さて、今回は初めて担当漫画をもった心(黒木華)と
編集者として壁にぶち当たってしまった壬生(荒川良々)のお話。


 心が担当することになったのは、にゃんと『バイブス』1、2を争う人気作品である
高畑一寸先生(滝藤賢一)の「ツノひめさま」!
「ツノひめさま」はアニメ化もされており、海外での人気も高いそうな。

 五百旗頭が見出した作家でデビュー第一作が「ツノひめさま」で大ヒット。
以来10年間ずっと『バイブス』の看板作品を描いているんだって〜

 いや〜和田編集長(松重豊)打ってでたね〜
こげな大物をド新人にまかせるとは。(o ̄▽ ̄)ノよっ!太っ腹!!


 もちろん心は気合十分。全力投球。
アオリ(作品の扉や最後のページに入れる短い文章のこと)を一生懸命考え終電を逃し、編集部に泊まってしまいましたとさ。

 『アオリ』は編集者が毎号内容に合わせて考えるんだと。
『作品を盛り立てる装飾であり、編集者の腕の見せ所でもある。
ただし、アオリがうまいからと言って、特に出世はしない』 by 壬生 平太


 打ち込み百本!
心は百本考えたアオリを五百旗頭(オダギリジョー)に見てもらったんだけど、
全部ボツ!

「アオリはさ、俺達編集者から作家へのメッセージでもあるんだよ」

 難しいものです。
そこで麺友でもある隣の先輩、壬生に指導を仰ぐことにしました。


教えてください!
壬生さんの編集道聞きたいです!是非に!!


 食の好みの合う二人、教授は主に食堂で・・・( ̄∇ ̄;)

「アオリってのはな、むやみに煽ればいいってもんじゃねぇ。
次号への興味を持たせつつ、ネタバレしちゃいけねぇし、悪目立ちしてもなんねぇ。
食いもんで言えばマスタードだ。
ちょっと付けて食うと肉の旨味が増す」
壬生
「旨味!!」
「うまみだ」

 心はアオリ修行のために読者アンケートを三か月分(約24000通)読んだんだって〜
「ツノひめさま」の今後を考える上でも参考になったと伝えたら・・・

「バカちん!読者の意見に左右されてどうすんだ?!
俺達はなぁ、読者に媚びを売ったりせず、漫画家と二人三脚で
ひたすらいいもんを創りゃいいんだよ。さすれば結果はついてくる!
・・・・それが・・・編集道だ」

「・・・勉強になります!!」

 てなことを断言した壬生でしたが・・・
担当している成田 メロンヌ先生(要潤)の『黄昏ボンベイ』は読者アンケートの最下位が続き、打ち切りが決まったという・・・
女の子のいるお店に連れて行って気分を盛り上げ、次回作について話そうとしているようですが・・

「壬生・・・成田君つぶすなよ」和田編集長
「|||(-_-;)||||||・・・」壬生

『自分が打ち切りにしておいて・・・!つぶしたのはどっちだ?!』壬生心の叫び

 こりは・・・正念場ですなぁ・・・
HPはこちら


重版出来! 1 (ビッグコミックス)
 ショックを受けているメロンヌ先生は女の子達や壬生が一生懸命盛り上げても暗くて固い表情。
何を言ってもネガティブな返事しか返ってこない。
ツーカーの仲だったはずなのに、メロンヌ先生は自分の才能にも編集者としての壬生にも不信感を抱いている様子。


 後日、新しい企画、カメムシと人類との闘いを描いた『下町の巨ムシ』を手作り紙芝居でプレゼンしたんだけど、メロンヌ先生の表情は険しい。
すっかり自信喪失してしまったようで、廃業を匂わせております。

「漫画は高畑みたいな天才しかやっちゃいけない商売なんだよ・・」メロンヌ

 壬生の励ましも逆効果。いら立ちを募らせるだけ。
感情的に怒りをぶつけるメロンヌ先生と壬生は決裂してしまいました。


 さて、心の方はなんとかアオリの文句も決まったようですが・・・
『次号!ツノひめさま、お国でぬっくぬく💛』という
アオリを読んだ和田編集長の感想は・・・
「しょうがねーなーーー・・・ぬっくぬくかよ!」

 黙って聞いていた安井(安田顕)は、またSNS更新。
『小熊@新人、アオリのセンス皆無。』

 そして事件勃発!
心が約束の時間に原稿を受け取りに高畑先生の所に行ったら・・・
同棲している恋人の梨音(最上もが)が『ばいばーい』というメモを残し
消えたそうで、先生は錯乱状態。
とてもじゃないが仕事に集中できる状態じゃない。

 でも「原稿は死んでも落とさない」と作業を開始したんだけど、高畑先生は疲れとショックで朦朧としております。なんとかギリギリ入稿できたのですが・・・
次週が心配ですなぁ・・・

 ネームは期日通りAXされてきた。でも、何か違う・・・
展開に停滞したものを感じた心は恐る恐るその事を高畑に伝えたんだが、
イラッとした高畑に連載には強弱をつけるためにそういう回も必要だと言われてしまう。
新米編集者の自分にはわからないことなのかもしれない。
過去の連載を読み直してみて自分を納得させようとする心・・・

「わかるような気がしてきました!」
「・・・・そう・・・」壬生
「もっともっと先生の気持ちを考えて壬生さんの言ってた二人三脚になれるよう
頑張らないと!」


 編集者としての心の素直な叫びは、どんよりと停滞していた壬生の心に引っかかった。
壬生は『黄昏ボンベイ』初単行本化の時のことを思い出した。
学生の頃ジオラマ部だった成田は表紙を自分で製作したジオラマで飾りたいと言いだし、壬生も大賛成。
二人の息はぴったりあっていた。


『あの頃、俺は成田さんに信頼されていた。二人三脚ができてたはずだ。
どこだ?どこで間違った?』
 壬生心の問いかけ


 実家にため込んでいた漫画雑誌の整理をするため戻った壬生は、懐かしい思いで昔の漫画を手に取った。
そこには自分が書いた出せなかった読者アンケートが挟まっていた。
切手代が惜しくて送れなかったけど漫画への熱い思いがぎっしりと書かれていた。

 優秀な兄と常に比べられ劣等感しかなかった子供時代。
何をやってもうまくいかない。
同級生たちに無理やりプールに落とされ溺れた思い出は事あるごとに蘇る。
溺れて水の中でもがく姿は今の自分と同じ。

 あの頃は毎週発売される漫画雑誌だけが生きがいだった。
壬生少年にとっての唯一の光だった漫画。
読者として心から真剣に漫画に向き合っていた。

 何かが蘇りそうだけど、復活にはまだ足りない。
壬生の中は爆発が起こる寸前の混とん状態。
どんよりしつつ編集部へ戻ってきました。


 一方、心は高畑先生のネームをそのまま通そうとしていたら
五百旗頭に尋ねられましたぞ。

「お前さ・・・最初にこのネーム読んだ時、どう思った?」
「・・・・・・それは・・・・・
でも先生は・・・先生のご意向を汲んであげたいと・・」心
「漫画家に自由に書かせるのはいい。
でもな、楽はさせるな。
描く側の苦しみは作品の出来に比例するんだよ」
「・・・・・・」

「俺達編集者は誰に給料もらってると思う?」
「・・・・会社?」
「・・・・読者だよ。
読者の喜びのために作品を最も高いクオリティーにまで引き上げる。
お前がそれしないんだったら、何のためにここにいるんだよ」


 また五百旗頭の名言でましたぞ!
まだピンとこない心でしたが、ぼんやり心の中でうづくものがあったはず。
それを信じて走るのだ〜!


 心は高畑にネーム直しの件で電話を入れるが出てもらえない。
「どうすれば・・・_| ̄|●」

 その時、『アオリはさ、俺達編集者から作家へのメッセージでもあるんだよ』という五百旗頭の言葉が蘇ったさ。
心は校了した『ツノひめさま』のアオリを差し替えて欲しいと編集長に頼みました。

「メッセージを伝えたいんです。
先生今、私生活でいろいろあって大変なんですけど、
何としてもネームを直して欲しくて!」
「かなりの危機か?」和田
「かなりです!」

 和田によると7巻の頃にも高畑の危機はあったそうな。
漫画の展開は地味でつまらなくなり、アンケート順位もどんどん下がって行った。


「あのままだったら終わっていた。
『バイブス』の看板作品になることもなかっただろうなぁ・・・」和田
「でも、8巻からはバトルも盛り上がって話も深まって」心
「五百旗頭が立て直した」
「・・・・・」
「高畑君と闘いながら創り続けて今や28巻だ」

 離れた場所で壬生も二人の会話を聞いております。
心が作りなおしたアオリを見た和田は差し替えにGOを出した。


「おもしれぇじゃねぇか・・・」

 今回は入稿後の仕事に携わるみなさんの姿も描かれました。
入稿された原稿とネーム指定(文字の種類やフォントの大きさの指示書)やアオリを元に校了紙が作られ、それをチェックしたら印刷所に回す。
今回はまだ印刷前だったため営業所の方が快く差し替えを受け入れ、作業をしていた方も迅速に入れ替えてくれた。

 コレ、もし印刷所の人がやる気のない人で、ダメダメ!とか言ったらそこまでだったよね。
みんな、より良いものを作るためにやるべき仕事をしているのが伝わってきた。
よくやさぐれたドラマで「俺なんて会社の歯車だよ」なんて言葉を聞きますが、ここでは、みんななんて立派な歯車なんだろう。
そしてひとつひとつの歯車がさび付かないで動いているからこそすべてがきれいに回って行く。

 壬生の中にも響くものがあったようです。
『ツノひめさま』ネーム改定案を打ち込んでいる心の隣で、
読者アンケートの束を見直し始めました。


「順位をつけるなんて、やっぱりくだらない。
けど・・・思い出した。これは・・・俺だ」


 翌日、出来上がったカンプ(印刷の仕上がり見本)を手に心は高畑先生の元へ。
相変わらず電話には出てもらえないけど「突撃」するのみ。
壬生も成田先生の元へ。ぼんやりしていた顔に力が入っておりますよ。


「頑張りましょう!」
「おうよ」壬生

 作業場を訪ねた心は、もちろん門前払いされたけど、食らいついたぞ。
高畑先生が何度も閉めようとする扉をがっちり握り、訴えました。

「ネームの直し、お願いします!」
「ふざけんな」高畑
「今のネームじゃダメなんです!」
「こっちは命削って描いてんだ。
血まみれでズタズタで必死で描いたもん、簡単に直せとか言うな。
バーカ!!


「甘えなんじゃないんですか?」
「はあ?!」
「先生のプライベートが大変なのは読者には関係ありません!
今のネームじゃ読者がわくわくできないんです!」
「新人に何がわかるんだよ?!」
「わかります!私はこないだまで一読者でした!
だからわかるんです!
今のネームじゃダメなんです!!

「・・・・・(キΦдΦ)」

「嫌われても憎まれても言うべきことは言わせてもらいます!
作品を守ることは先生を守ることです。
このネームを通したら読者ががっかりします。
担当である以上私は先生の信頼に絶対に傷をつけさせません!」
「・・・・・・・」
「今週号のカンプです。見てください。
ネームの直し、明日のお昼までお願いします!」

「誰が直すか!」扉バタン!
「待ってますから!!」
「くそ女!」

「待ってます!!」

 心の「『ツノひめさま』ネーム改定案」をつまらん!とビリビリに破り捨てた高畑先生でしたが・・
アオリの文を見た途端、目の色が変わりましたぞ。


「何じゃ・・・こりゃああああーー!」

 仕事場に走り、一気にネームを描き始めた。
そこに沙羅が帰って来て・・・安心して泣き崩れる高畑先生・・・
その泣き声にかぶさり映った心のアオリは・・・


『あぁ弱い・・・弱い弱い・・・どこかに強い男はおらぬかえ・・・』

 深夜になり、編集部にいる心の元に高畑先生から作りなおしたネームがFAXされてきました。
おもしろい!わくわくする!
心から満足して紙の匂いを嗅ぐ心・・・
最後に送られてきた紙には『どうだ驚いたか!読者第一号!』と書かれていた。


 原稿を送っている高畑先生はつぶやいていた。
「俺は弱くねぇ。漫画だけはな・・」

 先生のお尻が男として、漫画家として、自信で輝いておりましたわ〜(〃∇〃)
いや〜こんな滝藤さん、初めて見た〜
いや、おヌードを見せてくれたからじゃないですよ。
ギラギラしてて・・・かと思ったらかわいくて情けなくて・・・
人間・高畑 一寸の魅力も垣間見られた回でしたよ〜


 そして壬生も・・・
読者アンケートとネットの声をを分析した結果、『黄昏ボンベイ』がヒットしなかった理由を冷静に成田に伝え編集者として謝罪しました。
ギャグを理解できない読者がバカなんだとナメていたこと、成田のおもしろさを読者に伝えるべき自分が仕事を怠っていたこと・・・
そしてわかってくれていた読者もいたとアンケートはがきを差し出しました。


「この読者さんのためにも・・俺にできること、もったあったはずなんです・・・
だから・・・今回のこと・・・」壬生
「・・・・・もう・・・何がおもしろいのか・・俺の感覚が合っているのか・・
わかんなくなって・・・壬生さんはおもしろいって・・・
そのままでいいって言ってくれるけどアンケート落ちていく一方で・・・
俺の漫画・・誰にも必要とされていないって・・・(涙」成田
「・・・・・・」
「世間が・・読者・・・みんなが敵みたいで・・・」
「味方です!読者は味方なんです。味方を増やしましょう!
もっと増やして今度こそ当てましょう!この人のためにも」

「・・・うん・・・・うん」

『二人三脚してるつもりだった。
理解して寄り添っていたつもりが、一人で溺れさせてた。
俺にとって漫画がしょぼい現実から救ってくれる浮輪だったように。
漫画家には読者っていう浮き輪が必要なんだ。
その浮き輪をつなぐのが俺の仕事。二度と溺れさせちゃいけない。
成田さんのためにも。
作品を待っている読者のためにも』


 がっちりと手を握り合う二人に、いい風が吹いてる・・・ (ノ∀;`)
漫画家と編集者の関係は難しいねぇ・・・
深い信頼関係で結ばれているけど慣れあっちゃイカン。
編集者は常に漫画家と作品を客観的に見つめながらチャレンジに誘い成長を促す。
漫画家は編集者に刺激を受けながら勇気と共に新しい世界の扉を開いていく。

 前に「闇の伴走者」というドラマ(キャナメさんは編集者になろうとしてなれなかった男の役でした)で編集者を漫画家の伴走者に例えていたけど、まさにその通り。
どちらが早くても遅くてもうまくいかない。
共に同じゴールを目指し息を合わせて走り続ける。

 編集者は漫画家の一番のファンであり、出来上がった原稿を読める一番最初の読者でもある。
漫画家にとって、いつでも反応が気になる読者で居続けること、
愛とともに曇らない目で作品を見つめる強さが必要なんだね。

 今回もおもしろかった〜!
心の編集者としての道は始まったばかり。
次の一歩が楽しみでしょうがないよ。


 第1話 夢を描いて感動を売れ! 涙と勇気がわきだす新人編集者奮闘記!
 第2話 これが僕の仕事だ! 幽霊社員の本気の営業 !
 第4話 目指せ金の卵発掘! 新人ツブシに宣戦布告
 第5話 運を使いこなせ! なるかド下手新人デビュー
 第6話 勝ち続ける仕事術・・・新人ツブシの秘密とは?
 第7話 天才 VS 凡人・・・マンガの神様に愛されたい!
 第8話 鬼編集長男泣き! 14歳の笑顔を取り戻せ!
 第9話 好きです 突然、愛の告白…成るか!?初連載!
 最終話 私は忘れない!心が震える瞬間を…

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