さて、都夜(佐々木希)に捕らえられた比奈子(波瑠)は手を縛った縄をナイフで切りながら、都夜の殺人衝動スイッチを探りましたぞ。
その間、東海林(横山裕)と中島(林遣都)は都夜の店へと向かっております。

 都夜によると最初の犠牲者二階堂澄香はあまりにも性格が悪くて
ムカついたから勢いで殺っちゃったらしい。
死体は最初は幽霊屋敷に遺棄するだけにしようと思ったが
きれいな腕を腐らせるのがもったいないから頂いたそうな。

 永山(罐献腑鵐潺腑鵝砲聾機浩々瓩離好函璽ーだった。
その後、自分に惚れたのをいいことに体のパーツを狙った女性にストーキングさせて自分の隠れ蓑にした。
もう体全部のパーツが揃いそうだから必要なくなったので殺した模様。

 美しい都夜の隠れたコンプレックスとは体の皮膚だった。
モデルをしていた時にストーカーに硫酸を浴びせられたせいで顔から下の皮膚が痛々しくケロイド状態になっていたのさ〜

 都夜が一緒に拉致した佐和(中島亜梨沙)を殺そうとしたので、止めるために比奈子は挑発。
都夜が怯える佐和をひきずり娘も大きくなったら皮膚を奪ってやると宣告していると・・・

「醜い」
「はあ?」
「醜いと言ったんです。背中の火傷以上に。
他人の皮をはいでどうにかなると思っている、その考えかた自体が。
完全な自分になんて成れる訳ないでしょ。
もし本気でそうなれると思っているなら・・・・滑稽ですね」

「なに?先に殺されたいの?」
「いいえ。先に答えて欲しいの。
あなたのその狂気のスイッチが入ったきっかけ。
それは生まれつきなのか、それとも初めて人を殺した時なのか・・・
醜く背中がただれて・・・夢を絶たれた時なのか・・・」


 じわりじわりと追い詰めていく比奈子の表情こそが狂気・・・
ミクロの単位で開放され変化していく様子が見事だす。


 暴れた佐和が渾身のマネキンを倒したもんだから都夜は逆上。
佐和を蹴り続ける都夜を観察していた比奈子が「興味深い・・」とつぶやいたら
はさみで比奈子の腕をグサッ!
驚きも怯えも見せずはさみを持った都夜の手を掴み比奈子は言ったさ。

「そう。その顔が見たかったの」

 ひるんだ隙にはさみを引き抜き抜いたら都夜の顔に傷がつき、怒りMAX。
悪鬼の顔ではさみを振りかざす都夜を確認すると、比奈子は距離を測りながらナイフを向けた。
目は獲物をロックオン、唇はわずかに微笑んでおります。

 ところが行くぜっ!って所に東海林達が助けに入って来た。
東海林は都夜を確保。
比奈子に駆け寄った中島はそばにあのナイフが落ちているのに気づき東海林に見えないように自分のポッケへ入れた。

 逮捕された都夜は観念したのかすべてを自供。
しかし対決した比奈子のことを言わずにはいられなかった。

「ねぇ・・・私が殺し損ねた、あの藤堂って女・・・アレ、なに?
「・・・・質問の意味がわからないが・・」厚田(渡部篤郎)
「あの女・・・私のことを・・・」

 「本気で殺す気だった」・・・?
他人を殺すことに無感情だった都夜が初めて感じた殺される恐怖。
その相手と対峙したことで自分を飲みこんでしまいそうなほど深くて濃い闇を見たのかもしれない。
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 病院に搬送された比奈子の命に別状はなかった。
入院中の比奈子の夢に都夜が出て来た。

「残念だった?私を殺せなくて」
「私はただ殺したいと思ってる訳じゃないから。
結果的に殺してみてもいいかもしれない、とは思っているけど」


 比奈子は夢の中でも冷静に「これは夢でしょ」と言っていた。
感情のない世界とはどういうものなのか。
自分も感情的に欠落したものを意識しながら生きて来たから失った部分がある状態は理解できる。
でも生まれつきないとしたら、それが善か悪かもわからないし、そもそも感情がないんだから悲しみもないはず。回りの様子から悲しむべき?と判断しているとは思うが。


 比奈子の両親は彼女が小学生ぐらいの時に離婚した模様。
父親は妻の香織(奥貫薫)に比奈子のことを捨てセリフのようにこう言っていた。
「アレは怪物だ。いつか必ず人を殺す!」

 夢の中の幼い自分が現在の自分に問いかける。
「『いつか』はまだ来てないの?」
「ええ」


ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)AID 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
 見舞いに来た中島に比奈子は『殺すつもりで初めて人にナイフをふるった』と伝えた。
そして子供の頃、よく機械を分解して遊んだことを話した。

「生き物は血が出て、後片付けが面倒ですから」
「・・・・・・・」中島
「両親が離婚する時、父は母に私のことをこう言いました。
『いつか必ず・・・人を殺す』と。
もしあの時、先生達が来なければ私は・・」
「その仮定に意味はないです。
僕らは間に合ったし、もし間に合わなかったとしても、
相手に致命傷を与えるのを思いとどまったかもしれません」
「・・・・・・」
「今、はっきりしているのは一つだけです。
あなたはまだ誰の命も奪ってはいない」

 退院した比奈子は『スイッチオン』し、職場へ。
顔が疲れるほど表情筋を酷使。
いつも通りにふるまうが、な〜んか倉島(要潤)の態度が不自然・・・

 比奈子が怪我をしたことで責任を感じた彼は血迷ってプロポーズを決意。
しかし見舞いに来た中島との関係を恋人と誤解し吹聴しまわった石上(原田美枝子)のせいで、勝手に失恋しショックを受けていたのだった。
比奈子から付き合ってないとはっきり聞いて元気回復しとった。

 なんだか和み要員っぽいキャラでちょっと悲しい・・・( ̄∇ ̄;)
「あしたの、喜多善男」みたいな、もっとダークなキャナメが見たいわぁ〜
って、中島ちゃんと比奈子の件で厚田と石上が『医者と刑事のカップルじゃ濃ゆい』と同じコメントをしとったが・・
もしかしてガンちゃんが離婚した元妻って死神女史なのかい?


 その後、ナイフを返してもらうために比奈子は中島と会った。
自分の前では表情を作らなくていいという彼の言葉に安心し無表情に戻る比奈子。
職場で立った噂について、かっちり否定したと宣告しとったぞ。

 中島ちゃん、医師としての興味だけかと思ったら、意外とそれだけではなかったようです。
ちょっとがっかりしていたわぁ〜
でも「人として好意を抱いている」と言うのが精いっぱい。


「僕、世の中に怪物はいないと思っているんです。
凶悪事件が起こると世間は犯人のことを人でなしとか人間じゃないとか言いがちだけど、犯人は人間です。それは僕らと変わらない。
怪物だと思えば、とても楽なんだろうけど・・・人の罪は人として裁かれないと」中島

 『怪物』は突然変異の人間ではないもの。
でも人間の世界で起きることはすべて人間が起こしたことだから理解できるはず。
そう思いたいのかな・・・
中島は『怪物』の別の部分を見たことがあるのか・・・


「・・・・・?」比奈子
「すいません。好意を伝える言葉を探していたのに何か変なこと言っちゃいました」
「いえ。私みたいな人間にはとても通じやすい言葉です。
やはり中島先生はいい方だと・・・
私の父は私のことを怪物だと言いました。
でも先生は私と人として向き合おうとしてくれましたから。
ですから私も、人として好意を抱くべきだと判断しました」
「・・・・・『抱くべきだと判断』・・・なんですね・・・やっぱり・・・」

 比奈子にシンパシーを抱く、特別な理由があるんだろうね。
帰り際、バラバラと落ちた包み紙に包まれた飴を見た中島はPTSDなのか店から逃げ出した。
ラストであの女子中学生猟奇殺人事件の第一発見者だったことが判明したけど、その事が監察技官を目指すきっかけなのか?他にも何かありそうだが・・・


 その後、自殺事件に大きな動きがあった。
『スイッチを押す者』という差し出し人からテレビ局に宮原と鮫島の死に際の映像DVDが送られてきた。
同封されていた手紙には『スイッチは誰にも存在する。好評を妨げた者は殺人者と同様に断罪する。なお、放送後は警察に全てを渡して構わない』と書かれていた。
そのため放送せざるを得なかったらしい。

 解説者として呼ばれた早坂(光石研)は自殺の原因として脳内に何等かの変性が起きていること、そしてそれが自然発生的な症状であるなら、これはもはや『神の裁き』であり、警察や司法以上に凶悪犯罪の抑止力になると語った。

 来たよ。「デスノート」的展開が。
『スイッチを押す者』は早坂だよね。
あの大儀のためには悪人の死は必然と感得したような表情。
ただそうなるに至った原因は何か・・・
ずっと監察技官として犯罪者達と接してきて自然とそういう結論に達したのか。
それとも家族を殺された復讐なのか・・・


 突然の展開に戸惑い問詰める中島に早坂は『予定どおり』と応えていた。
「状況はもう次の段階に進んだんだよ、中島君。
これからは網を広げて行く作業だ。あはははっ・・・」

 でも、そんなラスボス感ないよねぇ・・・(ーΩー )ウゥーン
早坂も誰かに指示されてるんじゃねぇのぉ?


 DVDには3件の映像があった。
宮原と鮫島の他に医師と思われる男が診察室で自分を刺す映像。
この男だけが身元不明だった。

 同様のケースとして小学生3人を殺害し自分で心臓を3回刺して自殺した容疑者柏木と仁美他三名を殺害し留置所で自殺した大友を上げた石上は5人のうち3人の左脳のへんとう体に腫瘍が発生していたことを示し、これが自己防衛本能や痛覚を超越した猟奇自殺を引き起こした原因だと説明。

 厚田はすべて自殺として片づけられてはいるが、誰かが猟奇自殺を誘発している可能性があるとして調べるよう指示を出しました。

 なんか石上と厚田、ナイスな連携取れてるじゃん。
信頼感が伝わってくるわぁ〜


 自殺した医師の身元はすぐに割れた。
二ヶ月前に亡くなった都内の心療内科医で強制わいせつや患者の急死で評判がかなり悪かった。
そして鮫島が自殺した後、ベテラン刑務官の壬生が退職しており、連絡が取れなくなっていた。
鮫島が自殺した時の映像を撮ったのは、この壬生らしい。

 比奈子は感情を抑え込んでいるふうの東海林が気になり、
この事件についてどう思っているのか聞いてみた。

「決まってんだろ。
もし誰かが故意で自殺をしむけているなら、そいつをとっ捕まえる。
ただの病気で自殺してんなら、それは刑事にはどうしようもねぇよ」
「自殺したのは殺人を犯したか、その可能性がある容疑者達です。
当然の報いだとは思わないんですか?」

「お前・・・俺の妹の事件の調書読んだろ?」
「読みました」
「5年前のクリスマスに拉致されてアパートの空き室の中で、
犯人はその年の夏起きた女子中学生殺人事件の模倣犯だった。
未解決事件に便乗したバカのせいで・・・妹は死んだ。
目立ちたかった、そんなふざけた理由で」
「捜査が難航して・・・それで非合法な情報収集を?」
「許せなかったからよ。
この手でぶち殺してやろうと思っていた。
実際見つけて、ボコボコにしたしな。
でも、殺せなかったのか殺さなかったのか・・・正直俺もよくわかんねぇんだ。
はっきりしてんのは、くたばれって思うことと実際に殺しちまうのは
別もんってことだろ」


 比奈子が本当に知りたかったことに東海林は答えてくれた。
妹を殺した殺人者を殺したいと思うのは当然。
犯人と対峙した時、東海林の殺人衝動スイッチはオンになっていたはず。
でも最期まで行かずに留まった。
それは止めに入った同僚達のおかげか、あるいは刑事としての意志が勝ったのか。
それとも人間としての本能がそうさせたのか。

 感情を持たない比奈子の殺人衝動がオンになるきっかけは何なのか。
あのナイフを人間の体に突き刺した瞬間、自分の中に躊躇が生まれるのか、
押しとどめるものがあるのか、それが知りたくてたまらないのでしょう。

 でも、どんな理由にせよ殺さなかったという結果は東海林が殺さないという道を選択したということ。
殺したいけど殺さないというギリギリの選択は人間が本来持っているものなのでしょうか。

 夢の中で比奈子は分解した時計の部品のそばにあった七味を取った。
これは殺すかもしれないという考えに縛られながらも、殺さないという選択をしていることだと思う。
感情がない自分は殺人者になるのかもしれない・・・
でも、これは父親の呪縛なのかもしれないよね。


 いつもの情報屋から資料をもらった東海林は、自殺した殺人者達が5人とも「ハヤサカメンタルクリニック」と関わりがあったことを知った。
(てか、いつもながらに出木杉君な情報屋さん・・・( ̄∇ ̄;)
警察はそれぐらいのこと調べられないんかい・・・
東海林にはガッツで調べて欲しかったぞ。)

さらに中島が女子中学生殺人事件の第一発見者であることも。
不動産屋と物件巡りをしていて偶然、そうなったようだが・・・

 そんな話をしていたらパトカーのサイレンが聞こえ・・・
行ってみるとその女子中学生殺人事件の現場の再現のような遺体が見つかる。

 そしてクリニックの荒れた院長室で呆然としている中島・・・
「『神の裁き』・・・・か・・・いずれは僕にも・・・」

 どうしちゃったんだい?
予告じゃ自殺しようとしてたじゃないのぉ〜!
今回の再現殺人も中島が関わっているのか?
やはり早坂の手下として殺人を犯してきたけど耐えられなくなったのかしら・・

 それにしてもいつも腕時計を気にしているのは何なのかしら・・
早坂に逆らうとあの腕時計が爆発するとかじゃないよねぇゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
何か使命と共に授かったもの?
それとも自分の罪を忘れないための記念品?

 『スイッチを押す者』・・・
最初、比奈子と同じように感じたけど違う。
比奈子はスイッチがオンになる過程を知りたくて探求している。
殺人者を知ることが殺人者になるかもしれない自分を知ることだから。
積極的に殺人に向かっているのは、比奈子の知りたいという思いがそれだけ切実だからだと思う。

 一方『スイッチを押す者』は人間が意識していないスイッチを認識させ、
そのスイッチに誘導する。
殺人(自殺だけど)に向かわせるのが目的で人間にはもう興味がないみたい。
『スイッチは誰にも存在する』と考えているなら、比奈子の疑問に対する一つの答えを持っているよね。
対決が楽しみ。

 感情がないからこそ見抜けることがある。
これは比奈子のために用意された相手だよね。


 第1話 新人刑事が殺人者への探求心で難事件を暴く 型破り捜査班&最高に危ないヒロイン誕生
 第2話 謎の凍結遺体…犯人への危険な興味
 第3話 洋館美女連続殺人・・・奪われた完全美
 第5話 猟奇自殺事件の謎・・・裁かれる罪人
 第6話 リッチマン殺人事件・・・比奈子の過去
 第7話 毒物死へ誘うAID・・・比奈子の殺意
 第8話 美しき殺人鬼が脱走・・・悪夢の扉開く
 第9話(最終回) 私は刑事か、怪物なのか

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