いや〜生放送って楽しい!
ディレクターは燃え尽きちゃいそうだけどね・・・( ̄∇ ̄;)
みんなテレビに出演しているというよりも、テレビの中で生活しているって感じ。
その場で瞬間を生きる能力に長けている徹子さんが存在感を示したのは当たり前のことだったのかもしれません。
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 さて、昭和36年(1961年)、28歳になった徹子(満島ひかり)は
バラエティ「夢であいましょう」、ドラマ「若い季節」という2つの生番組で
レギュラーとして活躍していました。

『この頃、テレビは生放送だった。
スマートでおしゃれなバラエティも、人気ドラマも、全部生放送だった。
生放送にハプニングはつきもの。
そこで、スタジオの床には、こんなものがたくさんあった』
語り(小泉今日子)

『終』

「もうさ、生放送でしょ?
ハプニングが続いてね、いよいよ続けられないってなったら、
コレ、やっちゃうの、ハイ!」
伊集院(フロアディレクター)(濱田岳)

 画面に『終』を出して、強制終了しちゃうのね・・( ̄∇ ̄;)ハハ・・
なんだよ〜?!ってなるだろうけど、一部始終見守っていた視聴者は
しかたないね〜って受け入れてたのかもね。


『コントや歌、ダンスなどを組み合わせた音楽バラエティ「夢で会いましょう」。
数々の名曲やスターが生まれました』


 さて、その「夢で会いましょう」のリハーサルが行われております。
ゲストは坂本九(錦戸亮)。
で、いつものように「上を向いて歩こう」を『上ほ向ふひへぇ〜♪ はぁあるこほほほほぉう〜♪ 涙がぁ〜こぼれないよほほほにぃ〜♪』って歌っていたら・・・・
作詞をした永六輔先生(新井浩文)が怒りだしちゃった。

なんだ!その歌い方はっ!!ふざけてるのかい?!君はっ?!
『上ほ向ふひてぇ〜 はぁあるこほほほほぉう』?!
そんな歌詞書いた覚えはないよっ!!」


 リハーサル中断・・・九ちゃん平謝り・・・(* ̄m ̄)プッ
そんなことがあっても2時間後には本番が始まる。
それまでの間、徹子とレギュラーのみんなは王さん(松重豊)の店で晩御飯を食べて過ごすのが恒例だった。


 渥美清(中村獅童)やE・H・エリック(パトリック・ハーラン)、三木のり平(小松和重)、
そして九ちゃんらとのふざけた会話を離れたテーブルから聞いて笑っている向田邦子(ミムラ)。

 脚本家さんって一人作業だから当たり前なんだろうけど、向田さんは特に孤高というイメージが強い。
いつもこの中華飯店の場面では、朗らかで気さくな雰囲気ではあるんだけど、
ミムラさんの向田邦子からは一人で居ることを守る美しさが伝わってくる。
自分に厳しい人だったんだろうな・・と思う。


 そこにクレイジーキャッツのハナ肇(杉山裕之)、植木等(坪倉由幸)、谷啓(谷田部俊)がボヤきながら入ってきた。
明日の「若い季節」の脚本が5枚しかできてないんだって〜

『当時、「夢で会いましょう」のメンバーの多くはドラマ「若い季節」と
掛け持ちで出演していた』


「あ、俺どうせカンペだから、平気平気!」三木
「ですよね〜!」

 NHKへの帰り道、迷い犬に遭遇。
犬と話せるトットの九ちゃんに抱っこされたいという通訳で、わんこは九ちゃんに託された。九ちゃんはそのまま、その犬を抱いて番組に出演したそうな。

 ほのぼのしてるぅ〜
てか、トットが犬と話せるってのが普通に受け入れられてるのが
さすがやねぇ・・(* ̄m ̄)


トットチャンネル (新潮文庫 く 7-2)トットひとり
『夢で会いましょう』が終わったら、翌日の生放送ドラマ「若い季節」の
リハーサル・・・のはずが・・・・
台本が来ないなんてしょっちゅうだった』


 来てても半分あればいい方。
完成した台本が配られるのは、いつもリハーサル開始直前(放送まで7時間)だったようです。

『スタジオにはセットがいくつも作られ、
俳優もスタッフも移動しながら撮影は進みます』


 スタジオ内にぐるーっと何種類もセットが組み立てられており
場面が移ると人もカメラも隣に移動していく訳やね。
コレ、コードとかにつまづいて転びそうだよねぇ・・・( ̄∇ ̄;)


 さて、渡された台本を見てセリフの多さにのり平さんが文句を言うと
すかさず沢村貞子先生(岸本加世子)からお叱りの言葉が・・・

「役者としてギャラをもらって仕事をしている以上、
そういうことではいけません。
古川ロッパさんは辞書で英語覚えたら、そのページを破いて食べたんだから!
あなたも台本食べなさい!」

「・・・・・(дll)」のり平

 とはいえ、覚える暇がなけりゃカンペに頼るしかない。
渥美さん以外はみなさん、小道具のあちこちにカンペを貼ってしのいでいたようです。
ところが・・・いつもは全くセリフを覚えないのり平さんが
沢村さんに怒られたからでしょうか〜
今回はカンペなしで行くと表明(みんな止めたんだけどねぇ〜)。
そのため、いつも以上にヒヤヒヤドキドキの生放送になってしまったという・・・


 本日は誘拐された九ちゃんをみんなで救出に行くという話。
スタートはオフィスでOLの徹子が九ちゃんが誘拐されたという知らせを持ってくる。
そこに上司のハナ肇が入ってくるんだけど、そこでます一ハプニング。
扉が取れてハナにぶつかりガラスが全部割れちゃった。
ガッシャーーーン!すごい音にキャストもスタッフも固まったぞ。

『・・・・・・(ll゚Д゚ノ)ノ(ll゚Д゚ノ)ノ(ll゚Д゚ノ)ノ』
『・・・続ける?(;´Д`)

 中華飯店で見ていた王さんも向田さんも、なんだ?!と
顔を見合わせとる・・・

「何がどうしてどうなった?!」ディレクター(北村有起哉)
すいません・・・」伊集院

「おはよう」何事もなかったかのように芝居を続けるハナさん・・・(* ̄m ̄)プッ
「・・・・・」みなさん
「なんだ、みんな深刻な顔しちゃって」ハナ

 ここで徹子から九ちゃん誘拐にいたる過程の説明になり
昨夜のお店での場面へ。
九ちゃんがはげ頭の男をカメラで撮ったら、怖い男の人二人に捕まり
連れて行かれちゃったんだと。

 その間に職場のみなさんは移動。
そしてみんなで九ちゃんを探し始めますぞ。
で、徹子が九ちゃんのものと思われるカメラを見つけていたら・・・
壁が倒れてきちゃった・・・ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

 その場面ははっきり画面にも映り、向田も王さんもギョッ・・・(ノ)゚д゚(ヾ)(゚ロ゚」)」

「壁!壁!押えろ!!」ディレクター
「頑張れ!頑張れ!」伊集院

 徹子は何とか背中で壁を支えつつ芝居続行。
お次はみなさんなじみの食堂でしょうか。
板前の渥美と沢村の、ちょっと一息場面。

 その後はのり平がいる喫茶店に徹子たちが合流し事件のことを話し合う、
ドラマが急展開する大切な場面。
犯人の首謀者と思われる写真を見て、のり平が『この男は〇〇だ!』と答えることに
なっているのだが〜

 ド忘れしちゃたみたいよ〜
みなさん、間を取ってる?と思って一応待っていたけど長すぎる!


「コレ、飛んでる・・飛んでる。飛んでます」伊集院
「セリフとんだのかあ〜〜〜?!おおぉ〜?!!」
芝居じゃないですね、コレ・・・飛んでますワ・・」伊集院
「おいっ?!」

 中華飯店で見ているお客さんたちも王さんたちも、緊張感ハンパねぇ・・( ̄∇ ̄;)
テレビから目が離せないっ・・・


ざわざわざわざわざわざわ・・・・
「・・・・なんだ???」王さん

「ギャラ分ぐらいきちんとセリフ言え!って言え!!(#`皿´)」
いや・・そんな事言える訳ない・・・本番中ですよぉ〜」伊集院
「いいから言えっての!もーーー!!」
くっそ・・・も〜〜〜

 伊集院、大道具ごと移動してのり平さんに近づき、
ギャラ分ぐらいきちんとセリフ言え」・・・・一応伝えました。

「今なんか聞こえなかった??」王さん

「早く言えよっ!!ヽ(`皿´)ノ」

 異常な間が続いておりましたが・・・のり平さん、「ちょっと失礼」と場面から逃走・・

「どこ行ったんだよ?!」
「中止ですかね?中止・・」

 どこかへ消えようとしているのり平さんを伊集院と渥美が必死で止めております。
それを遠目に見ながら戸惑う喫茶店にいるみなさん・・・

「逃げるなっ!!逃げるな!!」
「ダメですって(押える)」伊集院
「続けろ!続けろっ!!」

 ディレクターの祈りが通じたのか徹子が繋いだぞ。
「あら・・野呂課長、いなくなっちゃったわ・・
あんなに急いで。お手洗いかしら?( ̄∇ ̄;)フフ・・」

いいですか?最後まで絶対やってもらいますからね!(`Д´)」伊集院
「・・・(゚-゚;)オロオロ(;゚-゚).」のり平

 トイレから戻って来た体ののり平だったが・・・
やっぱり何も思い出さず話は展開しなーーい!!
その場面に出ていない出演者は固唾を飲んで見守っております。


「男は・・・男は・・・」のり平

「出ないのかよおーーーーーー?!」
こんなことならカンペ使えよー!のり平さん!!(#゚皿゚)」伊集院

 もはやここまで!とADが『終』を出そうとしたんだけど伊集院が阻止。
続けろ!続けろ!」伊集院

 状況を察知した徹子が反応。
のり平が言うはずだったセリフを言って、犯人の名前と九ちゃんの監禁場所も伝えてくれたさ。

「ナンダコレ?三木のり平なんも喋ってなかったヨ」王さん
「彼女一人で十分ね」向田

 歌が入り、その間にスタジオ内セットの移動。
からまるコードを必死でほぐす伊集院・・・

 緊張と緩和・・・
ほっとすると共にテレビの前の王さんもお店のお客さんたちもリラ〜ックス。
テンション高い王さんの誘いで売上も倍増アルヨ〜。


 場面はオフィスに戻り、徹子が上司のハナに捜査の過程を説明しているのだが〜
大幅に押しているため、焦りまくるディレクター。

「巻け巻けっ!!」
それを受け、テンポアップするよう出演者に指示する伊集院。
気づいた徹子が受けた!

「大丈夫です!」

「頼むぞ!徹子!!」D 

 すんげ〜早口で締めると(徹子さんの早口ってこのせいだったのね)
場面をすっとばし九ちゃん監禁場所セットへ ε=ε=ε=ε=┏( ̄▽ ̄)┛
他のみなさんも続きましたぞ。
今ドラマは徹子にかかっている!
王さんも向田さんもテレビにくぎ付けさ〜


 ところが縛られて居るはずの九ちゃんがいない!どこ行った??
わんこしかいない〜〜

「九ちゃん、助けにきた・・・ぞ・・・???」渥美
「・・・変だわ・・・(* ̄m ̄)プッ」徹子

「九ちゃん映せよっ!!」

「九ちゃん・・?九ちゃん・・?」徹子

 みなさん、どうしていいか・・・
でもそんな時も徹子は動じない。
セットの影で休んでいた犯人に九ちゃんの居場所を尋ねて解決。


「早く九ちゃん探せっ!!」
九ちゃんいない。九ちゃんいないんだも・・・
もう、俺、限界・・俺限界っス・・・
出します・・・コレ(「終」の文字)」伊集院
「ダメだああああああーーー!!
終わらせるな!!絶対に終わらせるなっ!!」

「・・・・・限界っス・・・(-言-)」

 ところが徹子に限界はない。わんこに尋ねましたョ〜

「ねぇ、あなた、九ちゃんがどこにいるか知ってるの?」

「わんちゃん撮れ!わんちゃん!!ドン!!」

「ねぇ、知ってるんでしょ?教えてちょうだい?」徹子
「くぅ〜ん・・・・

 スタッフもキャストも奇跡を祈りつつ見守っております。

「ね、教えてちょうだい?・・・教えてくれるの?」徹子
わんこが歩き出したぞ!
「どこ?ね、どこ?」徹子

「ついてって!ついてって!!」伊集院

 走るわんこの後に徹子も他のみなさんも従いましたぞ〜
もうセットなんて関係ない。


 テレビの前の王さんも向田も期待を込めて見つめております。

 そして・・・わんこはセットの裏で寝ていた九ちゃんを発見!
「九ちゃん・・・ここだったのね」徹子
九ちゃんは眠っていた。

「セットどかせ!どかせ!!
九ちゃんいたよ!九ちゃんいたよ!!(ノ∀;`)


「良かったぁ〜!わんちゃん、ありがとう」徹子
「いいかげんに起きなさいよ〜!なにやってんのぉ〜」沢村
「九ちゃん!」
「本番中だぞおーーー」ハナ
「九ちゃん、最近忙しくて疲れてるから、このまま寝かしといてあげましょう」徹子
「ああ、忙しい!」渥美
「とにかく良かった良かったあ」植木等

 強引なアレだったけど、微笑ましい感じでなんとかドラマも締めくくれたようです。
ラストは唐突に植木等が・・・
「サラリーマンは気楽な稼業と・・・きたもんだ!」

 も〜王さんの店では全員で手拍子で盛り上がってるわぁ〜
テレビが人々の生活の中心にいた。
まるでおみこしを囲むみたいに、みんな回りで笑ったり泣いたり怒ったり・・・
テレビと共に生きていた。毎日がお祭りみたいだったろうね〜


『こんなふうにムチャクチャだけど熱い日々が過ぎていったのです。
ほぼ本当の話なんです。コレ!』


 『スーダラ節』を歌うのは坪倉由幸さん。
重い!重い!重い!
アンタね〜植木さんは無重力か!ってぐらいに、
この世をふわ〜スイスイス〜と泳いでいたんだよ〜
もっとあの信じられないぐらいのお気楽感を出して〜!
どっちかって言うと松重さんの方が合ってると思うワ〜

 みんなスラスラスイスイス〜とテレビの世界で踊っていた。
混乱しつつもテレビ界は波に乗っていた。
まるで夢の中のように日々は過ぎていったろうね。


 さて、向田さんはいつになったら活躍するのかしら・・・と思っていたら・・・
中華飯店にいる彼女の元に森繁(吉田鋼太郎)から直接自分のために脚本を書くよう依頼が。
森繁は店内で向田が捨てた原稿を拾って読み、その才能に惹かれたようです。
こんな時でもは『一回、どう?』だったけどね。
『森繁』と言われてもピンとこなかった向田ですが・・・
『森繁久彌だ』と名乗られ、やっと気づいたようです。

 来週も楽しみです。


 第1話 テレビ女優第一号・黒柳徹子の笑いと涙の青春
 第2話 上を向いて歩こう! 
 第4話 徹子、変身!玉ねぎヘア誕生 
 第5話 向田邦子と徹子・友情の物語
 第6話 私の兄ちゃん・渥美清 
 第7話(最終話) 徹子、森繁を叱る 

ねこちゃん