「お前は・・・今のままでいい・・」徳広(村井國夫)

 お父ちゃん、それは葉子の欲しかった言葉じゃないよ。
小さい頃の葉子に悪魔的素養があることを見抜き、
医師になってからも悪魔として行動してきた葉子の所業を
知りながら放置してきた徳弘。

 なぜ自分のような人間が生まれたのか・・
自分のような人間は生きていていいのか・・と
問い続けてきた葉子へ赦しを与えたかったのかもしれんが
ここはやはり唯一の肉親として糾弾してあげるべきだったんじゃなかろうか。

 葉子は「愛」というものを見出す最後のチャンスを失った。
このまま悪魔として生きるしかないんだろうか・・・
でもその道はどこへ繋がっているのか葉子にもわからない。
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 今回は葉子(田中麗奈)の小学生の頃のエピソードが紹介されました。
多分、小さい頃から他人と迎合しようとしなかったためいじめられていた葉子は
仕返しをしようと歩道橋の上でレンガを手にその少女が通るのを待っていた。
するとその子が拉致される現場を見てしまった。

 目撃情報を得るために刑事が葉子の家にも来たけど、
葉子は『見ていません』と答えた。
母は葉子が嘘をついているのではないかと疑っていた。
そして父も。
その後、犯人は逮捕されたが誘拐されたいじめっ子は遺体で発見された。


 さて、神父(伊武雅刀)に実父殺しチャレンジを宣言した葉子は
実家の父の元に通い料理を作るようになった。
お母さんのレシピノートを手に『ポトフ』の準備をしております。
普段料理なんてするのかどうかわからんが、やり方は
トマト手でグチャ!の平野レミ方式よ。

 葉子の手にはいかにも『ヒ素』が入っているような小瓶が!
でも、結構な量入れていたから、コレがヒ素だったら即死しているはず。
「味が濃いな・・」ってお父さんが言っていたから塩分の凝縮したようなもん??
折しも葉子が8歳の時に亡くなった母の命日が近づいており、
「あいつの命日にポックリ逝くのも悪くないかもな」とつぶやくパパン・・
葉子の計画に気づいているようだす。


真昼の悪魔 (新潮文庫)
 そして葉子へご執心の大塚(大倉孝二)は振られたにも関わらず
しつこく接近中。

 シャイニンググループの時期社長である自分は会社は自分の意のままになる。
そうすれば葉子に病院を丸ごと買い与えることができると宣言。

「それは・・・・興味深いですね」葉子
「僕にだって意地があります。
あなたを振り向かせるためには手段を選ばないって決めたんです。
僕に興味を持ってもらう理由が金であってもかまわない。
それも含めて僕という人間ですから」大塚
「病院が私のものになったら、私の思い通りにできるんですよね?
たのしそう・・・・

 そんな話をしていたらシャイニンググループのライバル(でもヘコヘコしていたから
あっちの方が上?)ホテルチェーンを経営する宮島(原田龍二)と遭遇。
葉子に興味を持った宮島が隣に座りこんじゃったもんだから大塚はイラッ。

 そんな事がありまして・・・
大塚が宮島を殴る動画がネットにアップされ話題になっていた。
葉子が大塚に経緯を聞いてみたら自分の父親や葉子の悪口を
言われカッとなったんだって。

 それぐらいでカッとなるようじゃトップに立てませんわよヾ(  ̄▽)ゞオホホホホホ
謝罪に行く父親に申し訳ないと言いながら自分では行かないのね。
2代目としてのコンプレックスから父親は好きじゃないと言いながら
罪の意識を訴える大塚に突っ込む葉子。


「でも、申し訳ないと思うんですよね?」
「まぁ・・・親父ですから」大塚

 落ちこむ大塚は葉子に一晩一緒にいて欲しいと頼んだが、
お父さんの所に行かなきゃならんのでね。

「明日ならいいですよ。
刺さなくていいです。あしたは・・・・触らせてあげます」

 目を輝かせる大塚ちゃん・・・( ̄∇ ̄;)
骨を目の前にした犬だね。
帰り道、いきなりチューしとったけど葉子は清めの歯磨きに励んでいたぞ。


 さて、病院内を探る難波(中村蒼)をサポートし、難波に密着する謎の男、
清掃員の芳賀(篠原篤)ですが・・・
どうやら悪魔の信奉者、別名ストーカーだったようです。
葉子を尾行し、葉子が注文したものと同じものを食べ、
診察室には盗聴器まで仕掛けている模様。

 病院内のいろんな場所に出没しても自然でいられる彼は
葉子のしていることを知りながら追っかけやってるのかしらね。
悪魔だからこそ惹かれている?


 その『明日』、大塚は花束とプレゼントを手にウキウキと
待ち合わせ場所となっている自分のホテルのレストランに
向かったら、宮島と楽しそうに談笑する葉子の姿が・・・
二人は大塚を置いて、取ってあるという部屋へ消えてしまったわ〜
プライドをズタズタにされ怒りで震える大塚ちゃん。

 葉子は宮島に自分の首を絞めるよう要求。
ズボンを下げ上半身裸にした彼も椅子に縛り付け、
さぁ、レッツ・プレイ!ってところで大塚を部屋に呼びつけた。

「刺して。そのために来たんでしょう?」葉子
「なぜこんなことを・・・?」大塚
「理由なんて必要ですか?刺さないなら写真だけでもどうぞ。
そうすれば大塚さんの気が晴れるでしょ?」

 最初は戸惑っていた大塚ですが、ぶざまな宮島の姿に目がキラリ!

「我慢なんて必要ない。自分に正直に生きればいいの」葉子

 ぞっとして謝り続ける宮島を撮り始める大塚。
「やめろ!やめてくれ!頼む〜止めてくれぇ〜〜」

 情けない宮島の声に大塚の目に喜悦が広がるのでした。
自分のために葉子がしてくれたと勘違いした大塚は気分もすっきり。感激。


「葉子さんの言っていたことがわかるような気がします。
葉子さんには悪魔的な部分があるって」大塚
「後悔しました?」葉子
「普通なら恐ろしい人だって逃げ出すんでしょうね。
そんな気にならないのが自分でも不思議です。
でも、あなたは優しい人でもある。
僕のためにやってくれて・・・嬉しかったです」
「だって、私に病院を買ってくれる人ですもの。
買ってくれるんですよね?」
「・・・・・(うん)」

 もしかしたら葉子は自分に抗う人間に出会いたくて
人間狩りをしているのかもしれない。
悪魔の誘惑をきっぱりと退け、自分を裁いてくれるような人間に。
でも、いつも人間の弱さと脆さを見せられ、悪魔としての自分を肯定されるばかり。
一番神を求めているのは葉子なのかもしれない。


 大塚が『恋人』の体で徳広に挨拶にやってきた。
貢物いっぱい持ってきたわよ〜

 こういう『恋人の父親に会いに行く俺』『娘の恋人に会う父親』という形式の前には
自然と人はそのようにふるまってしまうようで・・・
大塚も個性的だけど魅力的な恋人を父親の前で褒めちぎり
徳弘も変わり者だができのいい娘を誇らし気に語った。
(親子ごっこに乗ってあげたのか・・)
でも葉子だけはそんなもんには乗らない。


 母親の入院と死が葉子を医師に導いたと話す父に対し

「違うよ。お母さんが病気だった時病院に興味をもったの。
いろんな患者を見て、注射とか点滴とか、そういう仕組みが
気になったし、手術っていうのをして患者を治していくことも知った。
助からない患者が死んでいく場所だっていうこともわかった。
その時思ったの。
ここが自分の居る場所だって


 その日は母の命日。
大塚が帰った後、ポトフにあの瓶の中身をドバッ・・結局全部入れてしまう葉子。
んが、ポトフを食べさせる前に父は大動脈瘤破裂で倒れてしまった。

 すぐに病院に運ばれたが、もはや手術ができる状態ではなく
輸血で心臓の動きを保っている状態。今夜が山だす・・・
死の床にいる父親に葉子は話かけた。

「まだ死んじゃだめだよ。
お父さんは私が殺さなきゃならないから・・・」葉子

 葉子は子供の頃の罪を告白しようとしたが、徳弘にはわかっていた。
葉子が自分を殺そうとしていたことも。

「父親だからな・・」

 葉子の母も葉子が警察に嘘をついたのではと疑っていたそうな。

「お母さんには何もしていないよ」葉子
「安心した・・」徳弘

「私は子供の頃、二人に自分がこういう人間だって気づかれないように頑張った。
なんでかわからないけど知られちゃいけないって思ったの」
「人間の本能だよ・・・」

 徳弘は退職後、人望のなさを思い知り、先生と呼ばれてきても
自分は何も残してこなかったと思い知ったそうな。

「お前がうらやましい・・・
お前は人のできないことができる」
「私が何人もの患者の命を弄んでいること?
衝動的に簡単に人を傷つけられること?
羨ましいならお父さんも行動に移してみたら?
無理だよね。お父さんは心に痛みを感じるから。
それが行動をやめちゃうから。

私はお父さんが羨ましい。
私も、この渇いた心に痛みを感じてみたい。
子供の頃からずっとそうだった。
教えて!お父さん、罪悪感ってどういう気持ち?!
他人じゃなくて身内を手にかけたら私も手に入れられるのかな?
ねぇ、お父さん、死ぬ前に私を泣かせて!
こんなひどい事をしている私を叱って!
私が良心の呵責を感じるまで怒鳴りつけて!
お父さんに言われたら、私は泣けるかもしれない。


ねぇ、どうして私はこんな人間なの?!
父親なら答えてよっ!!


 徳弘は父親としての役目を果たせず亡くなった。
悪魔として生きる娘を受け入れ・・・

 本能で自分の正体を隠してきた葉子。
その生きたいという思いを徳弘は父親として受け入れてあげたかったんだろうか。
自分には葉子のような存在がなぜこの世に生まれたのかはわからないが
せめて自分だけは肯定してあげたいと。
それとも葉子のような悪魔の存在もまた神の御心なのかもしれないと思ったのか。
彼の思いはわからないまま、悪魔としての自分を持て余した葉子は残った。

父親が見るのを楽しみにしていたTVの画面に映るお笑い芸人を見ながら
乾いた声で笑う葉子。
「無限地獄」という言葉が浮かんだわ・・・


 手術を控えた難波(いけにえ?)に付きまとう芳賀が不気味。
優しくしたり怯えさせたり・・・
彼は悪魔の弟子になろうと一生懸命活動しているのでしょうか。


「『自分の父、または母を撃つものは必ず殺されなければならない。
自分の父、または母を呪うものは必ず殺されなければならない。
(出エジプト記21章15)』
ヨウコのヨウはなんだろうな・・・」芳賀

 もしかしたら葉子にとどめを刺すのは芳賀・・・なのか?

 第2話 実験
 第4話 背信 
 第5話 挑発  
 第6話 復讐
 第7話 挑戦

こたつ