「やっぱり俺には殺しはできない。無理です。
でも、この世界で生きたい。
俺だってできることなら億という金を掴んでみたい」鉄雄(池松壮亮)
「・・・・・・合格だな」銀二(リリー・フランキー)
「・・・・・え・・」
「お前は金の圧力に負けず自分の心の中にある何かに従った。
お前は金に無抵抗な欲ボケやロボットじゃない。人だ。
金よりも上に人を置いている。
自分の頭で考え、動ける、まっとうな人間さ。
金を掴んでみろよ。
世界が曲がって見えるぞ」
「・・・・・・・」
「森田、俺と組まないか?」
「・・・・・・・はい」

 まさか冬ドラマ1本目の記事がコレになるとは・・・自分でもびっくりだよ・・・( ̄∇ ̄;)
でも、おもしろかった。
溺れながらも鉄雄が選んだ藁がどんなものか・・・
そして闇も闇、ドくら闇の中で鉄雄がもがきながら何を見出すのかと楽しみでたまらない。

 そして大金を手にすると「世界が開ける」ではなく『曲がって見える』と言った銀二。
人間の醜さ、哀れさ、恐ろしさ、すべてを見て来たであろう銀二におらもついて行きたくなったぞ。
お仲間の安田(マキタスポーツ)、船田(村上淳)、京子(臼田あさ美)というキャスティングも好みだし〜今後、柄本明さんも出るみたい。
何よりリリーさん、銀二にハマりすぎだべよ。

 裏社会に不思議な浮遊感で存在する銀二という男に鉄雄と同じように
一回目で惹きつけられてしまった。
視聴決定。翌日になるけど記事も書いていきたいと思います。

 今年こそ、なるべく簡潔な記事を目指したいと思います。
毎年同じこと言って短く書く書く詐欺みたいになっとるけど・・・一応な。
HPはこちら


銀と金 新装版(1) (アクションコミックス)銀と金 新装版(2) (アクションコミックス)銀と金 新装版(3) (アクションコミックス)
 鉄雄と銀二が出会ったのは競馬場。
地面に散らばったハズレ馬券が万札に見え
這いつくばりながら掴みとっている鉄雄に声をかけてきたのが銀二だった。

「ハッハッハッ・・・金に見えたか・・・俺も昔、金に見えたことがあった。
今のお前・・・あさましかったぞ」銀二
「・・・・・・」鉄雄
「おい・・名前は・・?」
「何でアンタにそんな事言わなきゃなんねぇんだよ」
「大学生か・・・いや、違うな・・・フリーター・・・借金もあるな」
「何が言いたいんだよ」
「仕事しないか。日当10万だす。明日午前9時、新宿都庁前に来い。
俺の名前は平井銀二。お前は?」
「・・・・森田鉄雄」

 去って行く銀二を『ケッ!行くかよ!』という目で見送った鉄雄でしたが〜
翌日、約束の場所に来ていた。

 運送屋のバイトにもうんざりし、生きる気力はないのに
喫茶店でバイトに偉そうな態度を取る大学生に嫌がらせをするパワーだけは
残っている自分にも飽きたのかね。どんづまり・・・


 迎えに来た車には淀んだ空気が浸みこんだような男達が乗っていた。
運転手の安田(マキタスポーツ)は銀二の部下らしい。

 あるアパートの前に着くと、銀二に取次いで欲しい何人もの男達が待っていたが
安田は相手にしない。
鉄雄の仕事は後ろに乗っていた男達をリスト順に部屋に入れて銀二をサポートすること。

 部屋にでは椅子に座った銀二がいた。
ほかには積み重なっている段ボールだけしかなかった。
一人目に来た鈴木という男が担保となる家の登記簿謄本を見せた。
どうやら銀二は金貸しで、鈴木は闇金からすらも借金ができないほど切羽詰まった状態らしい。
1千万円貸してくださいと御下座する男に銀二は書類を差し出し、ここに好きな金利を書きなさいと指示した。

 こわっ・・・( ̄∇ ̄;)
リリーさんの声の調子が冷めているのでもなく生ぬるいのでもなく
でも温度は感じられる絶妙なトーンで、それがギリギリの所にいる相手にズバッと入る。


「8%でお願いします!」  
「帰れ」銀二
「・・・・!」
「タヌキが!こんな三番抵当まで入ったバカな謄本持ってきやがって」
「ま、まだ余剰価値がっ!!1千万ほど!」
ない!ないからここまで来たんだろう?8%?抜かすな。
(書類ビリビリッ!)25%だ。それ以上は1%もまからねぇ」
「そ・・そんな金利は・・・」
「首締まってるくせに駆け引き売ってんじゃねぇ」
「・・・・・25%でお願いします!」
「森田、箱開けろ」

 にゃんと段ボールはすべて一万円札。
1千万円が1セットになっております。

「患者に与える薬。全部で10億だ」銀二
「・・・・・・」鉄雄
「ほら、一千万」銀二
「あ、ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!!」

 年利250万・・・(Θ_Θ;) ・・・無理だべ・・・

 次の男は希望金額2千万。
金利6%と書いたのに銀二は5%でいいよと言って金を渡した。
どういうこと?と思ったら、鉄雄が理由を聞いてくれたわ〜

「最初のタヌキは半分死んでた。搾り取るしかない。
さっきの不動産屋のように自力はあるのにブツがさばけずに
苦しんでいるような奴には奪いにかかる。
金利は5%と安くても遅延損害金が日歩四十銭と暴利になっている。
それが返せなきゃ奴の財産はすべて俺のものだ」

 も〜遅延損害金の出し方、ネットで調べちゃったわよ。
日歩40銭とは、「100円に対して1日に発生する利息が40銭」という意味らしい。
借りた金額20,000,000÷100円=200,000
40銭×200,000=8,000,000銭
1円が100銭だから80,000・・・・・一日8万?!一ヶ月で2,400,000?!
マジ?( ̄□ ̄;)!!嘘でしょ?!私、計算間違ってる???
雪ダルマ式どころか火だるま式に借金増えてくべよ!!


 次の男は希望金額200万。
でも銀二はこの男が逃げる気だとわかっていた。
その上で貸付金額2倍の400万を渡した。

 200万で家族3人身を隠してしのげる時間なんてたかが知れてる。
プラスして1年後に自殺したら保険金が入る。
連絡先を確約させたし連帯保証人は奥さんだから取りっぱぐれることはない。

「いや・・・死ぬって・・」鉄雄
「じゃあ、お前死ねるか?あの人は立派だよ。男さ」銀二

 いや〜申し訳ないけど銀二と相手とのやりとりが興味深い!
そして銀二の人間をジャッジする目・・・ビジネス眼がすごすぎる。


 その後、連れて行かれた病院で鉄雄は銀二から寝たきりの老人殺すよう言われる。報酬金額は5千万。

「いや・・いや・・・いくら大金を手にしても人を殺したら・・・
刑務所暮らしまでして金なんて欲しくねぇよ!」鉄雄
「ふ・・・まぁ、そりゃそうだ。
しかし・・・この殺しは罪に問われないとしたら?」銀二
「は?」
「ある死期間近の老人がいる。
末期癌で苦しみ暴れて自分で酸素マスクを何度も外した。
それほどの苦しみの中にいて、まだ死ねない。
老人の息子が何とかならないかと言ってきた。
あの息子が経営する会社は資金繰りに窮して青息吐息。
奴は父親の遺産が欲しい。
夕方5時になると看護師は二人になる。
マスクを外す時は一応ハンカチ越しに触った方がいい・・」

「・・・・・・・・」
「殺すんじゃないんだよ。ただマスクが外れるだけなんだから」
「俺が・・・」
「お前はそれだけやって、あとは少し長い電話をしに外に出てればいい。
簡単だろ?それで5千万だ」

「その話、向うが持ちかけてきたんですか?」
「いいや。奴らはそんな言い方はしない。殺人教唆になるからな。
ただ困った・・・と言っている。
俺達はそれを察して動いてやるのさ」
「でも直接言ってないなら間違いってことないんですか?
ホントはそんなふうに考えてなくて・・」


「ハッハッハッ・・・奴らはそんなタマじゃない。
奴らがなんではっきり言わないか。
悪徳の決断をしたくないんだよ。嫌な決断を俺みたいな悪党に委ねてくるのさ。
つまり自分の親を殺したその後でも、まだいい人でいたいんだ。
自分で決めた訳じゃない。
平井銀二という男にたぶらかされた。
そんな気はなかった。そう自分に言い聞かせたいのさ。
そのために5千万支払う。
その金で奴らが繋ぎとめておきたかったもの・・・それは良心。
この悪に加担しろ。人を殺して初めて俺の仲間だ。
俺は今お前に問うてる。
お前の正体。悪か・・・善か・・・」

 まるで楽しい物語でも読むように恐ろしい真実を語る銀二さん・・・
おらぁ、『野獣死すべし』の加賀丈史を殺人者へと誘う優作兄さんが見えたよ。
穏やかで優しい悪魔のような・・・
 

 迷っている鉄雄の前から1千万円づつ減らして刺激したり、またそのお金を戻したり・・・
5000万と鉄雄を残し銀二は病室から出て行った。

「今から15分間ステーションは無人になる。決断しろ」
「オイ!・・・オイ!!

 いやいやいやいや・・・この病院とも契約してんじゃないのぉ?
そんな病棟に看護師二人だけ。その二人も消えるなんて・・・( ̄∇ ̄;)


 結局鉄雄は殺さなかった。
金に追われ金に苦しんできた彼が金よりももっと違うものを
手に入れたくなったのか・・・
荒んで無気力だった鉄雄の目に小さな力が宿ってきた。
鉄雄自身も気づかなかった何かが目覚めた。
彼の前に広がった世界に興味深々ですわ〜


 第2話 悪対悪の心理戦
 第3話 究極の心理戦

こたつ


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