懸命働くのに何でわかってもらえないんだろう・・って無駄にエネルギー消費してたな〜( ̄∇ ̄;)


 そんな時、2ヶ月前からじわじわと売り上げを伸ばしている八丹先生の『たんぽぽ鉄道』に岡が注目。
来月の三巻発売目指し全国の書店にフェアを仕掛けてもらい営業部全体でプッシュすることが決定。
心が営業部を手伝うことになり小泉の下につくことになりました。

 やる気満々、気力充実の心の勢いに、例によって押されている小泉君・・・( ̄∇ ̄;)
苦手なのね・・・心みたいな人・・・

 いや〜それにしても岡も和田も熱い上司ですなぁ・・・
この仕事に惚れこんでいるのがよくわかる。
そしてケンカをしながらもお互いへの信頼が厚い。
状況だけでなく、ちゃんと『たんぽぽ鉄道』を読んで感動したのち決断する岡・・
そんな岡の様子を見て誇りと喜びでテンション上がる和田。
二人とも目がキラキラ輝いていました。


 で、具体的にどんなことをするかと言うと・・・
まず単行本の一話だけをバラして書店に置いてもらうために試し読み冊子を作る。

 ここ何年か書店で見るようになったよね。うまい方法だと思うワ。
買うのはもったいないけど、どんな感じか知りたい時に私も読みますよ〜
読んでもらわなきゃおもしろさも伝わらないもんね。


 小泉は心と一緒にリストにある120店舗を回って手渡ししてくるよう命じられたぞ。
いちいち内心のげんなり感が見える表情の小泉に対して、どんな時もポジティブで楽しそうな心。

 私も昔は心みたいな溌剌元気ガール大嫌いだったんですけどね・・ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
今は心から素敵だなぁって思うよ。
自然と回りの空気も変えていくのが見えて気持ちいい。


 さて、部下たちにてきぱきと指示を出して行く岡の手には巷で『忍法帳』と噂されている手帳があった。
岡は入社した時からこまめに手帳に書き記しており、デスクの上には何冊も溜まっている。中に何が書かれているのかは誰も知らない。
興味深々の謎の手帳なのです。


 営業部で試し読み冊子を作っていたら、八丹先生登場。
みなさんの頑張りを目にして感動しております。
大量のサイン本を頼まれても嬉しそう。

「漫画通りの人柄ですよね?」心
「・・・・・・」小泉

「今が人生最大の踏ん張り時だって菊ちゃんに説明してもらったから。
幸い体も丈夫だし。死にもの狂いでやります」八丹
「頑張ってください!」
「はい」

「サイン本は書店さんの買い取りになるんだよ」菊池
「・・・えっ?」心
「今は不況が続いているから単行本も3巻までにブレイクしないと
先がないからね」
「・・・・・・・」心
「嫁には苦労ばっかりかけてて申し訳なくて」八丹
「売れるといいですね!」
「はい」八丹
「こんなにいい漫画が売れないなんて許せません」菊池
「はいっ!」
「菊ちゃん、褒めすぎだよ」八丹
「ホントに思ってるから言ってるんだよ」

 信頼でがっちり繋がっている編集者菊池と八丹との会話を、距離を感じる目線で見ていた小泉・・・
菊池が異動を命じられフリーになってまでも八丹の担当を続けているという話を聞いても冷めた反応。
書店に向かう足ものろのろと疲労が感じられた小泉が徐々に変わって行く姿を見るのは嬉しかったな〜

 その突破口を最初に開いたのは心。
積極的に書店員さんとコミュニケーションを取り、
今自分にできることを迷わず行動する。
どんな仕事もまず体の体力と頭の体力が必要。そしてそのバランスが大事。
それを後輩ながらさらりと見せてくれた心に驚きつつも小泉は
巻き込まれていきました。
最初は拒絶反応だったけどね。


「黒沢さん、よく使うけど『頑張れ』って言葉嫌いなんだよね。
頑張れ頑張れって・・頑張れのインフレが起こってげんなりする」小泉
「・・・・・私は・・・嬉しいです!
言われると、よし!頑張ろう!って気になります」心
「・・・・・・」

 心は怪我で柔道選手を引退した後のことを話しました。
しばらくは仲間も腫れ物に触るように距離を置いていたけど
就職が決まり、編集部で働くことを伝えたら「心、頑張れ!」と言ってくれた。

『頑張れ!応援してる』『頑張れーー!』ってたくさん言ってくれて。
嬉しかった・・・だから私は頑張って頑張って今まで応援してくれた人達
みんなに喜んで欲しい!って思います」
「・・・・・・・・・」小泉
「でも、小泉さんみたいに『頑張れ』って言われるの負担に思われる方もいらっしゃるなら、注意した方がいいですね。以後気を付けます!」
「・・・・・・・・・」

 邪気が全くない心の反応になんか救われるというか・・・
改めて自分というものを見つめてしまったというか・・
書店員さん達から『ユーレイ』と言われていることも知っちゃったからね〜
心について動いていた小泉が、いつしか踏みしめる足も力強くなり、
体と気持ちが一緒に動くようになっていった。

 書店員さん達の『たんぽぽ鉄道』への愛情と努力で創られた平台を見てこみ上げるものがあったようです。
それはずっと八丹先生を支えてきた菊池と、作者である八丹先生も同じ。
平台の画像を見て涙がこみ上げる二人にもらい泣きだよぅ・・・(ノ∀;`)


 小泉も、心も、書店員さん達も、菊池も、八丹先生も同じ喜びを共有している。
小泉は初めて営業の仕事の醍醐味を味わったんじゃないのかな。


 フェアのおかげで『たんぽぽ鉄道』は順調に売り上げを伸ばし、
アンケートでも初めて3位を獲得。

 大喜びの心を見て、またひっそりとSNSを更新する安井(安田顕)・・・
『小熊@新人(心のこと)。アンケートの天国に喜び、未だ地獄を知らず』

 そうです。天国があれば地獄がある・・・
アンケート最下位の作品『黄昏ボンベイ』担当の壬生は和田編集長から
「何とかしろ」と言われ頭を抱えております。
でも、それはまた別の話・・・

 ちなみに20位が『黄昏ボンベイ』で19位は『ネコ本龍馬』だって・・・(* ̄m ̄)プッ
どんな漫画だ〜?


 さて、営業部では『たんぽぽ鉄道』をさらに売るための会議が開かれていた。
TVはお金がかかるし、新聞は効果期間が短い。
かつては漫画を読んでいたけど今は離れてしまった購買層に働きかけるにはどうしたらいいか・・

 そこで書店めぐりをしていた時、心が鉄道関係の売り場に「たんぽぽ鉄道」を置いてもらったことを思い出した小泉は旅行本や鉄道本のコーナーに置いてもらうことを提案。

「漫画コーナーへ来てもらえないなら、こちらから積極的に違う畑に出て行って
興味を持ってもらえば、実売に結びつくと思います」
小泉
「・・・・よし、やってみよう」岡

 小泉は各書店への声かけを任されました。
小泉は、おずおずと岡の「忍法帖」を見せて欲しいと頼みましたぞ。
そこには営業先の書店員さんの情報がびっしりと書き込まれていた。

「俺達が売っているのは本だが相手にしているのは人だ。
伝える努力を惜しむな。
俺達の思いを書店員の方々が繋いでお客様に届けてくださる」

「・・・・・・・」小泉
「漫画はどんなにおもしろくても売れるとは限らない。
勝手に売れる作品なんてない。
売れた作品の裏には必ず売った人間がいる。俺達が売るんだ!」

「・・・はい!」

 かっけぇ・・・かっけぇよぅ・・・( ;∀;)
そしていろんな人との繋がりの中で仕事は広がりを見せ成長していくということを
小泉は実感したんじゃないのかな。


 労を惜しまなくなった小泉にはいろんなものが見えてきた。
積極的に繋がりを求め動き始めた小泉の顔つきが変わってきたさ。

『入社して3年。その間、僕は何をしていたんだろう。
頑張る。今頑張らなければ、僕は一生ユーレイのままだ』


 自分の足で回ることができない地方の書店さんに宛てた小泉の手紙からは
『たんぽぽ鉄道』と自分の仕事への情熱が静かに伝わってきた。
今の自分を、小泉はきっと好きになれている。


 八丹先生が言っていたように、たんぽぽの種が風に飛ばされ
新たな場所に花が根ずくように、いろんな人の努力の結果は繋がり広がって
必ず結果をもたらしてくれる。


「岡さんがよく言ってんだけどな、
おもしろい漫画が必ず売れるとは限らない。
でも、自らアイディアを出し動く営業、協力的な担当編集者、
作品を愛して推してくれる書店員さんたち、
この三社がしっかり手をつなげば作品が大化けする可能性がある」五百旗頭

 その通り。
「たんぽぽ鉄道」は話題の作品となり、TVでも紹介されるようになった。
電車の車両内には「たんぽぽ鉄道」の広告が目立っている。
乗客もスマホではなくコミックスを読んでいる。

『人を羨んでいた頃はわからなかった。
これが、営業の仕事。これが、僕の仕事なんだ』


 湧き上がる感動に涙がこぼれ、心から離れるように電車を降りた小泉の靴底は
立派にすり減っていた。
オープニング、電車の中での中年のおっさん達の「俺らの若い頃は靴の底すり減らすまで頭下げて回れって上にドヤされたもんだけどね」という言葉を冷やかに見つめていた小泉はもういない。


「『たんぽぽ鉄道』・・・
重版、決まりましたぁ!(゚うェ´゚)」
小泉

 編集部では拍手が巻き起こり・・・
菊池は小泉に握手を求めました。

「ありがとう!」菊池
「・・・。゚(゚´Д`゚)゚。」小泉

 も〜おばちゃんを何度も泣かせるんじゃないわよっ!
重版出来の電話を受け、家族で喜びを分かち合う八丹先生にも感動したわよっ・・
。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。


 小泉と心はすっかり同志となりました。
『重版』で一緒に飲んでおります。
心の『重版出来ダンス』には乗り切れなかったようだけど、今後の二人の仕事ぶりから目が離せませんわよ〜

 いや〜こんなに大勢の人達を描きながら、登場人物一人一人の個性を生き生きと見せ、すっきりと気持ち良く展開していくドラマを久しぶりに見たような気がする。
そして今回それほど活躍しなかった人の存在感もしっかりと感じさせてくれる。
次回へ繋げる伏線も自然でうまい。
連ドラの醍醐味を味合わせてくれるドラマに出会えて嬉しいっス。


 第1話 夢を描いて感動を売れ! 涙と勇気がわきだす新人編集者奮闘記!
 第3話 天才 VS ド新人編集!先生の信頼を守りたい
 第4話 目指せ金の卵発掘! 新人ツブシに宣戦布告
 第5話 運を使いこなせ! なるかド下手新人デビュー
 第6話 勝ち続ける仕事術・・・新人ツブシの秘密とは?
 第7話 天才 VS 凡人・・・マンガの神様に愛されたい!
 第8話 鬼編集長男泣き! 14歳の笑顔を取り戻せ!
 第9話 好きです 突然、愛の告白…成るか!?初連載!
 最終話 私は忘れない!心が震える瞬間を…

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