「藤堂さんは、あのナイフをいつ?」中島
「・・・高校生の頃に」比奈子
「それは人を殺す目的で?」
「父をです。あのナイフは父を殺すためのものでした」

 「誰でも良かった」訳じゃない。
比奈子は父親を殺すためにナイフを用意した。
って、ことはそこに何等かの感情があったんじゃないのかねぇ・・


 私はやはり怪我や疾病以外で生まれながらに感情がない人間はいないように思う。
育つ環境によって失われたり隠れてしまうんじゃないのかなぁ・・
比奈子はなぜ父を殺そうとしたのか・・・
自分のような存在を認めようとしなかったからか?
それとも虐待のようなことがあったのか・・
どちらにしろ比奈子の本能が殺すべき相手だと判断した。
実行はできなかったようだが、そのせいで殺したいという思いがいつまでもくすぶり残っているんだろうか。
感情がない比奈子のスイッチは何なんだろう・・・

 比奈子の心の奥の扉を開けることができるのは中島だけ。
潜入の続きが楽しみだす。
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 さて、今回の異常犯罪はマスコミが『リッチマン殺人事件』と名付けたもの。
遺体は何等かの器具を使い口から大量の100円玉を入れられ、その重量で胃壁が裂けて亡くなっていた。
被害者は詐欺師の中年の男性と女性、ヤクザの会長の3名。

 いや〜今まで何件か猟奇殺人を見て来たけど、今回が一番
グロかったわーー( ̄∇ ̄;)
死ぬまですごく苦しそうだしさ・・被害者役の人達も辛かったでしょう・・・


 犯人はその3人のせいですべてを失った老人たち。
シェアハウスに住む仲間5人で共謀し行った。

 いや〜 東海林の交番勤務時代の先輩・原島(モロ師岡)が出て来たもんだから
絶対モロさんも咬んでるだろと思ったら、違ったワ〜
でも来週の事件ではわからないわよ〜( ̄▼ ̄)


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  今回の比奈子の夢。

見た時期は一人目の被害者が発見され石上(原田美枝子)から検死結果を聞いたあと。
出て来た場所は遺体が発見された公園。
母親の香織(奥貫薫)も登場。
比奈子は母親に気づくと「お母さんにはこんなの見せたくないんだけど」と言っていた。

「かわいそう・・」香織
「どんな人かもわからないのに?」比奈子
「どんな人でもこんなことされるのはかわいそうよ。
それにこんなことをしなきゃいけなかった人も」
「何も感じてないかもしれない。楽しんでたかもしれない。
世の中にはいるの。そういう人間が。
だからあの時、私は・・・」
「ちゃんと持っていて。これからもずっと」

 七味を手渡す香織。
迷いつつも受け取ろうとする比奈子・・・・


 「あの時」とは、父親を殺そうとした時のこと?
ならば父親は人を苦しめることに喜びを感じていたということか?

 今まですぐに七味を掴んでいた比奈子が、今回は躊躇していた。
母親がストッパーの役目を果たさなくなってきているんだろうか。


 残業中に見ていたらしい。
目を覚ました比奈子は前の席の清水(百瀬朔)が口を開けて寝ているのを見つけると、今回の犯人のやり口をエアー再現。
そこを東海林(横山裕)に見られ睨まれたぞ。

 中島以外に東海林だけが比奈子の真実の顔に近づいてきている。
中島逮捕後、落ち込んでいるふうの比奈子に他の同僚達は気を使っていたけど
東海林だけが「うそくせぇ」と言ってた。
さらに現場で死体と向き合う時だけが比奈子の素の顔だということも見抜いていた。


 東海林が比奈子を見る目は刑事の目になっている。
自白した老人たちと比奈子との会話を聞いた後にもこげなことを。

「はっきりわかったわ。
お前の素の顔・・・人殺しと同じだよな」
「・・・・・・・・私は刑事です・・・まだ」比奈子

 素の顔が暴かれること・・それは比奈子にとっては危機なんだろうか。
それとも自分自身でも本当の顔がわからなくなっている比奈子の中で期待している部分もあるんだろうか。


 さて、逮捕された中島だったが、6件の自殺ほう助も一件の殺人教唆も本人の自白以外立件も検証もできず不起訴となった。
証拠となる時計は連行される途中、悪用を恐れた中島が破壊したそうな。

 結局、厚生労働省が管轄する通称SNRC(『精神・神経研究センター』)に入院措置が取られた。
実はここは罪を犯した天才科学者とか普通の罪状では裁ききれない猟奇犯罪者の隔離矯正施設だった。
中島はその施設内から今後も猟奇殺人事件の捜査協力をすることになっており、その窓口が比奈子だった。

 石上によると、これは厚田(渡部篤郎)の発案で、比奈子が中島と関わっていた方がいいと判断したらしい。
比奈子だけが中島への連絡用スマホを渡された。

 中島のプロファイリングの場面は好きだったから、良かったわ〜
てか、厚田も気づいていたんだね。
心の中にある深い闇、そこに閉じ込められている比奈子を見つけることができるのは中島だけだと。
荒療治になるかもしれないけど比奈子を救うことになると。

 中島先生、カジュアルな白の上下って私服?それとも制服?
真っ白い空間に静かに病んでいる佇まいがしゅてき・・・メガネだしな・・


  今回の中島のプロファイリング

『今回の事件は猟奇殺人というより猟奇的な方法を取った処刑だと思います。
この犯人の心には犯行に対する高揚感がありません。
むしろ理性的に事を進めゲームのようにミッションをクリアしている。
また犯行を隠そうとする意志も気迫です。

第一の犯行では場所へのこだわりをアピールし、
第二の犯行ではあえて指紋を残し身元の特定をさせた。
恐らく昨夜の第三の犯行では、より分かりやすいアピールが存在するはずです。

犯人は異常猟奇殺人犯の仮面をかぶった常識人であると思います。
そして犯人が望んでいることは・・・』


 老人たちは比奈子を待っていたようでした。
非常にリラックスした表情で笑顔で迎え入れた。
被害者達に恨みを抱きながら諦めていた彼らが行動に移せたのは
1年前に老人たちの一人が漏斗を使った殺人器具を開発したから。
彼らは部活の報告でもするように楽しそうに犯罪計画の始まりと進行を語った。


 恨みから始まった復讐だったが、みんなで実行しているうちに殺すこと自体が目的になったようだった。
緻密に計画し、全員で協力し、拉致したのち殺して現場を演出する。
その充実感に酔っていた。


 しかし、犯人へつながるヒントをちょいちょいバラまいてきたのは
止めて欲しいという思いもあったから。

「さぁ、捕まえてくれ。
何もかも、人の心も失ってしまった我々がこれ以上憎しみで動きださないうちに」
「あなたたちも・・・そんな顔をするんですね」比奈子

 老人たちは逮捕ですらゲームの一部と感じているようだった。
大切な家族も家も仕事も何もかも失くしてしまった彼らの生きる目的が復讐だった。
しかし殺しているうちに充実感とともに喜びも共有してきた。
殺しが異常を呼ぶのか、そもそも異常だから殺すのか・・・


 厚田の勧めで比奈子は中島に会いに行った。

「正直、何を話すべきかわかりません」比奈子
「僕が殺人の一線を超えていた人間だからですか?」中島
「わかりやすい境界線が見えなくなってしまいました。
人を殺す人間と殺さない人間の。
先生の件がありましたから、今回の事件の犯人がご老人だったことも
驚きはしませんでした。ただ感想はあの時と同じです」
「彼らのそんな顔は見たくなかった」
「中島先生やあの人たちは殺人を犯すべきではなかったはずだと」
「殺人を犯すべき人間なんてこの世には存在しませんよ」
「それでも先生は一線を超えました。
中島先生のような方がそうなら、やっぱり私も・・・」
「今はまだ超えていない、それだけが重要だと思います」

 中島は老人たちの殺人のスイッチを押したのは『憎しみ』と『器具』だったと話していた。
確かにそうだ。
あのお金を人間の口中に押し込むことができる器具の開発がファンタジーを現実に変えた。
殺すことができたら・・という思いが殺せる!殺すべきだ!に走らせた。

 中島の頭脳は異常犯罪解決のために必要だ。
犯罪者だけれども・・いや犯罪者という一線を超えつつ理性を保ち続けている稀有な人間だからこそ。
比奈子をも導いてくれるかもしれない。

 
 そうそう、東海林もヤバイ状況になりそうですよ〜
あの情報屋から自分との関係を盾に最近の事件の捜査資料と比奈子の経歴をよこすよう脅されていたんだけど、おっさんが何者かに殺されてしまった。

 おっさん自体がその相手に資料を請求されていたようなんだが・・・
結局、用意できてないのに殺されちゃったよ。なんだったんだ・・?
東海林が警視庁データベースで見ていたのは平成26年に起きた強姦事件だったよね。それと関係があるのかしら・・・
でもどうして比奈子のことも調べてんの?
一瞬、倉島(要潤)だったらおもしろいかも・・って思ったけど、そんなもん倉島なら勝手に調べられるもんねぇ・・

 事件が解決しても、すぐにどす黒い不安感がこの世界に浸みだしてくる。
やっぱり、このドラマおもしろい。


 第1話 新人刑事が殺人者への探求心で難事件を暴く 型破り捜査班&最高に危ないヒロイン誕生
 第2話 謎の凍結遺体…犯人への危険な興味
 第3話 洋館美女連続殺人・・・奪われた完全美
 第4話 女刑事VS女殺人鬼・・・自死操作の陰謀
 第5話 猟奇自殺事件の謎・・・裁かれる罪人
 第7話 毒物死へ誘うAID・・・比奈子の殺意
 第8話 美しき殺人鬼が脱走・・・悪夢の扉開く
 第9話(最終回) 私は刑事か、怪物なのか

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